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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2026年10月20日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年11月10日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-10-20配信のハイライト

  • iPhone Duo予約競争とSIM事情
  • 「MMXはなぜMMX?」と「Teslaの新車ショー」
  • 「韓国の遷都と人工都市」と「民主主義とエネルギー」
  • 「メモリ高騰のこれから」と「バイブコーディングとGitHub」
  • 「AIによる数学証明と数学沼」と「残るのはGAFAM?」
  • 「AIを虐待?」と「株を配布する意味」

iPhone Duo予約競争とSIM事情

山路:この番組ですね、YouTubeとニコ生の両方で配信しているんですが、YouTubeの方は登録を、ニコ生のほうはフォローのほうをしていただけると大変助かります、ということをスタッフに「言え」と念押しされましたので(笑)、ぜひよろしくお願いいたします。

小飼:そうそう。二言目には……ぐらいにしておかないと。

山路:で、最初の話題、これですよ。iPhone Duoの注文が始まったということなんですが。弾さんは注文されましたでしょうか?

小飼:山路さんは?

山路:しました。

小飼:当然したよね。

山路:したけれど、(到着は)12月中旬ですよ、もう(笑)。

小飼:でも今年には間に合った。

山路:間に合ったんかいなー。

小飼:今のところは目安でしかないですね。ちなみに僕は来月中旬です。珍しく山路さんに(笑)、予約競争で勝ってしまったな。

山路:だって私、本当に準備したんですよ。わざわざちゃんと。

小飼:予約項目ずっと並べて、当日というのか、その時刻が来たらもうポチって押すだけでもう全部終わるっていう。

山路:決済方法まで指定したんですよ。

小飼:そうそうそう。だから昔はそれやってるうちに配達予定がどんどん後ろに行くという。

山路:ただね、今回の私の敗因はこの支払い方法をApple Payにしちゃったことなんですよね。それで注文の受付が始まった時に決済がどうやっても失敗しましたって完了しないんですよ。それを繰り返しているうちに遅れて、

小飼:金額がでかいので、カード会社に蹴られたのかもしれない。だからApple Payにしておいた場合っていうのは、validationってたぶん注文の瞬間なんですよね。あらかじめクレジットカードにしておけば、クレジットカードの会社のクレジットレコードに問い合わせるので、この人はこれぐらいの買い物をこの時期にするよなっていうのは把握してたり、あるいは先に電話しちゃうっていう手もありますよね、カード会社によっては。この日にでかい取引があるので、あらかじめ枠を作っておいてください、

山路:だけど、いつもあいつら、Apple Pay、Apple Payって言ってるくせに、それを使ったら遅れるとはやっぱ思わないじゃないですか、そっちが優先されそうな感じするじゃないですか(笑)。

小飼:あともう1つ、Apple Payの場合はAppleアカウントの残高も先に照会しちゃうので、そこに残金があったりした場合っていうのは(笑)、

山路:処理が複雑になるという可能性があるということなんですね。

小飼:そうなんですよね。

山路:チーッ(笑)、

小飼:まぁでもAppleアカウントに貯めておける金額っていうのは30万円なので、今回の場合はどうやったって足りないわけですよ。っていうのがわかってたんで、もう全額クレカにしといたら、本当にポチッと押したら、ただポチッと押すまでに21時から注文できるようにしますって言ってても、しばらくやっぱ待たされるじゃないですか。たぶんアトランダムに。その間に注文キューが伸びちゃうんですよ。

山路:それにしてもなんかすごい注文の集中、あったらしいですね。

小飼:久しぶりだったね(笑)。18 Proはもうぜんぜん問題なく買えたのにね。

「山路さん悔しいのう」(コメント)

山路:悔しいですよ(笑)、12月は。もう中国の組み立て工場の人は寝ないで働けとか言いたくなっちゃいますよ、言いませんけど(笑)。

小飼:Apple Parkに招待されるような人まで、デリバリーが12月になる、

山路:そうそう、レビューする人かなわんよな、みたいな(笑)。そういう人は転売ヤーから買うしかないのかな。

「Vision Proを自慢したらいい」(コメント)

山路:今やってもなぁ。

「来週のApple新製品発表に注目してますか?」(コメント)

山路:なんかMacBook Proの新しいのが出るとかいう噂もありますよね。

小飼:あのね、タッチスクリーンはどうでもいいんだけども、やっとOLEDになるというね。だからそこは気になるんだけども、僕が待ってるのはじつは、

山路:MacBook Air?

小飼:そう、M6のAirの、メモリ全盛りが欲しい。

「OLEDは目が疲れにくい」(コメント)

山路:ってあるけど、そうなんですかね?

小飼:やっぱり黒が黒い。OLEDは、今時のテレビとかはかなりOLED率が高いと思うんですけども、液晶ではこういうふうに黒くならないっていうぐらい、黒く、

山路:でも弾さん、あんまりパソコンで映画見たりとかしないでしょ(笑)、

小飼:あんましない。

山路:あんまり関係ないでしょ。

小飼:あんましないけれども、やっぱりね、最近はシンタックスカラーリングとかするじゃないですか、やっぱりコントラストの高い画面で見ると、やっぱりすごい目に優しいんですよね。

山路:それにしても、改めてディスプレイってこの10年20年でずいぶん進化しましたよね。もうRetinaじゃないやつって見られないじゃないですか、正直。

小飼:そうですよね、だからこんな贅沢なことをしやがってって思ってたら、MacBook NeoですらRetinaだもんね。

山路:老眼がちょっと来てるから、もうRetinaじゃない奴なんて考えたくないですけど。同時に、同時にというか先週か、Apple HomeViewとか、そういうスマートホームの製品とか発表されたけど、あれは、

小飼:そう、なんでiMac G4がこんなところで復活してるのかという(笑)。

「来週の発表を見てDuo買うか決めます」(コメント)

山路:そのMacBook Proを買うか、Duoを買うか。あとはiPad miniが出るかもって言われてる。

小飼:あのいい値段、最強のAirが買えるもんね。

山路:最強のAirね、はいはいはい、全盛りにしたやつが買えるっていうね。

小飼:メモリ全盛り、ストレージ全盛りにしたやつ(笑)。

山路:まぁDuoにするのか、新しいiPad miniにするのか。

小飼:まぁでも使用頻度から考えたら、Duoのほうがお得ではあるわけですよね。すごいカメラもついてますし、当然5Gで通信もできますし。

山路:それ、1日コーヒー1杯分の値段ですよっていうのを聞かされてるような感じがしなくもないですが(笑)。

小飼:いや、もう本当にそうですよね。まぁでも40万円って、

山路:頭おかしいですよね。

小飼:「って言うじゃなーい?」(笑)、でもさ、ルイ・ヴィトンとかのカバンの半値よ。

山路:ああー。

小飼:で、ロレックスとかの1/20?

