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  • 小飼弾の論弾 #240 「分断埋まらない米中間選挙、2日で32兆円消失?!Web3の冬」

    2022-11-22 09:40
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2022年11月15日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2022年12月06日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2022/11/15配信のハイライト

    • 「骨折と保険」と「新海誠監督の新作感想」
    • 「マスクがかんがえたさいきょうのTwitter」と「FTX破綻」「ドコモがWeb3に投資」
    • 「日本の半導体産業が復活?」と「何が悲しゅうて水素にするんだ」
    • 視聴者からの質問「論弾の切り抜き動画は?」と「アメリカの中間選挙についてどう見る?」
    • 「鳥取でウォーホルに3億円」と「遊びをする蜂」について
    • 「食べられるドローン」と「量子計算機の実用化は?」

    「骨折と保険」と「新海誠監督の新作感想」

    小飼:どうしたの?

    山路:(包帯でぐるぐる巻きになった右手を見せながら)これをね、最近だったら、プーチンのせいだとか、イーロン・マスクのせいとかにできればいいんですけど(笑)、

    小飼:いや、どっちのせいでもないよ、どっちでも、いや、もしかしてウクライナで戦争に行って……、

    山路:えらい早く戻ってきますよね(笑)、

    小飼:いや、だからそれはStarlinkで、あのビームしてもらったとか、そういう、

    山路:だったら論弾のコンテンツに入れ込んでいると思いますよ(笑)、

    小飼:『論弾』どころのネタではないよね、

    山路:普通にランニング中の転倒でヒビが入っただけなんですけどね、なんの面白いこともないという、いやめちゃめちゃ不便ですね、

    小飼:どこ、

    山路:この手首のところのところ、ぱりっと割れ目が入っちゃったみたいですね、

    小飼:でもここってもともと割れ目が入ってなかった、

    山路:そのもうちょっと腕側、

    小飼:どうせならX線写真をもらってくれば。でもあれか、普通の医者だとくれない、

    山路:そうですよ、今、特別に何か要求とかしないと貰えないはずですけどね。

    小飼:歯医者だと最近は、よく見えるところに大きめのディスプレイを置いてて、そこに写したりしてるんで、普通にスマホでパシャっとやってもいいし、僕のインプラントの写真はそうやって上げましたね。

    山路:それにしても初骨折なんですけど(笑)、まあ不便ですよね。

    小飼:初なの?

    山路:初ですね(笑)、いやまぁ本当、全治せいぜい3週間程度の、おとなしくしてれば治るようなものなんで大したものではないですけど。

    小飼:ああ、でも手首ってよく動かすから、

    山路:そうなんですよ、だからそんなすごい痛いわけじゃないのに、今ぜんぜん字が書けないんですよ。

    小飼:それって、どれ位前の話?

    山路:日曜の朝ですね(笑)。

    小飼:あ、じゃあ今頃熱が出るタイミングじゃないかな、

    山路:本当? とりあえず毎食後にロキソプロフェン飲んでいるので、もしかしたら出てないのかもしれない、

    小飼:いや、でも骨折って熱出るし、

    山路:出る出る、

    小飼:熱出るのが正しい反応なんですよ。

    山路:日曜の夜には出ましたけどね。

    小飼:骨折の治り方というのはなかなかすごくて、まず、血が入ってて、血が固まるんですよね、血が固まったところに軟骨ができるんですね。その軟骨を食っていくような形で最終的に造骨細胞が来て、じつは何度も作り直すんですよね。よく日本の道路工事とかで、こないだひっぺ返したばっかりなのにまたひっぺ返してるじゃないかっていう、じつは骨の治り方っていうのもそうらしいです。

    山路:道路工事みたいなことをやってる(笑)、

    小飼:道路工事みたいなことをやってる。

    山路:へえ、人体の神秘。

    小飼:人体の神秘です。その過程で、熱が出るというのが正しいという。

    「山路さんなら右手に新ガジェット付けてる可能性もある」(コメント)

    山路:ああ、こういうところにVRのコントローラーとかあるといいのかもしれないですね。

    小飼:なんか骨の治りというのは、やっぱもろ年齢が出るみたいで。

    山路:ええ(笑)、遅いとやだな、

    小飼:大人が全治一か月って言ってるやつは、中学生ぐらいだと2週間ぐらいで治ったりするし、60すぎると3か月ぐらいかかるらしいから。

    山路:ええ(笑)。とりあえず来週また整形外科行って、くっつき具合を診てもらうんですけどね。日本の皆保険、本当にありがたい。海外だったら相当いってたんじゃないですか、これだけで。

    小飼:そうですね。ただ海外の場合は、さすがに保険に入っておくでしょ。

    山路:保険でもいい保険とか入ってないと、けっこう骨折とかもきついんじゃないですかっていう、

    小飼:いや、まぁでも日本の旅行保険とかも、当然そこはカバーするので。

    山路:そうか、じゃあ何百万いきなり海外で取られることはないわけだ。

    小飼:というのか、その辺は保険会社に丸投げでいいんじゃないか、アメリカの場合、医療機関も最初はふっかけるから。

    山路:そこで吹っかけて交渉しなきゃいけないっていうのが、もうイヤだな。

    小飼:イヤでしょ。イヤでしょ。

    山路:なんかこう、本当にイヤな国だな(笑)、そこは。

    小飼:いや、だから日本でも交通事故の示談の時とかっていうのはさ、過失割合をいや、10対0だ、いや8対2だみたいな交渉というのがあるけど、それを普通の医療で強いられるところはあるよね。

    山路:本当にエージェントとかがいないと、相当きつい国ですよね。個人で全部それ、ちなみに交渉やるんですか。

    小飼:いや、個人でなくてやっぱり、それは保険に入ってれば保険屋がやるわけで。

    山路:じゃ、保険入ってないと2倍きついわけだ。

    小飼:でもその一方で、それはやっぱり保険次第なんですけれども、日本ではあまり保険が利かないメガネとか、あと歯科治療、日本の場合も保険が利くやつもあるっていう感じで、でも普通、なんて言えばいいのかな、まともな歯科治療をしようとすると保険の範囲では絶対に収まらないという(笑)。

    山路:日本の保険も、確かに湿布薬とか痛み止めみたいなところまで保険、そこはそんなに安くなくてもいいんじゃねえのとか思うんですけどね。

    小飼:穴はあるけれども。

    山路:じゃあちょっと痛い話の後は、軽い話で。これ見てきましたよ。いかがでしたかと。

    小飼:えっと軽いのかな、いや、これはなんて言えばいいかな、見ててキツいという点では新海作品の中でも群を抜くでしょ。これは震災の映像とかがつらい人とかっていうのは、ちょっと見る時に気を付けて、

    山路:あと音な、音。

    小飼:わりとそこは遠慮なくやってるので。ただなんて言えばいいのかな、人間視点だとハッピーエンディングですね。いつもの新海作品の通り。ただ、登場人物視点だと、全く報われない、登場人物がいるという点で、そこはどうよと思いましたね。僕は人類以外の登場人物にどっちかって言うと感情移入したので。

    山路:あれは私も、あそこの話の流れはちょっと「おいおい」って思いましたけれども、それは皆さんの感想、また、そうですね、なんか次回の時にでもちょっとネタバレ的な話はやりますかね。

    小飼:ただ、やはり日本で上映パターンを見ての通り、僕は一番近くが豊洲だったので、豊洲までてくてく歩いて見に行ったんですけれども。スクリーンに4つ使ってましたね(笑)。

    山路:もう20分おきにやってるみたいな感じですよね(笑)。

    小飼:そうそうそう。あれか、『鬼滅』はもっとすごかったらしいよね。なんかそういうやり方してるので。今回はあれだよね、封切当日とかで、翌日に見た見た見たっていう人たちがいっぱいいたので、見るのに難しいということはないのかな。

    山路:たぶん、軽く100億は超えてきそうな、上映戦略とかも含めて。

    小飼:たぶん好き嫌いは置いといて、見てることが前提になるみたいな。ジブリ作品みたいなふうになってくるんでしょうかね、新海作品というのは。

    山路:私も新海誠の作品ってかなり好きなんですけど、かなり意図的に巨匠を作り出そうとしていませんか、日本のアニメ業界(笑)。

    小飼:あー。

    山路:宮崎の後というか。

    小飼:ああ、どうなんでしょうね、そこ。

    山路:日テレなんかで放映するのも、新海誠のをテレビでやったりしましたよね、

    小飼:でも最近は、ジブリ作品って夏休みによくやるけれども、テレビでよくやるらしいけれども、そもそもテレビを見ない(笑)ので、意外とジブリ作品との接点が弱いっていうのが、ここ数年話題になりますよね。

    山路:配信やってないですもんね。

    小飼:今どきの若い子はジブリを知らないという(笑)、

    山路:あれ、なんでなんだろうなと思うんですけど、その多少Blu-rayとかの円盤の売り上げのほうがもしかしたら良かったりすることもあるのかもしれないけど、それにしても、なんていうか、浸透力というか、それってぜんぜん配信のほうが強いんじゃないのと思ったりしましたけどね。

    小飼:やっぱ、新海作品に共通してうまいのは、そうだ、かつては携帯電話、今やスマートフォンの使い方で、そこの部分っていうのは本当にものすごい自然でうまいなと。そうそう、ほんといつ充電するかとかね、そういうタイミングまで含めて。すげえ上手いなって、だって最初に出たらえーっとなんだっけ、『ほしのこえ』だっけ、その頃はそもそも一人でMacで作ったっていうので、すげえって言ってた、

    山路:あの頃から見てますよ、

    小飼:作品の内容とかではなくて、そもそも一人で作れたスゲーっていう時代があったんだけど、その頃から、携帯電話の使い方はうまいよね。

    山路:リアルタイムじゃないコミュニケーションの使い方とかがうまいんですね。

    小飼:全体を通して好き嫌いっていうのは別かもしれないけれども、

    山路:まぁあとは主人公がイケメンすぎるとか、主人公、ヒロイン、主人公は女の子だけども、まぁちょっと男がイケメンすぎるとか、そんな反感はあるみたいですけれども、

    小飼:いや、それはどうなんだ、いや、男なのか、あれは何だったっけ、

    山路:物語的には姫ですけどね、

    小飼:いや、いやそうじゃなくって、怪異じゃないの、彼は。

    山路:じゃないんじゃないんですか、あれは。

    小飼:怪異じゃないの?

    山路:ではないというふうに解釈してましたけれども(笑)、

    小飼:猫とかと同じカテゴリじゃないの? 違う?

    山路:違う、改めて言われると自信なくなってくるけど、それはちょっとネタバレにも関わってくるので、皆さんも劇場でという。そうそう、あと映画といえば、

    小飼:なんか広告がまた入った、

    山路:ありがとうございます、

    小飼:そう、リメイク版なのに『うる星やつら』黒電話、なのに、OPでは普通にスマホが出てくるという、

    山路:あ、『うる星やつら』観てます?

