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  • 小飼弾の論弾 #134 「キャッシュレス決済と、はんこと、ショボい大臣の関係について」

    2019-10-13 11:00
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年9月17日(火)配信その1をお届けします。

     次回は、2019年10月29日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/09/17配信のハイライト(その1)

    • 停電と二重化
    • Appleの新製品について雑感
    • キャッシュレス決済と、はんこと、ショボい大臣の関係
    • 自治体に競争を強いるふるさと納税
    • OISTをめぐる総務省と財務省の関係
    • ZOZO買収の判断は?

    停電と二重化

    「(千葉の)停電大変だね」(コメント)

    小飼:まぁここはしてないんですけども、今日停電で来れない方っていうのもいらっしゃるのかしら、どうなんだろう。

    山路:千葉のほうとか、まだぜんぜん大変みたいですよね。あれって、なんというかインフラが老朽化してたりとかしたというのが大きかったりするんですかね?

    小飼:まあ鉄塔がやられちゃったからね。

    山路:あれに関してはもうなんというか不可避の事故として、もう諦めるしかないというところなんかもしれないんですけどね。

    小飼:もう本当に南房総とか、屋根が吹っ飛びまくってるじゃん。仮に基幹が生きてても各住戸でちゃんと充電できるかっていうのが……。

    山路:ああじゃあもうそれは事前に予防する云々の話ではなくて、今そういう風になっている所をどうやってきちんとなんというかサポートしていくかみたいなことにしか、やりようがないという。

    小飼:うん。いや、だから電気戻ればいいっていうものじゃ、ぜんぜんないからね。あれだけ、あれだけ盛大に屋根吹っ飛んでると。だから去年のあの関空に船が衝突した時があるじゃないですか。あれに凄い似てますよね。成田も陸の孤島になったり。

    山路:意外にか細い命綱というか、なんかそういう所で繋がってて、そこがやられるといっぺんにダメになっちゃうみたいなポイントがいろいろありますよね。

    小飼:いや、だから、けっこう千葉は、いろいろなものが二重化されていると思ったら、じつは二重になっていなかったという事例がいっぱい見つかったという。

    Appleの新製品について雑感

    山路:今日はですね、まあタイトルになっているITはんこ大臣ですよね。なんか弾さんが大好きそうな(笑)

    小飼:え?いやそれ凄い皮肉だな。

    山路:アハハ、いやもう激おこですよね、はっきり言って。激おこ案件ですよね。あとそのMITのメディアラボの大スキャンダル。これもでかい。

    小飼:ああなんか、凄いね。

    山路:さらにはサウジの石油施設が、ドローン攻撃で生産量が半分になっちゃった。こういうなんというかまた例によってあんまり、喜ばしくないニュース多いわけですけども。とりあえずは軽いニュースから行こうかなと。1番、たぶん誰も憂鬱にはならない軽いニュースとしては、新しいiPhoneやApple Watchが発表されましたよっていう。

    小飼:ああ、あのですね、ちょうどあの僕が肉体的にいろいろ拘束されている時に、やってたらしくて、今回はしっかり乗り遅れてしまったと。

    山路:ああ買うのは決まってるんですね。

    小飼:Apple Watch、去年のシリーズ4の時は、ぜんぜん迷いようがなかったんだけれど。今回はチタニウムが出たということで、現物見てからのほうがいいかなと。

    山路:チタニウムがいいっていうのは、1つには軽さ?

    小飼:まぁチタニウムで圧倒的にいいのは、金属アレルギーが全くない。

    山路:ああ金属アレルギーがあったんでしたっけ?

    小飼:僕、普通のステンレススチールには、というのか、たぶんChromium(クロム)にはあると思うんですけども、今のところこのミラネーゼループというののやつというのは、特に金属アレルギーっぽい症状はなく使えているので。

    山路:でもチタニウム、もっと高い値段つけてくるかと思ったら、そんなべらぼうではなかった。

    小飼:だから迷ってるんだ。もっと高ければ、そこまでの価格差をねえ、テクノロジー以外の、作るところまではテクノロジーだけど、だから使う部分のテクノロジーじゃない部分にそこまでの金は出さなくていいだろうというくらい価格差があれば。

    山路:私は今使っているのが、シリーズ3なんで、シリーズ5にするのはぜんぜん悩まないんですけども、しかも今回もMVNOに対応しなかったから、例によって。

    小飼:ああそうか、それは大きいな。

    山路:そうそう、Apple WatchってeSIMなんだけど、特定の通信事業者しか対応しないようになってて。

    小飼:僕もそのために、そうドコモへ1回線MNPした。1回線のために。

    山路:流石にApple Watchのためだけにドコモ回線にするのも嫌だなと思って。あとは本当に常時点灯みたいなやつっていうのは、地味に嬉しいかなとかあったんですけど。iPhoneのほうは如何です?

    小飼:あのねえ、むせたね。

    山路:アハハ、むせたか。

    小飼:あのね、たぶんレンズだけ見ても、レンズ増やしゃあいいってもんじゃねえだろうって感じだったんだけど、1つあざといというのか、まあ偶然の一致だと思うのは、緑のやつが出たというね、これ販促、もう仕込んだわけじゃん。

    山路:いやしかし、そんな日本のニッチな需要を、Apple様が掬い取るのだろうかと思うけどもね。

    小飼:どうせだったら、側の部分の赤い、(PRODUCT)RED™だけどじつはレッドショルダーだというね、やって欲しかったですよね。

    山路:しかし40代50代の人間って、皆こんなにボトムズにとりあえずハマってるんですかね?(笑)。あぁ「コラボすればいいのに」(コメント)ってね。なんかいやいや本当に、たぶんケースとかでいろいろ出てくるんじゃないかと思いますけどね。あとこのびっくりしたのが、最近iPhoneとか発表、新機種とか発表される度に、なんか知らんけども、投資家の評価は低くて、いったん株価が急落するみたいな現象が起こってたんですけど。

