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ブログでは明かさない!アカルクタノシク発達障害理解&発達促講座第4号
◆◇◆「ブログでは明かさない!アカルクタノシク発達障害理解&発達促講座」◆◇◆
2012年11月28日(水)発行 vol.4
ブロマガVol.4のお届けコンテンツ
1) アスペルガーとはなにか? ブログでは書かない!
アスペルガーの特徴 専門的解説③ 視覚過敏
2)これからの診断基準 何のための診断?
3)ブログでは書かない事例
「ボクと学習障害とiPhoneと」 第三話 子ども時代のボクの作文
4)チャンネルクレフ プレゼント企画への応募方法
<はじめに>
ご購読登録いただき、ありがとうございます。
当ブロマガは、発達障害理解と発達促進のための情報を専門的に発信することを目的としております。
ご購読して下さっているみなさまは、発達障害の知識がほとんどない方から、
ある程度の情報は既に知っているという方までいらっしゃいると思いますが、
すでにある程度の知識はお持ちであると言うことを前提にスタート致します。発達障害の知識がない方、これから学ぼうという方は、当ブロマガ内の
「アスペルガーについて」から、リンク先サイトを参照までにご覧下さい。11月の放送のお知らせ
今月はとうとう放送出来ませんでした!
御陰さまで今までになく忙しい月で、放送枠がとれませんでした。
音声のみのラジオ形式になるかもしれません。
けれども12月の放送は新企画で再スタート!事例について語ります。
12月から「大人のためのSST講座」や、「ブロマガ連動事例から(仮題)」
等「ブログでは明かさない!ニコニコ特別講座」を開講いたします。
真面目なワンコイン専門講座、無料会員はアクセス不可のプレミアム会員限定番組となります。
準備のため、一時的にチャンネルへのアクセスが出来なくなりますこと、ご了承ください。
番組の配信については後日お知らせいたします。
お楽しみにお待ちくださいませ。
本編はココから*****************************
1)アスペルガーとはなにか?
ブログでは書かない!アスペルガーの特徴 専門的解説③ 視覚過敏
<前回のおさらい>++++++++++++++++++++++++++++++++++
アスペルガーを含む自閉症の人は「感覚情報が認知に影響し、独特の世界観を持つ人たち」であり、
感覚のスクリーニングチェック、 日常の行動観察や聞き取りから、本人が気付かなかった
「過敏反応」や「低反応」などが見つかります。前回は臭いの過敏性の事例をひとつ紹介しました。私達の五感(感覚受容器)の精度は、人により異なります。
感覚に敏感な人がいれば鈍感な人もいるため、感じる情報には違いがあり、
同じ現実世界でも100%の共有は難しい、生活のし辛さも感覚から来ることが多いのです。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
今回は、視覚過敏の具体例。
聴覚まで書くと長過ぎるので次回に分けます。映画館で映画を観ることを想定し、具体的な注意の向け方の違い、
情報の優先順位の違いをみていきましょう。
私達は、映画についての面白さは人によって違うことはわかっています。
その面白さの個人差は、実は、どのように映画を観ていて、
どんな認知の影があるのかに関係しています。ざっくりと3タイプに別れます。
1) 画面の中心あたりを大体フォーカスして観るタイプ
主に人の表情や会話の様子に注意を向けている。
字幕映画の場合、字幕と人の表情や会話の様子を同時に追いかけることで忙しい。2) 画面の端から端まで全体が見えるタイプ
主人公だけでなく、画面端の背景的な人やものの詳細も気になることがある。
観た後、頭の中で映像を再現して楽しむことがよくある。3) 映画館で映画を観るのは苦手であるタイプ
大きな音や突然の場面の変化、背景映像等に意識が奪われ、関係ない部分を見続けてしまう、
あるいは観ることが出来なくなる。ストーリーを理解するゆとりを維持することが難しい。
自宅で楽しめるDVD発売やテレビ放映されるまで待つ。1)は最も多いタイプ、標準的な認知による映画の見方です。
映像美術より、ストーリーや対人関係性等文脈を重視しますから、一度観た映画を毎日観たい等とは
思いません。2)と3)は、視野全体の隅々までよく見える、一度みただけで細かな所までクリアに
覚えている等、視覚刺激に鋭敏なタイプです。光を駆使した映像美術、色味、不思議なキラキラ感等、
映像効果や舞台美術等に目が奪われ、映画の世界に没頭(過集中)します。ですから、好きな場面、
好きな映画については、飽きることなく何度でも繰り返し観ることを楽しむタイプが多いのです。
反対にこのタイプは、映像が鮮明に残り過ぎるのでホラーや、衝撃的な場面は絶対観たくないという
こともあります。光や影の加減、光のパターンによって、気分が悪くなってしまうこともあります。間違い探しが非常に得意であるとか、小さな違いに気がつきやすい等があります。
コレクター癖がある人とは、わずかな違いを豊かに楽しんでいる人、と考えていいと思います。私達は、互いに相手がどう世の中を見ているかを知らないために、生活上のしんどさが生まれることも
あるのです。好みが違う、というより認知が違うのかもしれないのです。語り始めると尽きることのない過敏性の話しですが、今日はここまで!