山路:それはDuoお安いって言おうとしてるんですか(笑)?

小飼:いや、だからテクノロジーって安いんですよ。

山路:あーなるほどね。

小飼:いや、これでもAppleは保ってるほうで、最初のApple Watchっていうのは宝飾品としての売り方っていうのを模索してたじゃないですか。ガワが18金だったり。まぁでもそっちのほうは本当にあんまり伸びないで、でもその代わり健康器具として売れるということが判明したら、そっちにグワーッとピボットしたという。

山路:確かに技術の説明とか見ると、お安い感じはしてくるような気はします。

小飼:僕もtitaniumにしたんだけれども、せいぜいその程度じゃん。titaniumってべつに腕時計では高級なほうでなくて、カシオの2万円ぐらいのやつでもありますよ(笑)。

山路:そうですか、

小飼:だからありますよ。

山路:なるほどな。

小飼:そんなに、金属titaniumっていうのは高い材料ではあるけれども、たくさん使うわけではないので。たとえばこのメガネのフレームもtitaniumですね。今時の細いメタルのやつっていうのは大抵titaniumじゃないかな。

山路:ただ切削でまた作るってことはちょっと話が違ってくると思いますけど(笑)。

小飼:いやー、削って作る場合が多いんですよね。

山路:なるほど。

小飼:ちょっと鋳造はできないので、融点が高すぎて。

「二人ともDuo、2台持ちしないの?」(コメント)

小飼:そんな何台も買うのか?

山路:これはたぶん、今までのiPhoneと併用するのかみたいな話じゃないですか?

小飼:ああ、それはそれははい、iPhoneはじつは僕も2台持ちにしてて。これと結わえているのはなんとSE2です。電池がサービスになってたんで、このあいだ電池交換してきました(笑)。

山路:何です? 電池がサービスって。

小飼:あのですね、バッテリーってあるじゃないですか。設定項目とか。そこ見ると電池の状態も確認できるんです。

山路:80パーセント切ると、AppleCare入ってるとってやつですね。

小飼:AppleCare入ってても入ってなくても、サービスという表示になります。80パーセントを切ると。要は電池交換の時期で、AppleCareに入ってなくても交換はできるんです、単に高くなるっていうだけで。

「使い分けとしてはどんな想定ですか?」(コメント)

小飼:ああ、1つは性能はボロくてもいいけども、ちゃんとセルラーネットワークにつながるっていうこと。最近は2段階認証とかで、それを受信できないと詰むっていう例が増えたじゃないですか。本当それよ。なんて言えばいいのかな、要はベーシックサービスにつなげる用。もう1つは機能を十分に堪能するほうで。

山路:それは今使っている18 Proは奥さんに渡す感じなんですか?

小飼:そう、今渡す、あのね、妻のやつはいったんMNPしないとダメだな、なんといってもIIJmioなので。要はそのままスッとeSIMに移行できるものではないので。

山路:え、できますよ、できますよ。

小飼:IIJmioはできません、

山路:mio内でできますよ、物理SIMからeSIM。

小飼:いや、だからそこを通さなきゃダメじゃないですか

山路:ああ、そういうことか、

小飼:要するにクイック設定が効かないわけね。それではダメです。いったんeSIMにしちゃったら、端末をなくしちゃったときというのはWeb云々でいかなければいけないわけですよ。そういう1台しかない場合っていうのは、まだまだeSIMに預けられないな、という。じつは僕のSE2も、当然pSIM(物理SIM)です。

山路:でも、17以降ってeSIMオンリーですよね。

小飼:日本ではね。だから、今妻が使ってるのは15 Proなんですけど、今となっては貴重ですね。同じ理由で、娘たちに、今後はもう自分で面倒見てくれっていうふうに言って渡したのも、Proでない16でしたね。

山路:それは物理SIM対応してるんだ。

小飼:でも下の娘のほうは、ちゃんと、それも回線も自分用にしたいのでっていうので、MNPで転出した上で、

山路:eSIMにしたと。なるほどね。それがわかってれば、

小飼:転出のほうが時間かかったな。それがわかってれば、だからIIJmioもすごい使いでがあるし。

山路:いいと思いますけどもね。

小飼:ファミリーシェアすごい強いんだけれども。強い代わりに、今言ったような問題があるわけですよね。2台あるんであれば、eSIM強いし、で1台しかない場合でも、海外に行った時にすごい手軽に海外のサービスを使えるんですよね。

山路:これ、Appleの話に戻るとそういう、これだけAI企業、AI、AIって話題になっているのにAppleの株価が終値で最高値を更新したんですよね。

小飼:ねえ(笑)。

山路:結局AIモデルそれ自体、儲からねぇみたいなことをみんな薄々思い始めてきたという、

小飼:結局端末は必要で、どこの端末にするかって言ったら、外さないよねっていうところはでかいね。

山路:世界のスマートフォン市場すごい落ち込んだらしいんですけど、AppleとSamsungは落ち込み少なかったらしいですよね。

「物理SIMとeSIMはSIM発行時のeKYCの精度に差があるところもあったような」(コメント)

山路:へー、そういうことあるの?

小飼:それはあると思う。というのも物理SIMの場合はeKYCではなくて、pKYCなので(笑)。

山路:pって何なの? ペーパー?

小飼:いや、だから対面、フィジカル。

山路:フィジカルの、

小飼:要するに窓口に行ってやるわけですよ。

「娘さんが18歳になってから、もうネット利用などは監視してないの?」(コメント)

小飼:いや、初めからぜんぜん監視してないね(笑)。ペアレンタルコントロール一切してない。唯一チェックしてたのは、回線の使用ですよね。使いすぎてたら、お前使いすぎてるって言って。

山路:まぁそれもIIJmioだとシェアだから、あんまり関係ねえと言うか、

小飼:いや、でもシェアなので、本当に1人むっちゃくちゃ使うと他の人にも響いてしまうという。

山路:そんなにめちゃめちゃ使うことは、2、30ぐらいはありますよね、

小飼:25なんだけれども、今基本で、増やせるんだけどね。で、かける人数というのか、端末分なんだけれども。今時、Wi-Fiがあるところなのに、Wi-Fiを切ったまま放置して、60も70も使ってくれる人が、そういうのは警告出さないとダメでしょ。

山路:なるほどね(笑)。了解でございます。ちょっと最近の明るいニュース、何?

