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語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。

第13回目は2週間の日本滞在の後に、再び戻ってきたセブから第3学期と題してお伝えする。今回の滞在が最後の留学予定となる。
今回はセブで最古のストリートであるコロン(colon)に行ってみた。
ジープニーの乗車動画も収録したので留学や旅行の参考にされたい。
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最近はどこにでも大きなショッピングモールができているが、どちらかというとそういう場所は普通の人からお金持ちが行く場所という認識になっている。
ここ、コロンは大衆一般かそれよりも所得の低い人が行く場所との認識が強い。それゆえに何を買っても安い。
写真のように一般的なスーパーも多くあるが、他のマーケットよりもやはり安いようだ。
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いわゆるデパートもある。昔の日本のデパートのように店員がわっと寄ってきていろいろと世話を焼いてくれる。
遠慮なく好みを伝えれば良いだろう。特に買ってくれとは言わないが、決めかねていると「これはどうか、あれはどうか、この色もあるよ」と、やはり世話を焼いてくれる。
市場調査のためだけなのであれば ”Thank you. Just looking.” といっておけば良いだろう。
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さて、若干まじめな話をする。
写真はコロンストリートのコンビニの中から撮影したものだが、数人の女の子が写っている。彼女らはいわゆるストリートチルドレンである。
前述したように、富裕層はここには来ないのでフィリピンにおける貧富の差の程度がはっきりとわかる。
QQEnglishの先生にコロンについてインタビューした。
「私はストリートチルドレンにお金はあげません。その代りおなかがすいているのだろうから食べ物をあげるようにしています。でも子供たちは金をくれと言うのです。親がそういう教育をしているのだから仕方がないですが、フィリピンの大きな問題の一つです。子供たちはもらった金でシンナーを買って吸ったり、親に差しだしたりしているのです」
これもまた、フィリピンの現実である。
マニラやセブ市の中心部では建設ラッシュで東京とさほど変わらない立派なビルが建って、もはや途上国ではないかのような錯覚に襲われる。
しかしながら、貧富の差が極端で夜になるとその現実が如実に表れる。
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この写真は夕暮れ時にコロンストリートのハンバーガーショップから撮影したもの。
コロンはセブの中でも一般的には危険な場所とされている。それは、銃で撃たれるとか強盗にあうとかそういう類ではなく、以前は薬物中毒患者や最貧困層の窃盗団が多くいて、そういう人たちが道行く人の現金やアクセサリーをひったくったり、スリを働いたりしていたとのこと。
記者は昼も夜も行ってみたが特に危険な目には合わなかった。
前出、QQEnglisgの先生は続ける。
「去年だと確かに危険でしたね。今はそれほどでもないですよ。ドゥテルテ大統領特になってからはずいぶんと安全になりました。でもスマホは注意です。すぐお金になるので盗られます。特に日本人の多くが持っているiPhoneは出さない方がいいですね(笑)」
フィリピンの貧富の差の問題は発展を続ける途中の国にはありがちなことではあるが、留学生はもちろん、短期滞在の旅行者であっても、現実をぜひ見てそれぞれの考えをもって帰国してほしいと願う。
また、先生たちは例外なくこのような社会問題や国際問題に対して深い関心があり、良しも悪しきも議論することを望んでいるようだったが、残念ながらフリーな英会話の時間であっても、そのような留学生の意見や主張(opinion)を聞くことは皆無だと言っていた。できれば留学しようとする人は自分の意見や主張をもって表現することに努めてほしい。そうすることにより、他の国の人とも対等に議論できるし、日本のことを伝える一助にもなる。何しろ表現力を鍛えることは英会話にとってこの上ない訓練であることは強く主張しておきたい。
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夜になるとストリートフードと呼ばれるいわゆる屋台が出始める。
記者はおいしそうな焼き鳥屋に入ってみた。
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ところが、焼き鳥ではなくほとんどが豚肉のようだった。
生で置いてあるものを選ぶと、すぐに炭火で焼いてくれる。
生を食べるのではなくその場で火を通すので、もともと悪食の記者にとっては安全な食べ物だろうという認識だ。
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写真の串を二人で食べたが、150ペソだった。そして、とびっきりおいしいので、機会があればぜひ食べてほしい。
安すぎて、合計でいくらかと聞き直したくらいだ。
もちろん二人で150ペソだ。
当地ではこの串のことをバーベキューと呼んでいる。
オープンスペースで歩道上なので、くれぐれも荷物は隣の座席に置いたりせず前に抱えたまま食べるようにしていただきたい。
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写真は当地にある大学の一つだ。
危険な地域とは聞いていたが、多くの大学が周辺にあるし、夜でも制服を着た女子高生が歩いているので気を付けてさえいれば大丈夫だろう。
ただし、コロン周辺でも、いかにも怪しげな通りは確かに存在するのでそれは空気で読み取るしかない。
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さて、行き方だが最も簡単なのはタクシーだろう。
学校があるITパークからなら渋滞があれば150ペソ程度。
時間にして30分くらいだろうか。
空港があるマクタン島からだともう少しかかるだろう。
セブのタクシーは英語がよく通じるし、きちんとメーターも使うのでさほど不安はない。