    小飼:今回上がったんだよね。

    山路:上がったんですよね。けっこう、しかもそれが爆上がりというか、かなり上がりましたよね。それっていうのが、低価格戦略とか、そういうのが好感されたんじゃないかという話なんですけど。

    小飼:あとなあ、これは日本での話だけども、要はiPhoneを買うというよりも、毎年新しいiPhoneを送ってくれるというやつが、アメリカではやってるじゃないですか。

    山路:ああ、もうサブスクリプションサービスにしちゃうという。

    小飼:そうそう。日本でもやってくれないかな。

    山路:なんか、もう考えるのが面倒臭いみたいな感じですか(笑)、それは。好きな時に、好きなiPhoneを使わせてくれよみたいな。後は、iPhoneの、iPhoneまあ私自身はそんなにカメラとかをよく使う人間じゃないので、そんなにカメラ性能には惹かれなかったんですけど、今回新しく搭載された機能で、U1チップがiPhone11に搭載された。それがUltra Wide Bandっていうんですか、その広い帯域を使った新しい無線規格ということなんですけども。

    小飼:なんだけども、まだうん、5Gも載ってないんだよね。

    山路:うーん、まあ携帯電話のほうではね、5Gはまだ海のもんとも山のもんともつかんところではあるんですけどね。

    小飼:ああ、あとはWi-Fi 6か、まぁあるいは11axっていう更に速いWi-Fiなんだけれども。でも何と言えばいいのかな、物量的な差異ばっかりだよね。このiPhoneになって、初めて出来るようになりましたっていうのが、なんなんだろう。

    山路:なんかただAppleって数年単位のスパンで見て、新機能を搭載してくることっていうのがあったんで以前、私そのそういうエンジニアの人と一緒に書いた本があるんですけど。これってメインがBluetooth Low Energyについて。

    小飼:ああBLEは、あれだよね。

    山路:iPhone4Sに最初にそのBLE対応のチップが載ったんだけども、その時にはぜんぜん宣伝しなかったんですよね。だけど数年くらいかけてこういうBluetooth関係のアクセサリーの市場とかを作っていったみたいなことがあるから、UWBでも同じことをやるんじゃないかなと、まあちょっと期待も込めて。

    小飼:まあでもUWB、大きいのは…、まぁBTでも似たようなことは出来るっちゃあ出来るんだけど。

    山路:めちゃめちゃ精度いいらしいじゃないですか、UWBを使うと、数センチ単位でものの位置とかが特定できたりするとか言って。

    小飼:いやまあ、でもそのためにはインフラ側の準備も必要で、やっぱりビーコンを置かないといけないというのもあるじゃん。

    山路:まぁそりゃあそうですけどね。

    小飼:そうそう。

    山路:ただiPhone11とかが増えて言ったら、より高性能な忘れ物のメッシュネットワークができる。あとARとかで、ARとかで物体の位置とかを正確にやるとかそういう布石なのかなという気はするんですけどもね。

    小飼:でもなぁ、5G載ってないというのはな、まあ当然といや当然でもあるんだけどもね。

    山路:来年ぐらいって5G普及しているんですかね?

    小飼:どうだろうな。

    山路:ドコモが確か20年の3月からサービス開始とかそういうレベルじゃないですか。都市部から、まだそんな来年の。

    小飼:だからiPhone 12が対応してなかったら、それは凄いヤバいんだけどもね。

    「5Gを期にAppleやめるのもありかな」(コメント)

    山路:ん、なんで5Gのタイミングなんですかね? なんかHUAWEIはドコモ取り扱わないって決めたらしいですよね。スマートフォン側も、スマートフォンの端末も。だから日本で5Gの対応端末ってあんまり。

    小飼:あれか、Galaxyになっちゃうか。

    山路:ぐらいしかないかもしれないですけどね、今、2020年の3月とかくらいまでは。あとそうですね、Apple絡みでいうと、Apple Arcadeという、あんまり弾さん興味ないんだろうけど。

    小飼:ああゲームのやつ。

    山路:ゲームのやつ。これちょっとやってみたんですけど、早速このiPadをパブリックベータにして、なんか『深世海』とかやってみたんですけども、これがなかなか。こういうやつが100本くらい最初に用意されるっていうことっていうのは、かなり凄い話かなと思うんですよね。600円で課金なし。金に物言わせて、新作ゲームをバンバン出すという。(『深世海』をプレイしながら)けっこう綺麗でしょう、これ。配信をしながらやるっていうのは、ゲーム実況者じゃないので、慣れてないんですけれども(笑)。

    「この絵面白い」(コメント)

    山路:うん、これかなりいいですよ。

    小飼:そりゃ無印iPadって、どの世代かっていうのもよるけど、最新のだったら当然出来るだろうね。

    山路:そうですね、でもAppleTVとかでも同じゲームが動くらしいんで、そのApple TV HDって確かA8とかじゃないですか、あれ。

    小飼:ああ今となってはずいぶん前感がある。

    山路:うん、その解像度とかその辺のグラフィック処理を落とせば、たぶん少々前の世代でも動くんじゃないですかね?

    小飼:なるほど。

    山路:あとApple TV+なんかも個人的にはちょっと興味があったりするんですけど、あの辺って見そうですか?AppleTV+とか。

    小飼:まぁ番組次第で。

    山路:なんかね、もうあれ純粋にハードウェアの販促みたいな感じで使うみたいですけどね。そんな感じでちょっとAppleの発表会をそれなりには楽しめて。

    小飼:久しぶりにあれだよな、物理拘束を。

    山路:物理拘束?