スタッフ:ちょっといいですか? すいません、止めちゃって。

「ショート動画見まくり」(コメント)

スタッフ:スパチャが来たんで、

小飼:ありがとうございます。

山路:ありがとうございます、スパチャありがとうございます。

「タッチパネルが将来iMacなどにも導入されて、大きめの液晶タブレットとしても使える未来はあり得ると思いますか?」(コメント)

小飼:どうなんだろうね。僕はAppleがMacにタッチパネルを搭載しなかったっていうのはそんなに間違ってないというのか、なんといってもトラックパッドの出来がいいので、要は手を持ち上げなくてもいいっていうのはあるんですけども、でもその一方で、iPadにキーボードを付けてる人とかっていうのはやっぱり画面をタッチしたがるものなので。

山路:私もiPadとMacBook併用してる時っていうのは押しそうになりますからね(笑)。あとこれからAIとかのエージェント増えてくると、なんていうか、手で触ってもうチュって指定したほうが早いみたいなシチュエーションて増えてくんじゃないかって気はしなくもない。

小飼:ちょっとわかんない、ああ、そういうことですね。

スタッフ:マジックなんとか、

山路:(スタッフからキーボードの装着されたiPadを手渡される)スマートキーボードじゃないかな? あ、これはMagic Keyboardか。

小飼:いや、それはサードパーティのやつじゃないの? Appleのやつだったら、ここにTouchpadもついてるはず。

山路:そっかそっか。

小飼:サードパーティのやつだよ。Appleの、べらぼうに高いんだよ。べらぼうに高い代わりに、ここにTrackpadも付いてるというね。

「MMXはなぜMMX?」と「Teslaの新車ショー」

山路:で、ちょっと最近の、これもいいニュースというかMMX。

小飼:あー、最近というのか、もうつい昨日ですね。今日未明ってやつか。なんか打ち上げ前に目覚めちゃって、

山路:あ、見てました?

小飼:久しぶりにリアルタイムで見てたんだけど。

山路:火星の衛星フォボスを目指して、サンプルを取ってリターンするという。2031年にリターン予定というか。これ、相当難易度高そうですね。

小飼:相当高いですし。で、日本は惑星探査っていう点では2度失敗してるんですよ。火星にも1機送って失敗してますし。

山路:火星の本体というか本星、

小飼:そうそうそう。で、金星のほうにも軌道投入をさせようとしてやっぱり失敗してますし。ただ探査機自体は生きているので、できることをさせてますけれども、少なくとも当初の目的は外したわけですね、どちらも。ただその一方で、地球の軌道の外、要は人工惑星として天体からサンプルを持ち帰るっていうのはもう2度成功しているわけです。ただ1度目の成功というのは、確かにサンプルは戻ってきたけれども、何年遅れになったんだ? あ、だから本来戻ってくる予定というのは守れなかったんですよ。

山路:エンジンが動かなくなって。

小飼:そうです。イオンエンジンが故障して、でもそれはまぁ創意工夫で何とかして地球に連れ帰ったというので、すごいドラマチックだったんですけれども、その後にできたはやぶさ2号のほうはそういうドラマにはならない形で、本当にきっちり成功したという。とにもかくにも、もう2度サンプルリターンをやっているので。その意味ではイトカワよりも、火星のほうが近いですし。

山路:ただ今回名前MMXなんですね。よく平仮名の名前つけること多いじゃないですか。あかつきみたいな感じの。

小飼:伝統的にはそうですね、JAXAの場合は。

山路:これは何なんですかね? MMXがもう浸透しちゃったから?

小飼:日本だけのものではないからじゃないですかね。サンプルリターンと同じくらい重要なミッションとして、フランスとドイツが作ったオービターをちょこんと乗っけてやるという、ちょこんと乗っけるというかポンと打ち出すというのか。

山路:だから、どの国でも通じるような、

小飼:今時の探査機というのはどこかで国際共同が入って、打ち上げて管理するのはうちの国だけれども、この部分のセンサーというのはこの国がやってます、あの国がやってます、たとえばジェームズ・ウェッブもNASAだけではなくて、ESAとの共同プロジェクトなので。

山路:ESAって書く、

小飼:はい。だから当然ESAの分の観測時間っていうのもちゃんと確保してあげなければいけないわけです。MMXであれば全世界に通じるので、Mars Moons Explorerということで。

山路:それにしてもH3、無事打ち上がって良かったですね。

小飼:H3というよりも、ちゃんと探査機が火星行きのホーマン遷移軌道に乗ってよかったです、というのも今までH3というのはすでに2度失敗してるんですけども(笑)、でも、どちらもH3の最大の売りである1段目のエンジンではなくて、その上のほう、枯れてると思われてる部分がコケたので、最初の失敗が2段目がちゃんと点火しなかったと。で、次の失敗がフェアリングを外す時にきちっと外れなかったという。まぁとにかく上の部分だと。

山路:じゃあちょっと宇宙つながり、

「ジャガイモみたいな形の衛星だっけ?」(コメント)

小飼:そうなんですよ。丸く、球になるほど大きくないんですよね。

山路:フォボスとダイモスだっけ、ダイモスのほうがデカいんでしたっけ?

小飼:フォボスのほうです。フォボスのほうがデカくて、火星の地にすごい近いんです。8000kmぐらいしか離れてない。いずれは近すぎて、ロシュ限界っていうのがあって、その限界よりも近づいてしまうと、小さいほうっていうのはもう一塊でいられなくなってバラけて、輪になっちゃうのか、あるいは火星に全部落ちてしまうのか、わからないけれども。

山路:なるほど。これ、狙いどころとしては非常にいいっていう感じなんですか、フォボスっていうのは。

小飼:いいし、で、じつはソ連が1回挑戦して、あとどこか挑戦したところもあるんですけど、まだ成功例がないんですよ。今回は海外からの注目というのが、今までとは1桁違うぐらい強かった。やっぱり火星っていうのは引きが強いですし、地球の外の月っていうのもやっぱり引きが強くて、ものすごい注目度が高い(笑)。

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年10月06日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年10月20日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-10-06配信のハイライト

  • 「アメリカ軍の損耗」と「ガソリン車のシェア50パー割れ」
  • 「ナフサ不足を乗り切った中国」と「ロボット空挺部隊」
  • 『これ描いて死ね』感想と「ノーベル賞といらすとや」
  • 「ノーベル物理学賞とアイスキューブ」と「判断を確率で返す」
  • 「タンパク質に透かし」と「被害に遭ってはじめて対策する」
  • 「Meta VRグラスで電脳コイル?」と「ボリビアで新種のネコ」