    小飼:えーとね、見てはいないけど、でも少なくとも、OPとEDは見たね。

    山路:私、マンガの時は『めぞん一刻』派、『めぞん一刻』のほうしかじつは読んでなくって、

    小飼:いや、でも今や難しすぎるよね、『めぞん一刻』を成り立たせるのは。

    山路:あー(笑)。

    小飼:たぶん、一刻館って、今でも風呂なしで、トイレは共通なんですよ。でも電話はみんなスマホ持ってるわけです。一ノ瀬さんも、三鷹も、四谷もみんなスマホ持ってるわけですよ。

    山路:シェアハウスだと話もなり立たないんだよな。

    小飼:八神と五代もLINEでコミュニケーション取ってるんですよ。

    「山路さん響子さん好きそう」(コメント)

    山路:だいたい男は年上の女の人が好きなもんなんじゃないですか(笑)。

    小飼:え、まぁでも僕も年上としかつきあったことが……というのか、うちの妻が一番若いんだよね、僕つきあったなかで。

    「そうなの」(コメント)

    小飼:そうなんですよ、じつは。

    山路:そうそう、あと映画でぜひ見ておいていただきたいのが、この『RRR』ですね。

    小飼:まだ見てねえんだ、うらやましいな。

    山路:これはたぶん『すずめの戸締まり』よりは早く終わると思うので、こっち先に行ったほうがいいかもしれない、

    小飼:時代はインドだね。人口でも中国を抜いたし。抜いたのは確実だと見られているという言い方をしたほうがいいのかな。あ、そういえば人口といえば今日、人類の数が80億を突破したらしくて。

    山路:でも、なんか遅い、

    小飼:ものすごい遅いよね。前は21世紀に入るや否や、80億は突破すると言われてたんだけれども。だから20年以上遅れた計算になるのかな。それでついぞ100億には達しないんじゃないかと言われてるよね。

    山路:それ、前確かこの『論弾』でもちょっと取り上げたかもしれないけど、『Empty Planet』、日本語訳だとこの『2050年 世界人口大減少』ですか、とにかくもう、なんていうか減少の兆しっていうのはとっくに始まってるよっていう、

    小飼:まぁどっちかって言うと、少子化を心配するほうがいいフェーズに入りつつあるよね。インドですら、2.1切ってるもんね、今や、出生率。

    「リアルタイムで人口わかるの?」(コメント)

    山路:リアルタイムではわからない、

    小飼:あくまでも、もうこれ計算です。80億を超えてるよね、ぐらいです。だって、世界人口どころか日本の人口だってリアルタイムでは出せませんよ。

    山路:まぁね、出生届とか出して、それを役所が受理して、怪しげな、なんかこう統計局みたいなのを通って出てくるわけですからね。

    小飼:また広告をいただきました、ありがとうございます。

    山路:ありがとうございます。じゃあ、ちょっと、

    小飼:あ、でもリアルタイムでわかるようにする方法はありますよね。

    山路:マイナンバーカードをみんなに、

    小飼:いや、『GANTZ』の脳に仕込んどくデバイスを、

    山路:そっちのほう(笑)、そっちのほうにいきなりいくか、

    小飼:だからエリアから出たらボーンってなるやつです。

    山路:まぁボーンとする必要はないですけどね(笑)、カウントするだけで、

    小飼:ボーンとできるということは、ちゃんとリアルタイムにカウントできてるということなので。

    「マスクがかんがえたさいきょうのTwitter」と「FTX破綻」「ドコモがWeb3に投資」

    山路:これ、じゃあTwitterは大丈夫なのかという話、いきますか。もうぜんぜん大丈夫じゃないんですけれども。これまあ、

    小飼:いや、だから僕、ぜんぜんぜんぜんひとごとでなくて、僕もブルーのチェックマーク付いてますから。いや、もう誰でも名乗れるようになったというね。たった8ドルで。

    山路:この公式ラベルを青いマークとは別にやるよと言ったら、それも数時間で撤廃するとか、

    小飼:いちおうプロフィール画面まで行って、その人のチェックマークをチェックすると、だから前に認証を受けたのか、Twitterブルーに課金してチェックマークがついたのかっていうのは、そこまですればわかるようになってますけど、そこまでしないじゃん。けっこう傑作だったのがEli Lillyの偽アカウントがインシュリン、タダにしますっていうやつね(笑)、

    山路:それって製薬会社?

    小飼:製薬会社。

    山路:インシュリンとかをバカ高い値段にして、なんかこう不評を買ったところでしたっけ、

    小飼:そうそうそう、

    山路:それの偽アカウントがタダで配るよって言って、その会社の株が、

    小飼:だから何重にもおかしいというのは、インシュリンって発明者というのか、発見、あ、ごめんなさい、最初にインシュリン製造を確立した人というのは、これは大事な薬だから特許料は1ドルにしますって言ってたの。ただ、それそのまま美談ってみなせないというのは、その頃のインシュリンというのはブタインシュリンだったんですよ。

    山路:それはなんかまずいんですか?

    小飼:取り出さな、多少リスクがあるだけではなくって、ものすごい高額、実際に特許料を全部ロハにしても、ものすごい費用がなかったんです。でも、今は遺伝子工学で大腸菌に作らせてますからね。

    山路:青カビ、あれはペニシリンか、インシュリンじゃなくて。今は大腸菌で作ってるのか。

    小飼:だから、普通に10ドルぐらいで売っても余裕で元取れるし、ほとんどの国というのはそんなものなんですよね。ところがアメリカで100ドルするというね(笑)。

    山路:これ、今はイーロン・マスクがやってる改革って、何というのか、

    小飼:改革というのかなー、

    山路:走りながら、

    小飼:僕の考えた最強のTwitterって(笑)、いや、ほんと「ぼくがかんがえたさいきょうの」というのをリアルタイムで見れるとはね。

    山路:走りながらよく考えて、それを賛美してる人もいますけど、今までイーロン・マスクがうまくいってきたのって、そのやり方って相手がある意味モノというか、ロケットだったりとか、車だったりとか、なんか正解があるものじゃないですか。

    小飼:そのとおり。

    山路:今イーロン・マスクが相手にしてるのって、正解だと思ってやったら、その対応に関してまた対応を変えて動き続けるようなもんだから、最強のソリューションなんてありえないんじゃないかと思うんですけどね、彼が考えるような。

    小飼:いやあ、でもどうやってTwitter買う金こさえたんだよって、世界一の金持ちですけれども、現金で持ってたわけじゃないじゃないですか、テスラ株で持ってた、ほとんどがTesla株だったわけじゃないですか、じゃあそれを必要なだけ手放すかって言ったら、それだけ手放すと、どう考えてもTesla株っていうのはものすごい下がっちゃうわけだよ。結局どうしたかっていうと、足りない分というのは、いわゆるLBOですよね。Twitter自身のキャッシュフローを担保に借りたと。

    山路:レバレッジドバイアウトですよね。

    小飼:はい、そうです。

    山路:このLBOの仕組みっていうのが、なんかこう、何回聞いてもなんとなく騙されてる感がしちゃうんですけど(笑)、将来の収益、なんていうか可能性みたいなことを担保にするという、

    小飼:まあそういうことですね。

    山路:なんかこう、しかも買収先の将来の可能性っていうのを担保するっていうところがなんとなく、

    小飼:キャッシュフローが確実に悪くなるんですよね、LBOをやると。

    山路:そういうリスクはあるわけだ。

    小飼:ただLBOを有効活用してる例としては、LBOでMBOをするという、

    山路:ええ(笑)、

    小飼:ちょっとややこしいですけれども、MBOっていうのはマネジメントバイアウトで、要は経営陣が会社を買って非公開にするという、でも普通、経営陣というのは明らかにそんな金持ってないわけですよね。じゃあどうやって金を調達するかって言ったら、

    山路:LBO、

    小飼:そうそうそう。

    山路:本当、なんかそれでよくわかんないのが、そんなんだったら誰でもなんか会社買えてしまうことになりませんかという、

    小飼:ただ会社を買うときというのはプレミアムを付けなければいけないですから。Twitterを買収する時も、その買収の提案をした時の5割増しぐらいのプレミアムをつけてたはずですよ。

    山路:その金をどう用意するかっていうことか、

    小飼:普通は、普通なら損なんですよ。だから、奥の手を持っている、あるいは奥の手を持っていると考えている人たちがやるものではありますよね。

    山路:まだあんまり、他のみんなには情報的に知られてないけどっていうこと?

    小飼:そうそうそう。

    山路:へえ。しかしイーロン・マスクにはその奥の手っていうが本当にあるのかっていう話ですよね。

    小飼:うーん、だから「ぼくのかんがえたさいきょうの」だな、今のところは。いや、だから認証マークのドタバタはちょっとさすがにさ、ど素人にもほどがあるんだよね。認証してねえじゃん。課金と認証は違うから。

    山路:さらにその、中のエンジニアの人が、Androidアプリを開発してたエンジニアがイーロン・マスクの言ってること、それ間違ってるぜって指摘してバトルをした後、解雇されちゃったみたいな、

    小飼:はいはいはい、

    山路:エンジニアによってはもうイーロン・マスク、ぜんぜん中身のことをわかっとらんぜっていうんですけど、どうですか、これ、

    小飼:いや、でも、だってどんな天才であれ、どんな天才にしても、外の人だったわけじゃん、つい最近までは。わかるわけないよ、それは。

    山路:素人考えですが、今までプログラムを開発してた人を半分も解雇して、システムって理解できるだろうかっていう、

    小飼:いや、作り直すというのは不可能では、だからもちろん不可能ではないと言えば不可能ではないんだけれども。

    山路:もしかしたらイーロン・マスクって完全にスクラップビルドで一からTwitterのシステムを構築しようとしてたり、

    小飼:わかんない。逆に、今あるものをどれだけ援用してるかっていうのもわからないよね。Twitterブルーのサービスにチェックマークをつけようっていうのは、明らかにもう既に計画としてあったものを援用してたわけだけれども。何を、今あるものを再利用して、援用して、何を作り直すのかっていうのが、あんまり読めないというのか、でも今のところは逆だよね。

    山路:援用もしてないって、

    小飼:いや、援用すべきでないものを援用して、課金を認証と偽るというのは、これはもうダメな援用でしょ、はっきり言って。これはもうはっきり言ってダメなやつじゃん。

    山路:本当にエンジニアリングから、会社の方針から、すべてがめちゃめちゃになってる感じはありますけどもね。あと、Twitterのことで話題になったのがシャドーバンって言われるようなもの、

    小飼:だからそんなものはないっていうふうにTwitterのほうで言ってたけれども、実際にどう実装されてたかって言うと、要は検索の順位で後ろ回しにするだけだったと、バンはしてないと、バンはしてないけれども、順位が下がってしまうと。

    山路:要はTwitterのタイムラインを時系列順にしなくて、Twitterのデフォルトにしとくと、それがなるという、

    小飼:そうそうそう、

    山路:じゃ、Twitterのタイムラインをもともと時系列順にしてた人にはあんまり影響はないってこと?

