小飼弾の論弾 #332 「DOOMも動くハエ脳全スキャンはマインドアップロードの先駆け?AIがミレニアム懸賞問題の1つを証明、地図の描き方で世界の認識が変わる」
「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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今回は、2026年09月15日(火)配信のテキストをお届けします。
次回は、2026年10月06日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2026-09-15配信のハイライト
- iPhone Duoの感想
- 「日本に自動運転タクシー?」と「フェルマーの最終定理とAI」
- 「生成AIは知ってることだけ」と「今のAIとHAL」
- 「AI減速論の意味」と「AIの進歩と格差の拡大」
- 「ショウジョウバエがDOOM」と映画『まどマギ』感想
- 「アフリカの未来と出生率」と「南極の資源」
iPhone Duoの感想
山路:コメントで、
「で、山路さんはiPhone Duo何台予約? 3台4台?」(コメント)
山路:買うことは確定なんかいっていう。で、iPhone Duoですよ。見ました?Appleの発表会の動画。
小飼:いやー、見た限りではさすがの後出しじゃんけんというのか(笑)、
山路:ねえ、
小飼:でも、ここまで後出ししたっていうのは本当に久方ぶりですよね。普通、数年ぐらいなんだけれども。
山路:フォルダブルのスマホに関しては7年経ってますね。最初にサムスンだっけ、だからぜんぜん市場としてまだ成立してるとは言えないような、ジャンルにはなってないっていう。
小飼:サムスン頑張って頑張って頑張っているんだけれども、なかなかキャズムを超えられない。iPhone Duoでキャズムを超えるか、なんですよね。
山路:うん。動画で見た限り、私今までサムスンのフォルダブルもいいなとは思ったんだけど、実際には買わずに踏みとどまるというか、そこを買うに至らなかったのはやっぱりアプリのほうの作り込みがちょっとなみたいな。
小飼:僕はもう少しシンプルに考えている。どういうことかっていうと、数の上ではAndroidフォンのほうがいっぱい出てるわけじゃないですか。ところがタブレットのほうはどうですか?
山路:ぜんぜん出てないですね。
小飼:ぜんぜんでしょ。
山路:Fireタブレットも、Androidタブレットとして数えるかどうか。
小飼:初期の頃は出たんだけれど、もう抵抗をやめちゃったというのか、無名の端末が回転寿司のところとかに置いてあったりするのを除けば、KIOSK端末ですらiPadが幅を利かせてるわけです。フォルダブルって、要はフォールドできる、フォンというよりもフォールドできるタブレットでしょ。で、タブレットのアプリがないじゃん。そこなんですよ。これはさ、本当にiPad miniの客をさ、ごっそり獲れるじゃん。だから、かなりAppleプロダクトでもカニバライゼーションが起こると思います。いや、それはiPad miniを買って、iPhoneを買って、まだお釣りきますけど、絶対こっち買いますよ。
山路:まぁここで(iPad miniを見せながら)使ってるiPad miniはちょっと、ここをフォルダブルにするんじゃなくて、これはまぁiPad miniのまま使うかもしれないですけどね。じゃあ10月13日でしたっけ、弾さん、予約レースに参加するわけですね。
小飼:まぁしちゃうんじゃないかな。
山路:私も全裸待機かな。
小飼:じゃあやっぱり16台くらい買ってもらわないと、
山路:なんというか、それは転売ヤーですよね、それは。それにしても値段はインパクトありましたね。
小飼:えーとですね、それ日本円だからだと思います。米国価格だと2000ドル、例によってマイナス1、1999みたいな価格が付いてますけれども、Galaxyフォルダブルってアメリカだとマイナス100ドルぐらいなんですよ。でも、日本だと10万円ぐらい下がるんですよね(笑)。まぁ要は1Appleダラーが高すぎるというのか。
山路:しかしAppleの値上げっていうのは、それはもう日本円が悪いだろうっていう話で(笑)。まぁしょうがねえんじゃねえの、とは思いますけどもね。それにしても今回のこの、
小飼:2000ドルっていうのはコンペティティブだと思いますよ。
山路:このヒンジのあたりの、その作り込みとかすごいじゃないですか。
小飼:いや、まぁ実物を見てみないとな。まぁでも見た人たちみんな、普段Galaxyフォルダブルを使ってる人たちもけっこう、
山路:ライターによっては「正気か?」って言ってましたよね、その作り込み、そういうそれを大量生産品でやるようなその技術じゃねえだろうみたいな、
小飼:だから量産技術の確立まで含めて、そういうことなんでしょうね。
山路:私がiPhone Duoを欲しいなと思った理由はやっぱり、その辺の、現代の言ってみたら製造技術の頂点というか、最先端みたいなもんじゃないですか、それをやっぱりなんか所有して愛でてみたいなっていうのもあるんですよね。
小飼:あとリセールバリュー的にどうなのかっていうのもある。そう、どれくらい経年劣化しやすいか、あるいはしないかっていうのも見てみたいっていう。
山路:5、6年使う感じじゃないような気がしますけどもね。
小飼:でも、今時の本当にスマートデバイスってそれくらい平気で持つもんね。
山路:フォルダブルはいろいろ故障はしそうな気がしますけどもね。あ、
「山路さんVision ProとZOZO SUITは現役?」(コメント)
山路:ZOZO SUITはもう捨てちゃったから、
小飼:捨てちゃった(笑)、
山路:Vision Proは現役ですよ、マンガ読んだりとか映画見たりとかするのにけっこう毎週使ってますね。Vision Proはぜんぜん買って、お得とまでは言わんが、後悔はしてないです。
小飼:(iPhone Duoは)Vision Proの半値だよ! 安い!
山路:安い、そう考えると安い(笑)。2台買いたくなる。
小飼:安いー(笑)。
山路:今回iPhone Duoだけじゃなくて、iPhone18 ProとApple Watchのシリーズ12が出たじゃないですか、弾さんどうなんですか?
