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MIAUメールマガジン
「ネットの羅針盤」

2013.8.30(Vol.2)

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<<目次>>

1.巻頭言 / 津田大介(MIAU代表理事)

2.MIAU's Opinion <>
 ようやく見えてきた、TPPの実情 / 小寺信良(MIAU代表理事)

3.MIAU's Opinion <>
 日本における海賊党ムーヴメント / 香月啓佑(MIAU事務局長)

4.Point of View

5.MIAU's REBOOT
 デジタル社会での自由と権利を守る――EFFのメンタリティとその方法論

6.あなたの疑問に答えます!

7.MIAUからのお知らせ

8.事務局長のチラ裏


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■巻頭言 : 津田大介(MIAU代表理事)

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青空文庫呼びかけ人の富田倫生さんが8月16日正午過ぎ、永眠されました。61歳という早すぎる死に、言葉もありません。

僕が富田さんと初めて出会ったのは2006年、弁護士の福井健策さんに誘われて「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議(現著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム、略称:think C)」を始めるときのことでした。福井さんと僕は、まず趣旨に共鳴してくれる発起人を20人程度集め、それが集まったら正式に立ち上げて記者会見を開き、12月に公開シンポジウムを開催して世論や文化庁に訴えかけるというプランを作りました。

発起人については福井さんと僕のお互いの人脈でいろいろな人を候補に選び、声がけを行いました。青空文庫の富田さんは2004年の時点で著作権保護期間延長に関する明確な反対声明( http://wayback.archive.org/web/20050108094327/http://www.siesta.co.jp/aozora/archives/001717.html )を出しており、ぜひ一緒に行動できれば心強いと思い、連絡しました。

富田さんへの連絡は僕の担当でした。2006年10月16日に僕はこんなメールを送っていました。