12月27日の日本武道館公演に向けてDEZERTの3ヶ月連続企画の第二弾!
今回は千秋×Miyako!
武道館はある種のDEZERTの結婚式!
武道館の日に結婚して、良い結婚生活がそこからはじまる!
■まず先日名古屋にて、DEZERT Presents【This Is The “FACT”】TOUR 2024、名古屋DIAMONDHALL、lynch.さんとの2マンでしたが、この日はどんな1日でしたか?
千秋:lynch.先輩とは2回目の対バンで、高校時代に見ていたバンドなので、アンコールが終わってメイクを落とすまで、ある種の緊張感もありつつ、ライヴは流石の一言に尽きましたね。セッションだけは気楽にやれました!
Miyako:lynch.さんは歴史もあるバンドで、武道館も経験しているバンドでもあるので、リハーサルもライヴも見させて頂きましたが、真のあるものを凄い感じたし、長く活動をしているバンドが持つ自分達には無い何かを感じました。
■Vijuttokeは名古屋の雑誌ですので、名古屋って所をクローズアップさせて頂きたいのですが、名古屋のお客さんはどんな印象だったりしますか?
Miyako:大阪のお客さんより、名古屋のお客さんは大人しいってイメージは昔から持っていますね。ただ今回の名古屋でlynch.さんと対バンしてみて、凄い熱量は感じたので勘違いしていました。
千秋:最近は遠征する子も増えたのもあって大分変わって来ましたけど、バンドはじめた当初から名古屋は難しいイメージでした。僕は今でも結構ビビっています。この前lynch.先輩も言っていましたね。鬼門ですね。名古屋ってライヴ以外にも娯楽が一杯あるので、それがでかいですかね。
■10月20日の【This Is The “FACT”】の大阪、Sadieさんとの対バンはどうでしたか?
千秋:大阪は名古屋と全然雰囲気が違いましたね。どちらかというとハピネスな感じでライヴしましたね!lynch.、Sadieさんは、僕ら世代からいうと、お客さん目線のバンドなので、こういう方達と今対バン出来てる事に何か感慨深いものを感じましたね。
Miyako:大阪も単純に楽しかったですね。2マンだったので、楽屋でも話が出来る機会もあって打ち上げもしました。学ぶものは沢山ありました。
■現在新曲の「心臓に吠える」と「私の詩」は、ライヴでも披露しているかと思いますが、ファンの反応ってどんな感じですか?
千秋:この2曲は僕の中では世界を変えるとか、DEZERTの世界に風穴を開ける曲では無かったので、今の集大成では無いですが、1つの物語としての本があるとしたら、武道館を1個の区切りとした最後のピースという意味の2曲だったので、ファンもそれを分かっていた反応でした。
Miyako:新曲を初披露する時って身構えたりするけど、この2曲は元々ライヴをイメージしてレコーディングもやって来たので、自然とライヴで出来た2曲の印象でしたね。
■前回「心臓に吠える」の千秋さんのラストの叫びの話をしましたが、あれは綺麗に決まっているんですか?
千秋:まだですね!迷っていますね!多分武道館で完成します!(笑)
■前回千秋さんにはお聞きしましたが、新曲2曲に加え、再録音・新ミックス楽曲を含む全24曲を収録した2枚組アルバム『傑作音源集「絶対的オカルト週刊誌」』をリリースしました。Miyakoさん率直にどんなアルバムになりましたか?
Miyako:率直に言えば、このアルバムを1枚聴いてもらえば、DEZERTの楽曲の良さが分かる1枚になっています。例えばDEZERTを知らない友達がいたら、これを聴いてって渡せる1枚ですね。
■今回はMiyakoさんがいるのでMiyakoさんを中心に何曲かPICK UPして聞いてみたいと思います。心臓編に収録されています3曲目の「「誤解」」ですが、レコーディング大変だったとお聞きしましたが?
Miyako:フルピッキングで弾きまくる大田区奏法というのがありまして、レコーディングの時に千秋くんから「もっとだ!」って、ヘッドフォンを突き抜けるぐらいの声で言われながら弾いていましたね!(笑)
■千秋さん、実際出来上がったものは完璧でしたか?
