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小飼弾の論弾 #275 「肥料の要らない農作物は実現できる?超伝導研究者による論文捏造の手口、クラウドのCPUはArmベースへ」
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小飼弾の論弾 #275 「肥料の要らない農作物は実現できる?超伝導研究者による論文捏造の手口、クラウドのCPUはArmベースへ」

2024-04-23 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2024年4月16日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2024年4月30日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2024/04/16配信のハイライト

    • 山本弘先生の訃報と「スポーツと八百長」
    • 「OpenAI日本拠点の狙い」と電力
    • 視聴者質問「ローカルLLMでないとできないこと」「フォトニックコンピューティング」
    • 視聴者質問「カカポについて」「東電に対して何をすべきか」
    • 「結石を食べるマクロファージ」とコーヒーについて
    • オッペンハイマー、ノイマン、ニュートン、だれが人外?

    山本弘先生の訃報と「スポーツと八百長」

    山路:今日最初はちょっと楽しいニュースでは全くないんですけれども。作家の山本弘さんがお亡くなりになったという。

    小飼:先月末なのでもうちょっと経つんですけれどもね。

    山路:以前、じつは山本先生をお呼びした回がありまして。

    小飼:この番組でも、ゲストでお招きした会が。

    山路:8年前になるんですね、もう。

    小飼:え、そんなに!?

    山路:2016年ですね。

    小飼:マジっすか。

    山路:で、その時に私サイン本もいただきまして。

    小飼:僕もサインもらってますね。こっちにサインもらってますね。僕は『神は沈黙せず』にサインいただいたんですけど。サイン入りの。あれ、こうか。

    山路:これでいいかな、ちょっと角度。映ってると思いますよ。

    スタッフ:フォーカスが。ちょっとフォーカス直すんで、ちょっとお待ちください。もう1回、もう1回映してもらって。どうだ。直らない。

    山路:でも、見えてるよって。ああ、映りましたね。

    スタッフ:こんな感じですね。弾さんもそのまま。

    小飼:ズームしすぎじゃない? もう少し引いたほうがよくない?

    スタッフ:見えたよって。申し訳ないです。

    山路:この私、ゲストに来ていただいたからではぜんぜんなくて、その前から山本先生の作品はよく読んでて、非常に好きなんですけど、なんていうのかな。すごく真面目でめんどくさいオタクを最後までやりきった人だったかなという。

    小飼:そうですね。

    山路:これはもう完全にいい意味でのオタクですね。

    小飼:ちょっと晩年はかわいそうというのが、よりによって脳梗塞だったので、一番最後まで機能してて欲しかったところが先にやられたというふうに本人もおっしゃってて。

    山路:そうですね。カクヨムとかでちょっとそういうエッセイみたいなものは綴られてましたけど、ハードSF書けないかもな、みたいなことはおっしゃってましたよね。本当にいろいろ素晴らしい作品多いんですけど、私なんか個人的に好きなのは『地球移動作戦』とか、

    小飼:ああ、

    山路:さっき弾さんが表紙を出した『神は沈黙せず』。

    小飼:あと『アイの物語』ですね。今ちょっと本棚のどこにあるのか、

    山路:とりあえずリンクだけ出しておきますね『アイの物語』。このあたりの作品、これもう大作じゃないですか。

    小飼:大作です。

    山路:私思うに、彼ってタイミングによっては、今の『三体』の劉慈欣と同じようなポジションにいてもおかしくなかったんじゃないかとすら思うんですよね。

    小飼:劉慈欣というよりも、確かに運が良くなかったといえば良くなかったかな。たとえば『アイの物語』が星雲賞を逃してたりとかね。

    山路:あれ、KADOKAWAで何か獲りましたけどね、『アイの物語』。何らかの賞は獲ってたと思いましたけども(※編注:第28回吉川英治文学新人賞候補になったが、受賞は逃している)。