    小飼:物理拘束、だから、リアタイが出来なかった。

    山路:はいはい、配信が見られなかったということですよね。

    小飼:そうそう。

    キャッシュレス決済と、はんこと、ショボい大臣の関係

    山路:「Macでもいけるらしい」(コメント)そうなんですよね。Macでも同じゲームがプレイできて、しかもこれで対戦とか出来たら、かなりゲームチェンジャーになるんじゃないかっていう気はしているんですけどね。はい、じゃあちょっと次、これもIT絡みではあるんですけども、最近流行っているこのPayPayとか、キャッシュレス決済、それをこう……。

    小飼:流行ってるっていうのか、なんでああいう先祖還りをさせるのかね。

    山路:ねえ。私もポイント還元に負け、さらにこのPayPayがApple Watch対応したということで、最近ちょっとPayPay使うようになりましたよ。

    小飼:そこで初めてそそられるかなと。

    山路:そんなめちゃ機能的に優れているもんではないですけど。

    小飼:ああNFCは使わないんだ。

    山路:そうですね、Bluetoothで単にiPhoneの本体と連動して。

    小飼:そうか、バーコード表示させるだけか。

    山路:だけ。

    小飼:だっせえ。

    山路:アハハ。まあね技術的にそりゃそうなんだけど。

    小飼:まあだっせえけれども、なんで今まで他やってなかったんだ?というのはあるよね。特にLINE Payとかまだそれやってないんだ?という。

    山路:Apple Watchがここしばらく開発者の興味大分離れてたっていうのありますよね。Google MapとかがもうApple Watchの対応やめたりとか。

    小飼:いやでもそのわりにApple Watch普及してるよ。1つ面白かったのは、例のITとはんこの話で、はんこ業界の代表みたいな人もApple Watchしてて。

    山路:(笑)

     
  • 小飼弾の論弾 #133 「2億台のデバイスの脆弱性と、AI兵器よりも先に禁止すべきもの」

    2019-10-05 07:00
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年8月20日(火)配信その2をお届けします。

     次回は、2019年10月8日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/08/20配信のハイライト(その2)

    • 2億台のデバイスに見つかった脆弱性
    • BroadcomがSymantecを買収した意味と「GAFAの下請けへの圧力」
    • ロシアの眉唾な「原子力超音速ミサイル」
    • 「AI兵器よりも禁止すべきもの」とグリーンランド買い取り
    • 「博士の少ない日本」と「若者の車離れと不動産価格」

    2億台のデバイスに見つかった脆弱性

    山路:じゃあ、先程言いかけた、デバイスの脆弱性の話いきますか。

    小飼:はい。

    山路:この脆弱性というのが、なかなか凄い。影響する台数が2億台。

    小飼:はい。VxWORKSというのは、本当に知る人ぞ知る、組み込み用のOSなんですけれど。

    山路:これはなんかその記事を読むとエレベーターとか、あとルーター、モデム、ファイヤーウォール、プリンター、VoIPの電話などなどで使われているという。うーん。MRIとかでも使われているって書いてありますね。

    小飼:そうなんですよ。宇宙探査機とかでも使われれている。

    山路:え? そうなんですか? というか弾さんもしかして、いじったことあるんですか? このVxWORKSって。

    小飼:WIND RIVERという会社はですね、BSD/OSという。

    山路:Linuxの?

    小飼:そうそう、買い取った会社でもあるので。

    山路:でも今回、脆弱性が見つかったRTOSですか。

    小飼:Real Time OSという言い方しますね。

    山路:これは別にBSD系とか、そういうUNIX系のOSではない?

    小飼:いろいろ繋がりがあるんですけど、リアルタイムOS、そう日本のTRONとかもそうですね。
     何でリアルタイムOSというかと言うと、リアルタイムOSで1番大事なのは、締切を破らないこと。要するにある割り込みがあったら、その割り込みに対する反応というのは、一定時間以内に返す。

    山路:それって、たとえばそれこそスマートフォンなんかで使われているiOSであったりとか、Androidでは実現出来ないことなんですか?

    小飼:ええとですね、実現できているとも言えるし、できてないとも言えるね。
     たとえばある処理をリクエストした時に、ずーっとCPUを食っている、たとえばiPhoneのゲームとかで『ポケモンGO』でも『ハリー・ポッター』でもいいんですけども、延々と返って来ないというようなことというのがチョコチョコあって、そういう時というのはアプリを殺して再起動しなければいけないんですけども、RTOS、リアルタイムOSというのはそういうことがほぼない。

    山路:ふーん、絶対ではないけれども。

    小飼:ずっと少ないわけです。逆になんで今どきのスマホというのは、UNIXベースのOSを使えているのかと言ったら、CPUの性能が上がったお蔭でリアルタイムOSでなくてもほとんどの処理がリアルタイムで出来るようになった。
     だから、力技で解決しているとも言えるんですよ。別の言い方をするとリアルタイムOSというのは、そこまでCPUがマッチョでなかった頃にも反応が途切れないという要件を満たしていたっていう意味では、あれですよね。

    山路:だけど今どきのそういうスマホみたいな、かなりリッチなアプリを動かしたりとかそういうことをやるには、リアルタイムOSだけではある意味低レベル過ぎるということなんですかね? そういうもっと機能豊富なOSとかを載せてないと、スマホみたいなものとかでは。

    小飼:まぁそういう側面というのはあります。
     逆に機能が決まっているとか、アプライアンスの場合というのは、もうAndroidだのiOSだのっていうのは、もう贅沢過ぎるわけです。余計なものがゴチャゴチャくっつき過ぎてるの。