「アメリカ軍の損耗」と「ガソリン車のシェア50パー割れ」

山路:ようやく秋晴れっぽい天気がちらほら出てくるようになったじゃないですか。

小飼:そうね、秋なのか、なんといえばいいのかな、梅雨がこっちに引っ越してきたかな(笑)、

山路:37日連続って、なんかもう私、天気病なんで死にそうでしたよ。

小飼:これが40日になると本当にノアの箱舟のエピソードになっちゃいますね。お天気のこの、

山路:もう外で働いている人には申し訳ないけど、高気圧で晴れがずっと続いたほうが本当に体調的にはありがたいんですけどもね。

「11日から顕著な高温だそうです」(コメント)

山路:そうなんですか、来週。

小飼:すごいな、残暑が10月に飛んでくるというのは。残暑ってそもそも8月が、

山路:残暑見舞いの、

小飼:8月が夏というより、梅雨だったもんね。

「台風の秋」(コメント)

山路:ってコメントあったけど、今台風28号と29号が生まれたんですよね。今現在、3つの台風が同時に存在するという。これって、そんなによくあることではないですよね。

小飼:あー、まぁでも、どうなんだ、結局上陸するか否かなので、上陸されるとヤバいんだけど、どうなんですかね?

山路:しかも台風ってやっぱり複数、同時にあったりとかすると、軌道だったりとか、その影響ってすごい計算難しくなるんですよね。物理シミュレーションの云々かんぬんで。結局増えれば増えるほど、規模だけじゃなくて予測できないってところでも被害が増えるんじゃないのっていう。

「28号は越境台風」(コメント)

山路:ハリケーンのほうから台風になったってやつか。ハリケーンでいいんですよね、ハリケーンが台風になったってやつかな。

小飼:ハリケーンは大西洋のやつをハリケーンって呼ぶんじゃなかったっけな(※編注:大西洋北部・南部だけでなく、太平洋北東部・北中部も含まれる)。北太平洋のやつがタイフーンで、インド洋のやつがサイクロンで、南太平洋のやつが何だったっけ、でもハワイに来るやつもハリケーンって呼ぶから、確かあれかな。

山路:日付変更線じゃなかったっけ、

小飼:日付変更線というのか、西経180度っていうことになるのかな、要は子午線、そうそう、東経西経、ゼロのちょうど反対側の境かな、

「全部同じでいいよね」(コメント)

山路:って、本当に確かにそれはそう思いますわね。じゃあちょっと後々重い話とかも出てくるんで、早めにちょっと最初は軽い話からいっておきましょうか。どうでもいいニュースから。これとか、

小飼:ドンがロンになったというね。

山路:ナオヤさんがブックマークしてたけど、本当にどうでもいいニュースだなみたいな(笑)、要はマクドナルドのキャラクターの、日本でドナルドって言ってたのは、世界的にはロナルドで通ってたんだけど、それが日本のほうもドナルドからロナルドに合わせて、世界標準に合わせるというか。まあまあ、だからなんだみたいな感じなんだけど(笑)、

小飼:スティーブン・キングの『IT』だよね、排水溝からこうやって出てくるのは何だったっけ、なんて名前だっけ、

スタッフ:ペニーマン?

小飼:ペニーワイズ。

「ということはマクロナルドに」(コメント)

山路:まぁまぁ(笑)、そうはならない、

小飼:(コメントを見ながら)ネクロナルド! これだ(笑)、ネクロナルド。動物の死体を提供してますということで。

「ドナルドがそんなに嫌だった?」(コメント)

山路:まぁ単純に世界戦略の話なんじゃないんですかね。

スタッフ:日本だけの話なんですか、

山路:今まではね。なんか藤田田社長でしたっけ、あの人、

小飼:日本に引っ張った人ですね、

山路:(その当時はかなり)独自の戦略とか入ってたみたいですけどもね。というところでなんかこう軽い話をした後、なんかもう相変わらず戦争はないじゃないですか。

小飼:本当にええかげんにせよ、なんだけれども。

山路:このイラン戦争でアメリカ軍の損耗がどれぐらいか、みたいなことを国防省が報告を出したというんですけども、なんかすごくないですか。リンクにもあるようなこの損耗度合い。これってやっぱり何が特に米軍の損耗としてデカいんですかね? 弾薬?

小飼:やっぱり中東の基地をやられていることですね。そこに止めておいた飛行機もついでにやられてるし、でも地味に言いたいのが宿舎とかがやられるやつで。

山路:じゃあ今まで宿舎に泊まれてたやつが本当に空母に泊まって、みたいな話になってきちゃう?

小飼:空母に泊まってっていうのとはかなり違うけれども、地上の場合というのは。要は大本営というのか、ホワイトハウスの発表ではミサイルをみんな迎撃してると。なんだけれども、飽和攻撃をくぐっちゃうわけですよね。

山路:結局どんどん補給路も伸びちゃうっていう話。

小飼:そういうことなんですよね。今まで中東の米軍、艦隊でいうと第5艦隊が担当している区域っていうのはバーレーンが母港だったんですよね。だから矢弾が尽きると、あるいは中の水兵たちが疲労困憊すると、バーレーン、ないしあるいはカタールまで行って休んだり補給したりするんですけど、今ペルシャ湾の中に入れないので、第5艦隊は。だから、ディエゴ・ガルシアとかから持ってくるしかないんですよね。

山路:『銀英伝』でやっちゃいけないって言ってること、みんなやってる感じですね(笑)。

小飼:みんなやってるんです(笑)。

山路:『銀英伝』読んでる時は、そんなアホな将とかいないやろうとか思ってたんですけれども、いましたねっていう。すごい話。

小飼:すごいシビリアンコントロールだよね。しかも将軍や提督を減らすって言ってますからね。

山路:へええ、なんでちょっとイカれた政治家とか定員を何でも削減しようとするんですかね。

小飼:定員を削減するというよりもやっぱり、意にそぐわないものというのを排除したいっていうのは普通の人間の感情なんだけれども。その人間の感情に任せっぱなしにするとヤバいことになるというのでいろんな、それにストップをかけるシステムがあるはずなんですけれども。基本的に今までのシビリアンコントロールというのは暴走するのは軍であって、その軍の暴走を未然に防ぐというのがシビリアンコントロールの。

