ドイツ・COSALUXは、空に見える星の数をカウントすることで、光害(こうがい、ひかりがい)を測定するAndroidアプリ『ロス・オブ・ザ・ナイト(LOSS of the NIGHT)』を無料配信しています。
光害は、人工光(特に旧式の街灯)が夜空を過剰に照らすことによる公害です。天体観測が阻害されるだけでなく、野生動植物や農作物、さらには人体(眩しさからくる不快感など)に悪影響を及ぼすとされています。
ドイツ人自然科学者は「大自然の中では数千の星を裸眼で見ることができる。ベルリン(ドイツの首都)でも数百の星が見える。しかし、もっと大きな都市に行くと、見える星の数は減ってしまう」と述べています。
『ロス・オブ・ザ・ナイト』は、ユーザーが「どの場所で」「どの星が」見えるかの情報を入力すると、GLOBE at Nightデータベース(www.GLOBEatNight.org)へ送信されます。そして、研究者がデータベースにアクセスすることで、光害の研究を進めることが可能になります。
なお、光害を減らしていく取り組みとして、世界中の照明システムの改善、具体的には一昔前の設計の街灯を撤去していくことが想定されています。今後、省エネにも直結する「夜空を程好く照らす」取り組みが加速するかもしれません。
画像: Google Playのアプリ紹介ページのキャプチャー
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cosalux.welovestars
※この記事はガジェ通ウェブライターの「綾瀬 新」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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