天皇陛下が退位のご意向を表明された
お言葉が放送されてから、1年になる。
天皇陛下のご希望は明らかであり、
国民の大多数がそのご希望を
叶えて差し上げたいという意見だった
にもかかわらず、それから1年、
事態は迷走を見せた。
そもそもこのお言葉は、
内閣の「同意と責任」において
発表されたものである。
発表されて以降、
天皇陛下の意に沿わない方向に
ばかり動いてきた。
「安倍一強」と言われた時代状況の中、
このままでは天皇陛下の意に反する
「一代限りの特例法」による退位
という事態になるところだった。
それを何とか、満足な形ではないものの、
将来の先例となり得るものにできたのは、
紛れもなく民進党の尽力の賜物だった。
だが、まだ安心はできない。
この1年に何が起きてきたのか、
高森明勅、泉美木蘭両師範が
ここで総括する。