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  • 小飼弾の論弾 #210「習近平の「文革2.0」で中国はどうなる?譲歩するApple、書評『Humankind 希望の歴史』」

    2021-09-16 07:00
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     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2021年09月07日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2021年09月21日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
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    2021/09/07配信のハイライト

    • 「デジタル庁設立で余計遅れるデジタル化」とAppleを巡る話題
    • 中国の自前ファブの可能性と「文革2.0」の影響
    • 『Humankind』レビュー「人類はbossyなやつをうまくコントロールできるか」
    • 質問「ブースター接種は大丈夫?」
    • 「ワクチン副反応には遠慮なくロキソニン飲んでいい」と「イブプロフェン1錠200ドル」
    • 「インフレはモノで起きる」と「地方インフラの格差」

    「デジタル庁設立で余計遅れるデジタル化」とAppleを巡る話題

    山路:コメントでも「パラリンピック終わりましたね」っていうのがあったんですけれども、ちょっとまずこれ見ていただけませんかと。

    小飼:で、政権も終わっちゃった(笑)。

    山路:ちょっとこれナオヤさん、写ってる画面? あれ、出てない? あれ、出てない?

    小飼:あ、来た来た来た。

    山路:これが、私が当たったというチケットの(笑)。

    小飼:幻の。

    山路:幻のチケットですよ。

    小飼:幻のチケット、はい。

    スタッフ:画面出しても大丈夫ですか?

    山路:もうどうしようもないしね(笑)、仮にQRコードを撮られても、なんか偽造したとしても、

    小飼:あ、でも払い戻し、

    山路:払い戻しも、もうありました。

    小飼:そう。そうなんだ。これなんの競技、

    山路:これはビーチバレーですね。ビーチバレーと、スリーオンスリーバスケットと、あとパラリンピックで柔道の決勝まで当たってたんですけど(笑)。

    小飼:ここにオリンピックパートナーの広告の、あれが。

    山路:Airbnbとかも、スポンサーなんだ。

    小飼:そうなんだよね。

    山路:そういうことなんだ。コカコーラ、トヨタ、VISAあたり、パナソニックもですよね。しかしスポンサーにとって何一ついいことがなかったような気がするんですけど。

    小飼:ね。

    山路:すごいですよね、今回の。どうでした、結局、今回のオリンピックとパラリンピック、弾さん的には。ぜんぜん見なかった?

    小飼:ぜんぜん見なかったね。うちの直接の影響というのは首都高の1000円のやつかな。

    山路:値上げされちゃったやつ?

    小飼:何度か取られた。使わざるを得ない状況があって。

    山路:そうか。弾さん的にはぜんぜん種目見なかったんです?

    小飼:ぜんぜん見てないね。

    山路:私が今からスポーツクライミングについて熱く語ったとしても、生返事しか返ってこなそうですね(笑)。

    小飼:長女がちょっとボルダラーなので、彼女が見てたぐらいかな。

    山路:ああ、そうですか。

    「わいも五輪見てないなぁ」(コメント)

    山路:なんかこう、盛り上がったのか盛り上がってなのか、正直よくわかんないところではありましたよね。いくつかこのオリンピックにからんだ事件ってのも起こってました。これ、自動運転バスと接触事故……。

    小飼:これ、けっこう大きいんじゃねえって、トヨタ本当に大丈夫か、これ。

    山路:ただ自動運転ってまだ開発中の事故、そういうもんだからっていうのはないですか?

    小飼:だから、トヨタの人が乗ってたんだよね。で、横断歩道で向こうが止まってくれると思ったって、要はブレーキ踏んでないわけだ、何のために人乗ってたんだ。

    山路:あー、これなんか自動運転の技術の問題云々以前のような。

    小飼:まあでもさすが、一番大きなスポンサーだけあって、ずいぶんニュースの扱いが小さかったけども。

    山路:その後、交差点に置く人数増やしたらしいですよね(笑)。

    小飼:でなくって、結局、車に自動運転と言いつつ、だから人が止めることになってて止まらなかった車と、この事故のおかげで選手が出場できなくなっちゃったんだよね、競技。

