第二次世界大戦からスペイン内戦、日中戦争など、さまざまな戦争の残酷さを写真に収めたことで20世紀を代表する戦争カメラマンとして知られるロバート・キャパ。その勇気と功績を讃えつつ、キャパ氏が残した作品の数々を後世に伝えるために建設されたハンガリーのRobert Capa Contemporary Photography Centerにて“Capa vs War(キャパ対戦争)”というタイトルの特別展が開催されました。

特別展では、キャパ氏がカメラに収めた写真と、今もなお世界各地で続いている紛争の様子が何ひとつ変わらないという皮肉を打ち出しています。展示の告知を行うために公開された映像では「これは1943の様子? それともついさっき、19:43の様子?」や「これは1世紀前? 10年前? それとも1時間前の様子?」「これは歴史の教科書の1ページ? それとも今朝の新聞の1ページ?」といったフレーズとともに、戦争の残酷さを切り取った写真が次々と紹介されていきます。

“戦争は撲滅すべき存在である”……誰もが心の底ではわかっているにもかかわらず今も世界中で罪なき人々の命を奪っていく戦争の悲惨な現状を、過去からの啓蒙という形で描いたオリジナリティあふれるアプローチの展示と言えるのではないでしょうか。

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