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体罰とはなんなのか?
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体罰とはなんなのか?

2013-03-22 10:28



    体罰と聞いて、直近の社会的問題だけを考えてみても、
    問題がひどく矮小化されているだけのように思い、
    過去の「体罰事件」についていまいちど思い返してみました。
     
    ***
     
    最初に思い出すのは「戸塚ヨットスクール」です。
    「体罰は教育だ」という名目のもと、スパルタ式の過酷な訓練を行い、
    多数の不登校や引きこもり、非行少年などの問題児を更生させたと注目されるなか、
    訓練生の行方不明や死亡が明るみになり、傷害致死事件として問題に。
     
    その後、どうなったんだろうと調べてみると、
    逮捕・実刑となった戸塚社長は、6年の服役を終えて復帰しており、
    石原慎太郎を会長とする「戸塚ヨットスクールを支援する会」に

    「心身症をはじめとする文明病に病む日本にとって、同スクールの成果は
    かけがえのない価値がある」

    「戸塚ヨットスクールがこれまで培ってきた間題児矯正の教育ノウハウに学び、
    そこから教育荒廃克服の道を切り拓いていく」

    と後押しされながら、現在でも同じ教育・更生方針を貫いているとのことで、
    訓練生の自殺はその後もつづき、
    2009年には訓練生が施設から飛び降りて死亡、
    2011年、2012年にも、訓練生が施設から飛び下り自殺をはかり搬送されたとのこと。
     
    仰天してしまいました……。
    亡くなった訓練生を圧倒的に無視して同じ方針を貫きつづける組織、
    暴走老人に強く賛同されながら、存続していたのですね…。
     
     
    体罰をめぐる話のなかには、保護者みずからが、
    「殴っても蹴ってもかまわないから、うちの子を強くしてくれ」
    と体罰を希望するケースもあると聞きます。
    激烈なしごきについてゆければ、強者・勝者になれる、
    それが、いずれ子供のためになる、という考え方。
    自分の子供を更生させられずにいる親のなかには、さじを投げて、
    こういった施設にすがる人もいるのかもしれません。
     
    しかし、わたしが知る「スパルタ式」=古代ギリシャ・スパルタの教育方針は、
    単なる「体罰を容認し、強く育てる」というものではなく、
    生まれた子供は親のものではなく、国のもの=軍隊として訓練されるもの。
    だから、健康体でない子供や、戦いに使えない子供は、死んでもかまわない、
    いや、育てるに値しないので捨てる、という考え方です。
     
     
    ***
     
     
    1985年には岐阜県立中津商業高校で、陸上部顧問の教師が、
    槍投げの選手として国体などへの出場経験ももつ女子部員に、
    体罰と言葉の暴力をくわえつづけ、女子部員は、
    「叩かれるのももうイヤ、泣くのももうイヤ」という遺書を残して自殺。
     
    この教師は、女子部員の焼香に訪れた際にも
    「バカとしか言えん」などと暴言を吐く問題がありました。
    では、どうしてこの女子部員は自殺に追い込まれるまで体罰を受け続けたのか。
     
    その後の聞き取りによって、当時の中津商業高校では、
    就職が難しい時代となったことを受けて、部活動を含む教育方針として、
    「きつい仕事でも不平なく働く資質」
    を売り物にしており、部員は『将来の職』と引き換えに従順であった
    ということが明らかになっています。
     
     
     
    「口で言ってもわからないなら、手を出すしかない」
    という考え方をめぐる是非だけではなく、時代背景もふくめて、
    体罰とはなんなのか、考えてみたいと思います。



    第35回ゴー宣道場

    「体罰って何だろう?」



    平成25年4月14日(日)午後1時 から
    『人事労務会館』 にて開催します。




    「人事労務会館」
    (住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
    JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
    『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
    「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。


    毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

    人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
    (HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

    詳しくは、 
    “ こちら ” でどうぞ。

    HP上の申し込みフォームからも申し込み可能です絵文字:重要絵文字:パソコン

    下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
    クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
    入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

    お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
    ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

    申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。
    当選された方は、道場当日、
    その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。



     道場参加申し込みフォーム



    引き続き、往復ハガキでの応募も受付けております絵文字:重要絵文字:記念日


    入場料は、お一人1000円です。

    参加ご希望の方は、

    往復はがき に、『第35回参加希望』 と明記、

    さらに、


    1. 
    氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)

    2. 住所

    3. 電話番号
    4. 年齢

    5. 
    職業(学生の方は学校名)
    6. 
    募集を知った媒体
    7. 
    応募の理由と道場への期待


    返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、


    152-8799

    東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め

    『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端


    まで、お送り下さい。



    応募〆切平成25年4/3(水)必着です。


    当選された方にのみ
    当選通知を送らせて頂きます絵文字:記念日
    (往復ハガキで応募された方は返信ハガキで、ネットから応募された方は
     当選メールでの通知となります。)

    当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします



    皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

     
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