    「トヨタの株価下がった」(コメント)

    山路:ひどい話だと思うけど、株価への影響はどうなんだろうなぁ。トヨタの株価に影響があるとしたら、減産のニュースかも。

    小飼:だから、何重にもまずいんだよね。わざわざな機械が問題を起こした時に、たとえばバグを踏んだとか、そういう時のために備えて人が乗ってたのに、その人が役に立たなかったというのと、しかも横断歩道で向こうが止まってくれるかと思ったつったら、さらに度し難いことに、道交法は適用されないと。

    山路:私道だから。

    小飼:私道扱いで。要するに庭で走ってたゴルフカートを運転してたら、人にぶつけちゃったというのと。

    山路:開発のそういうプロセスも含めて、なんか不安になる事件でしたよね、いろいろ含めて。

    「実験場かよ」(コメント)

    小飼:Teslaが自動運転で死亡事故起こしてたけど、僕はある意味それよりもひどいと思うよ、これ。

    山路:そういう手続きがきちんとしてないところでもっていう。

    小飼:そうそう、技術的にもダメだし、そこに乗ってた人もダメだし。実際に多大な被害が出たわけじゃない。よりによってさ、選手を棄権に追い込んだわけだよね。

    山路:いやー、本当になんというのか、なんかいろいろ最後までこうミソがついたというか。で、あんなにオリンピックとパラリンピックをやりたがってた人が、一向にオリンピックの効果なく、退任することになったという、菅総理やめるっていうのが。

    小飼:結局、オリンピック強行したというのが一番でかいわな。

    山路:これ、どう見てます、今の総裁選への流れだったりとか、今の盛り上がり。

    小飼:総裁選への流れてっていうのか、今回の波というのは、まぁ一番大きいわけじゃない、その前に来てた波の高さが3倍ぐらいあるわけだよね、やっと沈み始めたけど、それでも、今日でも見つかっただけでも1600人だっけ。

    山路:コロナですよね。なんか、麻生副総理とかはコロナ収束したみたいなコメントを出してましたけど。

    小飼:なんでまだ副総理とか言ってるわけ? 麻生副総理っていう時点で、ダメだよなという。

    山路:これ、今度総裁選やることになりましたけど、総裁選自体は、

    小飼:でも総裁選の前にさ、国会開けよ。

    山路:あれ、本当にひどい話ですよね。臨時国会開けっていう要請自体は出てるのに、いつまでに開くっていうことが書かれてないからってまだ開かないって、そんな小学生の言い訳ありかよ。

    小飼:国会が一番偉いんですよ。内閣ではないんです。それ止めちゃってるって言うのはね。

    「総裁選より国会だろ」(コメント)

    小飼:はい、第4章のトップですね。だから、条だと第41条ですね。「国会は国権の最高機関であって」、「国権の最高機関であって」、「国権の最高機関であって」、

    山路:大事なことなんで3回言いました(笑)。

    小飼:そうなんです、内閣より上なんです。だから、こう言うのもなんだけども、にも関わらず、内閣が解散できるって言う事になってるっていうの、これ何度も言ってるけども、やばいよね。

    山路:バランスが悪すぎますよね。

    小飼:しかもそれもかなりアクロバティックなやり方でやってるっていうのも言いましたよね。憲法で内閣が、国会を解散できるというふうには直に書いてなくて、

    山路:天皇介在することで開かせるっていう、

    小飼:そうそうそう。

    山路:なんか卑怯な感じの仕組みになってますよね。

    小飼:だから、議員の1/4以上の要求があったら臨時国会を開かなければいけないっていうのも、これ56?