    山路:前、Raspberry Piでも4GBメモリが載っているみたいな話を。そんなのはエレベーターの制御に要らないってことですよね。

    小飼:そういったものも通信できて然るべきというのが、このご時勢ですよね。だからリアルタイムOSにもかなり昔っから、TCP/IPのプロトコルスタックというのは持っていたんですよ。僕もVxWORKSはもういろんなところで導入されているっていうくらいしか知識がないんですけれども、QNXという競合製品がありまして、リアルタイムOSの。

    山路:そういうところにも競合があるんですね。ぜんぜんその辺の文脈知らんかったんですけど。

    小飼:はい。ちょっとと言ってもまあ20年くらい前ですね、ウェブブラウザまで含めたものというのがフロッピー1枚で収まります、というのをやってて。
     けっこうなんと言えばいいのかな、外からの使い心地というのが普通にUNIXっぽいものというのは。

    山路:ふーん、もうフロッピーに収まるということは、1MBくらいということですよね。

    小飼:まぁそういうことです。

    山路:もう全部ひっくるめて、そのシステムがそれくらいに収まるという。
     それにしてもこの…、これってこういうふうに脆弱性が見つかったってなったら、これってどうやって対処すればいいんですかね? っていう。

    小飼:だからそこなんですよね。OSを入れ替える方法というのが、それぞれでマチマチなんですよね。

    山路:もうサービス員が、1つ1つエレベーターを回って、こうなんか。

    小飼:というのをやらなくっちゃいけないものっていうのもあれば、アップデータを1回走らせればOKみたいなものもある。

    山路:へえ。

    小飼:まぁでもないわけがないと思っていたら、やっぱりあったというね。

    山路:じゃあこれって、こんなのでたぶん、たまたま今回VxWORKSのリアルタイムOSでみつかったけども、ぜったい他のところにもあるはずじゃないですか?

    小飼:そうね、うん。まあ今どきはフロッピーではなくて、USBメモリ差すんだと思いますけどね。

    山路:この辺の脆弱性のとか、これだけ公開されても実際にそのOSがアップデートされる、されないものも相当多いじゃないですか。

    小飼:相当多い。

    山路:そういうのって結局、悪意がある人がいたら、なんとでも出来てしまうということになるのでしょうか?

    小飼:なんとでも出来てしまう、でもルータとはかなりヤバいですよね。

    山路:ええと、これってじつはものすごくカタストロフィックというか、凄いヤバいことになりそうな気もするんですけど、そんなに普通の人が怯える必要っていうのはないんですか? ハッカーがそれを使ってコントロールして凄い事件を起こすとか。

    小飼:あのね、1つ、こういった組み込みOSの脆弱性の場合、そもそもどの製品にそれが入っているのかっていうのが、一般にはあまり知られていないっていうのもありますね。

    山路:じゃあその映画であるみたいに、ハッカーとかがシュッと忍び込んでシュシュっとやったら、簡単にコントロールできるっていうものではなさそう? という。

    小飼:でも、そのレベルの脆弱性も1個なかったっけ? あの、今回VxWORKSでみつかった脆弱性というのは、1個じゃなくて、11個だっけ? だからけっこうな数のものがいっぺんに。

    山路:そうかそうか、欠陥を11件、だからアージェント11という名前がついて。

    小飼:まあそういう見方もあるんだけども。ネットに繋がってなければ安全といえばそれもそうなんだけど、でもけっこう意外なものというのは繋がってたりするよ、最近は。

    山路:監視カメラなんかもね、普通にネットに繋がってたりも。

    小飼:そう、だから専用線かと思ってたら単なる。

    山路:普通にWi-Fi使ってました、みたいな。

    小飼:VPNで、というのはいっぱいありますよ。

    山路:あんまり不安に思う必要はないんですか? ここまで聞いて(笑)

    小飼:最悪、物ごと取っ替えるということにはなるんだけども。

    BroadcomがSymantecを買収した意味と「GAFAの下請けへの圧力」

    山路:まあ心配してもしょうがないっていうのは、それはあるのかもしれない。「工場とかヤバいかも」(コメント)、確かに機密情報とかを扱っているプロダクトを作っている工場だと、けっこうヤバいかもしれないですよね。
     じゃあこれ、脆弱性にもしかしたら関わってくるのかもしれないですけど、IoT絡みで興味深いニュースとしてもう1つあったのが、このBroadcomっていう通信機器のメーカーあるじゃないですか。

    小飼:はい、じつはMacのWi-FiとかもBroadcomである確率っていうのは、かなり高い。

    山路:ほう、メッチャ、じゃあシェアとか高いんですね。

    小飼:高いです。

    山路:そのBroadcomというメーカーがSymantec、あのウィルス対策ソフトとかで有名な。

    小飼:はいはい、Broadcomがノートン先生を売ってたところを買ったという。

    山路:これって107億ドルを現金で買うみたいな、けっこうでかい取引してて、これなんか凄いことじゃないんですか?

