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やらせ捜査が発覚し<日本警察史上の最大の不祥事>といわれる実際の事件を題材に、北海道警察・刑事の壮絶な26年間を描いた『日本で一番悪い奴ら』。綾野剛さんの体当たり演技がすごすぎる、警察の汚職事件なのに爽快感がある! と現在大ヒット上映中です。

本作で、綾野さん演じる諸星とチームを組む麻薬の運び屋をYOUNG DAISさん、盗難車バイヤーのパキスタン人をお笑い芸人デニスの植野行雄さんが好演。物語の転機となる重要なシーンで鮮烈な印象を残しています。今回ガジェット通信では、お2人ににインタビューを敢行。綾野さん含め同い年だという3人の仲良しエピソードも聞いてきました。

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―映画めっちゃくちゃ面白かったです! お2人はご覧になっていかがですか?

YOUNG DAIS:最高でした。初めて脚本を読んだ時、本当にこれはこのまま映画化出来るのかな? って少し思ったんですけど、もうそのままヤバい作品になっていましたね。

植野:めちゃくちゃ面白かったです。何この映画?! って。

―植野さんはもともと白石監督の『凶悪』の大ファンだったそうですね。

植野:そうなんです! あの『凶悪』を撮った白石監督の映画に出させていただくことになって、「自分にできるのか? これヤバくない?」って嬉しい反面パニックにもなったんです。映画に出るのも初めてだったので、撮影現場に来ても、まず何をすれば良いのか分からなくて。それで、DAIS君に話しかけようって決めていたんです。

―YOUNG DAISさんはアーティストなので、俳優畑では無いという事で話しかけやすかったんですかね。

植野:はい。でも実際撮影始まって、DAIS君めっちゃ上手いし自然だし、裏切り者! って勝手に思っていました(笑)。でも、DAIS君も(綾野)剛君も自分と同じ年代なので、そのうち打ち解けて。僕の緊張もほぐれて、だんだん楽しくなってきました。

―綾野剛さん、YOUNG DAISさん、植野さんの3人が同じ年代って、「あ〜!」って感じもするし、「えっ!?」って感じもするし、年齢って本当に面白いですよね(笑)。

YOUNG DAIS:本当そうですよね。同じ年代で、撮影の合間や終わった後は仲良くご飯を食べに行ったりしていましたけど、映画の中で、太郎が諸星について行く様に、撮影では綾野剛という俳優について行こうと決めていました。

植野:剛君は、本当に格好良いんですよ。(チラシを見ながら)この色気すごく無いですか?! 完成した映画は、DAIS君と剛君と3人で観たんです。ものすごく面白いし、考えさせられるし、ああ、俺はすごい映画に出たんだなってしみじみ思いました。

―そうやって、実際に仲良くなった3人のエピソードを伺っていると、映画の中の諸星と太郎とラシードの関係を思い出して、ちょっとグッときますね。悪い事はたくさんしたけど、あの時の“チーム”に嘘は無いじゃないですか。

YOUNG DAIS:僕も映画を観た時に、人間ドラマだなと思ったんです。汚職事件をベースにした、実録モノというか、シリアスな映画のように見えて、人間模様とか喜劇的な部分があったりして。“諸星要一”という1人の男と、その人生を描いているんですよね。

山辺太郎という役柄も、原作の本や関連本を読んで「こういう人間だったんだろうな」というイメージをふくらませる事が出来たんです。それで、綾野くん、植野くんと中村獅童さんと、現場で影響しあったからこそ、ああいう人間になれたというか。辛い結末を迎えるけど、その人生の中にはハッピーな事もあった。そんな太郎に役柄を超えてなれた気がしています。

―先日、白石監督にお話を伺った時、「YOUNG DAIS君は顔が広くて人懐っこい感じがそのまんま太郎っぽい」とおっしゃっていました。

YOUNG DAIS:太郎は、いろんな人の人生に寄り添って、ついて行って、という人間ですが、僕もこの人だと思ったら信じてついていくので、そこは同じかもしれませんね。

植野:白石監督がそういうふうに言ってる感じ、分かります。DAIS君ってめっちゃいい人だし、なんか友達多そうだもん。

―植野さんに関しては白石監督と「お笑い芸人の方って悪役になぜかハマりますよね」という話をしたんですよ。

植野:それは有り難いですね。確かに先輩達も色々悪役やられていますよね。なぜ芸人がハマるのかは……僕もちょっと分からないですけど(笑)。この役ではパキスタン語を話さないといけないので、悪役を演じるというよりも、そこが大変でした。僕って日本人とブラジル人のハーフですからね。「この顔で日本語だけペラペラ」という事ばかり注目されていますけど、元々パキスタンは何の関係も無い(笑)。

―そんな色々な活動をしてきた皆さんが集まって、それが映画の仲良し感に反映されていて、また映画を観直したくなってきました。

YOUNG DAIS:諸星要一が人生を凄まじいパワーで生きて、人を魅了し巻き込みながら、進むという素晴らしい人間ドラマになっているので、「重い警察物かな?」と思っている人こそすごく楽しめると思います。

植野:僕はこの映画に出たことで、自分の人生も変わっていくのかなって思いました。それくらいパワーのある映画です。悪い事はしていますけど、すごく格好良いし、楽しい。ぜひ劇場でご覧ください。

―今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

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