日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーである株式会社Relicは、ブランディング活動の一環として、自社を象徴する音「象徴音®︎」を活用した9曲から構成されるブランドBGMをRelicコーポレートサイトやSpotify、Apple Musicなどで公開しました。

象徴音®︎とは、企業、ブランドや地域、人など、具体的な存在を表す具体的な音たちのことです。その存在が得意とすることや特徴を表す「機能音」と、対象者の精神や信念、性格などイメージを表す「情緒音」の2方向から構成されています。

今回、ブランディングをより強化するために、象徴音®︎を活用したサウンドロゴ・モーションロゴ・UIサウンドも制作し、Relicのブランドキットとして活用。このキットの活用により、各種ステークホルダーとのコミュニケーションにおいてソニックブランディング(音のブランディング)を行っていくとしています。

公開されたBGMに使用されている音は、すべてRelicの象徴音®︎をベースに構成されています。その象徴音®︎は、Relicのブランドパーソナリティに合わせ、社員がどのような音がよいか考えるところから参加し、ひとつひとつ集めた17種の音から制作されました。

また、プロジェクトには、BGMやサウンドロゴの制作を担ったアーティストのSakura Tsuruta 氏や、象徴音®︎を開発した「スポンジ バンッ バンッ」を始めとしたクリエイターも参画しています。

象徴音®︎にはさまざまな価値があり、具体的な音を集音することで集音シーンひとつひとつに意味が込められるため、より個別のブランドらしさが表現しやすくなるという点や、象徴音®︎をブランドガイドラインに採用することで、音を活用するアウトプットに一貫性や統一感が生まれ、正しく受け手に認識してもらいやすくなるなどの点が挙げられます。

また、関係者や社員がブランディングツールの制作過程に携わることができるため、より自分事化がしやすくなり所属組織への誇りや愛情が高まるという側面や、社員がブランド理解を深めることで、社員の意識や組織文化を形成するインナーブランディングにも寄与できるなどの点も象徴音®︎のメリットです。

今回、制作されたRelicの象徴音®︎は、まず8つのブランドパーソナリティを社員が再解釈するところからスタート。解釈を深めた後、ブランドパーソナリティを表現するにはどのような音が最適なのかを社員がプロジェクトメンバーと一緒に考え17種の音を定めました。

そこから、今度は定めた17種の音をひとつひとつ社員も参加しながら集音。この集音した音の中には、社員や代表である北嶋氏の笑い声、開演ブザーや開幕の音、拍子木を鳴らす音、新卒社員の雄叫び、ハイタッチや背中を叩く音など、会社の中に留まらないさまざまな音が集められています。

そうして集められた象徴音®︎を活用し、RelicのブランドBGM・サウンドロゴ・モーションロゴ・UIサウンドが制作されました。また、Relicでは象徴音®︎をブランドガイドラインに制定。今後、象徴音®︎を活用し“Relicらしさ”を伝えていくとしています。また、制作した各ブランドキットは下記の特設ページで公開されました。

Relic特設ページ:https://relic.co.jp/creativity/

自社のブランドパーソナリティの解釈から始まり、自分たちの手で実際に音を集める過程にも参加できる象徴音®︎プロジェクトは、社員がかかわることができる新たなブランディング活動です。「社員が制作プロセスに大きく関われることが最も有意義だった」とRelic代表の北嶋氏も自負する同プロジェクトは、公式noteで詳しく紹介されています。

note「Relicが取り組んだ“社員が参加できるブランディング活動”」:https://note.com/relic_inc/m/m13daed63d5ce

さらに、ブランドBGMはRelicの象徴音®︎を活用し、8つのブランドパーソナリティとRelicの合言葉「CRAZYing For AMBITION(大志に狂い続けろ)」をテーマに制作されました。

事業を創り続けるRelicの姿勢を言語化した言葉である「CRAZYing For AMBITION(大志に狂い続けろ)」をテーマにした一曲は、大志に狂い続ける情熱と、夢に向かって進んでいく意志と希望を表現した総まとめとなる一曲です。冒険心を書きたたえるような躍動感あるリズムで、メインテーマに相応しい明るく積極的なエネルギーを取り入れています。9曲のBGMは、Relic特設ページとSpotify、Apple Musicなどで公開されています。

組織と事業の成長にあわせてRelicが取り組んだのが音によるブランディング活動。”自社の音って何だろう?”という自分たちがどういう事業をどんな風に行う組織であるのか、自社のブランドパーソナリティを社員参加で足元を見つめ直し、言語化するとともに音という形で表現するというところが非常に興味深い事例となっています。

また、目に見える形で商品やサービスを表現するのではなく、より感覚的な音という形で表現するために、自分たちの手で実際に音を集める過程にも参加できる形というのもおもしろい取り組みです。

自社のブランディング活動としながらも、企画の発想から表現方法の選択、そして実際の成果物の公開というところまで、普段の業務でのプロセスもなぞりながら社員参加で実施することで、組織の個性や強みをユニークに打ち出す施策となっています。今回完成した音の数々が、果たして今後どのようにブランディング活用されていくのか、その行方も見届けたい事例がありました。

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