山路:シビリアンが暴走してどうするんだって(笑)。

小飼:そう、シビリアンのほうが暴走しちゃってるんですよ。

山路:表に出てくる軍人たちの言ってること、すごい冷静ですよね。

小飼:そうなんですよ、まともなんですよ。

山路:いやー、文民統制怖い。で、このイラン戦争の影響で、まぁいろんなところでも影響出てるんですけれども、このびっくりしたのがこのAWS、イランの、

小飼:そうそうそう、だからどこを攻撃すべきなのかというのがとてもよくわかっている。

小飼:で、データセンターとか免責事項には天変地異や戦争というのはやっぱ入れてあるんですよね。

山路:ああ、じゃあこれデータ永久喪失って書いてありますけど、もう補償なしなんだ。

小飼:たぶんそうなるでしょうね。

山路:それはめちゃめちゃ怖いですね。へええ。

小飼:だから中東のもうAWSなくなっちゃった。すごいことですよね、本当に。

山路:今までよくクラウドってマルチリージョンだからみたいな、安全性とかいう時に言ってたりしたじゃないですか、リージョン分けておいたら、まぁまぁ大丈夫やろみたいな。なんとか他のリージョンのところにバックアップを取ってとか、そういうことはなかったんですかね。

小飼:普通は、この場合はペルシャ湾沿いにデータセンターがあって、そっちに分けるという。あんまり遠いと今度は回線の速度の問題が出てくるので。

山路:へー。

小飼:マルチリージョンというふうには言っても、近場を選ぶわけですよね。さっきも言ったようにバーレーンとカタールとか。クウェートとドバイとか、せいぜいその程度なわけです。

山路:意外に物理が壁になってたというか、

小飼:その通りなんです。

山路:もっと素敵に抽象化された世界かと思ったら、

小飼:物理攻撃は有効ですし、普通こういうデータセンターがどこにあるのかというのは聞いても言いませんよ業者、AWSもAzureもGoogleクラウドも物理的にはどこにあるんですかって言ったら、それは秘密ですって言うんですけれども。でなくて目立つ設備なので、普通の民間の衛星写真でも「ああ、ここだね」っていうのはバ、レ、バ、レなんですよ。

山路:イランからしてみたらいい攻撃目標?

小飼:本当にカモです。

山路:防御設備もあるわけじゃないですもんね。

小飼:そうですね、少なくとも今のところはないです。いや、だから今後陸上版のファランクスとかも配備されるのかもしれないですけれども。あるいは警備員がスティンガーを持って(笑)。

山路:そのうち日本のデータセンターも自衛隊の基地内に、みたいな(笑)。

小飼:今なら原子炉よりもDC狙ったほうが費用対効果高そうですね。

山路:ひえー。このイラン戦争、いろいろ影響出てるけども意外なというか、意外でもなんでもないんですけども、ガソリン車のシェアが初の50パーセント割れという。これ、すごくないですか?

小飼:ただ一つ気をつけなければいけないのは、ハイブリッドもガソリン車には数えてなかったはず。プラグインとか、だから普通のHVとかも純ガソリン車じゃなかったっけ? これのシェアっていうのは。

山路:そうか、そうか。

小飼:でも、なんだけれども、純ガソリン車というのか、要はモーターで駆動しないやつというのが5割を切ったというのはデカくて、しかも伸びている新興国市場ほどEV率が高いんですよね。

山路:それはフロッグリープというか、そういうこともあるし、

小飼:リープフロッグ、

山路:逆だ(笑)、あとはそのナフサ不足の影響を受けやすいとか、原油不足の影響を受けやすいみたいなそういう話?

小飼:そうですね。電気であれば、もう何で作ったっていいんですよ。ひどい話、石炭燃やしたっていいわけですから。

山路:日本のメーカーってEV戦略って、ごく最近ずいぶん転換したところ多いじゃないですか、ホンダであれ、これ大丈夫なんですかみたいな、ここまで急速にEV、

小飼:どうなんだろうなー、半導体みたいにならないと誰が言えるでしょうかね。日本の皆さんがずいぶん足を引っ張ってくれたので、

山路:日本の皆さんというのは、EV嫌いの人たち?

小飼:そうそうそう。ただその一方で、じゃあ欧州は、特にドイツはもっと頑張ったはずなのに、やっぱり高級路線を選んでしまったんです。

山路:ガソリンの高級車の方向ってこと?

小飼:そうそうそう、フォルクスワーゲンのID.シリーズですとか。あとメルセデス・ベンツのEQなんかですとか。本当にすごいのは安く小さく作れることなんですよね。今の欧州カーメーカーにRACCOを作れるところっていうのはないでしょ。DOLPHINすら作れない。欧州だとじつはDOLPHINぐらいの大きさというのが一番のボリュームゾーンなんですよね。デカすぎる。

山路:MINIとかもデカいですもんね(笑)。

小飼:デカい。

山路:名前よりもずっと(笑)。

小飼:日本の3ナンバーとかっていうのは旧大蔵省の、だから今の財務省の陰謀なんですけど、はっきり言って。

山路:それはどういうこと?

小飼:いやー、だから非関税障壁として。昔は5ナンバーと3ナンバーというのは税金でくっきりと分けられてたんですよね。何が違うかって言ったら、ボディのサイズと排気量だったんですけど。

山路:3のほうがデカい?

小飼:3のほうがデカい。でも、今はそういう税金の差っていうのはなくて滑らかに上がっていくという。だから3ナンバーだからってそんなに大きくないっていうのは確かなんですけど、でもMINIってついてて3だと、やっぱりムッときますよ。そんな中にあって、BYDはRACCO作れるんですよ。

山路:しかもなんかあれ、また日本以外の国にもどんどん展開進めてるみたいですよね。

小飼:その通り。

山路:売れるの間違いない。

「東京のEVの補助金ずるいよね」(コメント)

山路:そうそう、なんか日本の国産EVには補助金多めに出してる、

小飼:こういうのは法に訴えて欲しいですよね、BYDも。というのか、中国政府が訴えてもいい。こういう時にお互い圧力を掛け合うというのも、立派な外交ですからね。というよりも、現代の先進国に、先進国というよりも工業国における外交というのは、ほとんどがB2Bですよ、G2Gじゃなくて。

山路:商売を絡めた、そういうやり方ってことですよね。

小飼:そういうことです。今のレアアース禁輸の前にも、10年前にも中国一度やってるんですよね。

山路:なんでしたっけ?

小飼:レアアースの禁輸。その時は日本をはじめブロックされた国というのはWTOに訴えて、勝ってるんですよね。

山路:今はWTOが骨抜きに(笑)、

小飼:そうなんですよ。

「圧力の掛け合い、これは面白いですね」(コメント)

「バッテリー大きくすると重くなって環境負荷が増えるというジレンマ」(コメント)

山路:ってあるんですけど、そうですか?