小飼:じつは両方とも注文した、
山路:過酷なApple税の取り立てに(笑)。
小飼:まぁあぶく銭が入ったということもあるんだけれども(笑)、交代する理由がいくつかありまして。Watch 12のほうは、僕が持ってるApple Watchesが、2つ持ってるんですけども、両方とも新しいWatchOSに非対応という(笑)、
山路:なんか毎年買ってるようなイメージありましたけど(笑)、
小飼:昔は、出たての頃はそうだったんですけど、今これが(Apple Watchを見せながら)一番新しいな。一番新しくても、これがseries 7だから、だいぶ経ってる。
山路:本当に?
小飼:だいぶ経ってる。
山路:え、じゃあ18 Proのほうは?
小飼:で、ですね、我が家では僕が最初に1年使ったやつというのを妻に譲るという慣習がしばらく続いてたんですけれども、今僕が持ってるのがiPhone Airで、Airは僕個人はこれでいいかなという感じなんですけど、妻のほうはかなり写真を撮るので、
山路:カメラがいいやつがほしいんだ、
小飼:そうそう、カメラがいいやつでないとダメなんですよね。
山路:(笑)なるほど、
小飼:そういうのをちょっと踏まえて、
「ネグリジェ色にしました」(コメント)
小飼:(笑)、
山路:ネグリジェ色、なんたらパープル、
小飼:バーガンディだ、ワインの名前ですね、バーガンディ。
山路:なるほど。Apple Watchとかどうなんですか、今回機能的にApple Watchって割と地味に見えつつ、けっこうセンサー類が一新されててすごいなと思ったんです。
小飼:けっこう7から12へのイテレーションっていうのは見ててけっこうすごいなぁと思ったのは、まず今はガワが3種類あるんですね。一番基本的なやつはaluminumなんですけれども、その一つ上がtitaniumで、一番いいのがセラミックということで。で、titaniumのガワは前から欲しかったんですけど最初はUltraしかなかったんですよね。
山路:ああ、ウルトラ、一番最上位の?
小飼:そうですね。でもUltraはちょっと僕にはゴツすぎて。そうしたら、Ultraでない普通のApple Watchにも降りてきてて。
山路:え、titaniumだと何がいいんですか?
小飼:皮膚への当たりがいいです。特にかぶれるとかっていうのはaluminumでもないんですけれども、普通の、Apple Watchの前にずっとはめてたやつっていうのはやっぱり金属アレルギーうっすら出てて、けっこう気にはなってた。
「セラミックは?」(コメント)
山路:って。
小飼:セラミックはね、色かなぁ、本当にやっぱりセラミックだけあって真っ白しろ、
山路:なるほどね、色が単純に。
「Apple Watch 12予約した。6から」(コメント)
山路:ああ、6から12だったら、かなりインパクトあるんじゃないですかね。
小飼:で、じつは6、もう1個運用してるのが6なんですけど、もう電池がへたりきってて、半日持たない、
山路:それは順当に買い替えの対象ではありますね。
「50万円のスマホとかどうなの?」(コメント)
小飼:逆に2テラって、iCloudとかを全く使わない、
山路:たぶんローカルでビデオとかを扱いたい人じゃないですかね。
小飼:なんでしょうかね。
山路:長尺の映像とか撮りたかったら、それぐらいあったほうが安心ってあるじゃないですか。映像関係者だったら、2テラはなんかわかるな。
小飼:僕ずっと256だね。iPhoneのストレージは。最低で256になってくれたのはすごい嬉しいと言えば嬉しい、
山路:まぁでも2TBのものを50万円以上と書かれてますけど、腕時計、時計の機能しかなくて1000万円のものとかもいっぱいありますからね、世の中には。
小飼:そうなんですよね。
山路:決済とかもできて、タイマーとかもついてて、まぁとかそういう風な、
小飼:その意味ではエントリーレベルの機械式のスイスウォッチがずいぶんとApple Watchに食われてるんですよ。今生き残ってるのはもう本当に宝飾品として価値があるやつ、同じロレックスとかでも、もう本当に金塊として使われてるやつですとか(笑)。
山路:数十万円クラスの時計っていうのは、そういうもう時計の比べっこみたいな、そういうクラスターから疲れちゃった人がもうApple Watchに移ってるみたいな話聞きますよね。
小飼:そうそう、OMEGAとかがだいぶ食われている。
「エアマックス狩りみたいにならないのかな」(コメント)
山路:怖いなー。iPhone Duo持ってたら狩られそうな気もするから、気をつけよう。
「AirPods 5は確実に買う」(コメント)
山路:ほうほう、ノイズキャンセリングすごいらしいですね。
小飼:確かにスリが多いところに、危険が多いところではなくてスリの多いところには連れて行きたくないですよね、iPhone Duoとか。バティカンとか、
山路:バリカン?