    山路:完全にそれに関してはもう、

    小飼:なんだけれども、いつ開かなければいけないとか言ってないとかさ、

    山路:言うにことかいてそれかい、みたいな(笑)。

    小飼:言うにことかいてそれか、だよね。

    山路:もうちょっと気の利いたこと言えよって思いますけどね、せめて。総裁選自体はどうです、総裁選の今、なんか岸田さんが出るみたいな話が。

    小飼:だから、誰がやると何が起きるのかっていうのがさ、たとえば何だっけ、高市だっけ、

    山路:高市早苗さん。

    小飼:あーあー、がやると、ジェンダーギャップは広がるだろうとかさ。

    山路:しかも、あくまで国民の投票じゃないですからね。そこのところもまた不透明な、なんかこう、自分とこの首相がそれで決まるのにじつは国民は参加しないって言うのもなんか。

    小飼:いや、でも決まるのは一応は総裁だよね。一応、念のために自民党の総裁になったからといって、日本国首相になれるとは限らないから、実際になれなかった人もいるわけですよ。

    山路:河野洋平さんとか。

    小飼:はい。

    山路:もう一人いたような気がするけど、誰だったかな。

    小飼:太郎の親父ですね。

    山路:自社さ政権のあの頃の話ですよね。だったような気がしたんですけど。

    小飼:文春砲がいっぱい打たれそうだね。だれがなっても。

    山路:なんかこう、総裁選出てる人、ちょっとスネに傷持つ人多くないですかっていう(笑)。政治家みんなそうなんかもしれないけど。ちょっと政治がらみの話のついでに、デジタル庁が発足したという話、しときますか。

    小飼:これですね、逆に皆さんにお聞きしたいんですけれども、何でデジタル庁なの? デジタル庁が必要な理由自体が俺、わかんないんだけど。

    山路:要するに、弾さんが言うのは、それぞれの今ある省庁とかが業務の最適化を行っていけばいいじゃんっていうこと?

    小飼:そうそうそう、実際にね、他国はそうしてるわけだよね。デジタル庁にあたる組織っていうのはあんまないよね。

    山路:名前としては、もちろんその下部組織としてそういう司令塔みたいなとこありますけど。

    小飼:もっとちっちゃいところはありますよね、だから、共通規格を決めるところとかだと。アメリカとかだと、NISTという組織がありますよね。

    山路:NSAとかも。

    小飼:NSAとかもそうです。もっと小粒なんですよ。小粒でいいんですよ、それは。

    山路:ただこの今まで日本って、そもそもそういうところがめっちゃ遅れてきた、ITに関する取組み、だからそういう看板とかを華々しく上げてこういうことやってきますよって言わないとなんか物事が動き出さないと思ったってことはあるんじゃないですか。

    小飼:いや、デジタル庁にしたら動くの? 却って重たくならないか。デジタル庁の組織図見てみるとさ、これでも減ったんだけども、チーフなんたらというのが5つもあるんだよ。

    山路:少し前はもうちょっとあったみたいですけどね、さらに。

    小飼:さらに上にデジタル監というのもあって、要は偉そうな人がいっぱいいるんだけど、なんかこれ山登るよな、この船は絶対山登るよな。

    山路:船頭多くしてってやつ(笑)? あんまり弾さん的には期待はしてない?

    小飼:というのか、後退するんじゃないかな、これ。

    山路:え、デジタル監がですか?

    小飼:いや違う、後ろに下がるという意味の後退。DXやりますって、かつてであれば各省庁の単位で取り組んでたことというの、とりあえずデジタル庁を通すということになって、それで余計遅れるんじゃないかな。

    山路:ええ(笑)、えーって感じですけど。

    小飼:たぶん、じゃあ各省庁でできないかっていうとさ、少なくとも一つはけっこうできるんじゃねってところがあるよね。

    山路:一つ? なんです?

    小飼:はい。国税庁(笑)。確定申告のページはとてもよくできてますね、はい(笑)。

    山路:ただ国税庁ではインフラとしての仕組みが作れんのかのかどうかって、

    小飼:あ、コメント94番の方、ありがとうございます。ちゃんと、ちゃんとNISTひいてくれましたね。日本にもですね、じつはNICTという組織があるんですけども、独立行政法人なんですね。

    山路:情報処理なんたら機構でしたっけ。

    小飼:はい、日本の標準時とかもそこでやってますね。でも、そういうのとは違うんだよね、デジタル庁というのは。

    山路:別に権限持ってるわけじゃないですもんね。他の省庁に指示出せるような。

    小飼:だから省庁ですらない、今や独立行政法人になったから。かつては国の研究所だったんだけれども。

    山路:結局厚労省とかに任せといても、たとえばそういう病床とか管理したいとか、そういうこともなんかうまくいかなかったし。

    小飼:とりあえずマイナンバーを普及させたいのか、デジタル庁は?

