昭和３８年春、西日本最大の広域暴力団明石組とライバル神和会との代理戦争とも言うべき広島戦争は日ごとに激化していった。明石組系の打本組と広能組、神和会系の山守組は対立の様相を呈し、血なまぐさい暴力事件が相次いでいた。各地から続々と助っ人集団が押し寄せての抗争は遂に市街戦に及び、一般市民をも巻き込む事態に、マスコミ、そして警察は暴力団壊滅頂上作戦を展開した。広能は、山守派の槙原組に殺された子分･河西の本葬を行い、明石組をはじめ全国各地からの参加団体組員1,600人を集めて一気に山守組を襲撃しようとしたが、いち早く警察に察知されて別件容疑で逮捕される。遂に警察は、幹部･組長の一斉検挙に踏み切った。主戦派が明石組系岩井組と山守組系武田組に移り、西日本を揺るがす大流血事件に発展していく中、広能は一人獄舎で虚しさを噛みしめていた。

飯干晃一,深作欣二,笠原和夫,吉田貞次,中山治雄,溝口正義,井川徳道,宮本信太郎,津島利章

堀越陽子,中原早苗,小池朝雄,金子信雄,渚まゆみ,内田朝雄,加藤武,小林旭,菅原文太,夏八木勲,三上真一郎,長谷川明男,小倉一郎,山城新伍,田中邦衛,黒沢年男,梅宮辰夫,松方弘樹,遠藤太津朗