小飼:バティカン。超大昔の話ですけど、カシオQV10をスられましたね。見事に。バスの中で。
山路:大昔ですね(笑)。
小飼:超大昔です。ちゃんと保険も降りて、新しいの買えたんですけど、新しいやつは値下げになっていて結果的に得してしまったという(笑)。でも中に入っているデータがね、やっぱり。
「スマホの値上がりは米や小麦の値上がりと同じ」(コメント)
小飼:今や本当にそうですよ。
山路:必需品という意味で。
小飼:必需品という意味で。
山路:まぁiPhone Duoまでいかなくてもいいとは思いますけどもね。
小飼:それは安くも買えるし、リファービッシュしたやつとか中古とかでもいいんですけど、そういうやつのほうが今度は知恵がいるんですよね。買ってきて本当に初期設定をスーッとしてっていうのは、かえってそういうもののほうが難しくて、時々じゃないや、わりとよく聞くのはメルカリで買ってきてアクティベーションロックがかかってました、
山路:最悪だ(笑)、売主に連絡も取れないしな。
「ドル円はまた160円に」(コメント)
小飼:でも、方角としては依然そうだね。アメリカもまた金利上がってるので。
「今回の発表は新体制初の発表でしたが、第一印象はどうでしたか」(コメント)
山路:ジョン・ターナス体制になって初めて。
小飼:まだぜんぜん体制感がないね。だから今までの延長で来てるね、というのか。
山路:これはiPhone Duoが一つの試金石になるんですかね? その評判が。
小飼:いや、本当にプレゼンターというよりはエンジニアの方なので。
山路:でも最初はね、ティム・クックもロジスティックス担当のさえない男って思われたわけですからね。
「iPhone使ったことないんだけど、どうなんかなって思うんだ」(コメント)
小飼:でもやっぱり、ターナスさんにおかれてはマウスなんとかせい、しつこいようだけどマウスなんとかせい。
山路:Appleは時々外しますよね。iPhone、楽ですよ、使うと。さっきの質問に関して言うと。他のものよりも考えなきゃいけないことが少なくて済むというか。あ、GARMIN好きな人多いですよね、時計だったらスポーツやりそうな人はかなり持ちますからね。
小飼:山登りする人は。妻も持ってるんだけども、宝の持ち腐れのような(笑)、
山路:でも奥さん、かなりランニングする人じゃないですか。
小飼:そういう時につけ忘れるんだよ。
山路:なるほど。それはどうしようもないな、
小飼:マメさが足りないんだよね、
「円安のせいで日本人のIT、AI対応がまた遅れる」(コメント)
山路:それはそうかもな、
小飼:ただ円が高かった頃にも、何をしてたんだという感はあるので。
「日本に自動運転タクシー?」と「フェルマーの最終定理とAI」
山路:じゃあちょっとAIのところが出たところで、AI絡みの話いきますか。最初にちょっとAIというんでもないですけど、タクシーの話。日本にも自動タクシーが来るんじゃねえのっていう。
小飼:試運転はもうしてますよね、Waymoの。うちの近所にも来ましたよ。(サムネは)WaymoっぽいAI絵ですね。
山路:今回GOとWaymoが来年に東京で自動タクシーを走らせると、
小飼:両方とも組むの?
山路:別々ですかね、これは。
小飼:GOははっきり、
山路:パートナーシップって書いてある、戦略的パートナーシップに、一緒にやる感じですね、GOとAlphabet傘下のWaymoと日本交通、
小飼:いや、でもGOというのか日本交通は、もうライドシェアのずっと敵だったわけですから。
山路:ライドシェアを事実上潰しましたよね。
小飼:その通りです。いや、まぁでも何かを普及させるっていう時には政治も重要で、どれだけ政治が重要かって言ったら、LUUP見りゃわかるでしょ。そういうことなんです。
小飼弾の論弾 #331 「頻発する大規模自然災害・ネパール氷河崩落の衝撃、mRNAがんワクチンが最終段階へ、ICC所長を弾劾するアメリカの無法」
「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。
今回は、2026年09月01日(火)配信のテキストをお届けします。
次回は、2026年09月15日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2026-09-01配信のハイライト
- 「ネパール洪水」と「災害への備え」
- 「Mac miniが高騰」と「あのPebbleからリング」
- 「攻殻機動隊の時代感」とAIアニメ、新刊の案内
- 視聴者質問「もうパーソナルAIは生まれている?」と「東大新学部」
- 「立法府を無視するトランプ」と「違憲判決もシカトする日本」
- 「mRNAワクチンの速さ」と「うるう秒廃止」
「ネパール洪水」と「災害への備え」
山路:今コメントで、
「家のまわりの田んぼは水浸しになった」(コメント)
山路:って、それはそれは本当に何というか大変なことで。これ、今の時期の田んぼの水浸しってかなりのダメージですよね。
小飼:いや、全滅、ふつう全滅しますね、
山路:収穫前ですもんね。
「家は無事でした」(コメント)
山路:それはよかったですね、
小飼:それはよかった、
山路:それは本当によかったですけど、
小飼:田んぼはけっこう保水機能というのも、公共的な役割としてはあるので。
山路:だから、水はけがある意味悪いことは当然というか、
小飼:ダムなので。あれはあれでダムなので。
山路:貯水機能が重要なわけですもんね。これしかし本当に、
小飼:ただ日本の、もう十分すごいんですけども、ネパールのやつは。
山路:ああ、もうそっちからいっちゃいます?