    小飼:『アイの物語』は獲らなかった。一番獲ってて欲しかったんだけどね。

    山路:『アイの物語』ってけっこう、それこそAI時代のその先に人間が何をやるのっていうテーマでもあったりするじゃないですか。まさに今、私たちが直面しつつある問題、そういうのをいち早く捉えてたし。

    小飼:要するに人間が万物の霊長ではなくなった時代、どうするかっていうお話だったので。

    山路:そういう人間至上主義じゃないところっていうのはけっこう、彼の作品のあっちゃこっちゃにあるかなって。人類全体っていうのをある意味俯瞰して、べつに卑下するわけでもなく、過剰にあがめるわけでもなく、こういうもんだよね、ホモ・サピエンスっていう冷静な視点っていうのはけっこう好きでしたね。

    小飼:冷静通り越して、ちょっとケチもつけすぎなんじゃねとは思ってたけど。

    山路:たしかに(笑)。そこのところがワイドショー受けはしにくい人間だったかもしれないですけれどもね。

    「人類相手の皮肉っぽさが良かったよな」(コメント)

    山路:もっと影響力があっても良かったんじゃないかなと思う人ですけどね。あと最近だと、最近というか、病気される前に書かれた『プラスチックの恋人』というのも、これもやっぱり今これから私たちがおそらく直面するであろうエロの問題について書かれた本で。あと、彼自身が公表してたことだからぜんぜんいいと思うんですけど、けっこうエロい話書いてますよね、山本先生(笑)。堂々と。べつに隠してるわけでもなんでもなくて。

    小飼:けっこう重要なテーマなんだけどね。

    山路:自分の性癖全開のやつ、書いてたりするじゃないですか(笑)、エロいやつ。そちらも探して読んでみると。

    「山本先生といえば女ターザン」(コメント)

    小飼:やっぱりその点の性癖に関しては筒井康隆のほうが一つ上だな。最高級有機質肥料のものにした筒井康隆のほうが1本上だよ。ただね、これやっぱり時代もあって、筒井康隆はそれよりも前の世代の人なんだよ。何しろ戦争の時に疎開してた時代の人だからね。昭和一桁の人だからね。だから、作品中に自然に痰壺とか出てくるもんね。現代人、痰壺って言われても、ん? でしょ。でもそれが本当に、駅のトイレとかにあった時代があったんですよ。ちょっと話がずれちゃいましたけど(笑)。

    山路:『大いなる助走』でしたっけ、あれ何だったかな。痰壺とかがめちゃめちゃメインに出てくる話ありましたよ(笑)。

    小飼:あ、『俗物図鑑』とか出てきて、

    山路:『俗物図鑑』だったかな、

    小飼:痰壺評論家が出てきます。

    山路:腰を抜かしてしまうやつ、出てきますよね(笑)。筒井康隆さんはさておき、山本弘さんといえば、と学会とかの活動とかね。あの辺のところも本当に面倒くさいオタクとして活動されてましたけど。と学会は、途中で山本弘さんは手を引きましたけれども。本当に惜しい人を亡くされたという。

    小飼:まだ68歳だったというのもね。いやでも、鳥山明先生と同い歳だったんだね。

    山路:ああ、そうか。そうかそうか。じゃあそういう年ではあるわけなんですね。けっこう何というのか、人によっては亡くなって。特にマンガ家さんとか作家さんって、どうしても健康管理をおろそかになっている人みたいなイメージがあるんだけど、どうだったんだろうな、山本先生は。

    小飼:そういえば曙と僕は同い年だったというのも、ちょっとびっくりしたね。

    「今年はいろんな人の訃報ありすぎ」(コメント)

    山路:本当ね、訃報っていうのはきっといつでもあるんでしょうけど。

    小飼:加速度的に増えるというのは確定してるんだよね。まず人類の絶対数が増えているので、自然と死亡数というのもそれに従って増えてしまうし、その中でも日本って高齢化のトップを走っているので、やっぱりそれだけ多くなるわけだし。