    小飼:もともと時系列の人にしてた人というのも、本当に時系列になってるかっていうのは、そこもまた疑問なんだよね。

    山路:へええ。

    小飼:そこもまた疑問というのか、Twitterのタイムラインというよりも、要はTweetsをとりあえず全保存してるデータベースというのは、どの程度整合性があるのか。ある程度不整合が出ても、スルーする仕組みになってるんじゃないかっていうふうに思うんだけれども、要はsloppy databaseとでも言うのかな。そうでないと、これだけの数をさばけるのかという。明らかになんてGmailのような厳密な管理はしてない。

    山路:そのデータベースの仕組みとかわかってるエンジニアとかも解雇しちゃってるんじゃないかっていう気はしなくもないんだけど(笑)、

    小飼:あるいは解雇してなくても、やってられるかって辞表をたたきつけちゃってる人もけっこういるじゃん。

    山路:これ、Twitterが仮にクラッシュして、まともに機能しなくなったとしたら、

    小飼:だから、もともとまともに機能しなくなってたものが、してないものが、ダメなものが別のダメなものになるというパターンなのかなと(笑)。いや、でもそれだったらまだ救いがあるんだけれども、普通にサーバーがぶっ壊れてそのまま、どこかのブログがレイドの復旧に失敗して、そのままサービス止めちゃったみたいな、そういう最期を迎える可能性だってなきにしもあらずだよね。

    山路:完璧なバックアップは取れないっていう話を前もしてましたもんね。

    小飼:うん。そもそも、ツイートがなされて、それがフォロワーに伝わるっていうだけでも奇跡だと、これ何度も言ってるけれども。少なくとも初期の頃だったら、とにかく。今、あれが動いていること自体奇跡だから。

    山路:これ、あとTwitterに関連して言うと創業者のジャック・ドーシーが、

    小飼:からどこに行けばいいのでしょうというやつだよね。だから、マストドンは明らかに答えではないよね。

    山路:誰かが新しいサービスを作るしかないって。

    小飼:いや、サービスを作ることよりも、今あるソーシャルグラフをどうやって引っ越し、そもそも引っ越しようがあるのか。だから誰に、誰をフォローして誰にフォローされているかっていう関係をまるごとmigrateするっていうのは無理でしょう。

    山路:ジャック・ドーシーがすごい、なんか「すまねえ」って後悔のツイートをしてましたけどね(笑)。

    小飼:だから、本当おめえが悪いよバーカっていう感じではありますね、

    山路:これジャック・ドーシーが悪かったのは何だと思います、弾さん的に、

    小飼:やっぱ放り投げたことかな。

    山路:急拡大したことじゃなくて。

    小飼:急拡大ではないね。

    山路:それはスタートアップとして普通っちゃ普通、

    小飼:いや、だからマスクに買いますって言わせたこと自体があれだよね。いや、ドーシーが抜けたのはその前の話だけど。

    山路:そうか(笑)、なんかTweet、仮想通貨のほうに行ったジャック・ドーシー、またBlueskyっていうプロジェクトでSNSのプロトコルを作って、新しいのを何か作ろうとしてるみたいですけどね。

    小飼:何、Web5?

    山路:Web5やら、えーっとなんだ、Blueskyなんたらやら、なんか他にも言ってましたね。TBD、なんかそんなような感じの、

    小飼:便所の落書き認証マーク付き、チェックマーク付き便所のマーク。いや、でもさ、

    「便所の落書き3.0まだ〜」(コメント)

    小飼:でもさ、そうだ、バンクシーとかがやりそうだよね、チェックマーク(笑)、落書きにさ。

    山路:バンクシー、今Kyivで絵描いてましたからね(笑)。

    小飼:Kyivにいるらしい、

    山路:たしかに彼らはちょっと、なかなか骨があるっちゃ骨はあるわな。じゃあ暗号資産の話ちょいと出たところで、このFTXの破綻の話、やっときますかね。

    小飼:はぁー(ため息)。

    山路:これ(笑)、これもなんていうか、

    小飼:あのさ、これ仮想通貨っていうからなんかちょっとしたニュースみたいな形だし、どんな形であれ、金融機関の破綻というのはニュースとして流さざるを得ないんだけども。普通の使い込みじゃん? ただの使い込みじゃん?

    山路:要は顧客から集めた資産を投資に、

    小飼:そうそうそう。

    山路:回してそれに失敗したと、

    小飼:そうそうそう。だから、普通の使い込みでよくあるじゃん、それで馬券買ってました、株買ってました、あるいは先物買ってました、その中に暗号資産というのが加わっただけだけども、その暗号資産の買い付け先がさらに(笑)、さらに使い込みをしてましたという、しかも使い込みをした時にレバをかけてましたと。

    山路:レバ?

    小飼:要するに、

    山路:ああ、レバレッジをかけてた、

    「被弾した」(コメント)

    山路:え、被弾した、あら、

    小飼:お気の毒、

    山路:FTXを使われてたってこと、それともFTTを持ってたってことなのかな?

    小飼:まぁどっちにしろあれですね、被害を、

    山路:しかしこの2日で32兆円、暗号資産業界、クリプト業界、2日で32兆円分ぐらいの価値が飛んだって言うんですけども、そもそもFTXが発行してたFTTってやつなんかが要は暴落した、

    小飼:いや、だから発行してたっていう時点で暗号資産としては弱いんだよ。じゃあ、ここで質問ですけど、ビットコインって誰が発行してます?

    山路:ああ、自動的にあれはマイニングされて、

    小飼:そうそう、

    山路:生まれたっていうか地上に出てくるものと、

    小飼:そうそうそう、いや、もちろんこないだポケモンで優勝したサトシ、あ、違う、そのサトシ違うか、Satoshi Nakamotoは、100万BTCを塩漬けにしてると言われてるんですけど、まぁそれはさておき。それはさておき、発行体がどうのって言ってる時点でさ、なんのためのな暗号資産よって。

    山路:ただよくわかんないのは、そのFTXがFTT発行して、自分が発行した通貨を担保にして、なんかこう金をうんぬんかんぬん、いや、何でみんなそれ信用するんだよとか思うんですけど、どうなんですか、そこのところは。そこのとこは、

    小飼:(コメントを見ながら)日銀がFXやってるとかってのけぞるよな、それは。それがまかり通っちゃったというのがね。今までの暗号通貨の、暗号通貨というのか暗号資産の事件というのは、もう100パーセント、エクスチェンジですよね。要は為替のところですよね。要はフィアットというのか、他の資産との接点にあるところですよね。

    山路:ブロックチェーン自体ではなく。

    小飼:そうそうそう。今のところ、暗号資産というのは国家が独占しなくてもいいとかって言ってますけれども、そこがweakest linkになっちゃってますよね。為替が必要な時点で。だから、そういう弱みがなくなるためには本当に、ここでは暗号資産ではなくて暗号通貨、で直に取引をするところまで来なきゃいけないけれども。

    山路:なんかそんなところまではぜんぜん行ってなくて、結局投機の対象にしかなってない。

    小飼:今のところ投機、あるいはアングラマネーの、あるいは匿名決済、匿名決済はもっと言っていいと思うんだけどね。ただ匿名決済っていうと、無修正のエロぐらいであれば、それは別にいいけどというのか、少なくともfelonyではないわな、日本では、重犯罪ではない。だけれども、本当にモロ、人の臓器とかっていうのをそれで取り引きされたら、これモロ犯罪でしょ。だからそうなると、アングラ取引というのはどこまで片目をつぶれるものなのか。

    山路:今まで暗号資産なんか規制に反対してたバイナンスのCEOとかが、もう暗号資産にもしっかり規制を入れてもらわんとな、みたいなことを言い出して(笑)。

    小飼:でも、そうなっちゃうと暗号資産というよりは、自由資産というのか、非政府資産というのか、というのではなくなっちゃうよね。

    山路:これしかし今回のそのFTXの破綻で、まともな、いわゆるまともなっていうのもあれですけど、いわゆる従来型の金融機関、大手の金融機関とかそれこそ機関投資家とか、もう暗号資産に手出さないじゃないですかって思いましたけど、どうですか?

    小飼:そもそも出すようになったっていうこと自体、なんかちょっとおかしいような気がするよね。そういうのに手を出さないことによって、リスクを政府に押し付けている経営スタイルとも言えるわけだから。それは火傷するわ。

    山路:あー。そんなニュースが出たところで、ドコモがWeb3に6000億円を投資するというニュースが(笑)、入ってきましたが、これはどう見ますかと。

    小飼:これ、誰が決裁したの?

    山路:あ、ドコモの話? 決済っていうか、これから投資していくっていう話ですね、

    小飼:いや、だから投資するというのは誰が決裁したんですか、というお話ですよね。

    山路:ドコモの井伊社長ではなく、NTTホールディングスの社長ってことなのかな、これは。儲からないとクビになるって、そのドコモの社長が言ってるんだから。

    小飼:(ため息)いや、バッカじゃねえのという。

    山路:ドコモって投資に失敗し続けてきたようなイメージがあるんですけど、

    小飼:だから、それ失敗し続けられる源泉というのが、もう潤沢なセルラー事業なのだから。

    山路:らでぃっしゅぼーやとか(笑)、買ってましたよね、

    小飼:そんなのあったよね。だから日本でもそうだし、海外ではもっと痛い失敗してるわけじゃん。iモードを、

    山路:国際展開失敗して、

    小飼:しようとして。アルマーニ買ったら、アルマー3だったみたいな、そんな、

    山路:なんか、どこかのパチもんやかなんか(笑)、なんかのアパレルブランドみたいですよね。

    小飼:『ハトよめ』のネタじゃなかったっけな。

    山路:アルマー3(笑)、

    小飼:アルマー3。でもさ、そもそもWebのウェの字もないのにさ、Webいくつとかって言い出したの、誰だよ。

    山路:Webの父、怒ってますね。これ、

    小飼:もっと怒っていい。

    山路:Webの父といえば、ティム・バーナーズリーさんですけれども。もうWeb3はWebじゃねえよと、べつに、

    小飼:Webのウェの字もないじゃん、

    山路:未来でもないし、とりあえずWeb3は無視しろとまで彼はなんか激おこな感じの記事を、インタビュー記事上がってましたけどもね。結局本当に、なんかクリプト業界がWeb3っていうブランドに変えて話題作りしただけのようにも見えるんですけども。

    小飼:まぁでもこの手の失敗ってさ、FacebookがMetaになったとかさ、いっぱいあるよね(笑)。

    「日本の半導体産業が復活?」と「何が悲しゅうて水素にするんだ」

    山路:なんかこう、これでWeb3っていう、Webの後に数字付けるってやつも、もうブランドとして使えなくなっちゃった感じがありましたけどね、今回のやつで。
     じゃあ次はですね、半導体、IT絡みでこれをやっておこうと思ったのが、日本の半導体。あ、また弾さんがため息をつく準備をしてます? もしかして。日本の半導体、9社連合かなんかで、Rapidusって言いましたっけ、そこのところが2ナノメートルの半導体を、ロジック半導体を作って世界の最先端に踊り出るぞということを熱く語っているのですが、いかがでしょうかと。

     
  • 小飼弾の論弾 #239 「イーロン・マスクついにTwitter買収、ウクライナ侵攻は「悪魔払い」の宗教戦争?」

    2022-11-08 07:00
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2022年11月01日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2022年11月15日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2022/11/01配信のハイライト

    • 新iPad ProとLiquid Text紹介
    • 「格差の四騎士」と「クラウドはお得じゃない」
    • マスクTwitter買収の影響と「Twitter認証の仕組み」
    • Twitter代替と有料サービス、広告ビジネスの今後
    • 視聴者質問:不登校と「教育の迂回路」
    • 「大国ブラジルはもう先進国?」と「AIにも七つの大罪を」

    新iPad ProとLiquid Text紹介

    山路:さっきまでちょっと『チェンソーマン』の話で盛り上がって、

    小飼:そこから(笑)、

    山路:たんですけれども、今期アニメがめちゃめちゃ充実、

    小飼:アニメのほうね、

    山路:そうそう、

    小飼:いや、でもさ、よくあれでアニメにして動かして違和感ないなぁ、

    山路:『チェンソーマン』?