小飼:そっちから。
スタッフ:あ、もうちょっと待ってください、
小飼:洪水の話が出たので。
山路:じゃあネパールの。
小飼:それまで乾いてるといいですね。収穫前には乾いてるのが理想なんですよね、水に入れて乾かすので。
山路:その流れでいうとネパールのやつ、相当びっくりしましたよね。起こる起こるとは言われてたけれども、ここまで、
小飼:実際に起こってみると。
山路:本当に山の形が変わってるというか、えぐれてるみたいな感じの。氷河が崩落して、なんかさらに山も崩れたみたいなことが出てたりもしますけれども。
小飼:地球の歴史では何度も何度も何度も起こったことなのかもしれないけれども。いやー、今、水系はちょっと外れてるはずなんですけれども、中国が三峡ダムを発電量で大幅に超える、3倍という超巨大ダムをヒマラヤの北側に作ってるんですね。
山路:あれってインドと中国とネパールに、バングラデシュのほうでしたっけ、どっちだっけ、
小飼:川の名前が何度も変わるので。最後はバングラデシュを通してベンガル湾に注いでます。
山路:じゃあ今回のとはちょっと違う方向の、
小飼:ちょっと違いますけれども。でも、そこだって、
山路:氷河の崩落はあり得るわけですよね。
小飼:氷河ドボンはあり得るので。
山路:ヨーロッパのほうではこういう氷河の崩落ってかなり監視とかをして、事前に予防というか避難の勧告を早めに出すみたいなことをやってるのだけど、ネパールとかは、エベレストの山系に関してはちょっとデカすぎて監視の目が行き届かないっていうことがナショジオだったかな、
小飼:ただ中国もインドもせっかく軍事用ではありますけれども、偵察衛星を持っているので。そこはちゃんと活用してもらいたいものですね。というのか、日本も持っとるのですよ、偵察衛星は。偵察衛星ではなくて、情報収集衛星という、またこれ軍を自衛隊と呼ぶような姑息な名前がついてますけれど。
「AIが使えそう」(コメント)
山路:まぁまぁ、そうですよね、相当活用されることになるとは思いますけれども。
小飼:ただじつはAIがどこまで当てになるのかというのもありますよね。AIが得意なのは、これまで起こったことの中で一番近いやつを見つけるというものなので。これまで起こってたことがないというのか、起こったけれども人類が知らないものに関しては、もちろんこれ生成AIみたいなトランスフォーマーベースのAIもさることながら、普通に科学計算するほうのAIもいっぱい投じられているはずではあるけれども、あんなの、あっという間だしね、時速200キロで迫られたら本当に逃げようがないというか。でも、それでもネパール側だったっけな、どこかの小学校で警報が出たので、すぐ逃げようって逃げて助かった事例っていうのがあるので。
山路:そこですぐに動けるってすごいですよね、ここまでの規模ってちょっとなかったわけじゃないですか。それで動けた人は本当にすごいな。
小飼:たぶんあったんだけれども、今ほど記録が、
山路:報道とかもされてなかった可能性がある。
「スマホの普及のためか、昨今の災害は映像がかなり出てますね」(コメント)
小飼:スマホでこうやって撮ってる人たちの姿というのもちゃんと、
山路:しかし撮ってたことで逃げ遅れた人ってけっこういるんじゃないかなって気がするんだよな、
小飼:いるんじゃないかね。現代人の宿痾ですね。僕だって(iPhoneを構えて見せながら)こうしちゃうかもしれないね(笑)。
山路:まさか時速なんか200キロ近くあるとは思わないじゃないですか、そんなのってね。これ、どう考えても温暖化の影響ってありますよね。
小飼:それはあるというのか、まぁでも温暖化してない時でもありうるんですよね、
山路:崩落はね、
小飼:あるんですよね。人類が知っている氷河の崩落で一番すごいやつというのはアラスカで起きたやつで、これは地質学的な研究で明らかになったというもので。どれほど凄まじかったかというと氷河が湾にドボーンって落ちたんですけど、その時に津波が起きまして、その高さが500m(笑)。
山路:500m? 東京タワーより高いのか。
小飼:もうわけわかんないでしょ。そういうこともあるので、でもヒマラヤの事例というのは今後増えるのが確実視されているので。
「校長先生が決断したらしい」(コメント)
山路:ああ、避難のことですかね。それはすごい、勲章ものというか、
小飼:校長先生が校長としての仕事をしてたわけですね。1万2000人とかやるやつではなくて、だから本物の校長ですね。
山路:1万2000人つっただけではわからないですよね(笑)、あまりにも情報がとっちらかりすぎて、これは視聴者を混乱させるだけではない気がしますが(笑)、今のは売買春の話ですよね、売買春してた校長の、
小飼:固有名詞としての「校長先生」ですね、
山路:視聴者を混乱させるだけの情報でしたけれども(笑)。
小飼:今後増えます。それだけは確かですよね。
山路:自然災害難民も増えそうじゃないですか。
小飼:じつは日本はこの点においても、課題先進国といえば課題先進国なんですよね。どういうことかというと、日本には砂防ダムという、まさにこういう事態に備えたタイプのダムをもうそれこそ猛烈に作ってきたんです。それでも防ぎきれないやつというのが最近の、異常気象というよりも超絶降雨ですよね。であるんですけど、そうでないやつはかなりの部分を防げてるんですよね。確かJICAがけっこう頑張って、こっちにも作ろうっていうのをやってるはずではあります。
山路:ただ本当、住める地域がすごい狭められていく可能性あるなっていう気がしません?
小飼:というよりも、もともと狭いじゃないですか。
山路:そうなんだけど、それこそ被害にあった、今回ネパールで被害にあった人ってあのまんま村とか再建できるんかね、と思いません?
小飼:また人口がカトマンズに集中すると、
山路:そうそうそう、そういうふうな人口動態がめっちゃ、
小飼:それはそれでいいというのか、
山路:都市集中は避けられないことだったみたいなことではあるのかもしれないけど。より安全な都市に住むようになるみたいな。
小飼:いや、分散して暮らし続けるっていうのは現代的にはより難しいですよね。徒歩よりも車のほうが幅広の道路をどうしても必要としますし。
山路:ただ本当にみんながじゃ100パーセント都市に住めるかっていったら、それもないわけじゃないですか、絶対に。つまり農地だったりとかメンテナンスする人間っていうのは絶対にいるし、
小飼:ああ、それはもちろん、
山路:それはもちろん農地とかもロボットが完全に稲作やってくれるんだったら、それはありなんかもしれんけれども、そこまではいかんでしょう。
小飼:そもそもヒマラヤの山岳部の主要産業って、
山路:観光とかなんかな、
小飼:観光ではさすがに全部賄えない、
山路:ネパールって相当入山料が、国のGDPに大きな割合を占めるみたいな、
小飼:ブータンとかさらに、だけど。だからといってそれで必要な外貨をそれが稼いでるわけじゃないからね。
山路:まぁしかし、あ、なんか、
「本当のことでびっくりした」(コメント)
山路:って、本当、
小飼:事実はAIより奇なり、だね。鬼成(おになり)だね。
山路:いやーびっくりしましたと。
小飼:あ、
「ネパールが中国やインドから独立を保ってるっていうのはなんでなの?」(コメント)
小飼:っていうのか、ネパールに関してはブリカスが頑張ったということがあります。ブータンがちょっと謎なんだよね。どうしてなんだろうな。
山路:そういやネパール人の知り合い、いるんですけど、その人はネパールのわりと裕福な不動産屋の息子だったんで、まぁ日本にも留学できてみたいなのがあったんですけど。
小飼:カレー屋さんの友人が(笑)
山路:カレー屋さん?