    小飼:凄いことというよりも、そのセキュリティのフォーカスというのが、どこに移動したのかっていうのを示すという点では象徴的ですよね。

    山路:昔、そういうワクチンソフトとかアンチウィルスソフトみたいなのってパソコンが。

    小飼:まぁPCだったわけですよね。まぁでも今、主戦場がそこじゃないですから。

    山路:もうパソコンでアンチウィルスソフトを入れるというのが、あんまり意味がないというか。

    小飼:その一方で、けっこう脆弱性のターゲットとかも、割と上のほうまでアプリケーションですとかOSとかっていうレイヤーよりも、更に下のファームウェアのレベルですとか、あとCPUのレベルですとかっていうところにも波及しているので。

    山路:ああMeltdownとかそういった脆弱性。

    小飼:そういうことを考えると、BroadcomがSymantecを手に入れるというのは、わりと自然な気もしますね。

    山路:通信チップ自体がハッキングされるようなことを防ぐみたいな技術をやろうとしている。

    小飼:というのか、今はそっちのほうが攻撃の対象になってます。

    山路:へえ。

    小飼:わりと上のレイヤーの脆弱性というのは、対策もわりと容易なんですよね。

    山路:ワクチンソフトというのは比較的わかりやすい。

    小飼:あるいはOSののアップデートとかっていうのも、もうやり方が定例化されているわけじゃないですか。ユーザーのほうも慣れてますよね、もう。

    山路:ウィルスのパターンなんかソフトデータベースをアップデートして、それをスキャンにかけてみたいな感じ。

    小飼:わざわざアップデートでなくって、勝手に自動でアップデートされてるし、どうしても自動で出来ないものというのは、アップデートして下さいっていう警告が出るというふうに、もうある意味ルーティーンになってるわけじゃないですか。

    山路:通信チップとかの脆弱性とか、それに対する攻撃みたいなものって、なんかどうやって攻撃するんだろう? とか、あるいは逆にどうやって守るんだろう? とかっていうのは、ちょっと想像もつかないところがあるんですけど。

    小飼:でも基本は同じですよ。

    山路:そうなんですか?

    小飼:基本は、ただ基本は同じだけども、慣れ、ずーっと慣れてない、ユーザーのほうが。エンドユーザーが慣れるはずもないわけですよね。それはなぜかっていうふうに言ったら、エンドユースされる製品ではないわけです。だからあくまでも部品として使われるものなので。

     
  • 小飼弾の論弾 #132 「香港デモと、中国人という「発明」」

    2019-09-28 08:00
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年8月20日(火)配信その1をお届けします。

     次回は、2019年10月8日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/08/20配信のハイライト(その1)

    • 『ロボコップ』と日本の解雇通告
    • オリンピックの「スポーツ興行」「ボランティア」問題
    • 「中国人」という発明と「不当に統治されつづけてきた」香港
    • 「平和であれば、メリットしかない」中国版GPS北斗
    • 「大国が抑えておくべきもの」としてのHuaweiのHarmonyOS

    『ロボコップ』と日本の解雇通告

    山路:今日はまあタイトルにあった香港デモの話とかが、けっこう熱くやることになるんじゃないかなと思うんですけれども。その前に最近嫌なニュースとか多いっていうようなことを視聴者の皆さんからも言われて。

    小飼:いやまあこればっかりはね。

    山路:まあだいたいニュースは、よろしくないもののほうが多かったりするけど、ちょっと明るいニュースからいきますかね?

    小飼:明るいニュース?

    山路:明るいと言えるのか、果たしてどうなのか?

    小飼:明るくて、かつ熱くない、暑苦しくないのがいい(笑)

    山路:果たしてそんな都合のいいニュースかどうかわからないですけど。

    小飼:ああ、熱くなくていいというのか、「明日から来なくていい」というのが業務命令だというね。

    山路:よく会社をクビになる時の定番のセリフとして、「明日から来なくていい」っていうことを言われて、まあそのままクビになっちゃうみたいなのをドラマなんかでもよく出て来るんですけれども。その「明日から来なくていい」って上司に言われたのを真に受けて、本当に会社に出社しなくて、それをその人が後でこういうふうに解雇の通知を会社から食らった時に、それは無効だろうというふうに訴えて、結局のところ労働者にとって有利な判決が出たということですね。

    小飼:まあそういうことですね。労働者にとって有利というよりも、「明日から来なくていい」というのが、解雇通告として不十分なのは明らかでしょうと。じゃあ一体何なんだろうといったら、これはもう上司が部下に言ったことだから、業務命令だろうと。確かにもうこれはそうだよなと。
     仮に解雇するのだとしたら、ちゃんと解雇するだけの理由がいるんですよね。これで自分から進んで辞める場合というのは、本当に理由も何もなくて、「一身上の都合」でいいんです。「一身上の都合です」とすら書かなくていいんですよね。

    山路:ああ、そうなんですか。

    小飼:はい。「退職します」でいいんですよ。

    山路:もう1行だけ、ピッと書くなり、何らかの手段で連絡して。

    小飼:そういうことです。だからそれくらい職業の選択の自由というのは、重要なんですけども。でもその従業員の意に反して、解雇しようとした場合には、相当の理由がいるんですよね、日本の場合は。

    山路:言われればその通りなんですけども。これってこういう判決って、ちょっと前だったら出たんですかね? というのがちょっと気になったんですよ。

    小飼:ええとですね。出たと思います。出たと思うんですけども、それ以前にこういうふうに訴える人というのがあんまりいなかった。だからいい判例を作ってくれたなと思いますよ。

    山路:ちょっと頓智っぽいというか、大岡裁き的な感じがして、でもこれでまあつまり、なんというか理不尽な解雇されなくなったというのは、いいことだと思うんですけど、ただ。

    小飼:ただあくまでもこれは日本だからこうなったというのであって、皆さん『ロボコップ』という映画をご存知でしょうか。

    山路:え? 『ロボコップ』? デトロイト舞台の。

    小飼:はいデトロイト舞台の。ちょっと俺はそんな映画知らないという人は、ちょっとコメントで手を上げてみて下さい。『ロボコップ』です。はいこれですね。

    山路:ああそうか、『ロボコップ』見てない人けっこう多いみたいですね。

    小飼:まあずいぶん経ちますからね。

    山路:そうか30年くらい前か。

    小飼:けっこう、古いったら古いんですよね。

    山路:最初のがやっぱ傑作ですよね。それが働き方に重要なんですか。

    小飼:なんでそれを言ったかというとですね、じつはこれの悪人というのは、そのロボコップを作った重役でもあるんですけども、ロボコップは作った会社の人には逆らえないんですよね。

