今回はストレイシープさんのブログ『さようなら、憂鬱な木曜日』からご寄稿いただきました。
■朝まで生テレビ元日SPの感想「マスコミが日本の景気回復をブロックしている/田原総一朗の考える今年の日本経済」
朝まで生テレビ元日スペシャルを観た。非常に興味深い議論であった。やはり、竹中平蔵さんは他の出演者とは役者が違う。しっかりと議論に沿ったデータを提示し、冷静な分析をしていた。小泉竹中政策の是非は私は詳しく検証していないのでなんとも言えないが、竹中平蔵氏個人に限っては、少なくとも部分的には信用に足る人物であると思う。その他、森永卓郎氏は相変わらず金融緩和一点張りで、途中から逆に面白くなってきた。
●竹中平蔵氏が言う民主党の過ち
「民主党はマクロ経済を軽視していた」と竹中氏は言った。事実、円高とデフレというマクロ経済の二大問題に手を付けられないまま政権を手放した。竹中氏が言うには、経済財政担当大臣を置かなかったこと、経済財政諮問会議を廃止したことが大きい、ということだった。この意見には私も同意である。民主党政権は、景気対策を軽視していたように思う。というよりも、経済に強い政治家があまりにも少なすぎた、あるいは皆無だったのではないか。
●マスコミが日本の景気回復をブロックしている
議論の中で、マスコミへの不満が出た。これは私も強く思っている。
「マスコミは書きたいシナリオがあって、そのシナリオを肉付けするためにデータをちゃんと確認もしないで持ってきては記事を書く」と勝間和代氏は言っていた。「データを分析する能力もない」と森永卓郎氏も続いた。新聞社の意見なんてどの程度の価値があるのだろう? 中立的な立場から物事を言うのならまだしも、傾いた位置から発せられた意見など大きなメディアがするべきではない。
また、特に新聞社は悲観論しか書かない。悲観論を書けば新聞が売れるそうだ。そのため、新聞の一面はいつでも政府批判の文字が踊る。全くくだらない。
マスコミは第4の権力というフレーズが頭に浮かぶ。本当に馬鹿馬鹿しいとおもう。それほどの権力なら、監視する機関が必要である。国民の目が監視機関であるならば、もっと多くの人がマスコミの報道体制に異議を唱え、攻撃するべきだ。
私はこの腐敗したマスコミが変わらなければ、日本は変わって行かないと思う。今の状態が続くなら、衰退して消滅すればいいと思う。
●田原総一朗が考える2013年の日本
田原総一朗はBLOGOSのインタビューで、2013年の日本の景気が良くなると語っている。ひとつは、偶発的な事象だが、笹子トンネルの落盤事故によって、全てのトンネルの補修工事をする必要に迫られていることが追い風となる。これはいわゆる公共事業である。公共事業というのは、今まで大手ゼネコンに金が回るだけのばら撒きだという批判がありなかなか実行できなかったが、これで大義ができた。十兆円規模の金が動くだろう。これは市中に金が出回ることになる。それからもうひとつ、衆院解散から自民党が政権を取り戻すまで、そして取り戻した後も円安がとどまるところを知らない。マーケットは安倍さんの言動(国際日銀引受の件など)に好感を示している。市場の反応の良さに、国民の反応も良くなっている。この流れが続けば半年後に控える参院選も自民党は過半数をとれるだろうし、憲法改正などはその後に動きが見られるだろう、というのが田原氏の見通しである。
私もほぼ同意見である。安倍政権、目下の課題は何が何でも景気対策である。経済再生である。足元をがっちり固めて安定政権を築いて欲しい。
参考URL:
「インフラ再整備の公共事業で、今年は景気が良くなる!-田原総一朗氏インタビュー」 2013年01月03日 『BLOGOS』
http://blogos.com/article/53082/
執筆: この記事はストレイシープさんのブログ『さようなら、憂鬱な木曜日』からご寄稿いただきました。
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