小飼:カレー屋さん、まさしく。
「ネパール、コーヒー栽培もやってるんだ」(コメント)
山路:へええ、そうなんですか。
小飼:意外とコーヒーには向いてますね、低緯度で、かつ水はけがよくて。
山路:いやまぁ本当、自然災害これ、たぶん、
小飼:あとね、ネパールは意外なことにラム酒がおいしい、
山路:ラム酒? ラムって熱帯のサトウキビ、
小飼:どこでも作れるものではある。
山路:そうなんですか。
小飼:糖分があれば、それをアルコール発酵させて作っちゃえばいいので、どこでも作れるものではあるんだけども。美味しく作るというのはこれまた別の話で。
山路:気象災害のことで言うと、今後マンションとか家とか買うときなんかも災害リスク、すごいみんな織り込むようになるんじゃないかみたいな話をちょっと前回したと思うんですけど、これ、自分でも調べてみると、どこのところの浸水リスクがどうっていうことをものすごく精緻に出したようなデータって、そんなにないんですよね。
小飼:いちおうハザードマップとかも。
山路:それぐらいはあるんだけど、
小飼:東京都はくれるんですけどね。
山路:自分でそういう地図の上にいろんなハザードマップ重ねるアプリ、Codexに作らせてみたんですけども、意外にデータが足りてないというか。で、ここのとこで水が溢れるといっても、じゃあどういうふうに水が流れんの、みたいなところまでっていうのはそんなにみんなが手軽にその情報って手に入れられるわけじゃないんですよね。
小飼:ないし、歴史もあるしね。だから縄文人が平地に住まなかったのには、本当にガチな理由があるわけで。東京が実質的な首都になったというのも、江戸時代に、
山路:利根川を治めることができたから、
小飼:銚子のほうに持って行ったというのも、
山路:徳川家康の、
小飼:そうでないと使えないわけですよね。
山路:いやー、気象との戦いっていうのが21世紀の、もう人間同士の戦争やってる場合じゃないんじゃないの、とは思うんだけど、
小飼:いや、全くもってそのとおり、
山路:たぶん気象災害に対応するだけで人類、かなりの体力使うんじゃないかと思うんだけど、これから。
小飼:地震だってあるのよ。
山路:いや、大変ですよねと。じゃあちょっとぜんぜん次、話題変わるんですが、
「宅建士がハザードマップの説明を義務化したはず」(コメント)
山路:それは素晴らしい、
小飼:それはいいことなんだけども、ハザードマップというのは何度かこの番組でも触れましたけれども、プラス政治というのが、そう、だから政治がどうなってるという、どうなってるのというのか、その土地の政治的な重要性というのも欠かせませんからね。中央区はついに輪番停電で停電しませんでした。
山路:まぁ人気のあるエリアに、高いところに住めってことなんかね(笑)。
小飼:川崎市はどうでした……だから、いざという時のことを考えなければさ、川崎市って本当に安くて便利で、じつは長女が今住んでるんですけどね。しかも安い(笑)。なんだ、いいことづくめじゃないかと思うけどな、やっぱり、
山路:多摩川とかが氾濫すると、
小飼:輪番停電は食らう、
「中央区は租界みたいなイメージ」(コメント)
山路:ってコメントが(笑)、
小飼:それは否めませんな。
山路:金の力で無理を効かせてる、みたいなところがありますわな、
小飼:それは否めませんな。でも、その点に関しても伝統があるので。たとえば佃とか埋め立て地なんですけども、江戸時代からの埋め立て地なの。しかも、大阪から移民を募って佃島にしたんです。だから、いまだに大阪の佃と東京の佃っていうのは交流があって、
山路:親類とかがいたりもするんかもしれないですね、へえ。
小飼:まぁでもやっぱり東京のほうの佃のほうがお金持ちで、交流の時にもずっと言われてる、
山路:なるほど、
小飼:妻がPTAの関係で。
「Mac miniが高騰」と「あのPebbleからリング」
山路:じゃあちょっとMac miniの話、しときましょうかね。
小飼:まぁまぁ明るい、これさ、8月に出したね。
山路:びっくりですよね。今まで9月にiPhone発表して、そのあと10月11月とか、
小飼:来週の火曜日だっけ、Appleの、
山路:日本時間で9日だったか(※編注:日本時間で9月10日(木)午前2時から)
小飼:しかも新しいCEOでやるんだよね。
山路:ジョン・ターナスさん。
小飼:よりも前にこれ持ってきたっていうのは、ちょっと不思議なタイミングではある。
山路:この番組でもさんざんAIの影響でメモリが高いみたいな話をしてたじゃないですか。
小飼:ね。
山路:で、私Mac mini注文したんですけど、いやーメモリの高いやつ、直撃食らいましたね。これ1年前か2年前だったら、たぶん私の頼んだスペックで20万円台でぜんぜん余裕で買えたと思うんですよね。本体のDRAMが32GBで、SSDは2TBも付けちゃったんですけど、それでも20万円台で収まったと思うんですよ、Mac miniだったら。
小飼:マックスいくつだっけ? SSDは、Mac miniは?
