DX化推進をサポートする大手IT企業のSCCは、パリ2024オリンピック(以下パリ五輪)の公式ITサプライヤーとして登録されています。そんなSCCのフランス法人は、一生に一度とも言えるこの機会を自社アピールに活用するため、スポーツと福利厚生を絡めた斬新な従業員向け施策を公開しました。

“Run for Coffee(コーヒーのためのランニング)”というタイトルの施策は、SCCオフィス内に設置されたランニングマシーンで300メートル分走ると1杯のコーヒーがもらえるというもの。普段はデスクワークが多いIT企業ならではの課題を、コーヒーというわかりやすいインセンティブと結びつけることで従業員の健康促進を図りつつPRバリューのあるニュースとして多くのフランスメディアに注目されました。

“走るくらいなら普通のコーヒーマシンを導入してほしい…”そんな声も聞こえてきそうな取り組みですが、戦略自体はシンプルであったとしても、世界中が注目するパリ五輪のモーメントを文脈に沿った形で活かすべく企画された貴重な事例です。日本でも多くの企業が福利厚生の拡充に悩んでいる話がありますが、従業員満足度を向上させつつ露出も図ることができる施策のヒントになったのではないでしょうか。

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