    小飼:昔、一昔前って原作とアニメで絵がぜんぜん違うわけじゃん。それがネタになってたりしたわけじゃん。本当に、『サルでも描けるマンガ教室』とかではあれなんだよね、ちゃんとそれがもろにネタになってたり(笑)、

    山路:『とんち番長』アニメ化のやつですよね(笑)、とんち番長すぐに出てくる俺もなんですけど(笑)、

    小飼:でもさ、今、藤本タツキ絵が違和感なく動くんだよね。

    山路:3年、5年くらい前までは3DCGで作ったっていうのが明らかにわかったじゃないですか、

    小飼:そうそう、この部分は3DCGで動かしてて、それをセルと被せてるって言うのモロわかりだったんだけどね。

    山路:トゥーンシェーダーだけじゃなくって、たぶん、そもそもマンガって立体で見るようには作られてないはずなのに、なんでこんなに違和感なく見られるようにあの3Dでできんだっていうのは本当に不思議なんですけどね。

    小飼:タツキ絵って線とかも、マンガとしてはとてもいいんだけれども、ぜんぜん写実的ではないじゃん、だから塗っちゃうとなんか別のものになっちゃうっていう感じだけど、ああいうのでもちゃんと動かせるようになったっていうのはすごい、

    山路:ただあれ、なんだろう、ああいう2Dっぽいというか、2Dのセルアニメの進化系みたいなやつって、日本以外であまり需要ないんだろうかなとは思うんだけどな、世界の趨勢的にわりと3DCGのほうが多かったりもするじゃないですか、最近だと。

    小飼:まぁでもそれは何と言えばいいのかな、数の問題じゃない? 日本だと白黒のマンガ作品っていうのがまずどっさりあって、どっさり要求されるわけじゃん、どっさり要求されるが故に白黒でもオッケーだったわけだけれども。

    「ufotableは3D動かして、上からアニメーターに描かせてた」(コメント)

    山路:『鬼滅の刃』ですよね、

    小飼:そうそうそう、

    山路:中華アニメはバリバリ3D、なんかそういうイメージがありますよね。

    小飼:日本のも、予算や納期が不足してたりすると、そのへんがもろ3Dモデルのままで動かしてるっていう、なんかあのFacebookのメタバースの初めの、何だったっけ、ザッカーバーグがやって(笑)、

    山路:スクリーンショット上げてたやつね(笑)、

    小飼:そうそうそう、ああいうトホホなやつが、日本のアニメとかだって時々出てきた気がするけれども。

    山路:まぁでも本当に、2Dセルアニメの延長でアニメ作ってる人、マジで頑張ってるなと思いますわ、今期なんか『チェンソーマン』もそうだし、あと『ガンダム 水星の魔女』とかも、そうとういい感じじゃないですか、

    小飼:そう、『ガンダム』も、ちょっと前のやつとかは人間がセルで動いてるのと、ガンダムが3Dで動いてるのと、けっこうちぐはぐ感あったよね(笑)、昔のやつとか見ると、そういうところがあったけれども。あんまない。なんだけど、『水星の魔女』何がふざけるなって、お前ら、まだスマホ使ってるのかっていう、

    山路:そこなの(笑)、

    小飼:むしろそこ、なんかそこの部分っていうのはすごい先祖返りしちゃったというのか、もう前からSFというのは未来を予測してるんじゃなくて、現代をじつは追ってるんですよっていうのはもう持論としてこの番組でも何度も取り上げてるけども、クソもろじゃん。

    山路:現時点でのやつをそのまま出してきてますもんね。

    小飼:クソもろじゃん。そこはすげえ文句を言いたいよな、人類があれか、地球圏だけじゃなくて水星とかに行ってる時代でもスマホをかよって、

    山路:でも本当にリアルな未来予測かもしれないですよ、俺ら50年後にスマホ使ってる可能性ありますよ、

    小飼:まぁでも50年経っても(MacBook Airを見せながら)これはあんま変わんなかったからね、変わんないものは変わんないと思う、変わんないものは変わんないけど、スマホは宇宙世紀になってもスマホかえー。

    山路:可能性あるかなと思って(笑)、

    小飼:でもさ、それ言ったらさ、ファーストガンダムとかさ、アムロ、紙のマニュアルめくってたよね、

    山路:(ファーストガンダムでは)公衆電話使ってなかったっけ。(スタッフの渡してきた設定資料集を見せながら)『地球外少年少女』、あれはスマホの次としてスマートっていうデバイス、

    小飼:そうそう、なだからあれなんだよ、プロジェクターで映して、(手の甲を指さして)ここの部分っていうのがタッチスクリーンになるんだよね、

    山路:あれはもうほんとNetflixでやってるやつ、ぜひ、見といてください、

    小飼:そっちのほうが先進的だけれども、そこの部分っていうのは何とかならなかったのかっていうのは。でも一つ感心したのは、(『水星の魔女』の舞台であるアスティカシア高等専門学園の)学校の制服はユニセクシャルになってた、あのデザインはいいんじゃないか、現代にバックポートとしていいんじゃねえか。色が変わるというのは置いといても、あれはとてもいいと思う、でもスマホはもう少し頑張れなかったのか、でもそれを言ったらさ、21世紀にもなってまだ『ガンダム』かよっていう(笑)、

    山路:IPの強さですよね、

    小飼:IPの強さという、

    山路:あのスマホがあることで、そうとうたぶん、中高生とかに刺さりやすくはなってると思いましたよ。そこはかなり作戦勝ちかなと、SFよりも実をとった、

    小飼:(現実と)あんまりかけ離れてるとわかんないんだよね。

    山路:ちょっとコンテンツの話を軽くしたところで、ちょっと今日はこれ、iPad Proでやってる、

    小飼:そうそう、なんか山路さんさりげなく、それは何、新しいやつ?

    山路:新しいやつ、

    小飼:なんか、前よりも薄いね、(ボディカラーの)グレーが、

    山路:ああ、そうですね、

    小飼:もうすこし白っぽくなってる、

    山路:色だけちょっと薄いんですけどね、

    小飼:それでわかる、じゃあここにMacBook Airが2台と、これがあって、これが最強か。

    山路:そうかもしれない、M2プロセッサ搭載だから。

    小飼:これがiPhone 14だけど、iPhone 14でもちょっとそっちには勝てないわな。

    スタッフ:前のiPad Proです、

    山路:これ、ナオヤさんの持ってるやつはでもサイズ的にはたぶん、外見的にはほぼ同じだからね、これ2年前だよね、確か。これ、別にはっきり言って新味は何もないと言うか、ただちょっと私がこの12.9インチのiPad Proを使ってみたのはですね、このアプリ使いたかったからなんですよね。

    スタッフ:これ映しちゃっても大丈夫なんですか?

    山路:大丈夫ですよ。これがなかなか優れもののアプリケーションでして。こういうふうな感じでPDFを読み込めるんですよ。まぁこれは普通じゃないですか。

    小飼:まぁそこまでは。

    山路:これをたとえばですね、こんな感じで、何か選択したい文字があったとしてこういうふうにやるでしょ、それをひゅっと持ってこれる(文字選択した部分が、本体PDFの横に表示されているワークスペースに抽出される)

    小飼:それはだから文字としてのにちゃんと認識してるわけ、

    山路:そうそう、こんな感じで、自分の気に入ったところ、気になるところとかひゅっと持ってこれるんですよね。

    小飼:それは偉いな。

    山路:さらにそれを複数のドキュメントとかを読み込んで、それを同時にこう見たりとかまでできちゃうんすよ、これが。読み込んだら、そこんところを、別のところをたとえばひゅっとやったら、ちょっと待ってください、こういう元のところのやつをすっと、これいいでしょ、なかなか(抽出したテキストをタップすると、文書の元の位置が表示される)。
     さらにこの画像とかがあるとですね、画像をひゅっと、これちょっとうまく、これなんか変になっちゃった、今変になっちゃった。あれなんか今バグっちゃったな。これを今なんかアプリがバグっちゃいましたね、要は何をやりたいかというと、画像も切り出して持って来られるんですよ、グラフとか気になるところがあったら、ワークスペースにひゅっとその図を切り抜いて持って来られる、これなかなかいいアプリでして、Liquid Textって言うんですけどね。これを使いたい、使いこなしたいなと思って、この12.9インチのでかいやつを買ったんすけども。と言う、iPad Pro自慢でした(笑)。

    小飼:M2も載ったんだったらさ、いい加減、これでXcode動かしたいよ(笑)、もう4、5年ぐらい言って気がするけれども(笑)、もうアプリは作れるじゃん、アプリは作れるんだけども、あくまでもSwift Playgroundsからなんだよね、Xcodeではなくて。

    山路:噂では、このiPad Pro上で動くmacOSはもう試験し始めてるっていう、

    小飼:そりゃもう動かないわけがないもんね(笑)。

    山路:ただ、本当にmacOSをこれで動かすっていうのは、Appleにとってはけっこうリスクでもあるんじゃないですか、つまりカニバる、共喰いするというのか、

    小飼:どうなんだろうね。

    山路:あんまそっちの心配はしなくていいんだろうか。

    小飼:でも、それよりもiPad用に売ってるキーボードにescキーを付けなければいけなくなるという(笑)、

    山路:そういえばついてなかったっけ、

    小飼:ない、

    山路:新しいのもないんだっけ(笑)、

    小飼:ない。新しいのもない。

    「格差の四騎士」と「クラウドはお得じゃない」

    山路:妙に変なところでなんかこうAppleは意地っぱりですよね。で、それに関連してGAFAMの決算がいろいろ出てきましたね。

    小飼:まぁおおむね残念だったんだけど(笑)。

    山路:ただそのAppleだけは、

    小飼:まぁそうなんだよね、しぶといね(笑)。しぶというっていう言い方もあれだけれども。

    山路:あれ、なんでだと思います、Appleあんなに、このGAFAM全体的にメタメタだった、メタメタってMetaじゃないですけど、調子悪かったのにApple、やっぱり高級路線だから?

    小飼:何なんだろうね? 最近は台数発表してくれてないじゃないですか。ちょっとわかんないんだよね、そこは、

    山路:iPhoneとかの売り上げは減って、減速はしてるみたいな話はありましたけれども。

    小飼:というよりも、そろそろ人類のキャパシティ的に、これ以上増やせないよねという、

    山路:デバイスをってこと?

    小飼:だからデバイスの売り上げを。しかもどっちかって言うと、デバイスあたりの寿命というのはかなり伸びてきてるから、ほんと昔は毎年のようにiPhone買い替えてたけれども、今、うちも3年は使ってるからね。だから、僕が買って、それが長女にいって、それが妻にいって、そのあとに下取りに出すかバックアップデバイスになるかっていうふうにしてるから、(MacBook Airをかかげて)これに至ってはもう本当に4、5年使うのが普通になってきたしね。

    山路:私も今使ってんの、iPhone 12 Proで、それでぜんぜん困ってないんですよね、正直(笑)。

    「Pixel 7めっちゃ安」(コメント)

    山路:ただまぁPixel 7、数が出るわけじゃないからなー。

    「半年ごとにガラケーやPDA買い替えてた老人会」(コメント)

    山路:いや、私も老人会所属してましたから、わかりますけれどもね。Palmとかすごい買いましたよ。

    小飼:あと、これは日本にやや固有の事情とはいえ、円安で買いにくくなったというのもあるかもしれないね(笑)、なにせ中古のやつまでに値段上がってるからね、今。

    山路:iPad Proもちょっとギョッとするほど高かったですよ、正直(笑)。

    小飼:(MacBook Airを指しながら)これより高いんじゃないかな、それ。それはスペックは?