山路:Mac miniはマックス8だったかな、
小飼:8まで載せられるようになった、
山路:ただM6のチップではなかったかな、M5のProのチップにしないとSSDは8TBにできません。
小飼:そうか、あっちのほうがメモリーも載るしね、たくさん、
山路:私が頼んだのはM6のやつで、32ギガ、2TBのなんですが、40万いきましたよ。
小飼:いや、僕もじつはM5 Airで同じようなスペックのを出しといたんですけれども、それが35万ぐらいで。それだったらやっぱりAir待ちするかな、みたいな感じですか、
「価格はぜんぜんミニじゃない」(コメント)
山路:全くおっしゃる通りでございますよ(笑)。
小飼:ぜんぜんミニじゃないね(笑)。
山路:ただM6楽しみですけどもね、
小飼:ただ一昔前のMiniも最高スペックにした時には45万ぐらいしたのかな、インターネットが10Gigaで。
山路:私は10Gigaいらないんで、
小飼:やっと標準搭載が2.5になりましたね(笑)。だって電波のほうが速いもんね、1Gigabitイーサごときでは。
「40万以下まで経費で一括償却できるっていうのも関係あるのか」(コメント)
山路:え、今、
小飼:40万になったんだ、30万と思ってたんだが。
山路:30万じゃなかったっけ。あと会社、普通の会社なんかだとまだ10万とかのレベルじゃなかったりでしたかね、そこんとこ、
小飼:中小企業の特例で、かつ全社合計で1年300万とか。
山路:あー、ショボい! だって今回Mac Studioのほう、上位機種のMac Studioのほう、フルに積んだら400万だそうですからね。
小飼:ただ、いちおう理屈としては合うんだよな、Macの場合は。なぜかっていうとリセールバリューが高いから(笑)。皮肉にも。税務署の減価償却率通りになるんですよね。
山路:なるほどね、今時のパソコンとしては珍しいわけだ。
小飼:今時のパソコンとして、っていうのかMacぐらいだよ。
「物価が上がってるのにそういう控除額はなんか据え置きなのは納得いかん」(コメント)
山路:全くおっしゃるとおりですよね、本当に本当に。なんかしかもMac Studio、Mac Studio、4台接続できるらしいじゃないですか、4台接続して1台として扱える。1600万でなんかけっこうすごいAI用のクラスタが組めるという。
小飼:あれかな、Intel時代のMac Proで一番高かったやつが800万円くらいだったかな、1.5テラ、メモリーがあった。
「弾さんやってみて」(コメント)
小飼:あのですね、だから部屋だな、むしろ。それ用の部屋を借りればいいじゃんって言ったら、それまでの話ではあるんだけれども。でもね、やっぱ実際に動いてるところを見ると、ローカルLLMって遅いんだよね。やっぱりトークンがポツンポツンポツンぐらいの速度でしか出なくて。ある程度速いやつというのはおバカさんで。こんなことも知らんのけ、ボケーのレベルなので。なんだかんだ言ってちゃんと使いたかったら、今のところは借りるほうがいいのかなと。すいません、僕、無料で(笑)、無料でガッツリ使わせて、
山路:Claude Codeをね(笑)、
小飼:MAX使える。
山路:(スタッフからメモを渡されて)字が汚すぎて読めん。
スタッフ:今年の4月1日から30万未満から40万未満になった、
山路:今年の4月1日以降、少額減価償却資産が30万未満から40万未満になったと。あ、そうなんですか、
小飼:我々の知識が古かったんですね。
山路:しかし私が買ったやつ、40万超えてたからな、どっちにしてもこの対象にはならなかった(笑)、
小飼:据え置き型なので、いちおう固定資産というのも腑に落ちないこともないというのか(笑)。いや、だって僕もiMacちゃんと固定資産にしてましたからね、当時のフルスペックみたいな感じでメモリーが32GBで。でSSDが1ギガで、その他もろもろがつけてという、
山路:これしかし面白いのは、よくAppleがAIで出遅れたみたいな記事は出てたじゃないですか。だけどこのAIを動かす箱としては大人気っていうのもまぁ面白い話ですよね、
小飼:そうなんですよ、ぜんぜん出遅れてないんですよ。
小飼弾の論弾 #330 「AIエージェントにジムの予約を頼んだら……、生成AIの設計した新ウイルス、出足好調のBYD「RACCO」、『なぜ賃金は上がらないのか』」
「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。
今回は、2026年8月18日(火)配信のテキストをお届けします。
- 【会員限定】小飼弾の論弾2026-08-18「AIエージェントにジムの予約を頼んだら……、生成AIの設計した新ウイルス、出足好調のBYD「RACCO」、『なぜ賃金は上がらないのか』」 - ニコニコ動画
次回は、2026年9月1日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2026-08-18配信のハイライト
- 「千葉豪雨」と「BYDラッコの躍進」
- 「問題作アニメ化」と「非正規雇用のはじまり」
- 『なぜ賃金は上がらないのか』紹介と「社員をブルーカラー転換」
- 「ハズレの教師と教育現場」と「脆弱性を突くAIエージェント」
- 「AI透かしの有効性」と「自衛隊の情報管理」
- 「楽天の攻撃型ドローンビジネス」と「プールの人工甘味料」
「千葉豪雨」と「BYDラッコの躍進」
山路:さっそく時事ニュースなんですけど、千葉の雨、マジでヤバかったですよね。
小飼:ねえ。これ、過去形で言っていいのかな、
山路:あー、そうですよね、まだ復旧の最中というか。
小飼:で、その間にもまたゴリラ鯨雨が来たりする可能性っていうのは、
山路:意識的に今言ってますね、ゴリラ鯨雨って(笑)、
小飼:千葉は房総半島の突端のほうも、記録的大雨が前に来たことがあって。まだ完全に復旧してなかったというふうに聞きます。富津よりさらに南のほう、道路とか。
山路:今回けっこう雨とかの降る降り方なんかも、今までにはなかったっていうような降り方だったり。あとは千葉じゃないですけど、茨城に台風が初上陸したりとか、このパターンがだいぶ変わってきて、
小飼:しかも東から西に進んでる台風という、
山路:そうそう。だから今後ますますそういう天候、災害って予測しづらくなるんじゃないですかっていう、
小飼:威力を増すというのはもう、これは外れようがないことで。
山路:これって本当に地方自治体のレベルで対応できるのかなと。
小飼:今回は中央政府の対応ってどうだったの? なんか熊本地震でもうVTuberみたいなことを内閣はしてたわけですけれども。千葉どうなの?