    山路:それに自分が若い時に読んだ、その人が脂の乗っている時に読んだ作品の作者がが、どんどん亡くなっていく年代っていうのもあるのかもしれないですけどね。いやいや、本当にまたちょっと彼の作品を読み直してみようと思っております。
     ということで次の話題なんですけれども、これも軽かないんだけれども、ちょっとゴシップ的な話いきましょうか。よ、世界を騒がしている、世界一しでかした男の事件なんですけど。ふだん芸能スポーツニュースにぜんぜん興味のない私でも、このニュースはやっぱり読んじゃいましたからね(笑)。これ、弾さん、どうですっていう(笑)。

    小飼:まぁ、ある才能に長けてその結果大金持ちになった人というのはじつはけっこう自分の財産に無頓着だっていうのは、べつにこれに始まった話ではなくて。けっこう有名なところではザ・ポリスというロックグループがあって、そのシンガーのスティングが大いに売れたし、大いにお金を儲けたわけですけれども、それの会計士が11億円ぐらいちょろまかしてて。で、まぁ捕まったわけですけども。

    山路:それ見つけたのは誰なの?

    小飼:税務当局だったらしいですけども。で、スティングは「え、そうだったの?」って全く気がつかなかったと。ただ大谷の場合、もっとすごいですよね。そもそも、そうやって作ってもらった口座に自分でアクセスすらしてなかったのかという。

    山路:いやあ、野球バカですよね(笑)。

    「大谷翔平をトウキビ畑送りにしないための勧進帳」(コメント)

    山路:いやいや、これ発表してるのがFBIだったりするから、さすがにそんなのは通じないでしょう(笑)。そこで忖度はしないでしょうよ。だってピート・ローズ、日本で言ったら王とか長島クラスの人だって野球賭博で永久追放にしてるわけですからね。べつにメジャーリーグも、本当に大谷選手自身が違法賭博をやってたんだったら、永久追放してたと思いますよね。野球ファンとしては、FBIとかからも公式声明出て、被害者でぜんぜん瑕疵はなかったよみたいなことが発表されて、一安心っていうことなのかなと思いましたけどね。それにしても、こんだけ事件報道されてる中でホームランを打つ大谷の精神力っていうか(笑)、サイコパスっぷり。

    小飼:本当にここまで自分の金というのが他人事だというのはね。

    山路:さすがに弾さんも24億円盗まれたら、ちょっと腹立てたりとかするんじゃないですか?

    小飼:まぁ、腹立てないというか、それを人任せにするっていうのは、僕はもっとセコい環境で生まれ育ってきたので。だけど、額を他人任せにできるような環境には幸か不幸か、いなかったので。

    山路:ただ他人任せと言いつつも、いちおう口座を自由に使えるようにしてたつもりは本人はないわけじゃないですか。まぁ口座開設の時の情報を使って、その後もアクセスしてたみたいですけど、この通訳ってすごい特殊な立場ではありますよね、ある意味、雇い主の生活に相当密着して入り込んでるところは。

    小飼:ここまで密着して入り込んでても平気なんだっていう感覚はあるよね。ウザくね? とは思う、さすがに。でさ、一昔前だったらとにかくさ、今時の銀行口座っていうのはスマートフォンさえあれば、そこから見れるんだよね、残高照会とかできるんだよね。翔平君、自分でそれもやんなかったの? やってないかもしれないね。

    山路:いやー、すげーよな。

    「水谷さんは大谷選手がホームラン打つかの賭けにも賭けてたのかな」(コメント)

    山路:ってありますけど、いちおうそういう捜査当局の発表では、それはやってないという、

    小飼:それやったら、もっとしつこく調査されたはずですね、それやってたら。いや、だからなんでMLBが、ギャンブル、特に野球賭博を禁止してるかって言ったら、もう、それ認めちゃったら八百長され放題だから。八百長されたら、プロスポーツってもうアウトなわけですよ。アウトって言い切れないのは日本の場合、相撲の例があるからね。

    山路:あれがスポーツかどうかはまたちょっと微妙な話ですけどね(笑)。

    小飼:相撲の例があるからね。いやー、だからもしMLBが、日本の大相撲程度のコンプライアンスしかなかったら、もうとっくになくなってる。とっくに潰されてる。

    山路:あんな世界ビジネスにはなってなかった?

