昨日の「ゴー宣道場」は面白かった。

宇野常寛氏、古市憲寿氏の個性が炸裂して実に楽しい議論だった。

二人とも若いのに知識が豊富だし、よく考えている。

わしの立場と近い部分もあれば、違ってる部分もある。

 

わしと宇野氏のやりとりがスリリングだったという感想があったが、

一つのテーマを深掘りしていく議論のためには、あのような

宇野氏の食い下がりは有効だろう。

近頃の左右両陣営の議論はポジショントークに堕していて、

観客の望む意見を言って、観客も「俺の考えと一緒だ」と上から

目線で拍手する。

まさに紋切り型で、頽落していて、ゆえにスリルがない。

 

わしはポジションに固執する気もないし、言論上の立場を自分の

アイデンティティーにする気もないし、納得したら転向しても

構わないし、この世界に少しでも公的領域を拡げるために

言論をやっている。

 

終了後のアンケートの感想を見たら、宇野・古市両氏をまた

呼んでくれというリクエストがやけに多くて驚いた。

こんなに人気が出たゲストは初めてだ。

相応しいテーマで、また出てもらうことにしよう。