    山路:まあマイナンバー、かなり前のめりな感じで。

    小飼:前のめりっていうのかさ、マイナンバーをWebで上げるのは禁止してるっていうふうに言ったらさ、要は自分のだけじゃなくて、誰かのマイナンバーを上げちゃいけないって言ったらさ、12桁の数字上げたらさ、これダメだよね。

    山路:そうきたか(笑)。

    小飼:1/11の確率で駄目だよね、任意の12桁の数字を上げて。だれかのマイナンバーになるはずなので。

    山路:まぁそこはもう法改正するしかないですよね。

    小飼:公開しちゃいけないからって、今、じゃあマイナンバーとかを知らせる時とかってどうしてるかって言ったら、マイナンバーカードをコピーして、紙に貼付して、それを郵送してるんだよね、皆さん。

    山路:政府の言い分としてはいちおうデジタルで送る仕組みもあるそうですけど、ぜんぜん使われてないって、

    小飼:だからマイナンバーのおかげで、よけいクソになったわけだね。

    山路:どんどんカオス度が。なんかもうさっそく12桁の番号をつぶやいてる人がいる。誰かのマイナンバーだったりするんだろうな、これが。

    小飼:可能性あるよね。

    山路:やばいですね、この番組も。じゃあもう、デジタル監が誰になったかとか、そんなこと以前の問題だと、弾さん的には。

    小飼:うん。

    山路:デジタル監の人選が良かった、いい悪いとかもそういうもんじゃなくって。

    小飼:そういうもんじゃなくて。

    山路:ある意味、失敗を運命づけられてるみたいな(笑)。

    小飼:失敗、いやでもさ、これまでじゃあ省庁再編ってどうやってたかつったら、減る方向でいったんだよね。けっこう、なんでこれをくっつけちゃうのっていうのも、ほぼ無理矢理にでもくっつけたじゃん。

    山路:厚労省とか。

    小飼:そう、文部省改め文科省。厚生省労働者、合わせて厚労省ってかなり無理やりにくっつけてでも減らしてたよね。

    山路:それをここに来て何で増やすねんと。

    小飼:うん。だから、むしろ元に戻すべきなんじゃないかっていう。特に教育機関とかっていうのはさ、文科省になったおかげで減ったよね。もともとは文部省と科学技術庁だったんだけど、科学技術省に格上げするべきだったんじゃないの? 防衛庁は防衛省になったでしょ。だから庁が省になったって言ったら、防衛ぐらいだよね。後は無理やりつけられて、

    山路:むしろ縮小してる?

    小飼:そうそう、ほぼ全部縮小してんの。

    山路:なるほどなあ。

    小飼:でも、防衛庁改め防衛省は予算とかも上がってる。そう、だから教育に回すお金が減ってるのに、防衛費が増えてるって言うのは全く麗しくないよね、これは。

    山路:見るからに、

    小飼:どんな言い訳でも成り立たないよね、中国は確かに防衛費もガンガン上げてるけれども、研究費も教育費もさらにガンガンあげてるんだよね。

    山路:まあその不満みたいなものをガンガン金突っ込んで成長させることで何とかしようとしてますもんね。もうちょっと前向きに考えようぜっていうコメントがありますけど(笑)。

    「小飼さんのIT系予測はよく当たる」(コメント)

    小飼:モンティ・パイソンのあれだね、「Always look on the bright side of life」っていう歌があるじゃん。

    山路:「明るい面を見よう」って(笑)。磔になりながら(笑)。

    小飼:うん。

    山路:デジタル庁、ちょっといい話かと、多少明るい話かと思って入れてみたんだけど。

    小飼:人事がさ、まず大臣がワニ、百日後に死ぬの?

