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五感やお肉、灯台に泉質まで! “擬人化“を活用したPR・広告事例15選
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五感やお肉、灯台に泉質まで! “擬人化“を活用したPR・広告事例15選

2023-12-05 19:00
    擬人化とは、人間以外のものを人間として見立てた表現方法のこと。地域やブランド、サービスなど、多くの人に身近に感じて知ってもらいたいという目的で、擬人化によるPR施策が増えています。

    ますます多様化する業種やジャンルで施策活用されている中で、ここ数年にわたる擬人化事例をまとめてみましたので、ぜひ企画の参考にどうぞ!

    1.難しいイメージの「商標区分」を擬人化!理解向上を後押しする仮想アイドルグループ

    GMOブランドセキュリティは、商標制度の理解向上を目的に、商標区分の45分類を擬人化した仮想アイドルグループ「Trademark Boys 45(以下、TMB45)」をリリースしました。

    はじめて学ぶ方にとっては専門の法律用語が難しく、覚える知識量が多いためハードルが高く感じる商標制度。商標区分・指定商品を擬人化して親しみをもってもらうことで、商標業務に関わる担当者の理解を促進し、業務に取り組みやすくすることが今回のプロジェクトの狙いです。

    商標は、事業を1~45区分類に仕分けをし、1類は「化学品、農業用肥料」、2類は「塗料、印刷インク、絵具」などのように指定商品で細分化を図っています。

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    2.前しか見ない彼女、ブレない漢… トヨタの安全機能を擬人化したショートドラマ

    トヨタの安全技術をよりわかりやすく理解してもらう取り組みの一環として、トヨタ自動車が運転を楽しむドライバーと安全機能を擬人化した個性豊かなパートナー5組のショートドラマをtoyota.jp内特設サイトにて公開しました。

    擬人化されているのは、「ブラインドスポットモニター」、「レーダークルーズコントロール」、「レーントレーシングアシスト」、「プロアクティブドライビングアシスト」といった安全機能の数々です。ドライバーの横で、それぞれ擬人化された安全機能たちが安全運転をサポートしてくれる様子が描かれています。

    詳細はこちら

    3.五感を擬人化!?「目の大切さ」に気づくきっかけをアニメーション動画で啓発

    ロート製薬は、東北大学COI-NEXT 「Vision to Connect」拠点(JST「共創の場形成支援プログラム」)監修のもと、子どもの目の健康に関する啓発アニメーション動画を開発しました。この動画は、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)それぞれを擬人化したキャラクターを通して、重要な五感の一つである視覚の大切さに気づいてもらい、早い段階から目をケアする必要性について、子どもたちが楽しみながら興味を持つことができるように制作されました。

    また、今後「ロートアイケア教材」の導入動画として活用されていく予定となっています。子どもたちにも親しみやすいコミカルなキャラクターによるアニメーション動画に仕上がっています。

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    4.コネクテッド技術が擬人化して踊りだす? 世界一のダンサーが”アニメーションダンス”で表現「Honda CONNECT」WEB CM(2022)

    本田技研工業は、新世代コネクテッド技術「Honda CONNECT」を活用した安心・安全なサービスを表現したWEB CMを公開しました。このCMでは「Honda CONNECT」を活用したサービスである「緊急サポートセンター」「Honda ALSOK 駆けつけサービス」「Honda コネクト保険」について4本の動画で紹介。

    「Honda CONNECT」のシステム作動を擬人化したダンサーたちが、車を常に見守り、緊急・トラブル時にはすぐに緊急サポートセンターへ連絡するなどドライバーの安心・安全をさまざまな角度からサポートする様子で、その魅力を表現しています。

    今回ダンスの振付を務めたのは、世界大会でも優勝経験のある世界的なダンサー・GENDAI氏。「Honda CONNECT」が実現する世界を総勢10人の”アニメーションダンス”で表現し、まるでアニメーションのようなストップ&モーションの動きで描かれる、未来感あふれる映像となっています。

    詳細はこちら

    5.インフルエンザウイルスを擬人化し、対策を呼びかけた米プリント広告(2022)

    米コロラド州のピトキン郡は、冬の脅威ことインフルエンザの予防接種を呼びかけるため、インフルエンザウイルスを擬人化したプリント広告を制作し、ウインタースポーツの聖地として知られるアスペン市を中心に展開しました。

    インフルエンザウイルスをあえてかわいらしい見た目にすることで、その脅威とのギャップを生み出し、通行人の目を引こうと試みた広告は、ウィンタースポーツに特化した観光地ならではの文脈を入れつつ、南米圏からの旅行客に向けてスペイン語でも制作されました。

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    6.ついに生成AIの技術で、あのC.C.レモンが人間に!?