    山路:512GBのストレージで、

    小飼:あれ、セルラー?

    山路:セルラーモデル。

    小飼:セルラーついたやつ、だと20万超えるのか、

    山路:そうなんですよ。

    小飼:これ買った時よりも高いわ。これが16gigaの1テラで、税込で18万円ぐらいだった、これが。

    山路:GAFAMの話でいうと、

    「Metaは四天王の中で最弱」(コメント)

    小飼:いや本当に、そろそろ四天王から落ちてるんじゃないか。そろそろNVIDIAとかに食われてないか、まだ?

    山路:同等、NVIDIAのほうがちょっとまだ下だったかな、

    小飼:なんかメタバース路線に行ってから迷走してるよね。でも、メタバースは成功してほしい、メタバースという概念が普及してほしいと思う一方、でもさ、それはMeta社の主導だっていうのはちょっとっていう感じするよね(笑)。

    山路:あともう一つ、アバター要ります?っていう(笑)、

    小飼:それそれそれ、

    山路:私は、アバターの必要をまるで感じないんですけど(笑)、

    小飼:あとやっぱUIだよなぁ。『水星の魔女』の、今のスマホに逃げるというのはわからんでもないんだよね。だから、ここまではもう確実なわけ、まさに鉄板なわけよ、鉄板じゃなくて、ガラスの板だけどね(笑)。だから本当に、本当にどうしてくれようと、これ持ってちょっと街を徘徊、徘徊って言っちゃう(笑)、

    山路:音声認識だけでも、弾さんですら抵抗あるって言ってましたもんね、音声入力するの、

    小飼:日本だと電車の中で使えないじゃん、音声認識は。

    山路:結局、何て言うのか、今んところの最適解がスマホという(笑)、10年か20年ぐらい続くんじゃないかっていう気はしてるんですけどね。

    小飼:あるいはもう神経直接接続、

    山路:それをイーロン・マスクがやってる会社に任せて大丈夫なのかみたいな(笑)、

    小飼:それだったらMetaの軍門に下ったほうがいいかな(笑)、

    「テキストから逃れられない」(コメント)

    山路:そうなんですよね、情報を取り入れる手段として、つまりTwitterなんかが、後でも触れますけど、Twitterが人気なのって、テキストだったからっていうのがデカかった、

    小飼:べつに逃げる必要もないんでしょ。だから、MacだってmacOSになってなにが良くなったかつったら、ちゃんとシェルが使えるっていうのが僕の答えだよ。

    山路:ああ、つまり、そのコマンドライン、

    小飼:そうそう、コマンドラインでも、

    山路:CUIとしてのシェルってことですね、

    小飼:そうそうそう、

    山路:GUIのシェルじゃなくて、

    小飼:両方できるようになりましたと。

    「無重力で支えて脳みその中身をダウンロードされそう」(コメント)

    小飼:ほんとUIって難しいよなーっていうのはね。そろそろ、そろそろ画期的なのが出て欲しいんだけどね。

    山路:しかし、なんて言うんですか、人口も予想よりも早く頭打ちになるみたいなのってどんどん出てきてるんじゃないですか。なんか経済の減速っていうのも、じつはいろいろなところで始まってるとかそういう話もありまして、そうなってくると、ますます新しいUIみたいなもの、出づらくなるかもしれないですね。

    小飼:いや、でも経済の問題じゃないと思うよ。Appleはどん底の時だって、(iPodの)Click wheelを開発してたわけだし。こればっかりは、いくら金突っ込めばものになるっていうのが、ぜんぜん読めないんだよね。ヒントはあってさ、いっぱいニアミスしてきたわけじゃん。

    山路:スマホにたどり着くまでってこと?

    小飼:そうそうそう。

    山路:Palmのグラフィティとかね。

    小飼:そう、グラフィティとか、iPhoneのこれでいいのに行き着くまでにさ、やっぱりいろんなとこで試行錯誤してたわけじゃん。いや、だからザウルスとかもう少し頑張って欲しかったなあって本当に、本当に思うね(笑)。

    「経済予測って天気予報みたいにできるの」(コメント)

    山路:私が今読んでる本で『Slowdown』って本あるんですけど、そこでは変化率、変化率をグラフの軸において、どれくらいスローダウンしてんのかっていう、微分した、たとえば経済成長とかグッと進んでるその伸び方とか、その様子で分析してると何かこう、停滞というか、安定の状況に今向かいつつあるよみたいな、そういう話ですけどね。

    小飼:安定がけっこう誰にとって痛いのかというのも、徐々に明らかになってきたしね。

    山路:それっていうのは、今の格差のある状態で固定されちゃうってこと?

    小飼:そうそうそう。だから、平和というのは底辺の人にはじつは厳しいというのはわかってきたしね。だからっていって、戦争やるとちゃんと入れ替わるかっていったら、ロシア見てごらんなさい(笑)。ただロシアはロシアでなあ、脳外科医を徴兵しちゃったりとか(笑)、

    山路:小児脳外科医でしたっけ、代わりいねえやつをもうウクライナですりつぶそうとしてるわけですよね。
     なんでしたっけ、格差の四騎士だったか、総動員戦争と、すごい経済危機と、革命と、あと疫病、なんかその四つとかが格差を減らす、歴史的に格差を減らしてきた4つで、

    小飼:要はかき混ぜる要員だよね。

    山路:でも、多くの人は今、さすがにかき混ぜられたいとは思ってないわけじゃないですか(笑)。だから、そうなると結局、悪い奴ら、悪い金持ちが意図するとかそんなんじゃなくて、格差が固定されてしまわざるを得ない方向に今向かってないかという気がするんですけどね。

    小飼:いや、でも、それで格差を固定すると、やっぱり成長も止まるっていうのはね。

    山路:やっぱ高所得者層に、富裕層への税金とかアップしてかき混ぜるというか、

    小飼:だから何でアメリカ強いかっていったら、確かに格差はあるんだけれども、わりと外様でも上に行けるわけじゃん。アメリカでよくあるのは、外国人の高所得高学歴の連中が頭ごなしに出世していくという。ちゃんとかき混ぜが起こってはいるんだよね。

    山路:今スタンフォードとかハーバードとかに行くの、めっちゃ学費が高くなってたりとかはしますけどもね(笑)。

    小飼:うちも次女が留学生なので(笑)。

    「アメリカ、金持ち叩きが日本よりは緩そうな印象」(コメント)

    小飼:どうなんだろうな、場所、時と場所によるかな。アメリカっていっしょくたにできないんだよね、いっしょくたにできないと言うのか、アメリカ自体が国連みたいなものだから、もう伊達にユナイテッドステイツって言ってるわけじゃないからね。

    「アメリカのエリートはたくさん働いてるよね」(コメント)

    山路:確かにそれはよく聞く話ですよね。

    小飼:いや、でもエリートとエスタブリッシュドっていうのは、これまた違う概念なんだよね。ごっちゃにしがちだけども。

    山路:アメリカのエリートっていうのは、言ってみたら高学歴で高スキルでみたいな、実績を積んでってことがエリートなわけですよね、、成金も含めてのエリートなわけですよね。エスタブリッシュはもともと家が裕福とかそういう、

    小飼:そうそうそう。

    「セレブ叩きひどそう」(コメント)

    山路:それも一概に言えないところありますよね。セレブ、やっぱり人気だったりもするわけだし。

    小飼:とても人気だったりするし。

    山路:だって、何でしたっけ、なんだ、なんかめちゃめちゃ最近インフルエンサーとか、カー……、

    小飼:Kim Kardashianね、はい、Yeの彼女ね、カニエ・ウェスト、

    山路:カーダシアン、すみません、おっさんですみません(笑)。あのへんとか、なんかもう人気すごいじゃないですか、正直、なにが、

    小飼:いやまぁディスもすごいけどね。だから、そういう意味でちょっと鉄面皮でないとかなり苦しいところはあるね。コミュ障というか、叩かれ弱い人はやっぱりかなり辛い社会なんじゃないかな。あのね、引きこもりは逆にむしろいいかもしれない、引きこもるスペースがいっぱいあるから、ほんと文字通り、物理的に、日本で引きこもるっていったら、せいぜい部屋じゃん。だから、家丸一軒に引きこもりができる、引きこもりにはむしろいいかもしれない。

    山路:仕事が、というか食っていくつてがあれば、

    小飼:今はリモートワークもあるし、

    山路:それはできる人の話ではないのですかという気がしなくもないんだけれども(笑)。

    小飼:Starlinkのディッシュ(衛星通信の受信アンテナ)を置いちゃって、それで、あと太陽電池も置いて、充電池も、もうgrid(送電網)から切り離されても、核戦争が起こってもバッチシみたいなやつで、

    「無名な金持ちになりたい」(コメント)

    山路:それは正解だと思うんだよな。多くの人、最近、特に若い人に顕著な気がするんですけれど、金持ちになるためにはSNSで人気者にならないとどうしようもないと思ってる人、多すぎじゃないですか(笑)。

    小飼:あんまり表に出るのは賢いことではないよね。

    「自室警備員プラス両親というパトロン」(コメント)

    山路:それ最強じゃないですか(笑)、そのシチュエーションをいけないことだと捉えるからキツいのではないだろうなというふうには思うんだけどな。これちょっと、なんかもしかしたら後で、限定のほうで取り上げる視聴者からの質問にも関わってくる話かもしれないですけどもね。

    小飼:というわけでとりわけ、

    山路:あともう一つ、IT絡みでクラウドの話、ちょっと弾さんに聴きたいなと思って、クラウドサービス、最近GAFAMの場合だったらGoogleとかMicrosoftとかAmazonのが、ちょっと減収というか、伸びが頭打ちになったみたいな話があるんですけど、クラウドがそもそもお得じゃねえよっていうこと、

    小飼:お得じゃないに決まってるじゃん。

    山路:(笑)オンプレミス、要は自分とこで立ててっていうふうな動きが強くなってきたということなんですけれども。

    小飼:いやだって、それアパートとホテルで、アパートのほうが高かったらダメだろ、それは。そういう、それだけの話よ(笑)。それだけの話よ。それは使ってる人だって、それは知ってるでしょ。だけど、ホテルだったら、もう明日チェックアウトしますっていうのができるけれども、アパートとかだと、ひと月はだから借り切ってなければいけないし、そのあと部屋も現場復帰しなければいけないしっていう、まぁそこなんですよね。

    山路:ただ日本の中小企業なんかがオンプレミスにこだわってんのは、その辺のところじゃない気がするんだけど、

    小飼:逆であるべきなんです。だから、まだちっちゃくて不安定なうちは、なるべくクラウド使って、大きくなって、資本を自分でも調達できるようになって、必要なリソースも大きくなってきたら、この部分は自前かっていうのは、そっちが正しいやりようなんだよな。

    山路:日本の中小企業の場合、SIerに騙されてなんかサーバーとか専用に作りこまれてる印象が(笑)あるんですけど、気のせいなんですかねっていう。

    「クラウド使ってた、ごめんなさい」(コメント)

    小飼:それ正しいですよ。クラウド高くね?って言い始めたのは、けっこう大きなところよ。37signalsとか、もはや中小企業じゃないじゃんお前らという、Dropboxとかもかなりデカいよねという。

    山路:これってどれぐらいのところっていうのが、まぁ一概には言えないんでしょうけど、その企業の事業形態とかによって。どれぐらいからクラウドがお得でなくなるものなんすかねっていうか、もう、それこそ大企業、いわゆる日本で言ったら一部、今だとプライムっていうのか、そういうプライムに上場してるみたいなところだったら、もう自前で構築したほうがいいとか、そういう話なんですか?