    山路:あの人もワニでここまで引っ張るとは思ってなかっただろうな、きっと。

    小飼:Joi(伊藤穣一)は論外にしても、この石倉先生、石倉先生はいいとして、さっそくまあ、

    山路:画像の話?

    小飼:画像の著作権違反とかで突っ込まれてるわけじゃん。まあでも、それすらも小さい話として、デジタル庁のホームページで最初、魚拓とか蹴ってたと言うね。

    山路:あえて擁護するなら、デジタル庁のサイトとか、指摘があったらそれに対してかなり早く反応はしてるように思いますけどね。修正したり、PDFで出してたやつも普通のhtmlにして出し直したりとか、その辺のところはまあ、

    小飼:いや、でも発信にnote使ってんのは、これかなりやばいよね。noteには前からエクスポート機能がないじゃないかと、エクスポート機能をつけろというのをスルーしてきたじゃん。

    山路:noteの側がね。

    小飼:デジタル庁みたいなプラットフォームに、一番必要でしょ。

    山路:どこかにロックインされないようにっていうことですよね。

    小飼:あるいはあれかな、ちゃんとデジタル庁自体で、そういうインフラを持つのかな。

    山路:行政関係のドメインの規約があまりにも厳しすぎて柔軟な運用ができないって話だそうですよね。だから、noteなんかでサービスを立ち上げて、さらにそれを非難されるみたいな悪循環になってるっていう。

    小飼:でもこう言うのもなんだけども、デジタル庁というのは分離独立してるんだよね。要するに、総務省の下ということじゃないんだよ、下ではないんだよね。

    山路:首相直轄ですもんね、一応。

    小飼:そうそうそう。

    山路:まぁしかしこれはちょっと、しばらく様子をよく見てないといかんですよねって言う。

    小飼:見てないといかんですよねというのか、何か話が一段とややこしくなりそうな悪寒ばっかりするんだけれども、マイナンバーのあの体たらくといいね。

    「やらないよりも悪い」(コメント)

    小飼:そうそうそう。

    山路:今の体たらくでやらないよりも悪い事ってあるんだろうか(笑)。いやー怖いな、怖いな。じゃあ、デジタルっぽい話が出たところで、

    「デジタル庁入ってよ」(コメント)

    山路:Appleの話、いっときましょうか。なんか最近妙にAppleが譲歩するようになったよって。

    小飼:譲歩というか、プライバシーの件に関しても、何か出来レースっぽいところはあるよね。観測気球だったのかな。要はiPhoneで、AIで撮った写真を走査してっていうやつ、それは少なくとも今回は見送りっていう。

    山路:弾さんが激怒してたやつね。

    小飼:そうそうそう。

    山路:あれ相当、色んなとこから突っ込み食らってますよね。EFFとか。

    小飼:それはもちろん。児ポのやつね。

    山路:あれがでも、非難を食らわないはないと思ったんだろうかってのがびっくりなんだけどな。

    小飼:いや、どの程度の非難を食らうのかというのを見たかったと。

    山路:あー。思ったよりもデカかったって感じなのかな。

    小飼:まあそういうことだよね。当たり前だ。

    山路:あと他にも、アプリストアまわりでそうとう色んな動きがあった。

    小飼:それのきっかけになったのが日本の公取だという。

    山路:こっちのほうかな、えーと公取のページをあげたほうがいいのかな。これ公正取引委員会のページなんですけど。結局これで、それこそ今なんかだとKindleの書籍も直にアプリ内から買えなかったりとかするんですけど、そういうようなことが、

    小飼:少なくともリンクは張れるようになるのかな。

    山路:これ珍しいですよね、日本の公正取引委員会のやってたことをAppleがある意味聞き入れて、全世界的な取り組みのとこに反映される、

    小飼:他のところからもいっぱいツッコミが入ってたので、それをきっかけにっていうとこだけど、それが日本の公取と言うのは。日本の公取は金星といえば金星なんだけれども、でもたぶんKindleからはリンクまでは張れるんだけども、直買いはできないでしょうね、Kindle appからは。

    山路:私、iPadのKindleアプリから一発でその書籍のページを呼び出すショートカットを作って、マンガの続きがスムーズに買えるようにしてます(笑)。他にもその手数料の値下げみたいなことだったりとか、いろいろいろいろ動きがありますけど、これってこれでAppleの受けるダメージってあるんですか?