    サントリーは、「C.C.レモン」を対象として、生成系AI(画像、音楽、動画など、新たなコンテンツを生成することができるAI)を用いた新たなプロジェクトを期間限定で始動することを発表しました。このプロジェクトでは、生成系AIを用いて「C.C.レモン」を擬人化させたキャラクターを生み出し、そのキャラクターを起用したさまざまなコンテンツを制作。

    その中で、同じくAI技術で擬人化されたデカビタCとともに漫才を披露する動画や消しゴムマジックのパロディ動画などがX(旧Twitter)で公開されるなどして、その役割を一度終えています。

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    7.彼らのバカンスをもう終わらせよう。刺激的な擬人化で伝える除菌クリーナーの広告

    ユニリーバの除菌クリーナーブランド・ドメストが、イギリスで実施したプリント広告では、全3種類のちょっと刺激的なクリエイティブが登場。いずれも気味の悪いキャラクターが、海でエンジョイしているというビジュアル。汚れ、バイキンを擬人化して、彼らが繁殖する“水辺”で大いにバカンスを楽しんでいる様子が伝わります。

    コピーは……“Holiday’s over”(休暇はおしまい)。「バイキンのバカンス(=繁殖)を、ドメストの除菌・殺菌力で一掃しましょう」というメッセージをコミカルに発信しています。

    詳細はこちら

    8.温泉の泉質である10種類をアイドル化! 場を沸かし、湯を湧かすユニット「おんせんし」

    CHOCOLATE Inc.は、場を沸かし、湯を湧かすユニット泉質アイドルユニット「おんせんし」を企画・製作しています。キャッチフレーズは「さあ、湯(YOU)をわかしにいくよ」。今まで500湯以上の温泉を訪れてきた永井千晴氏がプロデュースを担当し、脚本家や音楽家、イラストレーターのチームでコンテンツ展開を予定しています。

    プロジェクト第一弾として、熱海温泉(静岡)の泉質である塩化物泉の「シオ」(CV.土田玲央)と硫酸塩泉の「リュウ」(CV.石橋陽彩)のデュエット楽曲「おいで☆ATAMI」が公開されました。残りのメンバー8人は随時発表予定。

    「おんせんし」温泉地ごとに泉質の組み合わせが変わるため、楽曲のメンバー編成も変わります。ソロ、デュエット、トリオ、グループなど、それぞれの温泉地ならではの組み合わせを楽しみ、温泉をもっと身近に感じられそうな擬人化アイデアです。

    公式サイトはこちら

    9.イケメンに擬人化したナチュールワインとホットドッグが楽しめるバー

    名古屋市栄にホットドッグとイケメン化に擬人化したナチュールワインを楽しめるバー『NATURE HOUSE LOG-IN.』は、「ワインを知るきっかけ作り」をコンセプトにしたワインバーです。本格的なワインバーにありがちな「敷居の高さ」をなくし、飲酒経験の少ない方でも気軽に楽しめるよう、イケメンに擬人化したナチュールワインとホットドッグを提供しています。

    ナチュールワインは、昔ながらの製法で製造されたワインを指し、チューハイのようなフレッシュな味わいがあるとされています。そんなワインに合わせ、よりカジュアルなバーにするためにフードメニューには、0から開発したこだわりのホットドッグメニューを採用。飲酒経験がない人にも味や香りをイメージしやすいように、ワインの擬人化には詳細なプロフィールを掲載。実際のワインの味と香りを確かめながら楽しめるように工夫されています。

    公式Instagramはこちら

    10.モダン建築を擬人化!? 豪華声優陣による新感覚音声ガイド「モダン建築クロニクル」

    京都と大阪のまちをモダン建築擬人化キャラクターたちが案内する、まち歩き音声ガイド「モダン建築クロニクル」が2023年6月28日(水)にApp Store及びGoogle Playにてリリースされました。

    京都市京セラ美術館の開館1周年記念展「モダン建築の京都展」の連携企画として、2021年10月にブラウザ版が配信された「モダン建築クロニクル」。今度はダウンロードアプリとして楽しめるようになりました。また、京都だけでなく、大阪のキャラクターを加えて、モダン建築をより身近に、より詳しく知ってもらう機会へとつなげています。

    公式サイトはこちら

    11.松坂屋名古屋店の擬人化キャラクター「松坂屋三兄弟」が店内放送やボイスドラマ配信でおすすめグルメを紹介

    松坂屋名古屋店は、食品フロア「ごちそうパラダイス」リニューアル10周年を記念して、同店のアンバサダー「松坂屋三兄弟」による店内放送やボイスドラマ配信を実施。愛知県名古屋出身の声優、間島淳司さん、鈴木崚汰さん、川島零士さんがキャラクターの声を担当しました。

    イラストは愛知県名古屋市出身の漫画家・藤原ゆかさんが手掛け、松坂屋名古屋店のアンバサダーとして活躍する松坂屋三兄弟。対象売場での購入でもらえるキャラクターボイスつきノベルティステッカーの配布や、記念グッズ・アクリルスタンドの販売のほか、X(旧Twitter)では声優の直筆サイン色紙やグルメが当たるキャンペーンが実施されました。松坂屋名古屋店の本館、北館、南館にちなんで、本一郎、北次郎、南三郎というキャラクターとフロアの特色ごとに担当できるようなキャラクター付けが印象的です。