    山路:ああ。

    小飼:「お前はクビだ!」って言ったとたんに、「You’re fired!」と言ったとたんに、逆らっちゃったというオチがあるんですけれども、

    山路:なかなか痛快な映画でしたけれども、

    「オムニ社」(コメント)

    山路:そうでしたよね。
     これしかし、相当人を雇う側というのは、より大変にはなるのかなという気もしたんですけどもね。いやその雇われる側にしてみたら、その今回みたいなそういう判決が出たというのはいいことではあるんでしょうけども。

    小飼:たぶんアメリカであればこれは、もう解雇通告として通じると思う。ただし大抵の契約の場合というのは、それは中途解約金ををどういう風に払うのかというのも含まれているので。
     要は金銭で解雇が認められているので、アメリカの場合は。

    山路:そうか、日本の場合はただ辞めろって、しかもそういう金銭的な保証もなしにそれは辞めさせられたらそれは適わんだろうっていう、そういうことで裁判官がバランス取っていうこと。

    小飼:日本の場合は、たとえば会社がまるごとなくなります。これは仕方がない。会社のあなたが雇用されている部門がなくなります。これもう不十分で。

    山路:そうなんですか。それでもまだ不十分で。

    小飼:はい。配置転換する見込みがありませんというところまでいって、初めて。

    山路:めちゃめちゃ大変ですね。

    小飼:けっこう大変です。日本の場合は。

    オリンピックの「スポーツ興行」「ボランティア」問題

    山路:いやなんか、人を雇うのにどんどん逃げ腰になりそうな気もしちゃいそうな気しますけどもね、それだけ大変だと。わかりました。とりあえず働く側にとってはいい判決だったんじゃないでしょうかということで。じゃあ次のやつが、これがまた東京五輪、行ってみましょうか。

    小飼:もうなんかそれ聞くだけであれだよね。もうウンコのニオイがプンプンするぜみたいな。

    山路:東京五輪は私ちょっとチケット買っちゃったんですよね。弾さんには怒られそうだけれども、しかも三種目も、なんかこう。

    小飼:いやもうテストですでに証明されてたじゃん、クソオリンピックだと。
     文字通りの、比喩抜きのクソオリンピックだと。

    山路:まあとにかく、これはトライアスロンの競技なんでしたっけ?
     それでそのオープンウォーターのところで、東京湾で泳ぐことになったんだけど、それが相当。

    小飼:いまだ汚すぎと。

    山路:トイレのようなニオイって、その時点ではでも。

    小飼:のようなニオイではなくって、トイレから来たニオイなんですってば、それは。

    山路:ただまあ、検査した時によっては、その大腸菌というのは少ないこともあったらしいんだけども、なんか別の日に検査したら、やっぱり多かったりとか、基準値大幅に上回ってたりとか。

    小飼:いやそれって人間によるドーピングのニオイがプンプンするんだけどな。

    山路:ドーピングっていうかな(笑)、いやいやプンプンしますよね。これ。

    小飼:調べてみると、たとえばリオ・デ・ジャネイロでも同様の問題があったそうなんですよ。

    山路:ああそうなんですか。東京だけじゃないんですよね。

    小飼:要するにクソなのは、JOCだけではなくてIOCもクソだったというのか、というよりもIOCがクソなんですよね。
     近代オリンピックがクソなんですよね。
     だから本当にあれですよ。JOCは特にクソですけれども、だけれどもIOCがちゃんとやっているのにJOCがいろいろIOCの言っていることを忖度して、みたいなんじゃなくて、どっちもクソなんですよ。
     オリンピックに1つだけいいところがあるとしたら、マイナー競技もそれで紹介されると。メジャーな競技というのは、オリンピックはもはやぜんぜん頂点じゃないです。

    山路:野球とかそうですもんね。

    小飼:はい、たとえばサッカーとかはワールドカップのほうがもう頂点で、オリンピックというのは。

    山路:まあまあ付け足しというか。

    小飼:そうそう、本気出せないようになってますからね。

    山路:ただ本当に、そういうちょっとトライアスロンを、マイナー競技というのもなんかあれですけども、そういう風な条件を呑んだとなると。

    小飼:ちゃんとバラけてやればいいんですよ。

    山路:うーん、そこをちゃんと手間暇かけてというか。

    小飼:手間暇かけてというよりも、近代なのに都市ですよね? 日本オリンピックじゃなくて東京オリンピックですよね。

    山路:プールでやろうということですか? この場合だと。

    小飼:うんいや、だから、もっと広い範囲でやればいいじゃないですか。

    山路:ああ。千葉のほうなんかにもあるのを東京ディズニーランドっていうくらいなんだから、もうちょっと範囲を広げてもいい気はぜんぜんしますけどもね。千葉のほうまで行けばいろいろ綺麗なとこもあるんじゃないかっていう気はしますが。

    小飼:一国でやる必要すらないと思いますよ、僕は。ワールドカップサッカーはね。

    山路:日韓共同でやった。

    小飼:そう、やったこともあるわけですし。

    山路:じゃあオリンピック絡みで、もう1つ、なんかこれ、ニコニコニュースで載ってたんですけども。

    小飼:綺麗な海、日本にいっぱいあるのにね、本当に。

    山路:こういうボランティアに関する、そういう集まりで出た発言。そういうボランティア、競技によってはけっこう早朝からやらなきゃいけないものがあり、そういう場合は終電で出てもらって、皆、懇親をして仲を深めてもらいたいみたいな発言があったということなんですけど(笑)。いつ寝るんですか? っていう、ボランティアの人たちは。

    小飼:本当にもうバカじゃねえの? って感想しか出てこないな。

    山路:あと医者とかも無料で、結局そういう診察とかをさせられるという話だそうですよね。

    小飼:その一方で、600万円のチケットでしたっけ?