山路:千葉のところの政府の対応に関して、どうなのかと。どうなんだろう。その辺のところの支援っていうのは行ってるのか。コメントで、
「これも気候変動のせい?」(コメント)
山路:っていうのがありますけども。
小飼:昔から気象災害っていうのはあったわけで。今ほど地球温暖化が進んでない時代でも伊勢湾台風みたいなものはあったんですよね。いまだに、確か日本の台風の大きさの記録っていうのは室戸台風だったはずです。室戸と伊勢湾と、どっちがデカいかな。伊勢湾の時には5000人を超える死者が出ましたね。おかげで名古屋というのか、伊勢湾というのか、濃尾平野では鬼のように水利事業をやってるわけですね、昔から。
山路:あー、そこが契機か。
小飼:昔からやってるわけですよ、いまだにやってるし。
山路:ただ本当にますます予測がしづらくなるというか、今までの経験則では。
小飼:予測がしづらくなるというか、威力を増す。
山路:でも、たとえば台風が東から西に来るっていうのはなかなか予測はできなかった、
小飼:なかなかね、
山路:それはやっぱそれは難しいでしょう、いくらなんでも(笑)。
小飼:いや、でももともと天気予報というのは難しいもので、少しは当てになるようになっただけでも、すごいことですよね。
山路:ただ、その経験則とか、あるいは最近だとLLM使って天気予報するみたいなものはあったりする、
小飼:それはダメじゃない、やっぱりナビエ・ストークスです、もうこの一言です。
山路:ナビエ?
小飼:ナビエ・ストークス方程式というのがあって、
山路:物理シミュレーションちゃんとやれと、
小飼:その通りです。でも大元になるデータをしっかり集められなければ、コンピューターにぶち込むデータが正しくなければ、正しい予測というのもできないわけです。
山路:LLMみたいなの使ったら、それこそ気象がどんどんずれていったら、そのずれた予測しかしないんじゃないかという気がするんですよね。
小飼:前回こうだったから今回もこっちだから、
山路:みたいなのがどんどん通じなくなる、
小飼:経験に引きずられるんです。だからLLMの場合は過去のデータがプロンプトになるわけですよね。
山路:だから、頼りすぎるのはやべえなと思いましたけどね。早く予報が出るとは言っても。しかし本当に千葉の方も災難でしたと。
小飼:それ言うとフィリピンはもっとすごいわけですよね。もっと赤道に近いので、もっと強烈なやつをガンガン食らうわけで。
山路:温暖化でまずダメージ受けるのは低緯度地方だって言いますよね。
小飼:うん、まぁでも高緯度は高緯度で強烈なやつは、永久凍土が溶けるとかね。
山路:ああ、そっちのほうか。じゃあちょっと時事ニュース絡みで、もう一つ話題になっていること、BYDのラッコ売れてるという。
小飼:ちゃんと売れてるという。
山路:この『論弾』でも何回か、けっこうすごそうじゃね? みたいなことを言ってたんですけど。
小飼:これが出たら、ねえ、うかうかしてられないという。いや、本当に抜け目ないというのか。で、我が国政府はものすごいセコい差別をしてて、補助金をこっちにはあんまり出さない。
山路:それでもなんかけっこう出足好調っていうのはすごいじゃないですか。
小飼:補助金が少なくても、なお安い。だいたいサクラぐらいの値段で、もう1回りいい車なわけですよ。
山路:私もマンションとかで、きちんと充電の設備とかいろいろあるんだったら、なんかちょっと欲しくなるぐらいの、
小飼:ただN-BOX型のやつの一つの欠点というのは、立駐に収まらない。
山路:あ、これも?(※編注:RACCOの全高は1800mm)
小飼:背が高すぎる。(多くの機械式駐車場の高さ制限は)1550mm。
山路:マンションとかだときついかもしれないんだ。
小飼:うちのCX30でギリギリなのかな。
「東京で子供を産むよりテスラ買ったほうがたくさんお金もらえる」(コメント)
山路:(笑)なるほど。そら子供増えんわ。
小飼:(コメントを見ながら)モデル3だったら入るんですよね。モデルYだと車高、高すぎるのかな。
「日本以外でも売れそう?」(コメント)
小飼:売れると思うんだけども、軽自動車というのは本当に、日本のお役人が作った規格なので。それがたまたま上手くいってしまった規格なので。でも、中国でも小さいの、売れてるんですよ。だから逆にこれが普及する可能性っていうのはあると思います。
山路:あとヨーロッパで人気出そうな気がするんだけどな。
小飼:ねえ。
山路:仮に日本で台数が、軽ワゴンみたいなふうには出なかったとしても、
小飼:ただね、欧州の場合ね、もう少しスピードが出ないと厳しいかもしれない。
山路:へえ、アウトバーンとかあるからってこと?
小飼:もあるけれども、アウトバーンでなくても、たとえば他の高速道路はだいたい制限があったとしても130ぐらいなので。100と130っていうのはけっこうな差なんですよね。
山路:走行性能、走った時の安定性みたいなものが違ってくる?