次回聴覚過敏についての具体例を紹介します。
****今日のまとめ***********************
視覚情報に鋭敏で生活に困る状態が、視覚過敏である。
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2)これからの診断基準 自閉症スペクトラム
診断を受けたい、診断をうけると得がある、と思っていらっしゃる方は少なくありません。
ご本人より周りの人程そう思っているケースが実に多い。他人事だから、という訳ではないのでしょうが、診断名も本人のためのものであり、まわりの人の利便性のために貰う訳ではありません。大事なのは「アスペルガー、若しくは自閉症スペクトラムかどうか」ではなく、「本人が自分のことに
ついて理解し、将来にわたってどのように楽に生き方の選択肢を増やせるか」ということです。事例を幾つか書きたいところですが、内容の特性上、プレミアム番組枠内で話していきます。
たった一人の視聴者様であっても、本気で聞きたい人に向けた内容として、ワンコイン講座化です。有料であっても観たい人、聞きたい人にむけ解説いたします。
****今日のまとめ***********************
診断名は、本人が生き方の選択肢を増やすためのものである。
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3)ブログでは書かない事例 「ボクと学習障害とiPhoneと」 第三話
iPhoneを使って生活を変えていった印象深い 「よく忘れる、メモを取るのも忘れ、せっかく取ったメモ
も忘れて困っていたボク」の相談と生活の経緯の連載です。さて、大人になってから自分が、もしくは配偶者や家族が発達障害ではないか?と思うケースの場合、
子ども時代の成長の様子は重要です。自閉症スペクトラムは3歳未満で、ADHDは7歳までにその行動
特徴があること、とは文部科学省の定義。先天的な脳の器質障害であれば、子どもの頃に根拠となる
情報があるはずなのです。さて、ボクは小学3年生、6年生の本人の自筆ガリ版印刷の学級文集、中学の通信簿を持ってやって
きました。本人の書いた文集を見せてもらうと、小学3年生、小学6年生のどちらも、殆ど平仮名で書いてあり
ました。筆圧は弱かったようで、所々がかすれ気味のふにゃふにゃとした歪んだ字、拗音(ゃ、ゅ、ょ等)や促音(っ)の表記も間違いだらけです。また全体的な作文力の未熟さ、助詞の使い分けのあやまり、言葉の覚え間違いなど、書いた学年に不釣り合いな言語力であることが際立って目立ちます。中学2年の通信簿の学力評価は全体的に低く、提出物や授業態度、掃除や班の活動等協調性、社会性に
ついて求められていることが書いてあります。大人になってから大変になったのではなく、小学時代から既にボクには学習の困難があったのだ、と
わかってきました。困難であったと気付いたのが、大人になってからだった、ということでしょう。続きは次回へ
4)チャンネルクレフ 読者登録プレゼント
応募頂いた方に抽選で3名、番組内でお知らせいたします。
それでは5号の配信を楽しみにしていて下さいね。
アカルクタノシク公式サイト http://akarukutanoshiku.net
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■株式会社クレフ ーClefー
アカルクタノシク編集部
info@j-clef.co.jp広島県福山西深津町6−5−22
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アカルクタノシク発達障害理解&発達促進講座 第3号
◆◇◆「ブログでは明かさない!アカルクタノシク発達障害理解&発達促進講座」◆◇◆
2012年10月16日(火)発行 vol.3
ブロマガVol.3のお届けコンテンツ
今月の放送のお知らせ
1)アスペルガーとはなにか? ブログでは書かない!アスペルガーの特徴 専門的解説②
2)これからの診断基準
アスペルガーはなんになるの?