一方、マニラのタクシーはお世辞にも良いとは言えない。
英語が通じないタクシーは多く、料金を交渉してくる運転士も多い。その場合は時と場合にもよるが遠慮なく下車する。
マニラのタクシーが料金を交渉する際の言い訳の代表例は「2時間もお客を待ったんだ」「渋滞しているから稼げないんだ」「目的地には客はいないんだ」等々。
日本であれば「そんなの知ったことではない」で終わるが、そのような交渉が英語でできなければ交渉して払うか、別のタクシーに乗り換えるかを判断しなければならない。
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続いてジープニーだ。
ジープニーの路線は複雑だが、googleマップには現在地と目的地を設定すれば路線番号が出てくるので乗ること自体は難しくない。
乗降は後ろからで、下車しやすい後ろ側から詰めていく。空いていれば助手席に座っても構わないが、運転士の技量によっては遊園地のアトラクションとは比較にならないほどの恐怖体験をすることになる。
運賃は最高10ペソだが区切りがよくわからないので運転士か大きなジープニーで車掌が乗っていれば彼に10ペソ渡すと目的地を聞いてくるので答えればよい。近距離だと7ペソで済むし、遠くても10ペソ。
学校があるITパークからコロンまでは40分くらい乗車するが、それでも10ペソだ。
運賃の支払いは基本的に硬貨か、20ペソ紙幣で支払う。それ以上の額面紙幣は基本的にマナー違反。複数人数で乗る場合は50ペソ紙幣でまとめ払いすることはあるように感じた。
ちなみにフィリピンの紙幣は20,50,100,200,500,1000ペソの6種だ。500ペソ以上は高額紙幣と認識してよい。200ペソ紙幣はあまり見たことがない。日本の2000円紙幣と同様あまり流通していないのだろうか。
主に流通している硬貨は25セント、1,5,10ペソの4種類。補助通貨のセント単位での支払いはあまりないが、あっても切り捨てられるか、お釣りでもらう程度だろう。その辺はアバウトだ。1,5,10セント硬貨もあるようだが見たことがない。
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運賃を運転士に渡す場合は隣の人にお金を渡せばリレーして運転士まで届く仕組み。お釣りがある場合は逆のルートをたどって戻ってくる。
下車する場合は、声をかけることもできるが、最も簡単なのはコインで手すりの金属部分を「カンカンカン」とたたくことだ。それが下車の合図となる。
非常に便利で安いジープニーだが、バス停もなければ放送もないので、googleマップで現在地を確認しながら下車するタイミングを計らなければならない。ちなみにジープーニー内で交わされる言語は主にセブワノ語(フィリピン語の中でもセブ地域のローカル言語)だが英語も比較的通じるので心配はない。

■セブでジープニーに乗ってみた!
https://youtu.be/Bjd6Zqg_z2c


最後にジープニー乗車動画をご覧いただいた。
スマホでの収録だったが、横にして撮影するのは揺れて危険で無理だったので、縦位置での収録となった。
コインで金属部分をたたく音や、車掌が乗客を呼び込む声等が確認できるだろう。
旅行の際の参考にしていただきたい。

※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
http://getnews.jp/archives/1519806 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
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【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物
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【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開
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【セブに分割留学!】1学期-5 シーフロントは本当にビーチリゾートだった!
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【セブに分割留学!】1学期-6 山口大学・学部丸ごと留学という挑戦!
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【セブに分割留学!】2学期-2 先生おススメのジョリビーで目からウロコの仰天メニュー!
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【セブに分割留学!】2学期-3 いろいろな数字の話~ところで英語はどうなった?
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【セブに分割留学!】2学期-4 巨大ショッピングモールでハプニング!
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【セブに分割留学!】2学期-5 通信はどうする?実証してみた!
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【セブに分割留学!】2学期-6 マニラに寄って帰国の途につく!
http://getnews.jp/archives/1545157[リンク]

※写真・動画はすべて記者撮影・収録
 取材協力:フィリピン政府観光省

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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