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by 高森明勅
政権復帰がほぼ確実視されている自民党は、
原発について「再稼働の可否は3年以内」とか、
「電源構成のベストミックスは10年以内」などと、
問題の先送りを図っている。
今回の選挙では、さすがに原発維持・推進とは、
表だって言いにくいからだろう。
不誠実かつ無責任な態度だ。
では、TPPにはどういう姿勢で臨むのか。
アクセルとブレーキの、どちらを踏もうとするのか。
これまた判然としない。
公約で「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加に反対」
とする一方、
安倍総裁は
「自民党には交渉力がある。
聖域なき関税撤廃の条件を変えることができるかどうか」と、
すこぶる曖昧だ。
自民党は、これまで「国民に信を問え!」と、
民主党に迫ってきたのではないか。
にもかかわらず、
原発やTPPといった重大な争点を誤魔化したまま、
選挙を迎えるようでは、国民は判断のしようがないではないか。
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