堀内進之介×塚越健司×柳亨英「どのヒーローが称賛に値するのか?ーー『アメコミヒーローの倫理学』刊行記念イベント」(2019/5/22収録)
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【収録時のイベント概要】複雑きわまる現代社会では、「正義とはなにか」「望ましい生き方とはどのようなものか」を、ひとことで言うのはむずかしい。わたしたちはどのように生きるべきなのか?この倫理学的な問いに対し、世界的に人気のアメコミヒーローたちを通して答えを探る異色のアプローチを取ったのが、今年邦訳されたトラヴィス・スミスの『アメコミヒーローの倫理学――10人のスーパーヒーローによる世界を救う10の方法』(堀内進之介監訳/翻訳、塚越健司翻訳)である。バッドマン、ウルヴァリン、ハルク、キャプテン・アメリカ……。群雄割拠のアメコミヒーローたちは、それぞれの正義観を持ち、それぞれの仕方でヒーローとしての役割をまっとうしようとしている。気鋭の政治学者であるトラヴィス・スミスは、彼らを1対1で俎上に載せて比較・検討し、どちらが現代社会にふさわしい徳性の持ち主かを論じていく。ハルクVSウルヴァリンの荒くれもの対決。「もっとも神に近いヒーロー」としてのソーVSスーパーマン。魅力的なマッチメイクを重ね、スミスはひとつのロールモデルにたどり着く。ゲンロンカフェでは本書の刊行を記念し、本書の紹介に携わった堀内進之介、塚越健司の両名とともに、アメコミに造詣が深く、本書でもアメコミの監修・注釈等を担当した柳亨英を招き、トークイベントを開催。アメコミヒーローたちの魅力、そしてそれぞれの正義観・倫理観とはどのようなものか。『スパイダーバース』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、続々公開される話題作を、より深く楽しむために。まったく新しい観点からアメコミを読み、語るトークイベント!【イベントのページ】https://genron-cafe.jp/event/20190522/