天皇というべき雄略天皇の物語。
雄略天皇はある時、
三輪川のほとりで衣服を洗っていた、
容姿のたいそう美しい少女を見初めた。
その名は、ヒケタベノアカイコ。
雄略天皇はアカイコに、
いずれ宮中に召すから、他の男には
嫁がないでくれと言い渡した。
アカイコはその言葉を信じ、
何年も、何年も待ち続けた。
しかし、いつまでたっても
お召しはこなかった。
雄略天皇は、約束を
すっかり忘れていたのだ!
そしてついに80過ぎの老婆に
なってしまったアカイコが
起こした行動と、
それを受けた雄略天皇の反応は…?