    小飼:あー、どうなんだろうね。

    山路:なんか別にKindle書籍リンク張ったところで、Appleに別に何の影響もないじゃないですか、はっきり言って。

    小飼:だけれども、本来であれば手数料問題とかなければKindle appからに直に買えるはずなんだよね。でも、直に買った場合には、

    山路:Apple税。

    小飼:そう、Apple税を払えという。でも、そんなのある意味論外じゃん、Webでやれば一切かからないものをっていう。

    山路:今回はそういうリーダーアプリからできるのは、コンテンツ、アプリじゃないコンテンツに関してはずいぶん緩和されるみたいですけどもね。ただまぁ、これってそんなになんかダメージになるとか、そういうApple支配力云々の話でもないような気もするんだけどもなぁ。

    小飼:正直わかんないといえば、わかんないところはあるよね。ただ何と言えばいいのかな、常に世の中と駆け引きして、押せるところまで押して、押しきれなかったら引っ込めますっていうのが、もうAppleに限らず、

    山路:ビッグテックの?

    小飼:そうそうそう。の、常套手段ではあるからね。

    山路:弾さんが前も言ってたように、クック船長の船だって一皮むけば商船なんだって(笑)。

    小飼:そうなんです、そうなんです。

    山路:商人(あきんど)の船なんだっていう。

    小飼:商人の船なんです。

    山路:そうとうやり手の商人ですもんね。

    小飼:そうとうやり手の商人です。

    山路:世界最強のやり手の商人なわけですからね。来週とかiPhone発表会あるんじゃないかって言われてますよね。

    小飼:iPhone 13になるのか、あの13は避けて14になるのか、あるいは半導体不足で今回はこっそりお蔵にするとかっていう可能性はなきにしもあらずよ、本当に世界中からシリコンが払拭してる状態だからね。

    山路:ただあるアナリストによると、Appleはそれも含めて確保してるから、むしろAppleだけが勝つんじゃないかみたいな観測もありますね。

    小飼:その可能性もかなりある。少なくともMacとか供給不足になってないもんね。さっと行って買えるもんね、これとか。

    山路:来週あるのかどうかっていうのは、ちょっと興味深いとこですね。今、半導体の話出たところで、ついでにこれも行っときましょうか。

    小飼:(コメントを見ながら)そうそう、『Fortnite』とかと揉めてたやつです。Spotifyとも揉めたやつですね。

    山路:これ、ニセ半導体っていうのがめっちゃ出回っとるらしいですよ(笑)。これ、流通の3割超がって、どういうふうな数値なのか、正確なところはようわからん、大げさに見出しとして言ってるだけかもしれんけど。

    小飼:このニュースが出る前に、すでにSDカードとかmicroSDとか、あるいはUSBメモリとかかなり容量詐欺があったじゃん。

    山路:USBメモリ空けると、パカッと空けると、

    小飼:そうそうそう。

    山路:もっと容量が少ないSDカードが一枚入ってるみたいな(笑)。

    小飼:そうそうそう。

    山路:しかしそれ、3割超っていったいどういうカウントなんだって思いますけどね。

    小飼:どういう数え方やってるんだろうね。

    山路:メーカーが焦ってそういう部品とか変なところから買って後で事故とか起こったりしたら、PL法というかめちゃめちゃ訴えられることになんじゃないのって思いますけど。めっちゃ怖いですよね、それは。もう一つ半導体の話、これもAppleなんですけど、AppleがRISCに手を出すんじゃないかという、RISC-Vに手を出すんじゃないかという話が。

    小飼:あー。求人してるね。

    山路:これはどう思います? Armに乗り換えたところですけど、

    小飼:すぐにっていうことはないでしょうね。これだけApple シリコンってさ、持ち上げといて、次の世代RISC-Vでいきますって言うの、不可能ではないけれども、さすがのAppleもちょっと無理があるよね、それは。でなくって、一つの可能性としてはペリフェラルの部分、要は、

