複数のフランス人が登場する動画は、いずれのシーンにおいてもなぜか“ルノー”を“レノル”と発音しています。空港で友人を迎えに来た男性も、はじめて家族から車をもらった少女も、結婚式を挙げたばかりのカップルも、本来フランス語では“ルノー”と発音するはずの場面で、皆口を揃えて“レノル”と言っているのです。
動画の後半で明かされるその理由は、スペイン語では“ルノー”は“レノル”という発音になるから、という内容。現地の人の言葉で自社のブランドを言い換えるということは誰もができるような判断ではなく、一定の勇気と進出先の国の人々のことを思ってはじめて実現できる広告表現ではないでしょうか。スペイン語が公用語の国において50周年という大きな節目を迎えたフランスの会社ならではのアプローチで、これからもコロンビアの人々とともに未来を描いていきたいと宣言した事例でした。