小飼:まぁ今やそうでもないね。重いというのは確かに、加速に必要なエネルギーというのも大きくするわけですけれども、その代わり回生もできるんですよ。

山路:ブレーキとかで電気を貯める。

小飼:そう、だから回生ブレーキというのはICE、だから純内燃機関車にはできない技なので。まぁただタイヤが減りやすいというのは確かにあります。で、重さの差というのもだいぶ減ってきました、他の部分が軽くなるので。バッテリーは確かに重いんですが、ラッコクラスは200キロぐらいあるんですけども。たとえばトランスミッションで50キロぐらいあるわけです、もうこれいらないわけですし。けっこういらない部分っていうのがガツガツ出てきて。で、潤滑油も減るでしょ。

山路:なるほどね。なるほど。

「自動車重量税やめたらどう?」(コメント)

小飼:まったくもってそのとおり、税金がいちいち細かい上に税金以外で取る部分っていうのも、たとえば高速道路の料金というのは日本はアホ高い。使うなって言ってるがごときでしょ。たとえば首都高から東関東自動車道に抜ける1つ前に、あれか、千鳥なんだったっけ、ディズニーランドの次のところの出口があるんですけど、ずっとトラックが並んでるんですよね、あそこ出口のところ。要は東関道の料金を払いたくないので。こんなんばっかりですよ。

山路:ガソリン車の販売数が減ったというのも、イラン戦争の影響が多いんですけど、それ以外にイラン戦争の影響、ナフサ不足ってあったじゃないですか。

小飼:今も不足してますね。

「ナフサ不足を乗り切った中国」と「ロボット空挺部隊」

山路:中国はナフサ不足をうまく乗り切ったという話が出ているという。これは何でかというのがなかなか興味深くて石炭産業、石炭からの化学利用と言えばいいんですか、

小飼:それは昔から、

山路:その産業というのがすごく残ってたから、そこでナフサ不足を乗り切れたみたいな話だそうですよね。いろんな意味でなんか強かったですよねと。EVも持ってたし、石炭から生成もできたみたいな。

小飼:ねえ。

山路:これはイラン戦争でナフサが不足したのを石炭でやろうと思って石炭残してたわけじゃないんでしょうけど、それは新しくできなかったのがたまたま残ってたということだと思うんですけれどもね。

小飼:石油化学に対して石炭化学というのもあって、日本とかでは廃れちゃったんですけれども、中国はかなり盛んにやっていて、今は長期的には電化が正解だというふうに中国も結論は出してるんですけれども。有名な例としてDimethyl Ether、DMEっていうメチル基が2つ、酸素でつながったエーテルがあるんですけども、これってプロパンガスの代わりになるんですよ。中国ではプロパンガスの代わりに、ほとんどDMEになっていて、それって何から作るかというと石炭なんです。

山路:なるほどね、いろいろその分、有効活用しているわけなんだな。

小飼:石炭液化というのは二次大戦から研究されていて、「ナチスの科学力が世界一ィ!」の頃というのは当然やってたわけですよね。油田を抑えられてたので。アパルトヘイトで制裁を受けていた南アフリカもかなりやってたんですよね、石炭液化という。

山路:『子供の科学』でも出てきましたよね、戦時の頃の。

小飼:出てきました。バレル50ドルを石油が超えたら、石炭液化もブレイクイーブンするというのはずいぶん前に言われてたんですけども、もうその価格を超えてるのが定常状態ですからね。

山路:だけど石炭、炭鉱とか閉鎖しちゃったところも多いですからね(笑)。

小飼:いや、いくらでも露天掘りできるところがあるから。

山路:中国とかはそうなんでしょうけど、他の国なんかで必ずしも石炭産業をやめちゃったところってあるわけじゃないですか。

小飼:いや、だからペイしないというよりも、バルクキャリアで、たとえば日本だったらオーストラリアの露天掘りのやつを持ってくるほうが、国内の地下の炭鉱から掘り出すよりもずっと安いので。そうだ、わりと小さめのニュースだけれども、日本で細々とやってた石炭の露天掘りを閉めた、というニュースがありますね。

山路:露天掘りがあるにはあったんですか?

小飼:あるにはあったんです。

山路:へええ。

小飼:頑張って露天掘りしてたんだけど、という。これで日本に残る炭鉱というのは、釧路の海の下にある炭鉱だけですね。これは採算とか抜きで技術を絶やさせないためにやってるというやつで。

「エネルギーと化学物質を分けて考えた方が良さそうですね」(コメント)

小飼:そうなんです。少なくとも、たとえばもう再エネで電力をすべて賄える世の中になっても、電力だけではなくて、アルミとか、下手するとチタニウムとかも精錬できるようになった世の中も、マグネシウムとかも本当電気分解しまくりでできるようになった世の中でも、石油というのはなくなりません。

山路:炭化水素は絶対に要る。

小飼:炭化水素は絶対要る。プラスチックがいるんですよ、我々には。

山路:そんな貴重なもん燃やすなよ、みたいな話ですよね。

小飼:いやいや本当その通りなんですよ(笑)、本当その通りなんですよ。

「カルビーも売上が下がったせいか、カラフルに戻してた」(コメント)

山路:そうか(笑)、確かにモノクロのパッケージ、わりと一瞬でしたね。

「これからはインフラの維持にかかる費用をどう捻出するのか」(コメント)

山路:まぁそれはインフラもいろいろありますけど、エネルギーなんかのインフラっていうことも含めてってことかな、この人のこのシチュエーションの質問は。

小飼:たぶんライフラインとか道路とかだと思いますよ。これはやっぱり住民が減る以上は、全部を維持するっていうのはちょっとあまりに無理ゲーなので。

山路:よく言う、本当にちゃんと賢い撤退戦をやらなきゃいけないという。

小飼:ここで賢い撤退戦をやっておけば、世界のお手本になれたのだけど。

山路:過去形(笑)?

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年09月15日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年10月06日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-09-15配信のハイライト

  • iPhone Duoの感想
  • 「日本に自動運転タクシー?」と「フェルマーの最終定理とAI」
  • 「生成AIは知ってることだけ」と「今のAIとHAL」
  • 「AI減速論の意味」と「AIの進歩と格差の拡大」
  • 「ショウジョウバエがDOOM」と映画『まどマギ』感想
  • 「アフリカの未来と出生率」と「南極の資源」

iPhone Duoの感想

山路:コメントで、

「で、山路さんはiPhone Duo何台予約? 3台4台?」(コメント)

山路:買うことは確定なんかいっていう。で、iPhone Duoですよ。見ました?Appleの発表会の動画。

小飼:いやー、見た限りではさすがの後出しじゃんけんというのか(笑)、

山路:ねえ、

小飼:でも、ここまで後出ししたっていうのは本当に久方ぶりですよね。普通、数年ぐらいなんだけれども。

山路:フォルダブルのスマホに関しては7年経ってますね。最初にサムスンだっけ、だからぜんぜん市場としてまだ成立してるとは言えないような、ジャンルにはなってないっていう。

小飼:サムスン頑張って頑張って頑張っているんだけれども、なかなかキャズムを超えられない。iPhone Duoでキャズムを超えるか、なんですよね。

山路:うん。動画で見た限り、私今までサムスンのフォルダブルもいいなとは思ったんだけど、実際には買わずに踏みとどまるというか、そこを買うに至らなかったのはやっぱりアプリのほうの作り込みがちょっとなみたいな。

小飼:僕はもう少しシンプルに考えている。どういうことかっていうと、数の上ではAndroidフォンのほうがいっぱい出てるわけじゃないですか。ところがタブレットのほうはどうですか?