    公式サイトはこちら

    12.青森県つがる市に誕生! 擬人化アバターで活動展開する若手職員によるクリエイティブラボ「ミライ研究室」

    青森県つがる市は、2023年11月28日(火)につがる市役所にて、若手職員によるクリエイティブラボ「つがる、つなげる。ミライ研究室」を結成しました。ミライ研究室は、有志で集まったつがる市の若手職員からなる研究員が主体となり、「未来へつなぐ街づくり」のために、市の魅力を再発見して、世の中へ発信し、「つがる市のファン創出」を目指すものです。

    また、今回ミライ研究室では、研究員の個人情報保護の観点から個人を特定できる情報の開示を控え、それぞれの研究員の特徴や個性を反映したアバターを制作。この擬人化したアバターを用いて今後の活動を展開していくとしています。

    関連リリースはこちら

    13.新潟コンピュータ専門学校キャラクターデザイン科の学生が、ブルボンお菓子を擬人化した3DCGキャラクターを制作

    NSGグループ 新潟コンピュータ専門学校(以下NCC)のキャラクターデザイン科の学生が、大手お菓子メーカー株式会社ブルボンの商品を擬人化した3Dキャラクターを制作。制作されたのは、ブルボンの人気商品のチョコリエール、バームロール、ホワイトロリータ、ルーベラの4種類です。それぞれのお菓子の特徴を捉えたキャラクターに仕上がっています。

    また、「チョコエリエール」がブルボンメタバースに実装され、2022年10月3日(月)から10月31日(月)まで期間限定でオープンしました。メタバース技術を活用することで、物理的な距離感を超えて人と人とが身近に新たな方法でつながり、新しいコミュニティへの参加を可能とします。今後の消費者とのさまざまなコミュニケーションの可能性を探求し、新たな価値の創造と提供につなげる取り組みとして実施されました。

    「ブルボンメタバース」は、「お菓子の森エリア」「ブルボン本社ビルエリア」「イベントエリア」の 3 つで構成されています。「お菓子の森エリア」では、お菓子のおうちやお菓子のでんしゃ、クイズなどファンタジーな世界が体験できます。さらに、このメタバース内では、利用者同士がテキストチャットで会話できるほか、「ブルボンオンラインショップ」にリンクして、学生が製作したキャラクターが掲載されたコラボ商品を購入することもできるよう展開されました。

    関連リリースはこちら

    14.地域×食文化×お肉、による産業活性型クロスメディアプロジェクト「とりあえずカルビちゃん」

    「とりあえずカルビちゃん」は、お肉の部位や銘柄、その料理をそれぞれ擬人化し、お肉の知識やその背景にあるさまざまな魅力を掘り起こし、発信することで、関連する業界(生産者・飲食店・観光など)すべてを盛り上げることを目的とするプロジェクトです。

    SNS公式アカウント「カルビちゃんねる」を中心に、各キャラクターをプレゼンターとするコンテンツを配信。豆知識や、お店紹介といった情報発信のほか、漫画や小説、動画による物語展開を予定されています。また、各キャラクターを担当する声優のオーディションも実施され、あわせてプレゼントキャンペーンなども実施。サポーター企業も増えており、今後はリアルイベントの開催なども含めて展開予定としています。

    公式サイトはこちら

    15.88の灯台をキャラクター化! オリジナル・エンターテイメント「燈の守り人」プロジェクト(2021)

    「燈の守り人」は、日本全国の海岸線に建設されている灯台を擬人化したオリジナル・エンターテインメントです。灯台に自らの魂を捧げ、海の災厄「水禍」から日本を守ってきた灯台の化身・「燈の守り人」たちの物語で、灯台からみた日本の近代史など、灯台の多様な魅力を伝えていく大河ファンタジーです。

    日本における西洋式灯台の歴史は、約150年前に遡り、現在3,000基をこえる灯台が存在しますが、GPSやレーダーの普及に伴い、各地でその役目を終えつつあります。このプロジェクトでは、各地の灯台の魅力をオリジナルストーリーでエンタメ化することにより、これまでの灯台ファンはもちろんのこと、さらに広い層にその魅力を届け、灯台に足を運ぶ人を増やし、地域の海洋資源として、灯台に光を当てることを目的としています。

    各キャラクターは、それぞれの灯台が実際に有する歴史やエピソードをベースに新たな創作を施し、オリジナルキャラクターとして描き起こしています。また、青二プロダクションを中心とした豪華声優陣を起用。擬人化された灯台に新たな個性を吹き込み、その魅力を存分に表現しています。連作ボイスドラマや、WEBTOON、朗読劇などメディアミックス展開を続けているコンテンツとなっています。

    公式サイトはこちら

    擬人化事例アイデアまとめ

    いかがだったでしょうか? 擬人化することで伝えたいことを親しみやすく、というのは共通していても、その表現方法や活用方法はさまざまです。届けたいターゲットに向けての最適解を模索しながら、どんなアウトプットを実現していくのか、これからも多彩なキャラクターが誕生する可能性に満ちています。

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