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ファストフード大手のケンタッキー・フライドチキン(KFC)は、日々さまざまな新商品が発表されるファストフード業界において独自性を活かしつつしっかりと新規性を帯びた商品開発をするブランドとして知られています。日本でもツイスターシリーズやフリフリチキンといったユニークな商品が人気を集めています。そんな中、本国アメリカのKFCは、コーポレートキャッチコピーでもある“Finger Lickin’ Good(指を舐めたくなるほどおいしい)”を体現した新商品を発売しました。
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Georgia Gold、Honey Sriracha、Nashville Hot、Korean BBQ、Sticky Chickyという特徴的な名前の5種類のソースを選べるサイドメニューとして登場した新商品は、オリジナルチキンでは味わうことのできない、まさにKFC版のヤンニョムチキンです。そんな新商品をアピールするにあたり同社が公開したCMのメインメッセージとなったのは、まさかのコーポレートキャッチコピーでもある“Finger Lickin’ Good”でした。手が汚れるソースの特徴をあえて逆手に取り、ソースまで舐めたくなるほどおいしいというフックにすることでCMでもそのままキャッチコピーとして使用したのです。
同時公開されたWeb施策では、AIイラスト生成ツールで人間を描いた時に起きる“謎あるある”として知られている“指の本数がおかしくなる”という事象に着目。通常であれば多くの人が気持ち悪いと感じてしまうであろう“多すぎる指”ですら、舐められる指が増えるから良いことであると解釈しているのです。既に高い知名度を誇る全社的なキャッチコピーを広告にダイレクトに転用することで一貫性のあるメッセージングを実現した事例でした。
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