3)ブログでは書かない事例 「ボクと学習障害とiPhoneと」
4)チャンネルクレフ プレゼント企画への応募方法
<はじめに>
ご購読登録いただき、ありがとうございます。
当ブロマガは、発達障害理解と発達促進のための情報を専門的に発信することを目的としております。
ご購読して下さっているみなさまは、発達障害の知識がほとんどない方から、 ある程度の情報は既に知っているという方までいらっしゃいると思いますが、 すでにある程度の知識はお持ちであると言うことを前提にスタート致します。
発達障害の知識がない方、これから学ぼうという方は、当ブロマガ内の「アスペルガーについて」から、リンク先サイトを参照までにご覧下さい。
10月の放送のお知らせ
今月の「だってアスペルガーだもん」「大人の発達障害相談室」は、今週末21日日曜日放送です。
15:00〜「だってアスペルガーだもん」
15:30〜「大人の発達障害相談室」
開場は14:30からです。番組開始まではいつものごとく、フリートーク(放送調整)タイムです。
1)アスペルガーとはなにか?
ブログでは書かない!アスペルガーの特徴 専門的解説②
前回のおさらいです。
アスペルガーを含む自閉症の定義として 、クレフでは「感覚情報が認知に影響し、独特の世界観を持つ人たち」と、親御さんやご本人に説明しているとお話しいたしました。
クレフの相談では、感覚のスクリーニングチェック、 日常の行動観察や聞き取りを必ずいたします。
このとき、それまでご本人が気がつかなかった、または家族の方もそうとは気付かなかった「過敏反応」や「低反応」などが見つかります。さて「過敏反応」とはなんでしょうか。
私たちの五感には
1)視覚
2)聴覚
3)触覚
4)味覚
5)嗅覚
が備わっていますが、各刺激情報に対し、無意識的に鋭く反応し過ぎる状態があり、それは人に比べると過剰であり、そのためにちょっと生活に困る状態をいいます。
過敏であるということは、本人にとっては生まれたときからのスタンダードな感覚です。
自分が人と違う事に気付く機会がなかなかありません。
また私たちは、通常自分の感覚と人の感覚が違う、なんてことを思う事なく生活しています(みんな同じに違いない、と勝手にお互いに思い込んでいる)から、この感覚情報のボリュームの違いが生活の全てに影響していることなど知る由もありません。
同じ世界に住んでいても、感じる情報に違いがあり、その結果話しをしていてもお互いの前提が揃わない。
そもそも前提が違うのですから、話しが合わないのは勿論ですし、言ってもわかってもらえない思いや不信感が互いに募る。最悪の事態では、嘘つきよばわりまでされてしまうなんて悲劇すら起こってしまいます。嗅覚過敏のSちゃんのエピソードがあります。
理科室の掃除当番のSちゃん、鍵を開けて中に入ってびっくり仰天!「へんな匂い、臭い!」
後から来た同じ当番の友達に「入ったら駄目、変な匂いがする、臭い、危ない」と、理科室に誰も入れないように入り口に両手を広げて立ちはだかり、踏ん張っています。友達の一人が先生を呼びに走りました。
ところが、大慌てで駆けつけた先生が扉を開けると、なにも臭いません。みんなには、臭わなかったのです。
匂いという感覚は、目には見えない=形にならない情報です。嗅覚過敏があると、標準の機能では感知出来ない匂いでも、かなり明確にわかってしまいます。その現実に対し、大袈裟だとか嘘つきだというラベルを貼られるのか、理解されるのか、対人関係に与える影響のベクトルは、180度逆方向です。アスペルガーとはなにか?次回は視覚&聴覚過敏についての具体例を紹介します。今日はここまで!
