真辺将之×上田洋子「日本人はいつから猫が大好きになったのか?ーー『猫が歩いた近現代』(吉川弘文館)関連イベント」(2021/9/22収録) @nekomanabe @yuvmsk #ゲンロン210922
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【登壇者の真辺将之さんより】みなさんは猫が好きですか?嫌いですか?「猫ブーム」と言われて久しいですが、それはいつから始まったかご存知ですか?実はちょっと歴史をさかのぼると、猫の扱いは驚くほどに激しく変化しています。そしてその変化は人間社会の写し鏡でもあります。この放送では、幕末から近現代までの「ちょっと昔の猫の歴史」を紹介するとともに、著書『猫が歩いた近現代』の中で紹介できなかったエピソードや種々の猫本情報、さらに海外の猫文化情報なども紹介していきたいと思います。ぜひぜひご視聴ください!(真辺将之)【収録時のイベント概要】SNS時代になって、いまやペット随一の人気を誇る猫。「空前の猫ブーム」のなかで、2017年にはついに猫が犬の飼育頭数を上回った。ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査によると2020年10月現在、全国の犬飼育頭数は約8,489,000頭、猫は9,644,000頭で、もはやかつて猫の方が少なかったことが不思議である。そんななか2021年6月に刊行された真辺将之氏の『猫が歩いた近現代』(吉川弘文館)は、日本社会における猫の地位をたどる歴史書だ。近現代の文献における猫の記述を丁寧に掘り起こし、人間が猫をどう見て、どう扱ってきたかを検証する。真辺氏によると、猫はかつては化け猫や泥棒猫として疎まれがちであった。西洋文明の流入や伝染病、戦争や高度経済成長期、そして情報革命を経て、猫と人間の関係は少しずつ変わっていく。猫は、人間社会に適応しながら、数を増やしたり減らしたりするのだ。そもそもイエネコは自ら人間に近づき、家畜化したという研究もある。猫にとって人間はなくてはならないものであろう。では、人間にとって猫がなくてはならないものになったのはいつなのか。猫と人間はいかに共生してきたのか。人間にとって猫がかわいくなったのはいつなのか。われわれが猫を猫かわいがりするようになったきっかけはなんなのか。そもそも猫は本当にかわいいのか(もちろんかわいいにきまっているのだが)。真辺氏とともに猫と人間の共生の歴史を紐解きつつ、猫の魅力を語り尽くしたい。真辺氏は現在、研究のためにベルギー滞在中のため、オンラインでのご登壇となる。コロナ禍のベルギーで、猫がどのように暮らしているのかについても伺うことができるだろう。なお、「ゲンロンα」の「写真を変えるねこたち」では、猫の写真を常時募集している。( https://genron-alpha.com/cattcw/ ) 番組内での真辺氏への質問とともに、猫写真のほうもどしどし投稿されたい。(上田洋子)■真辺将之『猫が歩いた近現代――化け猫が家族になるまで』(吉川弘文館)https://amzn.to/3nunwr9写真を変えるねこたち - ゲンロンαhttps://genron-alpha.com/cattcw/■日本人はいつから猫が大好きになったのか? – ゲンロンカフェhttps://genron-cafe.jp/event/20210922/