3番手のゲストとして登場したのが、栄喜。放送前に、星子編集長の「今日は参加してくれてありがとう」の言葉へ向け、「HAKUEIくんと星子さんに頼まれたら断りづらい」と栄喜が口にする場面も。
栄喜は「ヘベレケの星子さんしか会ったことがない」と、配信前の雑談で語っていた。​

 

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 PENICILLINとSIAM SHADEは同期ということから生まれた、今回の共演。本番でも、栄喜はHAKUEIくんと星子さんに頼まれたら断れない」と、いきなり話しだす。この日はラーメン店「銀座魄瑛」が入っているビルの別フロアからの中継ということから、しばしラーメンの話で盛り上がっていた。

 

 HAKUEIと栄喜との出会いは、HAKUEIが栄喜に楽曲をお願いしたことがきっかけ。

 

 団長が、ここで長年胸に溜めていた疑問をぶつけだす。それが…。

  団長は、栄喜が、過去にツインヴォーカル・バンドの結成のためオーディションを企画したときに、オーディションへ参加。そのとき、栄喜に「よく俺の歌が歌えるね、でもキャラが」と言われたことを語りだすと。「俺がしゃべるヴォーカリストでしょ。団長と一緒にやるとキャラがかぶっちゃうじゃない。やるなら無口のヴォーカルがいいからさ」と、当時、団長を落とした理由を語りつつ、「今更ながら、ごめんな」と謝っていた…が、団長が間違いなくそのボーカルオーでションでは群を抜いて歌が上手かったようだ。

ただ、団長はそのとき既に面白オーラが半端じゃなく、栄喜は自分にないものを求めていたので落としてしまったけど、歌は抜群だったのは今でもはっきり覚えているらしい。

 

 

 「今年大変だったこと、楽しかったこと」で、栄喜が「もともと今年は音源を集中して作りたかったから部屋にレコーディング環境を作っていたし、ずっとレコーディングを行なってきたので、コロナ禍でもペースを崩すことなく進めた」と語っていた。さらに、「予想もしていなかったお金も政府からいただけたことでラッキー」と喜んでいた。

  

  2020年、音源制作に集中した成果として、11月にアルバム「栄喜 Ⅴ」を発売。2021年2月にも作品を出す流れを作っていると語っていた。栄喜は「世の中が暗いからこそ明るい曲を作りたかった。暗い曲は自分の気持ちが落ちていくほうに持っていかれるからこそ、全部明るい曲にした」と、2月に発売するミニアルバムの内容についても教えてくれた。「ライブは、安心して出来るようになったときに連発すれば良いから、それまでは音源制作に集中し続ける」とも栄喜は語っていたように、ファンの方々も、栄喜が動く日を今は楽しみに待っていて欲しい。

 

  ここからは、栄喜の視点からのHAKUEIに曲提供をしたとき」の話へ。「最初に連絡が来たとき、てっきり呑みの誘いかな?”と思っていた」と語りだしたのだが、話の矛先はどんどんズレだし、栄喜が親にエレクトーンをやらされるようになった経緯の話や、結果、それが今役立っていることなどをまくし立てるように話していた。

  

  栄喜は音感がとてもいい。栄喜に関しては何時も辛口な星子編集長だが、歌のピッチが甘いのを栄喜もわかっていることから、過去に星子編集長がX JAPANの「ENDLESS REIN」をカラオケで歌ったときのピッチの甘さをネタに話しだす。さらに、生歌を披露してくれとリクエスト。その言葉を聞いた星子編集長が、こぶしを回してX JAPANの「ENDLESS REIN」歌う姿も見せていた。(笑)

 

 団長が、バンドとソロの違いについて質問。「バンドは、みんなが必死に演奏してくれる。ソロは全部自分だから大変。だけど、それを一人で出来るようになると、逆にソロのほうが楽」と語っていた。SIAM SHADEを解散したばかりのときは一人で制作が出来なかったことから、いろんな人たちに任せては手抜きされるなどいろんな苦労をした。だからこそ、「自分で出来るようにならないと人に説明するうえでも齟齬が出るように、自分ですべてのことを覚え、今に繋げた」と、栄喜らしいストイックな姿勢を伝えていた。

 

 栄喜をゲストに招いたコーナー。終始テンションの高い栄喜のパワーに団長が必死に食らいつけば、HAKUEIは会話に加わったり、受け流したりを繰り返してゆく。星子編集長は、栄喜のパワーへ押されるままにボケを入れるという、それぞれに自分なりのポジションをつかみながら栄喜との会話を楽しんでいた。

 

  有料会員向けのコーナーでは、ファンたちからのコメントに答えてゆく。「最近ときめいたことは」の質問に、栄喜が「どのマイクを買うかでときめいていた」というマニアックな話へ。ここでは、ヴォーカリスト3人によるレコーディング用のマイク話へ。栄喜はかなり高級なマイクを手に入れたことから、団長が羨ましがっていた。栄喜もHAKUEIも3桁万円台のマイクを使っている。そこに、ヴォーカリストとしてのこだわりが見えてきた。ここでは、バンドマンの宅録機材についての熱い話を繰り広げるなど、3人のヴォーカリストならではのこだわりぶりの話に花が咲いていた。

 

「いい音で録音するのに必要なものならば、良い機材を手にするのはプロとして当然のこと」と語る栄喜。新作アルバムも、すべて自宅で制作。音質を含め、気になった方は、アルバムを手に入れ、そのクオリティを確認してもらいたい。

   

  ここで、一人ですべて出来るようになった理由を栄喜が改めて語りだす。「こうなったのも、過去に手を抜かれた苦い経験があったから。一人で戦うには、すべてを自分で完璧に把握してなきゃいけない」「最終的には何でも自分で出来たほうがいい」と栄喜が熱く語っていた。栄喜の音へのこだわりぶりが言葉の端々からしっかり見えてきたのも嬉しかった。

 

 「今はソロを追求してゆくことが楽しい。バンドは気疲れする。もちろん、我が強い人たちの集まりであるバンドも好きたけど、我が強いからまとめるのが大変。だから今はソロしか考えてない。一人で戦っていく」とも語っていた。その発言に対して「一人じゃないよ、応援しているファンがいるよ」というコメントが栄喜に寄せられていた。

 

  最後に、栄喜が「今はライブが出来るようになるまでに音源を連発して、いけるところまで行く。その変わりあまり表には出ないけど。だから、出来る時期が来るまでライブは待ってて」と、熱く語っていた。

 

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(@visualkei_oyaji)

 

 

TEXT:長澤智典

 

 

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