****今日のまとめ****************************
五感の感覚情報が鋭敏で生活に困る状態が、感覚過敏である。
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2)これからの診断基準 アスペルガーはなんになるの?
前回、来年2013年には約19年ぶりに「精神障害の診断と統計の手引き第5版(DSM-5)」 がリリースされることと、新しい診断基準にはアスペルガーという診断名がなくなるということをお話ししました。
DSM-5では、19年間の医学的な研究結果や、技術の進展によって得られた情報がたくさん採用されています。
自閉症は、カナータイプからアスペルガーなど高機能群を含めて「自閉症スペクトラム」という統一された診断名になります。「自分は発達障害ではないかなぁ」と思う理由の多くは、対人コミュニケーション、対人場面のトラブルについての悩みや困りごとが根底にあります。
何度も繰り返し、お伝えしていますが、コミュニケーションが下手だからアスペルガーや自閉症ということはありません。
どんな生活のし辛さがあるのか、困難を感じる場面や、一日の生活リズム等を含め、総合的に解釈していくことが必要です。
現在も改訂作業中のDSM-5、一体どのように改訂されていくのか、発表が待たれるばかりです。****今日のまとめ****************************
アスペルガーという診断名はなくなり、自閉症スペクトラムに統合されていきます。
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3)ブログでは書かない事例 「ボクと学習障害とiPhoneと」 第二話
iPhoneを使って生活を変えていった印象深い 「よく忘れる、メモを取るのも忘れ、せっかく取ったメモも忘れて困っていたボク」の相談と生活の経緯の連載です。
さて初回面談では、相談に来るに至った経緯を現在の視点で聞き取りいたします。
彼の主訴は、 「どうしてボクはなんでも忘れてしまうのか?」記憶障害なのではないかと悩んでいることです。
さて、本人の訴えはわかりましたが、それがどの程度深刻で真実なのか、具体的な裏付けが必要です。いつからそれは始まっているのか、後天的なものだとしたら発達障害としての相談を受けるわけにはいきませんし、適切な他機関との連携が必要になります。子どものころの客観的事実を査定する事にしました。
けれども、本人の親とは家族間対人トラブルで,ほぼ絶縁状態。「自分がいろいろと問題を起こすので、縁は斬られたも同然なんです。」お母さんに連絡を取ってみられたそうでしたが、一緒に相談や病院に行く事は断固拒否ということでした。発達障害は、読んで字のごとく発達の障害ですから、養育歴の聞き取りには本人の困っている内容を裏付ける情報が詰まっています。
自分は間違いなく発達障害だと思うのに、親御さんが既に他界してしまい、自分の小さいときの様子を知る親族もいないというケースがあります。
発達の様子を知る手がかりとなる肉親の記憶情報は、発達障害を裏付ける重要項目なのですが、代替情報として、小学校、中学校時代の通信簿や自筆のノート、ガリ版印刷やコピーで手作りされた自筆の文集などを手がかりにすることが出来ます。このケースでは、彼は再びお母さんに連絡を取り、小学校時代の手作り学級文集、国語ノート、連絡帳などが残っているか確認をとりました。
お母さんは、彼の小学校時代の思い出を大切に保管しておられました。お墓参りにかけて実家に戻り、それらを相談時に持って来て下さいました。小学校時代の筆跡が物語るものは?次号に続く!
4)チャンネルクレフ 読者登録プレゼント
アカルクタノシク発達途上中DVDをプレゼント!え?子どもを持つ親向けのDVDじゃないの?
DVDは子育て向けの内容ですが、ワークシートは優れもの。子ども向け?いえいえ、これは実際のコンサルティングシートです。
子どもに限らず使えます。 そのワークシートのサポートも一緒にプレゼント!応募頂いた方に抽選で3名、詳細は後日ブロマガでお知らせいたします。
それでは4号の配信を楽しみにしていて下さいね。
アカルクタノシク公式サイト http://akarukutanoshiku.net
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