さて新年である。去年のクリスマス前から忘年会だなんだので飲みまくり、帰省の新幹線でも飲み、年が明けて飲みまくり、1月いっぱいは新年会の予定がギッシリだったりするのである。皆さん、酒飲んでますか?
三十路独身。酒飲みの女が何よりの友達、むしろ酒が一番の友達、というしじみ習慣も真っ青な筆者としては、男子と2人で食事に行くというイベントはイコール「飲みに行く」イベントであるのだが、その際のお酒のオーダーで「キャッ」にも「ギョギョ」にもなり得るというのは、我ながら面倒な性格だなあと思う。
ファーストオーダーはビールかハイボール。イタリアンかフレンチならスパークリングだとして、前半の食中酒はその流れを引き継ぐ人が多いので良し。3、4杯目になってくると焼酎、日本酒、赤ワインなどなどに移行していくものだが、そのタイミングで男子が「梅酒」を頼む是非というのは昔から以前より議論されてきた。
「男が梅酒オーダー」反対派の意見としては、
・もっと男らしいもの飲みなさいよ
・大人の男が甘いお酒はNG
・食後ならわかる、食中はイヤ
・レモンサワー>>>越えられない壁>>>梅酒、カルピスサワー
などがあり、一方の賛成派としては、
・男が甘いもののんじゃいけないなんて差別
・梅酒うまいじゃん
・好きなもん飲ませろや
などがあり、男が梅酒飲むのイヤな派な私としても「そりゃそうだよね」とも思うのだが、自分の気持ちが揺らがないうちに声高に言いたい「それが『とろとろバナナあらごし梅酒』であっても?」と。
『とろとろバナナあらごし梅酒』この言葉の破壊力。あらごししているのはバナナなのか梅なのか? 梅はバナナの香りに負けないのか? それを頼んだ男子は梅酒が飲みたかったのか? バナナが食べたかったのか?
私はこのオーダーを実際に目の前で聞いた時に頭の中が「?」でいっぱいになってしまった。「変わり種梅酒」で検索すると「ブラッドオレンジ梅酒」「ヨーグルト梅酒」「マンゴー梅酒」などなどたくさんあるそうだが、「バナナあらごし梅酒」の破壊力を越えるものはまだ無い。
逆に言えば、この「バナナあらごし梅酒」さえもたせればどんな素敵な大人の男性もオシャレ人間もぐんにゃりさせてしまうパワーがあるとも言える。「バナナあらごし梅酒を飲む長谷川博己」「バナナあらごし梅酒を飲む大谷亮平」「バナナあらごし梅酒を飲む内野聖陽」「ライブの打ち上げでバナナあらごし梅酒を飲むSuchmos」……。2017年はこの「バナナあらごし梅酒」を越えるガックシドリンクが現れるのか、今から楽しみである。
※画像は「足成」より引用。
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