山路:ぜんぜん出てないですね。

小飼:ぜんぜんでしょ。

山路:Fireタブレットも、Androidタブレットとして数えるかどうか。

小飼:初期の頃は出たんだけれど、もう抵抗をやめちゃったというのか、無名の端末が回転寿司のところとかに置いてあったりするのを除けば、KIOSK端末ですらiPadが幅を利かせてるわけです。フォルダブルって、要はフォールドできる、フォンというよりもフォールドできるタブレットでしょ。で、タブレットのアプリがないじゃん。そこなんですよ。これはさ、本当にiPad miniの客をさ、ごっそり獲れるじゃん。だから、かなりAppleプロダクトでもカニバライゼーションが起こると思います。いや、それはiPad miniを買って、iPhoneを買って、まだお釣りきますけど、絶対こっち買いますよ。

山路:まぁここで(iPad miniを見せながら)使ってるiPad miniはちょっと、ここをフォルダブルにするんじゃなくて、これはまぁiPad miniのまま使うかもしれないですけどね。じゃあ10月13日でしたっけ、弾さん、予約レースに参加するわけですね。

小飼:まぁしちゃうんじゃないかな。

山路:私も全裸待機かな。

小飼:じゃあやっぱり16台くらい買ってもらわないと、

山路:なんというか、それは転売ヤーですよね、それは。それにしても値段はインパクトありましたね。

小飼:えーとですね、それ日本円だからだと思います。米国価格だと2000ドル、例によってマイナス1、1999みたいな価格が付いてますけれども、Galaxyフォルダブルってアメリカだとマイナス100ドルぐらいなんですよ。でも、日本だと10万円ぐらい下がるんですよね(笑)。まぁ要は1Appleダラーが高すぎるというのか。

山路:しかしAppleの値上げっていうのは、それはもう日本円が悪いだろうっていう話で(笑)。まぁしょうがねえんじゃねえの、とは思いますけどもね。それにしても今回のこの、

小飼:2000ドルっていうのはコンペティティブだと思いますよ。

山路:このヒンジのあたりの、その作り込みとかすごいじゃないですか。

小飼:いや、まぁ実物を見てみないとな。まぁでも見た人たちみんな、普段Galaxyフォルダブルを使ってる人たちもけっこう、

山路:ライターによっては「正気か?」って言ってましたよね、その作り込み、そういうそれを大量生産品でやるようなその技術じゃねえだろうみたいな、

小飼:だから量産技術の確立まで含めて、そういうことなんでしょうね。

山路:私がiPhone Duoを欲しいなと思った理由はやっぱり、その辺の、現代の言ってみたら製造技術の頂点というか、最先端みたいなもんじゃないですか、それをやっぱりなんか所有して愛でてみたいなっていうのもあるんですよね。

小飼:あとリセールバリュー的にどうなのかっていうのもある。そう、どれくらい経年劣化しやすいか、あるいはしないかっていうのも見てみたいっていう。

山路:5、6年使う感じじゃないような気がしますけどもね。

小飼:でも、今時の本当にスマートデバイスってそれくらい平気で持つもんね。

山路:フォルダブルはいろいろ故障はしそうな気がしますけどもね。あ、

「山路さんVision ProとZOZO SUITは現役?」(コメント)

山路:ZOZO SUITはもう捨てちゃったから、

小飼:捨てちゃった(笑)、

山路:Vision Proは現役ですよ、マンガ読んだりとか映画見たりとかするのにけっこう毎週使ってますね。Vision Proはぜんぜん買って、お得とまでは言わんが、後悔はしてないです。

小飼:(iPhone Duoは)Vision Proの半値だよ! 安い!

山路:安い、そう考えると安い(笑)。2台買いたくなる。

小飼:安いー(笑)。

山路:今回iPhone Duoだけじゃなくて、iPhone18 ProとApple Watchのシリーズ12が出たじゃないですか、弾さんどうなんですか?

小飼:じつは両方とも注文した、

山路:過酷なApple税の取り立てに(笑)。

小飼:まぁあぶく銭が入ったということもあるんだけれども(笑)、交代する理由がいくつかありまして。Watch 12のほうは、僕が持ってるApple Watchesが、2つ持ってるんですけども、両方とも新しいWatchOSに非対応という(笑)、

山路:なんか毎年買ってるようなイメージありましたけど(笑)、

小飼:昔は、出たての頃はそうだったんですけど、今これが(Apple Watchを見せながら)一番新しいな。一番新しくても、これがseries 7だから、だいぶ経ってる。

山路:本当に?

小飼:だいぶ経ってる。

山路:え、じゃあ18 Proのほうは?

小飼:で、ですね、我が家では僕が最初に1年使ったやつというのを妻に譲るという慣習がしばらく続いてたんですけれども、今僕が持ってるのがiPhone Airで、Airは僕個人はこれでいいかなという感じなんですけど、妻のほうはかなり写真を撮るので、

山路:カメラがいいやつがほしいんだ、

小飼:そうそう、カメラがいいやつでないとダメなんですよね。

山路:(笑)なるほど、

小飼:そういうのをちょっと踏まえて、

「ネグリジェ色にしました」(コメント)

小飼:(笑)、

山路:ネグリジェ色、なんたらパープル、

小飼:バーガンディだ、ワインの名前ですね、バーガンディ。

山路:なるほど。Apple Watchとかどうなんですか、今回機能的にApple Watchって割と地味に見えつつ、けっこうセンサー類が一新されててすごいなと思ったんです。

小飼:けっこう7から12へのイテレーションっていうのは見ててけっこうすごいなぁと思ったのは、まず今はガワが3種類あるんですね。一番基本的なやつはaluminumなんですけれども、その一つ上がtitaniumで、一番いいのがセラミックということで。で、titaniumのガワは前から欲しかったんですけど最初はUltraしかなかったんですよね。

山路:ああ、ウルトラ、一番最上位の?

