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あなたは、尾崎豊を知っていますか?

4月25日は、伝説のロッカー・尾崎豊が26歳の若さで夭折した日。今年で25年が経過しました。

編集部周りの若手に「尾崎豊って知ってる?」って聞いてみたところ、こんな答えでした。

・名前は知っている
・伝説的な人らしいってことは知っている
・路上で謎の死を遂げた人
・ホットロードの映画で聴いた『Oh my little girl』はかなり感動した
・『卒業』とか
・窓ガラス割ったり、盗んだバイクで走る歌
・『I love you』は好き

そう、40代、50代にとっては“魂の拠り所”として当たり前の存在だったのが尾崎豊でした。ティーンエイジャーだった頃の僕たちの行き場の無い熱量を、大声で拡散してくれたのが彼でした。

けれども、四半世紀という時間、彼に関する新しい情報は更新されてこなかったのです。“知らない”世代も増えている、っていうのは、そういうことなのかもしれません。

しかしそんな時に「オザキは伝説なんだよ。知らないの?」なんて“上から”語った瞬間、尾崎の歌とは対極の、訳知り顔のオトナに転じてしまいます。時の流れは残酷です。
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未公開ショットを含む秘蔵写真50点掲載

没後25年を経て、2017年4月7日、別冊宝島『尾崎 豊 Forget Me Not』(740円+税)が発売されました。このムック本では未公開含む貴重な秘蔵写真50点を掲載しています。

情報がほとんど露出しなかった『幻のNY時代』の貴重な写真や、尾崎に密着し続けた親友のカメラマン山内淳仁氏のインタビュー、そして1985年当時の宝島ロングインタビューが再録されています。
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強面、不良、孤高、説教くさい、という神格化は「つくられたもの」だった?

繊細にて孤高でとっつきづらい神格化された存在―― 案外、多くの人の彼のイメージはそんな感じではないでしょうか。

『尾崎 豊 Forget Me Not』には、これまできちんと語られることのなかった多くの関係者のインタビュー、そして当時の本人のインタビューや秘蔵写真が掲載されているのですが、実は、尾崎豊のイメージは「つくられたもの」であることがわかります。
本書から、「素直でマンガ好き」な「気の良いお兄さん」の素顔が垣間見えるはずです。
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―― じゃあ、マスコミに出てる部分って、自分とはかなり違う。
尾崎:(中略)“硬派ロック・シンガー”って書き方とかね。と言われつつ、僕は街角でナンパしてるってこともあって(笑)

―― 曲つくるとき、詩が先行してるでしょ。
尾崎:そうです。

―― すごい字余り(笑)。
尾崎:ええ、あれはもう、はるかに音楽の領域を超えてますよね(笑)。いっしょには絶対歌えないとか(笑)。

※月刊『宝島』1985年4月号宝島ロングインタビュー「最後のティーン・エイジャー尾崎豊」より引用

「何も、無い」ってとき、どんな風に感じていた?

スマホもSNSも無いとき、どんな風に人とつながっていたのか。メールもLINEも無いとき、孤独や寂しさを僕らはどんなふうに埋められるのか、ちょっとだけ想像してみてください。

途方もない、ちょっと絶望に近いさみしさとか想像できませんか?

彼が遺した歌には、そうした絶望や希望が今なお、新鮮に残っています。不変の感情だけは、25年でも古くなっていません。
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そして『尾崎 豊 Forget Me Not』では、尾崎豊の新たなバックボーンを確かめることができると思います。

尾崎豊を知っていた人、知らなかった人、全てに伝わる

尾崎豊を知っていた人もあまり知らなかった人も、この本を手に取ってみてください。
きっと、知らなかった彼の側面が、文章や写真から見えてくるはずです。
出来れば、彼の曲を聴きながら。

photo(c)山内順仁
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別冊宝島 『尾崎豊 Forget Me Not』
須藤晃/監修
定価799円(税込)
2017年4月7日発売

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