「重篤な精神病を患い、完全閉鎖病棟にて監視され続ける少年セラと、彼に寄り添うチナ。幻覚と幻聴、その狭間でみた白日夢(はくじつむ)が、彼に見せたのは救いの手だった。」。
セラとチナが語り始めた不思議な物語。4週に渡って記すのは、2人の少年の白昼夢のような語り。
さぁ、ここに物語を幕開けようか。

インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa
白日ノ夢という存在が…いや、白昼夢が僕に見せたものは、けっして「幻」なんかじゃない。僕の心が歪んだ「幻覚」なんかではけっしてない。
――今、お互いの存在を、どのように見ているのでしょうか??