小飼:そうですね。でもUltraはちょっと僕にはゴツすぎて。そうしたら、Ultraでない普通のApple Watchにも降りてきてて。

山路:え、titaniumだと何がいいんですか?

小飼:皮膚への当たりがいいです。特にかぶれるとかっていうのはaluminumでもないんですけれども、普通の、Apple Watchの前にずっとはめてたやつっていうのはやっぱり金属アレルギーうっすら出てて、けっこう気にはなってた。

「セラミックは?」(コメント)

山路:って。

小飼:セラミックはね、色かなぁ、本当にやっぱりセラミックだけあって真っ白しろ、

山路:なるほどね、色が単純に。

「Apple Watch 12予約した。6から」(コメント)

山路:ああ、6から12だったら、かなりインパクトあるんじゃないですかね。

小飼:で、じつは6、もう1個運用してるのが6なんですけど、もう電池がへたりきってて、半日持たない、

山路:それは順当に買い替えの対象ではありますね。

「50万円のスマホとかどうなの?」(コメント)

小飼:逆に2テラって、iCloudとかを全く使わない、

山路:たぶんローカルでビデオとかを扱いたい人じゃないですかね。

小飼:なんでしょうかね。

山路:長尺の映像とか撮りたかったら、それぐらいあったほうが安心ってあるじゃないですか。映像関係者だったら、2テラはなんかわかるな。

小飼:僕ずっと256だね。iPhoneのストレージは。最低で256になってくれたのはすごい嬉しいと言えば嬉しい、

山路:まぁでも2TBのものを50万円以上と書かれてますけど、腕時計、時計の機能しかなくて1000万円のものとかもいっぱいありますからね、世の中には。

小飼:そうなんですよね。

山路:決済とかもできて、タイマーとかもついてて、まぁとかそういう風な、

小飼:その意味ではエントリーレベルの機械式のスイスウォッチがずいぶんとApple Watchに食われてるんですよ。今生き残ってるのはもう本当に宝飾品として価値があるやつ、同じロレックスとかでも、もう本当に金塊として使われてるやつですとか(笑)。

山路:数十万円クラスの時計っていうのは、そういうもう時計の比べっこみたいな、そういうクラスターから疲れちゃった人がもうApple Watchに移ってるみたいな話聞きますよね。

小飼:そうそう、OMEGAとかがだいぶ食われている。

「エアマックス狩りみたいにならないのかな」(コメント)

山路:怖いなー。iPhone Duo持ってたら狩られそうな気もするから、気をつけよう。

「AirPods 5は確実に買う」(コメント)

山路:ほうほう、ノイズキャンセリングすごいらしいですね。

小飼:確かにスリが多いところに、危険が多いところではなくてスリの多いところには連れて行きたくないですよね、iPhone Duoとか。バティカンとか、

山路:バリカン?

小飼:バティカン。超大昔の話ですけど、カシオQV10をスられましたね。見事に。バスの中で。

山路:大昔ですね(笑)。

小飼:超大昔です。ちゃんと保険も降りて、新しいの買えたんですけど、新しいやつは値下げになっていて結果的に得してしまったという(笑)。でも中に入っているデータがね、やっぱり。

「スマホの値上がりは米や小麦の値上がりと同じ」(コメント)

小飼:今や本当にそうですよ。

山路:必需品という意味で。

小飼:必需品という意味で。

山路:まぁiPhone Duoまでいかなくてもいいとは思いますけどもね。

小飼:それは安くも買えるし、リファービッシュしたやつとか中古とかでもいいんですけど、そういうやつのほうが今度は知恵がいるんですよね。買ってきて本当に初期設定をスーッとしてっていうのは、かえってそういうもののほうが難しくて、時々じゃないや、わりとよく聞くのはメルカリで買ってきてアクティベーションロックがかかってました、

山路:最悪だ(笑)、売主に連絡も取れないしな。

「ドル円はまた160円に」(コメント)

小飼:でも、方角としては依然そうだね。アメリカもまた金利上がってるので。

「今回の発表は新体制初の発表でしたが、第一印象はどうでしたか」(コメント)

山路:ジョン・ターナス体制になって初めて。

小飼:まだぜんぜん体制感がないね。だから今までの延長で来てるね、というのか。

山路:これはiPhone Duoが一つの試金石になるんですかね? その評判が。

小飼:いや、本当にプレゼンターというよりはエンジニアの方なので。

山路:でも最初はね、ティム・クックもロジスティックス担当のさえない男って思われたわけですからね。

「iPhone使ったことないんだけど、どうなんかなって思うんだ」(コメント)

小飼:でもやっぱり、ターナスさんにおかれてはマウスなんとかせい、しつこいようだけどマウスなんとかせい。

山路:Appleは時々外しますよね。iPhone、楽ですよ、使うと。さっきの質問に関して言うと。他のものよりも考えなきゃいけないことが少なくて済むというか。あ、GARMIN好きな人多いですよね、時計だったらスポーツやりそうな人はかなり持ちますからね。

小飼:山登りする人は。妻も持ってるんだけども、宝の持ち腐れのような(笑)、

山路:でも奥さん、かなりランニングする人じゃないですか。

小飼:そういう時につけ忘れるんだよ。

山路:なるほど。それはどうしようもないな、

小飼:マメさが足りないんだよね、

「円安のせいで日本人のIT、AI対応がまた遅れる」(コメント)

山路:それはそうかもな、

小飼:ただ円が高かった頃にも、何をしてたんだという感はあるので。

「日本に自動運転タクシー?」と「フェルマーの最終定理とAI」

山路:じゃあちょっとAIのところが出たところで、AI絡みの話いきますか。最初にちょっとAIというんでもないですけど、タクシーの話。日本にも自動タクシーが来るんじゃねえのっていう。

小飼:試運転はもうしてますよね、Waymoの。うちの近所にも来ましたよ。(サムネは)WaymoっぽいAI絵ですね。

山路:今回GOとWaymoが来年に東京で自動タクシーを走らせると、

小飼:両方とも組むの?

山路:別々ですかね、これは。

小飼:GOははっきり、

山路:パートナーシップって書いてある、戦略的パートナーシップに、一緒にやる感じですね、GOとAlphabet傘下のWaymoと日本交通、

小飼:いや、でもGOというのか日本交通は、もうライドシェアのずっと敵だったわけですから。

山路:ライドシェアを事実上潰しましたよね。

小飼:その通りです。いや、まぁでも何かを普及させるっていう時には政治も重要で、どれだけ政治が重要かって言ったら、LUUP見りゃわかるでしょ。そういうことなんです。

 
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