千秋:ダメですね!まだまだでしたね!(笑)
Miyako:厳しい!(笑)
千秋:みーちゃんに関しては、ギターリストのリスペクトというよりも、どちらかというと人間的なリスペクトの方が大きいんですよ。みーちゃんが知らない時代の曲も多かったので、新しい自分を見せようというよりかは、お前はDEZERTだみたいなスポーツや、部活チックな感じのレコーディングでした。ただそろそろもう1つの扉を開いて欲しいんです。俗にいう魂、僕的には音楽に魂なんか無いと思っているんですけど、お前の激情が見たいんだよって言いましたね!
■心臓編の5曲目に収録されています「「遭難」」に関しては、アレンジは変えてないけど、ギターソロが大分変わったとお聞きしました。
Miyako:自分が加入してから元々過去の曲のアレンジ自体は変える事は無かったんですけど、この「「遭難」」に関してはもっと良いギターソロがあるって思ったんですよね。今回せっかくレコーディングするとの事で、自分の思うフレーズを自然にあの形で入れたって感じです!
■千秋さん、まさにこれが激情じゃないですか?
千秋:「「遭難」」はそうなんですけど、まだまだですね!(笑)
Miyako:厳しいな。(笑)
■そんな感じで他の曲でもアレンジしている曲はあるんですか?
Miyako:アレンジはほとんどしてないです。元の良さってのもありますし、別にそれは新曲でも良いと思うので、再録に関してはメンバーと話をした時に、新しいものを出すというよりは、今のDEZERTを出していこうという話だったので、フレーズというよりは音が格好良かったりそういう部分に拘りました。
■心臓編の11曲目「「秘密」」のイントロのセリフについて千秋さんに聞いてみたいです。
千秋:セリフはそれこそ秘密です!(笑)ヤバイ奴しか聴こえないようになっているんで!でもちゃんと入っていますので聴いてみて下さい。
■脳味噌編の1曲目「脳みそくん。」、初披露の時を千秋さんって覚えているんですよね?「くん」を使うのに色々論争があったみたいですね!?
千秋:「脳みそくん。」までは割と真っ直ぐなダーク系な黒いバンドを忠実にやっていたんですが、この曲は僕の中ではチャラい曲で、そういうテイストも入れてみたいと思った時に、割とファンや他のお客さんにも受け入れられて手応えを感じたのを覚えてますね。「くん」に関しては、論争というよりは「さん」とどちらが可愛いか迷っただけです。(笑)
■そしてこのアルバムに新曲2曲「心臓に吠える」と「私の詩」が収録されています。前回千秋さんにはこの2曲を詳しくお聞きしましたが、この2曲はMiyakoさんにとってどんな2曲になりましたか?
Miyako:「心臓に吠える」に関しては、武道館が決まってから作った曲だったので、武道館のステージが見えるというか、そのステージでこの曲をやっているイメージが湧くようなライヴ曲ですね。「私の詩」は自分に対しても寄り添ってくれている楽曲になっていて、タイトル通り自分の事を歌っている曲だと思うけど、それが演奏している自分にとっても自分の歌になってくれています。
■U-NEXTとのコラボの件が発表されました。こちらはどんな内容になっているんでしょうか?
千秋:今年のDEZERTを追ったドキュメントですね。内容を聞きすぎると多分面白いのが撮れないみたいな雰囲気だったので、予想としては1つのプチ映画みたいな感じになるのかなと思っています。大体のバンドのドキュメントって、ボーカルの声が出ないとか、喧嘩とか仲が悪い時期があった方が面白い絵が撮れるじゃないですか?ずっと仲良くハッピーに終わっちゃってどう出来上がるのか俺も楽しみにはしていますけどね。(笑)
Miyako:長くやっていると、飲んで話したり、ライヴの日に話をする事はあるけど、改めてフルメイクして、収録って形で話をしていると、なんか小っ恥ずかしかったよね。不思議な感じでした。
■でも仲が良い事は一番良い事ですよね!
千秋:一番良い事ですが、撮れ高は大丈夫かなって気にしちゃって!(笑)シンプルに思うのが、僕らが仲が良いというよりは、世界的に見て他のバンドが仲悪すぎるんじゃないかって思いますね!(笑)喧嘩もない訳ではないけど、同じ目標に向かってやっているというのが一番大事だと思います。
Miyako:目指している所が一緒だから、例えばレコーディングで噛み合わない時に、良い物を作りたいとか、もっと人に届けられるようになりたいとか、そういう思いが一緒だから、喧嘩になったり、人として嫌いになる事が無いんです。
千秋:兄弟に近いかもしれない。夫婦みたいに別に相手が好きとか嫌いとか前提は無くて、血で繋がっているから仕方ないじゃんみたいな所が兄弟だと思うんですよ。兄弟が借金残したら迷惑かかるじゃ無いですか。だからお互いそんな事はしないし、自分の事は自分で何とかしようとする。そういう部分でDEZERT家と言うか4兄弟って感じがします。
■そんな内容がU-NEXTで放送される訳ですね!