    小飼:資源の使い方の波が緩くなっところだね。(波が変動するジェスチャーをして)こういうふうになってるうちはクラウド様々なんですよ、だからすぐにインスタンスを立ち上げられて、不要になったらすぐインスタンスを落とせるっていう、まさにその頃っていうのはホテルのほうが却って安くつくわけなんですよね、何泊するかわかんないとかね、どれだけの広さがいるかっていうのがわかんないってうい。だけどもそれも、ちっちゃいうちっていうのは不安定だけれども、これが社員が一人だったところが10人になり、100人になりっていうふうになると、1人1人はまだけっこうドタバタしてても、全員で足すと均らされていくわけじゃないですか。そのへんで、これはもう自分でオンプレミスでサーバを立てたほうがいいんじゃねっていうのが出てくるはずで、常に計算しとくべきだし、常にリファレンスサーバーは少なくとも、1台ぐらい、1スタンスぐらいは自分のところに置いとくべきですよね。
     最近は両方の組み合わせっていうのもやりやすくって、一番単純なやり方っていうのは自分のところでイメージを作っておいて、コンテナイメージを作っといて、デプロイするときにコピーすると、そのデプロイ先というのがクラウドなのか、あるいは自分が借りているレンタルサーバーなのか、はたまた自分で回線引いてきて、自分のところに置いとくのかっていうのは、それは別だけども、常にそれくらいは用意しておくべき。

    山路:ドワンゴっていうのはいちおう自前で、

    小飼:いや、だからその頃には、まだクラウドという選択肢があまりなかったから。

    山路:うまく移行できなかったって、

    小飼:アンド、もともとある意味はクラウドというのか、YouTubeに、動画がトラフィック食ってたわけやん、YouTubeに叩き出されたので仕方なく、

    山路:あれからだいぶ経ってますけどね(笑)、

    スタッフ:まぁさすがに、すいません失礼します、自前だけあってニコニコも、始まった頃は接続制限があったりとか、ありましたからね(笑)。

    山路:これなんか、栗田さんが答えてんのは「なぜニコニコは全体停止メンテナンスをしないといけないのか」って、GAFAのようにメンテしながらサービスできるほど大量のサーバを持ってないからって答えて、日本のサービスでも全体メンテしないところあるぞっていう質問に対しては、そういうところはGAFAのクラウドを使ってるから、ニコニコは自前でサーバを持ってるって、

    小飼:それはイエスであり、ノーでありというのか、確かにどっちが効率的かって言ったら、止めて修理するほうなんですよ。止めて修理するほうが必要なリソースっていうのは少ないんだけれども。その代わり、止めて戻す時に戻せなくなったりすると大変なわけだよ(笑)。

    山路:ニコニコぐらいだと、どれぐらい、今の状態ってのが一番最適、企業規模的には丁度いいぐらいなんですかね?

    小飼:どうなんだろうね、いや、でもこの程度でちょっと止まっちゃダメでしょ。

     
  • 小飼弾の論弾 #238 「保険証一体化、マイナンバーカードで日本のDXはどうなる?ノーベル経済学賞に見る、経済を良くする方策とは?」

    2022-10-25 07:00
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2022年10月18日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2022年11月01日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2022/10/18配信のハイライト


    ロシアの台本読んでるようなイーロン・マスクの発言

    「今晩iPad Pro発表って本当?」(コメント)

    山路:私らに聞かれても困りますよね(笑)。

    小飼:困るんだけども、出てくれると嬉しいなーというのも、実はですね、僕はiPadも2台体制というのか、片方充電器にさしてる時、もう片方を使えるようにって、実はたぶん一番使ってるAppleデバイスってiPadかもしれないですね。

    山路:意外にMacBookじゃないんだ。

    小飼:時間的に、時間だとそうなりますね、たぶん。何と言っても、ベッドで使うときに、

    山路:本読むために使う、

    小飼:もう片方がですね、これ、iPad Airの2代目のやつですね。で、ストレージが64gigaと小さいんですけど、問題が二つあって。一つは次のiOSにはもう対応してない、15止まり。あと、もう一つは物理的に、もうここに、ここが浮いちゃって。さすがにこれはどうよって思うだけれども、普通に使えてるので。

    山路:今回の発表、プレスリリースだけなんじゃないかっていう噂が出てますね。なんか大がかりな発表とかするんじゃなくって。私はM2搭載した12.9インチのでかいやつ買おうかなと思ってるんですけど、

    小飼:M2出たら、うちの最強のCPUはProになるのかってことだよな。

    山路:そこまでの性能がいるのかっていったら、どうなんだろうと思いますけど(笑)、

    小飼:ただ、ディープラーニングのおかげで、再びローカル側のシリコン需要っていうのが起こってきたと思います。

    山路:あー、特に絵師というか、AI絵師のみなさん、

    小飼:そうなんですよ、AIのラーニングのことを考えると、やっぱりクラウドでやりきれないというのは。

    山路:ただiPad Proでラーニングのほうやる人はいないような気はしなくもないが(笑)、

    小飼:絵を描かせるというのはクラウドにデータにやらせるかもしれないけれども、けっこう需要がありそうなのは、何だったっけ、Adobe Frescoだったっけ、要は自分の落書きを清書してくれるやつ、ああいうのはまさに、

    山路:image to imageみたいな、

    小飼:ローカルで、

    山路:そうか、あれはけっこう使うかもしれないですね。

    小飼:いや、だから、絵師とか動画がやる人とかっていうのは、まだまだCPUが足りない状態だと、CPUというのかシリコンがって言ったほうがいいな、今CPUに含まれる、含んじゃうかどうかっていうのが怪しいからね。

    山路:たしかにGPUとかのところでやったりとか、あるいはAI、ニューロチップ、ニューラルネットワーク用のチップ積んでたりもしますもんね。

    小飼:ただこういう番組を見るのであれば、(古いiPad Airを見せながら)これでも足りるしね(笑)。これ何世代前だ、もはや次のiOSが対応しないぐらい古いやつでも(笑)、ぜんぜんいけると、

    山路:Appleも、他のメーカーに比べるとサポートが長いほうではありますけどもね。ITがらみの話出たところで、Starlinkの日本でサービス開始の話題、いっときましょうか。

    「弾さんのところ買わなかったの」(コメント)

    小飼:一度、ここも回線事故で番組が一度流れたことあるので用意したほうがいいか、

    山路:動画ストリーミング配信はキツくないのかな、Starlinkで、

    小飼:Zoomとかも問題なくいけるそうですしね、Netflixとかも問題なく見れるそうですし、

    山路:本当、じゃあバックアップ回線で買っといても確かにいいのかもしれないな。あとこれ、すなおな感想としては、自治体が本当に一つぐらいは持っといたほうがいいんじゃないのっていう、

    小飼:本当に、本当に。ただそれ、Starlinkで行くべきかどうかっていうのはね。例えば一応競合サービスっていうのも、ここ数年で出揃うはずじゃないですか、OneWebとか。こう言うのもなんだけれども、マスクが不安定すぎる。

    山路:あっはっは、技術的な問題じゃなくて。

    小飼:技術的な問題ではなくて。

    山路:CEOのほうがね。

    小飼:CEOのほうが。

    山路:人的な問題があると。

    小飼:人的な問題というのが。あのウクライナの一件はひどいよ、はっきり言ってひどいよ。でも、それを言ったら、そもそも、個人の善意に、そんな大事なことを委ねるべきではないというのは、そもそもそこなんだけど。

    山路:ただ、ものすごく最近、個人の力が強まっているというか、個人の影響力なしにものごとが立ち行かなくなってる面もありますよね。

    小飼:これは、はっきり言ってすごい良くないこと。

    山路:それこそワクチン開発とか、篤志家としてのビル・ゲイツが乗り出さないとみたいな話だったりとか、

    小飼:そう、だからこう言うのもなんだけれども、ブレイクスルーをやり遂げた個人っていうのは偉いんけれども、一度ブレイクスルーが果たされたら、それは個人の動静に依存しないようにしないといけない。

    「独裁に繋がる」(コメント)

    小飼:その通り。だから、その個人がSPOFになっちゃうわけですよ、single point of failureになっちゃうんです。今や、ロシアのSPOFはプーチン。

    山路:戦争を終わらせる目的は簡単にはなりますけどね、そういうのがあると。

    小飼:で、なんか、最近のマスクの話し方というのが、

    山路:陰謀論者っぽい?

    小飼:陰謀論者というよりも、ロシアの台本を棒読みしてるような感じがするんだよね。いや、だからハニートラップとか、なんかの形でロシアがうまいこと弱みでも握ったのだろうかと、

    山路:あるいはマスクが頭がよすぎて、ロシアのやってることが、いくらなんでも普通の考えをしてるやつだったらするはずがないというところから、

    小飼:陰謀論ではなくって、台本を読んでるって言うのはクリミアの扱いに関して。だから、ロシアが併合したときに言ってことっていうのをそっくりそのまま言ってんだよね。

    山路:なんなんですかね、本当に。

    小飼:いや、でもこう言うのもなんだけども、トランプを操り人形にしたわけじゃん。それと似たようなやり方で、特定の個人を狙い撃ちにして。もちろん金じゃ操れないよ。トランプは金で操れたかもしれないけど、マスクは金では操れないよ。でも、それ以外の弱みというのは探せばいくらでもあるわけじゃないですか。

    山路:まぁそれはそうですけどね。マスク、ウクライナにStarlink提供してましたけども、そこんところでもう金、もたんからみたいな話、ことを言い出し始め、

    小飼:たけれども、今回の話が出る前から、国防省からも、DoDからもお金は出てましたよっていう記事をワシントン・ポストが出してたんだよね、今年の4月頃。

    山路:どっちが本当なのか、いまいちよくわからんというか、マスクの言うことがどこまで信用できるのかというのが、正直よくわからんところがあるんですよね。

    小飼:そうなんですよ。

    山路:そういうところでマスクが心配っていう弾さんの気持ちもよくわかる、

    小飼:ましてやTwitter買収するしないっていうのが。

    山路:これ、結局、どっちやねんみたいな話ですよね(笑)、今リンク出しましたけど。

    小飼:元言った値で買いますよっていうふうに言ってるけどもね。

    山路:さらに、このTwitterに関してマスクが言ってることでよくわかんないのがX app、Twitterは何かこう、X appのプラットフォームになるみたいなことを言ってませんでしたっけ、そのXってなんぞや、

    • Elon Musk
      • Buying Twitter is an accelerant to creating X, the everything app

    小飼:なにを言いたいのかっていうの、ちょっとわかんないね、僕、そこ見逃してたかもしれない、

    山路:メディアによってはXっていうのは、いわゆるWeiboみたいなスーパーアプリを作るってことを言ってんじゃねえのみたいなことを言ってる人もいたりするんですけどね。ただ本当にTwitterって、もっとすごいプラットフォームになりそうな気はするんですけどもね。なんかこう、なんかすごいポジションにいるのに、すごいことがなかなかできずにいるようなイメージがあるんですけど、そんなことないですか。

    小飼:すごいポジションね、すごいまずいポジションにもなりうるよね。

    山路:こんなに国家元首が罵り合う場を民間企業が提供しているっていうこと自体もすごいことだなあとは思うんだけど、

    小飼:ましてやマスクの手に渡るかもしれないっていうのはね、なかなかね、

    山路:まぁでも独裁国家のなんか変な金持ちとかが手に入れるよりはマシなのかなという気もしなくはないけど、

    小飼:えー、

    山路:そうでもない(笑)? 同じようなもん、マスクも(笑)?