    小飼:うん。まぁでも世界ビジネスとは言ってもさ、べつにヨーロッパ人、「野球、何それ」に近いわけじゃん。まぁイタリアとか、あとオランダとか、ある程度やってる国というのは。

    山路:韓国で開幕戦ですからね、でも。

    小飼:すごい重要なことなんですよ、これって。

    山路:クリーンにするっていうのはキレイ事じゃなくて、もうビジネスのためにもクリーンにしておかないといけない。

    小飼:そう、ビジネスのためにもクリーンにしておかなければいけないわけ。

    山路:ビジネスのためにも。

    「台湾ではプロ野球選手の賭博が問題視されたことあったよね」(コメント)

    山路:ってありましたよね。

    小飼:いや、問題視じゃなくて、ダメなわけ。だから八百長というのは簡単なの。だから、わざと勝つというのは難しいけど、わざと負けるというのはチョロいわけじゃん。

    「トトは良くて、野球はダメなの?」(コメント)

    小飼:ちょっと待って。たとえばJリーグの選手がトトやっていいの? ダメじゃない、それは。そう、だから一般人がやるっていうのと選手がやるっていうのはぜんぜん違うわけ。で、選手でなければベースボールカードで投機してもいいわけよ。安く買って高く売っても。だから、普通の人だったらそれはいいわけ。選手がやったらさ、選手がやるっていうのはダメなわけ。

    山路:トレーディングカードも?

    小飼:そうそうそう。

    山路:なるほどね。言ってみたらあれって有価証券みたいなもんだもんな。

    小飼:うん。いや、だからまさにインサイダートレーディングなわけ。選手がやるっていうのは。

    「ある意味インサイダートレーディングだもんな」(コメント)

    小飼:そう、ある意味じゃなくて、定義通りの「ド」インサイダートレーディングです。もうThe Insider Tradingです。

    山路:それにしてもつくづく、これ、その水原容疑者、容疑者って言っちゃいけないんでしたっけ?

    小飼:いや、だから氏って言うべきですよ。Mr. Mizuharaでいいじゃないですか。いや、日本の敬称ってさ、まず「ちゃん」で「さん」で「氏」で「容疑者」で「被告」で、出世魚か何かか。

    山路:みんながそのルート行くわけじゃないでしょうけどね(笑)。

    小飼:氏でいいじゃん。

    山路:あるいはメンバーとかね。

    小飼:メンバー?

    山路:稲垣メンバーみたいな。容疑者って名前、容疑者って呼ぶ代わりに稲垣メンバーみたいに、その稲垣吾郎が、

    スタッフ:山口メンバーでしたか?

    小飼:山口メンバー? 山口?

    スタッフ:TOKIOじゃなかった?

    山路:違うよ。稲垣吾郎氏がちょっと事故か何か起こした時に、そういうふうに容疑者呼ばわりをしないで稲垣メンバーと新聞は言い続けたというのがありましたねっていう。

    「アメリカの保釈の速さに驚いたなぁ」(コメント)

    小飼:じゃなくて、日本の保釈されなさに驚くべきなんですよ。だから驚くというところが違うんです。11番さん、だからそれは驚き方が逆です。我々は驚くべきところに驚かないようになってしまって、驚かなくていいところに驚くようになっちゃったんです。保釈に関しては。人質司法に関しては。

     
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