小飼:単純に必要なエネルギーが1.7倍になりますから。
山路:なるほどね。
小飼:1.3の2乗で。
「EVも小さいほうが環境負荷が低いのかな」(コメント)
小飼:本当におっしゃる通りで。それを言えば、車に乗らないというのが一番環境負荷が低いんですよね。
「EVならもっとコンパクトにできると思うのですが、車の形が変わるなんてことはないのでしょうか?」(質問)
小飼:まさにこのN-BOXの形というのが理想形というのか。
山路:バッテリーもきれいに収まるしって。
小飼:以上に、要は人と物を運ぶものなのだから、そうでない部分っていうのは小さければ小さいほどいいんですよね。これはもう本田宗一郎自身がそう言ってたぐらいで。
山路:つまりEVがどうのっていうよりも、機関がどうにせよ、こういう直方体というか、そういうものが理想形なんだけど、EVだとそれにより近づきやすくなるということなんですね。
小飼:そうですね。
山路:そこのところで、
「航続距離400kmは欲しいところ」(コメント)
小飼:そうね、少し短くなるんだよね。じつは軽自動車にすることによってバッテリーも小さくなるので、上位グレードというのか、普通の5ナンバーや3ナンバーのEVにはその辺は劣ります。テスラの一番いいやつって、条件いいと700キロくらい走るらしいからね。
山路:あとはこのEVって、家に置いておく場合は勝手に充電してくれるみたいなのがあるから、使い方によってはぜんぜん、あんまり航続距離問題にならないかもしれない。
小飼:そう、だから地方での一軒家であれば、理想的ですよ。
山路:400キロもぜんぜんいらないんじゃないかっていう気もしますけどもね(笑)。
小飼:いや、まぁ遠出したい時もあるかな、ぐらいな。
山路:でもね、地方、ガソリン車だって、ガソリンスタンドなかったりもするわけだから。
小飼:そうなんですよ。東北自動車道とか「この先GSありません」みたいなのがあって。前にもこの番組で話しましたけれども、あまりに給油ができなくなったので、そのためだけに下界に降りていいと、道の駅に行ってもいいみたいなのができてるんですよね。ただしそれはETCを搭載した車のみ、とかね。ただ今時の車というのは大抵ETCついてるので。ただETCついてても、カード差し忘れたとか、そういうのもあるので。
山路:さっきの豪雨のことについての質問なんですけど、
「豪雨が毎年起きる前提なら、住む場所選びで何を優先しますか?」(質問)
小飼:水はけの良さですね。
山路:ハザードマップとかそういうのを参照して?
小飼:単純に水はけだと、東京の都心3区というのはぜんぜん良くないです。そもそも人工的な土地ですしね。佃にしろ、月島にしろ、晴海にしろ、豊洲にしろ、お台場にしろ。なんだけども、そういうところというのは後付けで治水設備というのが充実してるので。
山路:金の力で。
小飼:そうなんですよ。東日本大震災の時に輪番停電というのをやりました。
山路:やった、やった、
小飼:ついに対象になりませんでしたからね、都心3区は。
山路:金の力。
小飼:そうなんですよ。
山路:これ、今後、今だったら住宅地になっているところでももっと厳しくそういうのを強制すべきなんですかね、ここは住宅建てちゃいかんとか、その辺のところっていうのは行政が。
小飼:本当はやるべきですけれども、本当に人口がバンバン増えてた時代というのもあったわけです。それでは、かつての山や田んぼだったところというのが住宅になったというところはいっぱいあるわけです。そういうところというのは少子高齢化で寂れつつあるんですけれども、やっぱり人口動態っていうのはそういうところにも正直ですよ。だから、その意味で人が入ってくる土地が基本的にはいいですよね。ただそれでOKとするには、輪番停電の時の武蔵小杉みたいな例もありますし。エレベーターが止まった、
山路:下水が溢れたみたいな、
小飼:そう、そういう時にこそ土地の真価が発揮されるというのか。
山路:今後ますますハザードマップによって地価が変わってくるかも。
小飼:ただハザードマップも、これ単純に読めないんですよね。だから佃って古い住戸とかも残ってるわけですよ。同列に扱えるか、
山路:そうか、同じ土地にあってもぜんぜん安全性とか違ってくるわけか。
小飼:そう、通り一本挟んで。
山路:なるほどな、それは難しいな。さっきのEVに関して今度また質問なんですが、
「ガソリンスタンドと電池ステーションは転換して、EVは統一規格の電池交換式みたいにならんかな」(質問)
小飼:それをやってる会社はありますね、だから中国だとNIO。トラックとかはもうそれが電池交換式のが市場を席巻してるらしくて。それはシャーシを作ってる車を作ってるほうではなくて、電池を作ってるほうが仕掛けたと。CATLが仕掛けたものだと。だからたぶん、赤魚の煮付けを食ったんでしょうね(笑)。
「問題作アニメ化」と「非正規雇用のはじまり」
山路:へえ、やべえな(笑)。じゃあちょっと時事ニュースってわけじゃないですけど、軽いニュースも行っておきましょうか。よく、時々話題に出る、『もちづきさん』。
小飼:軽くねえじゃん(笑)!
山路:重いか(笑)、
小飼:軽くねえじゃん(笑)、あのね、読んでるだけで、
山路:胃が重くなりますよね(笑)。なんていうか、この番組で時々名前を出すようなヤベえ感じのマンガがどんどんアニメ化されてますよね。『FX戦士くるみちゃん』もなるわけじゃないですか、アニメ化。前も言ってたそれこそ『ヤニねこ』とか『みーちゃんと山田さん』とか。あとなんだ、
小飼:主要人物を女の子にしとけばいいというものではないとも思うんだけど。
山路:確かにみんな女の子だな(笑)、
小飼:女の子が多い、女の子が多いんだけど、男の子のやつもあるんですよね。あるはあるんですけど、やっぱり少数派ですよね。なんだったっけ。
山路:男が主人公の?
小飼:そう、だから主人公というのが、主要登場人物が男男男という、まぁ男子高校生ばっかりのやつで。
山路:『ビー・バップ・ハイスクール』的な、ではなく?
小飼:ちょっと違うな。
「BPOを試していくスタイル」(コメント)
山路:っていう(笑)、まさにそれのニュースありまして、『ヤニねこ』大丈夫か、規制したほうがいいんじゃねえかみたいなのがBPOに寄せられたらしいですね。
小飼:でも、表現の自由ということで。
山路:これもなんかどんどんBPOにそういうの寄せられそうな匂いはありますね。『地元最高!』とかそうなんじゃないですか。
小飼:いや、でも、BPO案件にはならないでしょ、だってあれはNetflix専門でしょ。
山路:あーそうか、そうか、あーなるほどな。
小飼:もうすぐか、来週あたりに始まるんだ。
山路:そうなんですか。
小飼:8月いつだったっけ、
山路:へええ。いやー、確かになんか日本のコンテンツ、この攻めるとこだいぶ攻める感じが。
小飼:いや、でも『もちづきさん』はやっぱり、僕も2型糖尿病をなんとか寛解させたので、余計に来るものがありますね。
山路:その立場からするともちづきさん、許せなくないんですか?
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