    山路:ハードディスクとかキーボードとか、

    小飼:そうそうそう。実はハードディスクのコントローラーに関しては、もう3年以上前に業界最大手のWestern Digitalがコントローラーとして採用しますと言って、今どうなってんだろうね。

    山路:あの辺のところってあんまりこう表に出てこないっすよね。なんか内部のコントローラーみたいなもんがどんな。

    小飼:基本、出す必要ないからね。時々は、それを売りにするために、たとえばSamsungのSSDとかっていうのは高速であることを示すために、コアが3つあるArmのコントローラーを使ってますよみたいなのを売りにしてたことあるよね。

    中国の自前ファブの可能性と「文革2.0」の影響

    山路:今Armの話が出たところで、これ、Armチャイナの話行っときますかね。ついでにというのも変ですけど。

    小飼:何だ、あのサイバー地面師みたいな。

    山路:こんなことが21世紀に起こるのかっていう、むしろ21世紀だから起こったのか。

    小飼:取締役会でクビになったのに、その会社員をCEOの人がガメてて。

    山路:たとえばこれが日本だったら、同じような取締役会でなんかこう、社長とかがクビ、解任になったみたいなことがあって、その社長がハンコを渡さなかったら、それってどうなるんですか?

    小飼:これって、それでそのハンコを使い続けたら、どれになるかな、いくつもあるんだけど、とりあえずその時点で特別背任にはなる。

    山路:ふーん。でも中国のこのArmチャイナのことに関しては、これってArmチャイナはArmと中国の合弁会社なわけですよね。Armチャイナの取締役会でも、その社長の解任決議が出たわけなんですよね。

    小飼:そうそうそう。

    山路:で、中国政府はそれに関して何のコメントも出してない。

    小飼:出してないんだよね。

    山路:これって、素人考えでも、ヤバくないですかっていう。

    小飼:ヤバいんだけど。

    山路:それこそArmチャイナの社長さん、CEO、ArmのIP、そういう知的財産なんか使ってこれから商売やっていきますよみたいなイベントまでやって、それってものすごいリスク抱えた商売じゃないですかと思うんですけど。

    小飼:というのか、じゃあ、よしんば中華人民共和国がそれを認めたとして、それって外に売れるかっていうことだよね。

    山路:うん。そんな法的リスクを抱えたものなんて、どこも買わないんじゃないのって思うんだけど、なんか違うんすかね。それこそアフリカとかにはバンバン売ったりするんでしょうかっていう。

    小飼:わからん。正直わからん。まあでもボトムラインとして、トップティアのファブは受け付けてくれないよね。Armチャイナがこういうものをテープアウトしましたつって、それをファブに送っても作ってくれないでしょうというのか、

    山路:TSMCもSamsungも。

    小飼:すでに禁足令くらっちゃってるからね。HUAWAIもあれじゃん、最新のファブ使えなくなってるよ。で、中国は自前のファブを持つって言ってるけれども、今あるのが180ナノメーターなのかな。
     とにかく中国が自前で持ってるファブで、できるベストが今それぐらい。だから、いずれは追いつく可能性はあるんですけれども、今のところどうやって、一桁ナノメーターまで来たかっていったら、そうそう、ほんとにもう、あそこのファウンドリーが脱落し、そこのファウンドリーが脱落しって言うので、Intelですら脱落しようとしてる(笑)。

    山路:今3番手ですもんね、ある意味、技術的に。

    小飼:というのか、TSMCに次のやつというのは一部作ってもらうと言うね。いや、と言うのでIntelがガメすぎて、Appleですらっていうのも噂としてはあるんだけど。

    山路:ラインが使えないかもしんないって話が。

    小飼:そうそうそう。

    山路:だったらなおさらArmのIP持ってたからといって、意味ないんじゃないかっていう(笑)。

    小飼:ただここで一つ注意点っていうのは、何も最新のトップティアの一桁ナノメートルのファブだけがファブではないんですね。ちゃんと残り物には福があるではないですけども、別にCPUだけがシリコンじゃないわけですよ。だから色んな周辺機器があるわけですよね。そういったものというのは別に最新のファブでなくてもいいです。実際、最新のファブではないわけです、ルーターの中の石とかね。

