photo:ナタリー・バイ主演『わたしはロランス』
今年で21年目を迎える「フランス映画祭」。6月21日(金)から24日(月)の4日間、有楽町の朝日ホールで開催されます。
映画祭に合わせて監督や役者たちも多数来日。今年、団長をつとめるのは女優のナタリー・バイ。フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールなどの巨匠たちに愛され、彼らの作品に多数出演しています。
この映画祭で彼女が出演しているのは『わたしはロランス』という作品。23歳という若さでカンヌ国際映画祭に3作品を出品し、話題となったグザヴィエ・ドラン監督の作品。女になりたかった男性のスペシャルな愛の物語。ナタリー・バイは主人公の母親を演じています。
photo:フランソワ・オゾン監督『In the House(英題)』(c)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema - Foz
上映作品は短編を含め全14プログラム。
試写などで観てはいないのですが、いまから話題になっているのは、オープニング作品でもある、フランソワ・オゾン監督の『In the House』。
ファブリス・ルキーニが演じる国語教師が、ある生徒の才気あふれる文章に心を惹かれ、個人授業をすることになる、というストーリー。生徒がどんどん才能を開花させ、2人の関係が変わっていくところが息のつまる心理戦、という感じで面白そう。かなり気になっています。
photo:ジャック・ドゥミ監督の長編デビュー作『ローラ』(c) 2012 CineTamaris-Fondation Groupama Gan-Fondation Technicolor
クラシック作品として上映されるのは、『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミ監督の長編デビュー作『ローラ』。主演女優のアヌーク・エーメが美しく、「ザ・フランス女優」のたたずまいに圧倒されます。
日本での公開が決まっていない作品は、スクリーンで観られる貴重なチャンス。ぜひ、お気に入りの作品を見つけてみてください。
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「フランス映画祭2013」[公式サイト]
会期:6月21日(金)~24日(月)
会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1 マリオン11階)、TOHOシネマズ 日劇(レイトショーのみ)
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(文/ミヤモトヒロミ)