    小飼:えー、

    山路:たとえばサウジアラビアの大金持ちが買うとか(笑)、どっちがマシかなっていう話、

    小飼:まぁ、アメリカ国民である点というのが、まぁややマシなのかな。

    山路:理想的ではないけれども、何か誰かが買うとしたら、まぁマシなところかなーぐらいなとこなんですけども(笑)、あんまり素直にうなずけないところではありますよね。

    小飼:うなずけない。マスクが買うっていうことになると、上場も廃止になるわけじゃん。再上場しますとかっていうことになる、だからそれだけで公的監視が弱まるわけじゃん。今までゴネてたのに、再び素直に買いますっていうのも、それとマスクのロシアの台本読みが始まったのっていうのが期を同じくしてるっていうのは、すごい気になるんだよね。だから、なんで買うときにゴネたかって言ったら、マスクが現金を用意しがたいと、だから実際に現金を用意するためにはTwitter株じゃなかった、ごめんなさい、Tesla株をものすごいたくさん手放さなければいけないという計算になってそれでゴネてたっていうことに、はずなんだけど、

    山路:本当の理由はそうじゃないかもっていう、

    小飼:こっそりロシアがファイナンスしてるとかっていうのは、

    山路:ロシアにそんな金はあるんでしょうか、

    小飼:それはあるさ。だって、戦争が始まる前というのは、外貨いっぱい持ってたわけですよ。天然資源売りまくったおかげで。だから、武器は尽きちゃったけど、金はあるんです。でも、単に決済してくれないというだけで、自分のところにあるドルというのも、送金してもスイート止められちゃうっていうか、受け取ってくれないわけです。

    山路:金とかも確かなんか、輸出制限とかなんかかけられてませんでした?

    小飼:いや、でもわりと貴金属というのは密輸しやすいんで。金を第三国に流出させて、そこの資金を特殊工作に使うっていうのはいっぱいありだと思うよ。実際に北朝鮮とかっていうのはまさにそうやって裏工作の資金を送金してたわけだから。

    山路:ただマスクがそういう裏取引に手を染めたんだったら、かなりがっかりですよね、もう仮に。仮にそういうルートでの資金が流れこんでたら、

    小飼:そういうのも、監査しなければいけないので。30兆円の男というのはそれにふさわしい監査対象になってしまうのよ。避けられない、それは。

    山路:非上場にするっていうのは、つまりきちんとした手続きさえ踏んでいれば、非上場にはできちゃうわけじゃないですか、

    小飼:できちゃうわけです、

    山路:そこんとこを止めることはできないわけですよね、どこも、

    小飼:どこも止められない、だからきちっと正当な手続きを経てTOBした場合というのは、もうそれで消し込まれちゃう。ただその後で再上場するというケースはあるんだけど、DELLみたいに。でも、やっぱりパブリックカンバニーっていうのを経営するというのは、ウザいわけですよ。でも、そのウザさに耐えるというのと引き換えに、大量の資金を調達できるっていう事になってるんで。

    山路:まぁマスクの場合はあまりにも、

    小飼:Teslaですら、非上場にしようとしてたわけだよ、彼は。だから、マスクの上場嫌いっていうのはもうこれはもう鉄板なわけですよ、

    山路:SpaceXもじゃあ、やっぱりIPOはしない?

    小飼:どうかなあ。

    山路:なんかSpaceXこそ、これからバンバン衛星あげるんだったら、もっと資金とかは調達しなきゃいけないような気はするんだけども。

    小飼:まぁだけれども、SpaceXの場合、政府の金も引っ張りやすいので。ましてや今回のStarlinkの話というのは、まさにその延長の感じがしません?

    山路:そうだよな、なんか私なんかもパッと自治体ひとつずつ買えばいいんじゃねーのって思ったぐらいだから、そういうことでお金は入りやすいかもしれないですね。

    小飼:あと、サービスできる地域とできない地域というのがあるじゃない、なんで衛星インターネットなのに、地域がわかれてるのかっていうと、単に経済的というのか、商売的な理由かと思えば、もっと物理的な理由かもしれないと、

    山路:え、どういうことですか?

    小飼:基本的に地上局がおけるところでないと、

    山路:へええ。

    小飼:衛星インターネットというからには、もう地球上のどこでも、太平洋のど真ん中でもできそうな感じがしますけれども。StarlinkっていうのはLEOなわけですよね、低軌道なわけですよね。だから当然、見通せる範囲というのは静止軌道とかよりもずっと狭いわけですよね。その場合、衛星と衛星が通信して、ローミングしてるのかと思いきや、基本的にはワンホップ、

    山路:あ、地上局とやってんだ。

    小飼:今のところは。

    山路:あ、そうなの。

    小飼:今のところは衛星同士で中継というのは、ただ、いちおうそのための機能というのはついてはいるみたいね。光通信で衛星同士とか結ぶことになっていて、

    山路:今打ち上げられてるStarlinkの衛星って2700基とか、そんなもんでしたかね。まだ足りない感じなんですかね。

    小飼:というよりも、本命は次のStarlink2だといわれてる、

    山路:あのでかいって言ってたやつ、

    小飼:そう、だからでかい、25平米のアンテナを載せて、専用のディッシュがなくても普通の携帯電話と通話できるようになるという。

    「反射衛星砲式にしないと」(コメント)

    山路:反射衛星砲式って、なんかなんとなく年代がわかっちゃいますよね(笑)。

    小飼:じつはイリジウムとかっていうのはそうしてたんだけれども、その場合というのはルーティングが大変になるというのと、中継するときにどの衛星がどの衛星と中継するっていうのの計算がややこしくて。イリジウムはそれでも当初計画で77個、結局のところ66、たかだか66個の衛星だったんだけども、Starlinkは数千、数万のオーダー、

    山路:それってやっぱり処理できるようになったのは、半導体とソフトウェアの力みたいなことなんですかね。

    小飼:あと太陽電池の性能。

    山路:あれ、イリジウムって結局どう、イリジウムって結局どうなったんでしたっけ、

    小飼:今どうなったんだっけ、とりあえずアウトオブサービスになったのかな。

    山路:まぁしかし、こんな衛星通信っていうのが改めて話題になるようになるとはあんまり思ってなかったですけどもね、携帯電話とか、あるいは本当に普通の一般家庭におけるアンテナで衛星通信使って通信できるみたいなことになるっていうのは。

    著作権とコピペAIと性的嗜好、「Googleがガジェットを出す意味」について

    山路:じゃあちょいと、IT絡みで、Microsoftの話、Microsoftが最近、イグナイトとかそのイベントとかやってたじゃないですか。いろいろ、Office 365とかなんか発表してた、

    小飼:なんかOfficeとOffice365、ごっちゃになって、なんか日本のユーザーにはむしろさらに、ただでさえわかりやすいとはいえないサービスがさらにわかりにくく(笑)、

    山路:Microsoft 365に統一していくんですよね、確か、ですよね(笑)?

    小飼:Microsoft 365になるんだっけ、正式名称が、Officeというのが取れて。

    山路:その中でこう、いろいろ発表はあったんですけども、特にこのMicrosoft Designerっていう、アプリといえばいいのかな、これなんかのところで本格的に画像生成AIなんかも搭載してくるという。画像生成AIっていうのがこんなに商業用サービスですぐになんかこう搭載されてくるんだっていうのがびっくりなところがあるんですけどもね。

    小飼:そう?

    山路:いや、いろいろ著作権とかの処理なんかも、なんか大変だったりとかすんのかなとか思ったんだけども、

    小飼:でもそれ言うと、GitHub Copilot、いよいよこれは著作権に抵触するぞという、

    山路:コードがもう、

    小飼:そう、コードを保管するときに、CopilotがあくまでもAIが生成したものと。でもその生成するためのAIというのは、GitHubのパブリックレポジトリに、OSSから取っている。なんだけども、それでたとえばHello Worldぐらいであれば、もうそれはトリビアルな例じゃないですか、誰が書いても同じようなコードになるし、当然AIがやってもそうなるけれども、ある人がけっこう複雑なアルゴリズムで、関数1個が50行以上あるやつが、もう本当にコピペだったと。

    山路:これは何と言えばいいのかな、結局AIと言いつつも、その使えそうなところっていうのは丸コピで、

    小飼:そうそうそう、

    山路:する仕組みになってたというか、

    小飼:これはAIが生成してんじゃなくて、クソコラのレベルじゃないかと。要は顔写真を丸っと取って、丸っとペーストするという、そういうレベルじゃないかと。だから、クソコラはクソコラで、著作権成り立つかもしれないけど、でもその場合の顔のオリジナルというのは、明らかに、あからさまにそっちのコピーされたにある、

    山路:意外に大したことはやってなかったかもしれないっていう、

    小飼:そういう感じはあるね。

    山路:ちなみにこれって、プログラムのコードをコピペするっていうのは、どこまでがよくって、どこからがダメなんですか。

    小飼:だから、ほんとケースバイケースなんだよね。ひどい例になると、すごい長い素数をバイナリダンプすると、著作著作権に抵触するというので違法素数というのまで。

    山路:え、なんで? そんなことがあり、素数なのに?

    小飼:素数なのに、それを2進数表現したものというのは、プログラムのコードになってしまうと。どんなプログラムも数値の羅列に直せるわけじゃない。それがたまたまDVDの、

    山路:あー、それか。

    小飼:そう。

    山路:そういうことか、はいはいはい。なるほどね。なんかありましたよね、そういえば。なんかDVDの暗号鍵なんか、そんなような形に関わってくるやつですよね。けっこう前の話ですよね、20年くらい前? 下手すると。

    小飼:そうね。そうね、1999年だから、もっとだ。で、もう違法素数自体がWikipediaにペーストされてるね。

    山路:ああ、じゃあもうそれよくなったってことなのかな(笑)。なるほどね。これは、それこそ、すごいこう、何て言うのかな、1行でもまずいっていうコードもあり得たりするわけですか?

    小飼:ん?

    山路:たとえばアルゴリズムで1行で表現できるけども、

    小飼:あり得る。あり得るけども、でもさっき言ったようにケースバイケースでしょ。

    山路:これって結局、なんて言うか、裁判になった時に裁判所がどう判断するかみたいな話なんですか?

