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(3/3)【さやわか×中田健太郎×伊藤剛 】さやわか式☆現代文化論 #4「このマンガ語りがすごい!2014」【2014/02/14 収録】
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読者層は限りなく細分化され、作家も多種多様になり、作品が過剰なまでに供給される「漫画」。そこで果たして最先端の漫画と呼べる漫画はあるのか。「ワンピース」あるいは、いわゆる「漫画読み」の推す作品のどちらが今日的なのか。またはキッチュな劇画や四コマ誌や幼児向け作品に目を向けるべきなのか。おそらくそのどれでもいいし、どれでも十分とは言えない。今や「おもしろい漫画」がないことではなく、山ほどありすぎることのほうが、このジャンル全体の姿を既に見えにくくしている。漫画論にとってもことは同じ。「進撃の巨人」を語る言葉がないのではなく、むしろそれらの作品を考慮に入れなくとも何ら問題なく漫画を語ることはできてしまう。アカデミックな漫画研究とネットを中心としたレビューの盛況、そしてそのどちらも必要としないかのようなファンの消費。漫画の全体性が失われていく中で、表現と批評の更新はどう計られていくべきなのか?『テヅカ・イズ・デッド』から漫画表現論を新たな地平に進め、漫画論それ自体の動向も注視する伊藤剛と、『ユリイカ』等で端正な漫画論を寄稿し、昨年に絶賛された単著『ジョルジュ・エナン―追放者の取り分』の記憶も新しい中田健太郎をゲストに招き、「今の漫画」について考える。「いま誰もが絶対読むべき漫画作品」は果たして何か。むしろ存在するのか。これさえ聞けば漫画の最新動向がわかる!もっと面白くなる!【登壇者プロフィール】さやわかライター、物語評論家。1974年、北海道生まれ。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。関心領域は物語性を見いだせるもの全般で、小説、漫画、アニメ、音楽、映画、演劇、ネットなどのカルチャーを幅広く評論する。現在『朝日新聞』『ゲームラボ』等で連載中。星海社のウェブサイト『最前線』内で投稿コーナー『さやわかの星海社レビュアー騎士団』も運営している。単著に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』がある。TwitterのIDは@someru。中田健太郎(なかた・けんたろう)1979年、東京生まれ。フランス文学者、批評家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。日本大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)。著書に『ジョルジュ・エナン 追放者の取り分』(水声社)、おもな論文に「理論の見る夢 オートマティスムの歴史」(『思想』2012年第10号)がある。『ユリイカ』や『現代詩手帖』などを中心に、マンガやアニメ、詩や美術をめぐる批評を発表している。伊藤剛(いとう・ごう)1967年名古屋市生まれ。名古屋大学理学部卒。マンガ評論家。東京工芸大学マンガ学科准教授。早稲田大学、武蔵野美術大学、武蔵大学非常勤講師。著書に『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』(NTT出版)、『マンガは変わる。』(青土社)など。「思想地図β3 日本2.0」にて、論考『マンガのふたつの顔』を執筆。

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