2023年に発売されたゲームの中でもトップレベルの話題を獲得した「Call of Duty: Modern Warfare III」は、そのあまりにも高い人気が原因で新作の発売日には世界中で有給休暇を取得してでもプレイするファンがいるシリーズとして知られています。さて、スウェーデンでは、正当な理由がなくても自由に休暇を取ることができる一方、休んだ分の給与は当月分から天引きされる（すなわち欠勤扱いされる）ルールがあります。このためスウェーデンでCall of Duty: Modern Warfare IIIの発売を楽しみにしているファンは、発売日にプレイするなら一時的な給与の減額を受け入れなくてはならないジレンマに悩まされていました。その悩みを解消すべく、ゲームの発売元であるActivision Blizzardはユーザー参加型の現金配布キャンペーンを実施しました。

施策は、Call of Duty: Modern Warfare IIIの前作にあたるゲーム内で特別に用意されたミッションをクリアした人に対して、ゲームの発売日当日を休んだことによる減額分のお金をそのままプレゼントするというストレートな内容。“給与が減らされるのであればその分を補填してしまえばいい”という誰にとってもわかりやすい施策にすることで多くの話題を獲得し、新作の発売を待ち続けたファンが本当に求めていたプレゼントを贈ることに成功しました。

“発売日にプレイする”という人気ゲームならではの文化を大切にしているロイヤリティの高いプレイヤーたちを、直接的にサポートすることで新作の発売を彩った事例でした。

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