    小飼:まぁそういうことです。

    山路:あ、そうなんだ、意外にまだそういうものなんですね。

    小飼:機械的には定義できない。要は、それができるのであれば著作権違反を見抜くAIというのもできるわけだけど、実際にYouTubeとかで運用されているけれども、しょっちゅう誤爆するわけで、誤爆「も」するわけでしょ。

    「最近急にAI絵師増えたのなんで?」(コメント)

    山路:これはStable Diffusionがあれ、オープンソースで公開されて、たぶんそれを自分のパソコンにインストールしてガリガリと、

    小飼:すらないよね、今LINEのアカウントもあるしね、

    山路:まぁとにかく、画像生成AIの民主化が始まったというか(笑)、まぁめちゃめちゃ増えてるので、AI絵師が増えてるという、

    小飼:AI絵師が描いたやつとかがさ、pixivとかにガンガンアップロードされて、またそこもカオスになってるわけじゃん、だからそうすると、ますますAIと人のが区別できなくなるよね。

    山路:これ、なんか弾さんがちょっと前に言ってた、本当にAIが山ほどそういう、なんかこう著作物というか、創作物を出してきてからが本番みたいな(笑)、

    小飼:そうね、

    山路:いよいよ来ましたね。ただ、この機械的なものでクソコンテンツが山のように出てっていうのは、もう私たち、ここの数十年で何度も体験してるじゃないですか。あと、Microsoftで言うとBing、あれで画像生成の仕組みって、Bingのほうで、画像生成をそのまんまフロントエンドで呼び出せるようになってきてるという、

    小飼:前に言った通りだよね。だから検索エンジンが検索ではなくって、自分でコンテンツを生成したり、あるいはコンテンツをパクって表示するというのは、最近のGoogleってWikipediaとか、本当にモロパクリ平気でするようになってきたじゃないですか。

    山路:まぁ本当に、このへんのBingとかGoogleとかあの辺のところっていうのがAI搭載、機能搭載してくるっていう流れはもう避けられないんでしょうけどね。まぁしかし、コンテンツってこれで豊かになるんですかね? なんかこう、AIとかでクソコンテンツがいっぱい出てくることで、さらにその足場のもとにいいコンテンツっていうのが量産されたりもするんでしょうかと。

    小飼:どうなんでしょうね。

    山路:あとはエロコンテンツとかすごい充実しそうですけどもね。

    小飼:それもまたどうなんでしょうね。でも、AIにしか生成できないものというのが一定数出てくるところがあるでしょ。

    山路:人間の性的嗜好を超えた、

    小飼:指の形がおかしくないと俺は興奮できないんだ、とかね、

    山路:ドラゴンと車の(笑)、

    小飼:そうそうそう、本当にあれですよ、ドラゴンと車のあいの子が生まれるんですよ。

    山路:むしろAIによって人間の新しい、

    小飼:ドラゴンモルカーとかね、

    山路:性的嗜好が開拓されるのかもしれないですけどもね。

    「AI君に寝取られのコンテキストを理解するのはまだ早い」(コメント)

    小飼:でもAIがAIを、そうそう、AIの視点から寝取られというのは、今まであるAIを使ってた絵師が他に行っちゃうこととか、そういうことになるのかね、

    山路:そうなのかな、そこまで人間的なのかな、AIっていうのは(笑)。じゃ、ちょっとIT絡みでもう一つ。GoogleがいろいろPixel 7とかPixel Watchとか発表した、

    小飼:そう、7はちょっとそそられたんだけどね、まぁでもうすらデカいんだよね。

    山路:これ、どうですか、Pixel WatchとかPixel 7とか、Googleのハードウェア全般についていかがですかと。

    小飼:いや、基本的にそれがないとAndroidの開発って、Androidアプリの開発ってすごい難しくなるでしょう。やっぱりReference machineがないと。

    山路:ある意味、素の状態というか、メーカーのカスタマイズが入ってない状態での。

    小飼:そうそうそう。

    山路:ただ、私の偏見かもしれないですけど、Googleってハードウェア事業とかに関して、いまいち信用が置けないイメージが(笑)、

    小飼:ね、

    山路:偏見じゃないのかな、私のこれは(笑)。Pixelだって、

    小飼:Motorolaに対する仕打ちとかも、かなり酷いもんだったしね。

    山路:Pixelも日本で売らなかったり売ったりとか、そんなのありませんでしたっけ。出してないやつありますよね、けっこう。Pixel Watchとかも、ちゃんとこう続けてくれるんだろうかっていうのは、この前、前回も言ったStadia、ゲームサービスなんかあっさり終了したりとかしてるから、本当にちゃん後継機とか出すんかいな、

    「Nexus 7」(コメント)

    小飼:Nexus 7はけっこう良かったんだけどね。でも後が続かなかったよね。

    山路:タブレットもいちおう今度、出すとは言ってるんでしたっけ。けど、しばらくタブレット出さなかったりとか、なんかその辺がどうも不安定だったりするんですけどね。これあのPixel、ハードウェアやっていくとか大々的に言いつつも、台数的にiPhoneと比べたらもぜんぜん比べ物にはならないじゃないですか、Googleがハードウェア作る意義ってやっぱりあるんですか?

    小飼:やっぱりGoogleが作らないっていうことは、他に作らせなければいけないけれども、他はけっこうそこからいじるわけじゃないですか。そこからいじって、いじったおかげでGoogleがせっかくReference OSをアップデートしても、自分のとこはアップデートできないとか、そういうことになるわけじゃないですか。

    山路:Googleとしてはハードウェア事業をちゃんとそれで利益が出るようなもんに育てるつもりってあるんですかね?

    小飼:利益が出る出ないではなくて、少なくともAndroidはこういうふうに進めていきますっていうのを示すためのものとして出し続けるっていうのは。MicrosoftのSurfaceも、利益出るかどうかっていうのはわかんないけれども、でも、利益出る出ないにかかわらず、SurfaceもXboxも出してるわけじゃないですか。

    山路:まぁXboxは思い切り儲けてはいますけどね、

    小飼:そういうコミットメントが、あ、いやそれは日本だから。やっぱりアメリカではそこそこ売れてるわけですよ。それでもまだ黒字かどうかっていうのちょっとわかんないんだけども。重要なことですよ。

    山路:そのSurfaceなんかに関して言うと、CPUとかもARMのやつを他よりも先に搭載したりとか、

    小飼:そうそうそう、

    山路:かなり意欲的なことをやってますね、

    小飼:(コメントを見ながら)だからカスタムチップだよって、僕もあの、そうなんだよな、もし糖尿でなければ、ポテトチップ目当てに買ったかもしれない。

    山路:ああ、なんか、あったらそういう、

    小飼:そう、Pixel 7買うと、要は、カスタムチップが入ってますというのが、

    山路:くだらない(笑)、くだらない販促がありましたよね(笑)、

    小飼:でも、かなりうまいらしいよ、

    山路:本当に?

    小飼:かなりうまいらしいよ。

    山路:そうなんだ(笑)。

    スタッフ:ちょっとよろしいでしょうか、Google、Apple、こういうグッズ系っていうか、ガジェットにはMicrosoftとかはやっぱり参入はもうしない、

    小飼:いや、でもSurfaceでしたので、Windows Phoneは流れちゃったけども、Surfaceはもう根付いたわけじゃないですか。

    山路:それにまぁXboxあるから、やっぱ、なんか機会は伺ってんじゃないのっていう気はしますけどね。全く、あ、でもちょっと気になるのは、HoloLensとか続けてないみたいな感じがするのはやや、

    小飼:なんかディスコンしちゃうような雰囲気だよね。

    山路:この流れで言うと、Meta Quest Proって最近出たじゃないですか、けっこう高い。あれって、MicrosoftがTeamsアプリを開発したりとか、

    小飼:HoloLensでやろうとしたことなんじゃないのと言うね。

    山路:もうなんか、もしもそうだとすると、ハードウェアよりもなんかクラウドだったりとか、サービスの会社になっていくこともあるのかもしれないですよね。

    スタッフ:たしかにAzureと入れ替わりな感じが、印象としては。

    山路:入れ替わり?

    スタッフ:何かこう、Azureがなんか成立してシェアとってきたら、

    山路:ビジネスとしてそこに力を入れる、

    小飼:入れ替わりとは? Azureのために必要なんだよ、何を言ってんねん。

    スタッフ:あ、すいません。

    山路:要は事業の柱をAzureにするっていうことですよね。

    小飼:だから、こっちに手元のデバイスがなければダメな、クラウドはクラウドだけで成立してるわけないわけですね。こっち側も必要なわけです。

    山路:だから、そこんところで本当にHoloLensとかがあんまり力入れなくて、Meta Quest Proのほうのところで大々的に発表したっていうのが気になる、

    小飼:ヘッドセットって、なんか来るのかねっていうのは、またOculus Goを見た時には、あ、これでいいんじゃねと思ったんだけれども、やっぱり2点、どうしてもまだ未解決な問題というのがあって。まず一つは、かけてないと外界が見えない。だから、実際にこうやってやんないと、現世に戻って来れない。

    山路:パススルーはいちおう、あるはありますけどね。

    小飼:パススルーはあるし、HoloLensみたいにMRと、Mixed Realityという方向もあったけど、でもその、にしてもやっぱり重たい、でも重たいのは技術的に、普通に、今の技術を進めていけば、いいところまでいくかもしれないけど、もっと問題なのはインプットデバイスをどうするか。

    山路:あれではやっぱダメですか。

    小飼:重たい、いや、(両手でVRコントローラを持つジェスチャーをしながら)これ持って街出るの?

    山路:そうですね(笑)。

    小飼:だから、家の外に出れない。今のVRヘッドセットっていうのは。出なくてもいいんじゃないかという意見もあるんだけど、十分に進めばね。本当に、もうそれこそ『ソードアート・オンライン』のナーヴギアみたいなものができれば、もう家の中にずっといればいいじゃんということになるのかもしれないけれども。

    山路:コントローラーって事に関しては、最近のApple Watchってジェスチャー機能、あるじゃないですか。ぎゅって手をやったりとか、これで操作できる、

    小飼:まぁ誤動作が多いんだか、僕はまだあれなんだけど、でも、こう言うのもなんだけれども、本当にデジタルクラウンとボタンと、あと画面スワイプで出来ることしかさせてないじゃん。

    山路:まぁそうですね。

    小飼:それよりもややこしいことというのは、もうiPhoneでやってくれと。それよりもさらに面積が必要なことというのはiPadでやってくれと。あるいはMacでやってくれと、そういう割り切りがあるじゃん。

    山路:そのへんのとこ、非常にAppleって保守的というか、現実主義ですね、ほんとに(笑)。夢がないというか。

    小飼:おかげでヘッドセットが出ないっていうのも、そういうことなんじゃないですかね。

    山路:MetaがHorizonとか、まぁわりと開発途中の段階でもガガッと出した割には、Appleとかなんにも出してきませんもんね。私も月に1回ぐらい、思い立ってMeta Oculusかぶるんですけど、やっぱ1時間が限界なんですよね(笑)。あれ、VRChatで何時間もやる人っていうのはなにが違うんだろうなあ。

    小飼:なにが違うんだろうね、体力?

    山路:三半規管が違うのかね。

    小飼:そうかもしれない。

    「なぜ日本にデータセンターを?」と「中国からの半導体人材の引き上げ」

    山路:じゃ、ちょっとITがらみもう一つ、さっきクラウドの話が少し出ましたけれども、けっこうMicrosoftにしても、Googleにしても、クラウドサービスに関しては日本への投資をすごい進めてるという話、なんかそれこそ、

    小飼:ああ、ちゃんと物理的に投資しますよと言う、

    山路:Googleは日本に1000億円投資。再来年には千葉でデータセンター開設でしたっけ。あと、これはMicrosoftじゃないけどAWSのほうか、AWSのほうが、これまた日本リージョンに3480億円投資ですって。

    小飼:それよりもマーケットプレイスを何とかしてほしいんだけれども、AWSもいいんだけれども、

    山路:まぁまぁ(笑)、それはさておきだ、このビッグテックがこんなに日本のクラウドに投資してるんですか?

    小飼:こう言ってしまうとなんだけれども、中国に置けないから(笑)。

    山路:それはこう言ってしまうとなんだな(笑)、確かに。