    山路:あれ、オリンピックでしたっけ?

    小飼:オリンピックですよ。

    山路:その富裕層向けのチケットも用意しているっていう。

    小飼:そうそう。

    山路:なんか専用の、そういう特別なところから観覧できるみたいなやつですよね。ただそういう富裕層向けのチケットみたいなんで金払うやつは、払うやつがいるみたいなことを、儲けること自体はそんなに悪いことでもないような。

    小飼:だから誰の懐に行くのさ? という。

    山路:まあそうですよね。そういう高いチケットやるんだったら、ちゃんと払うもん払えよという。

    小飼:だから、もうずいぶん昔からアマチュアの祭典じゃないんですってば!
     商売、商売なんですよ。だから商売だったらキチッとやれっていうことですよ。

    山路:それこそNHKの『いだてん』みたいなことでやってた頃のはまだボランティアとかアマチュアとか、そういうことを言って時代だったらそういうことは通ったかもしれないけど。

    小飼:だから遅くともロサンゼルスの頃にはもう商売になってたわけですよ。
     もうそういうドギツイ意味での近代オリンピックというのは、ベルリンあたりが嚆矢ですかね。

    山路:ほう、ベルリンってそれこそ、ナチス・ドイツの頃のっていうことですか?

    小飼:そうです。1936年。

    山路:え? そこまで遡るんですか?

    小飼:うん。だから、あれは大きなヒモがついたわけじゃないですか。36年のベルリンの場合はナチスというね。
     でもついに、で1940年はじつは東京の予定だったんですけども、戦争で流れて。でもなんで戦争で流れたかって言ったら、もうその当時でもけっこう大変な興行だという。

    山路:ああ、その開催国の負担が。

    小飼:負担が大きいものだっていう風になってきたというのがあると思いますよね。

    山路:そうかそうか、別にロス五輪になっていきなり大変になったというよりはもうその前から。

    小飼:でも、あからさまに商売っけが出たのは、そこらへんからです。

    山路:やっぱりテレビとかでバンバン流せるように。

    小飼:でも、その前にものすごい政治的なものになったじゃないですか。もうあのミュンヘンでテロで。モスクワでもうボイコットで。ロサンゼルスの時も、じつはあれなんですよね。

    山路:東側はボイコットしてましたよね。なんかただこういう風にもう利権出来ちゃうとリセットも、それに群がる利権もガッチリできてるからそれをやーめたって言えなくなってる。

    小飼:ガッチリかな? ガッチリかな?

    山路:え? そうなの? そうでもないんですか?

    小飼:結局ガッチリかどうかというのは、オリンピックにどのくらいの人がテレビを見るかにもよるんじゃないですかね?
     他のものを見ているという可能性も、無きにしもあらず。

    山路:確かに自国の選手がそんなに参加していないような国だったら、オリンピックってあんまり知られてないっていうこともぜんぜんあるわけですよね。

    小飼:今までマイナー競技がオリンピックの時くらいしか注目が集まらない。それはなぜかっていったら、そうでもない限りテレビ放映の機会がなかったからだけれども、今やこう言うのも何ですけれども。

    山路:ネットで流せばいいじゃんと。

    小飼:ネットで流したり、有料チャンネルで見たりするものになってきているんですよね。
     じつはスポーツ興行の在り方っていうのも、けっこう変わっているんですよ。

    山路:うんうん。なんかプロ野球とかもね。

    小飼:だからその意味では4年に1回、開催都市のインフラを蹂躙する形で、というのはもうアホかと。

    山路:蹂躙か(笑)

    小飼:蹂躙ですよ、はい。

    「YouTuberが実況とかしそう」(コメント)

    小飼:そうそう。

    山路:今回の東京オリンピックとか写真とかのそういう権利もJOC側にあるみたいな、そういうふうな。

    小飼:なんか動画勝手に投げちゃダメみたいな。

    山路:権利は全部JOCにいっちゃうみたいな話にもなってるみたいですけどね。そうか、じゃあもうそういうオリンピックの仕組みみたいなものが古いんだと、圧倒的に。

    小飼:うん。

    山路:もう東京に限らず、なるほどね。いやいや。

    「子供ながらにロサンゼルスオリンピックのスケールは覚えてる」(コメント)

    山路:確かになんか派手だったやつありますもんね。「実況やってみて」(コメント)ってそれたぶん五輪の実況やったら恐らく、凄いJOCから文句、めちゃくちゃ文句つけられますよね。

    小飼:うん、もう五輪は東京でご臨終ということにしてくれないかな。

    山路:なんかそこだけ上手いこと言ってまとめましたけど。

    小飼:だから全員東京湾の、江戸前の水を飲んで食あたりになればいいんだ。

    「中国人」という発明と「不当に統治されつづけてきた」香港

    山路:江戸前の水、絶対飲みたくないですよね。じゃあちょっと、政治絡みっぽい話が出たところで、この話なんかっていうのは、ちょっと変わってて面白いかなと思ったですが。参院選で議員を、令和新選党(れいわ新選組)が。

    小飼:はいはい。

    山路:通りまして、その議員活動やるっていう話がありましたけど、そこに面白いこと言っているのが、将来的にはこういう分身ロボットを登院させてやればいいんじゃないかと。

    小飼:じつは国会議事堂に皆集まってというの自体、ロートルに感じるよね。

    山路:ガチで寝てるやつけっこういますもんね(笑)。あれに意味があるのか? っていう。あそこのところっていうのは、なんというか本当に。

    小飼:本当にガチで寝ているというよりも、国会議事堂で決まることっていうのは、今やむしろ少ないんですよね。

    山路:それは水面下で?