千秋:多分!!(笑)良いバンドだって所をちゃんと放送してくれるはずです!頼むって感じ!(笑)
■今の話を聞いたら良いバンドだなと思いました!メンバー同士が尊敬しあっているんだなと思いました。そんなみんなが目指している所、12月27日に日本武道館公演が決まっております。まずはMiyakoさんにとって日本武道館はどんな場所ですか?
Miyako:父親と人生で初めて行ったライヴが日本武道館だったので、そういう意味では思い出の地なんですよ。その時は別にバンドをやろうとか、自分がアーティストになるなんて思ってなかったんですけど、子供ながらにこんなステージに立ってみたいなとは思ったんですよ。その時見たアーティストがお客さんに向けてステージに立ちたい人って言うセクションがあって、一生懸命手をあげたんですけどダメで、そこにワンマンで自分が立てるのはすごく嬉しいんですよね。
■千秋さんは前回、ある意味日本武道館はスタートラインという話も出ていました。前回から心境の変化などはありますか?
千秋:スタートラインじゃないなと思って来ましたね! バンドという看板を掲げて歩かして頂いている身としては、この看板を次にどのように繋げて行くか、どこにバトンタッチして行くか、その点でワクワクしています。もしかして悔しい日になる可能性もあるし、ハッピーな日になったらその勢いをどこに運ぼうかなっていう途中の場所ですね!長く続くであろうバンド人生の中のターニングポイントです!
■簡単な言い方になってしまいますが、どんなライヴにしましょう?
千秋:これは決まっていて結婚式をやりたいんですよ!結婚式って大変じゃないですか?身内の結婚式に行っているんですけど、全員がハッピーじゃないんですよ。前日にマリッジブルーだったり、嫁さんが怒っていたり、ただ当日は絶対にナレーションとか演出とかあって親族を泣かしに来て絶対に良い形で終わるんですよ。あの雰囲気が結構好きなんですよ。それで武道館はある種のDEZERTの結婚式なのかなって思ったんです。例えば前日にメンバー同士が仲悪くなっても当日はハッピーに終われるように頑張りますよね!
■面白い話ですね!
千秋:特効入れてとか、全面LED使うとか、銀テープを出すかとか、ブーケを投げるのが1回10万とか30万とかみたいな話で、武道館だからそれやりますかが完全に結婚式なんですよね!(笑)だから絶対良い日になるとは思うので僕はあえて結婚式という表現を使っています。
Miyako:武道館が決まってから、昔よりも1本1本のライヴを着実に1歩でも半歩でも積み上げて来ている実感があります。ツアーファイナルとかもそうですけど、俺は武道館だから、凄い俺を見せなきゃいけないみたいなのを思っちゃうタイプなんですけど、今回は少しでも前に進める事さえ出来れば、その先の武道館があって、そして武道館の日に結婚して、良い結婚生活がはじまるんじゃないかと思っています。
■結婚式を被せて来ましたね!(笑)バンドとしては13年、Miyakoさんが加入してから9年、お二人にとってDEZERTとはどんな存在でしょうか?
Miyako:DEZERTは体の一部であり、僕がDEZERTの一部であり、DEZERTと出会って人生が変わったと思うし人生の分岐点になった存在ですね。
千秋:僕にとってDEZERTは未来ですかね。常に未来の羅針を見せてくれる存在です。出来る場所があるって幸せじゃないですか?最近感謝が脳裏によぎってしまい、良い未来じゃなくてもそこに到達する為には、色んな人が関わってくれている訳で、そんな色んな人の優しさを僕にくれる存在です。
■前回のSORAさんとの取材の時も思いましたが、DEZERTって感謝を大切にしているバンドになりましたよね!
千秋:そんな時期でも向き合ってくれた人には流石に邪険に出来ないですよ。そんなに好きっていってくれるなら、好きって返すみたいなテンションです。結成当初、尖っていて優しくなかったのが結果良かったんですよ!(笑)
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11月21日(木)18:00 DEZERT
11月22日(金)18:00 クルエラ
11月25日(月)18:00 FROM ZERO COLOR.
11月26日(火)18:00 浅葱
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