    小飼:水面下というのか、委員会で決まることが多くて。

    山路:ああ細かい委員会とかで。

    小飼:うん、だから最終的に投票だけする場で、投票であれば別にあそこに集まっている必要ないじゃん。

    山路:昔ながらの伝統のために、まぁお互いにとってつまんない時間取って、しかも寝てたらまた見てた人から批判されるみたいな、1つもいいことないんだったら、もうそんなのはやる必要ない。確かに必要ないでしょうね。ふーん。

    「牛歩が死語になればいいのに」(コメント)

    山路:そうか牛歩戦術みたいなものっていうのも、ああいうリアルな投票のための国会があるから、それが成り立つわけですもんね。

    「ヤジがなくなってしまう」(コメント)

    山路:いやそれはいいことなんじゃないですか。

    小飼:それはいいことです。

    山路:なんか、あれで困る人はいないような気がするんですけど。

    「1回開くのに経費1億円です」(コメント)

    山路:え? そんなにかかるですか?

    小飼:逆にそんなもので済んでるのか。

    山路:ああ、これ1日あたりということなんだろうか? ふーん。

    小飼:だからVRでできるものは、どんどんVR化していいと思うんですけどね。

    山路:アハハ、VR化。このVRの話、もう1つ、政治絡みのVRの話、ついでに行っときましょうか、これ。なんか「はっ?」みたいな感じのニュースなんですけど。VRで横田めぐみさん拉致の瞬間を再現したと、内閣府が。

    小飼:ちょっと意味がわかんないなそれ。

    山路:なんというか、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された時の様子っていうのを、出来る限りこう再現して。

    小飼:出来る限りってそれ、そもそも元情報、そんな…VR作れるほどの情報ってあったの?

    山路:そんなの別にカメラで捉えてるわけでもないですしね。だからそれを再現ドラマ的にVRコンテンツを作ったということみたいなんですけど。

    小飼:意味がわかんない。

    山路:それを内閣府でやるっていうことの……。

    小飼:それ、だから内閣府にゆかりのある人が、たとえばねえ、安倍晋三君の……。

    山路:まあ親類縁者かもしれないし。

    小飼:なんか天下り的に仕事貰ったとか、そういう話なのかな?

    山路:再現VTRをまだ民放の再現ドラマとかでやるんだったら意味があると思うんですけど、別に元情報のないやつっていうのを、政府が作って流すというのが、一体どういう意味があるのかなというのは。

    小飼:どこが金出してるんだろうね?

    山路:どこが、確かにそれ気になりますよね。税金からまあ出しているわけですもんね。「何のために?」(コメント)、まあまあそれはそういう世論を醸成するためなんでしょうけれどもね。なんかこういうところでVRが使われるとVRのイメージが悪くなっちゃって、逆によろしくないんじゃないかと思ったりするんですけど。
     なんか分身ロボットよりもずいぶんこうちょっと、なんというのかな、技術の使い方が変な使い方している印象がありますけどもね。あとそうですね、これも。

    小飼:「クールジャパン」というやつか。

    山路:アハハ、「クールジャパン」という言葉自体がもうぜんぜんクールじゃないですよね。あともう1つ、これあんまりリンクとかも出したくないんだけどな。N国、N国という政党、今回参院選で通りましたけども、それがそれこそマツコ・デラックスさんの発言に関して圧力を加えたりとか、そういうことをやっているということが、いろいろ出てます。

    小飼:でも、逆に議席を獲得したことによって、寿命を縮めちゃったという可能性というのはあるよね。

    山路:え? どういうことですか?

    小飼:無理に地位を得ると、却って組織の寿命を縮めるということはあるんですよね。たとえば自民と連立政権を作った時の社会党ですとか。

    山路:今やもうなんか、今回1人とか2人とかそういうような。

    小飼:まあ風前の灯ですよね。なかなかなくならないけれども、もう風前の灯ですよね、社会党、今社民党になりました。
     だからまだ議席を取ってないうちというのは、いくらでもバカ騒ぎが出来たんだけども。

    山路:それが厳しい公の目に晒されるようになったら、それはさすがに逆にこうギュッと締め付けも、目も厳しくなって。

    小飼:却って締め付けやすくなったという可能性はある。

    山路:なんか議員不逮捕特権で浮かれているのかもしれないですけどね、今の段階だと。それもなんかあんまりちょっと個人的には愉快でないニュースでしたけれども。じゃあちょっとその中国絡みのニュース、香港のほうからいきますか? それともHUAWEI絡みのほうからいきますか? どっち。

    小飼:うん、まあ香港のほうかな。

    山路:香港、なんか凄いことになってるじゃないですか。ハフィントン・ポスト、まとめた記事が出て。

    小飼:まあ遅すぎるというか、遅すぎたという意見はあるよな。

    山路:それはそういう、香港で民主化を求めるような大規模な運動が起こるのがタイミングとして遅かった?

    小飼:大規模な運動が起こるのがというのか、要は何で1997年に同じことをしておかなかったんだよって。
     これかなり大事なことなんですけど、返還前は民主的な政治が行われていたかといったら、そんなものないわけですよね。
     あくまでも香港というのは、イギリスが中国から99年借りているものだという、あくまでも借り物の土地なので、という理由もあって、もちろん英国領でも、英国領だけれども、だからそこに住んでいる人たちは英国市民でもないし。