    山路:ただ、それにしてもなんかArmのかなり最近までのIPまで持ってるって主張してるのとはなんかこうバランスが取れてない感じはありますけどもね、本当に何をやろうとしてるのかっていうか。

    小飼:でも、これも遠因はSoftbankのIP転がし(笑)、でしょ。ていうのか、NVIDIAはこの件に関してどう言ってるのよ。NVIDIAなんか言ってる、これ。

    山路:NVIDIAの発言は見てないですね。ざっとこのニュースは追ってみたんですけれども。NVIDIA、そもそもArm買収できんのかどうかもまだ怪しい。

    小飼:そうなんですよ。でも、当然デューディリジェンスにはもろ、クソもろ引っかかるよね。

    山路:こんな事件って、どうやって解決すんだって正直その、普通のそういう揉め事って、なんらかの法律でどうにかなるもんじゃないですか。ここまでのことだったら、普通の場合は。これこそチャイナリスクなのかみたいな。

    小飼:法じゃなくて、人で、コネで解決するのかな、これ、続けさせるにしても、止めさせるにしても。

    山路:ちなみに、これって中国政府としてはどうしたほうが得になるんでしょうかね。つまりArmチャイナのCEO、コラ! って言うほうがいいのか、ArmチャイナのCEOを後押しするのか。

    小飼:これは願望なんだけども、地道に自前ファブを育てるっていう方向に行ってくれないかな。

    山路:中国が?

    小飼:180が100になり、100が45になりって言うので。

    山路:ちゃんと健全な競争としての、

    小飼:そうそうそう。たとえば、これ、宇宙開発に関しては、地道に米ソ、あえて米ソという言い方しますけども、のやってきたことを追っているわけじゃん。GPSに対して北斗作って、ISSに対して天球を作ってって、そういう方向に進んでくれないかな、ほんとに、ほんとに大国の王道。

    山路:あるべき大国の姿ですよね。じゃ、ここらで本当にそうなるのかって、

    小飼:で、IPに関してはRISC-Vは使っていいんだから。Appleじゃないから。

    山路:でも結局、RISC-Vを育てんのがめんどくせえからArmのIPを、まあなんかかっぱらっちゃうみたいな話が出てくる。

    小飼:それは中国政府ではなくって、

    山路:Armチャイナのやったことですけど。

    小飼:中国政府がそれでどういう利益を受けるのかというのは、僕もわかんないよ、損しかしてないようにも見えるんだけど。そこでなんと言えばいいのかな、少しでもゴネ得があるのは、ArmチャイナのCEOの人でしょう。

    山路:しかしまあ、とにかく大陸の人というのはやることがデカいわなっていうのは、逆に感心しちゃいますけどね。じゃあその話が出たところで、文革の話行ってきましょうか。文革と言っていいのかどうかわかんないんですけども。最近中国やばくないですかという、いろんなニュースが立て続けに。

    小飼:やばくないですかって言うのか、今まで、地道に順調に大国への道を進んでたのに、なんでこのタイミングで文化大革命っぽい事を始めてるんだって。

    山路:普通にもう、中国国内の微博とかで文革2.0って言葉が使われ始めてるそうですよね。

    小飼:おやまぁ。

    山路:文革はさすがに禁止ワードにはなってないみたいですよ、今んところ。そのいくつか例があるんですけど、それこそたとえば、放送局に命令して、男らしさを求めるみたいな事を放送局に、リアリティ番組みたいのはダメよとか、後はそういう共産党に関して、あんまりよろしくない発言した芸能人はもう抹殺、抹消するみたいな、キャリアを。そんなようなことやったりとか。あとは未成年のゲーム(笑)、これ週3時間まで、香川県かよっていうか、香川県を、

    小飼:香川県は四国だったよね、中国地方に行ったのか。

    山路:(笑)。

    小飼:香川が中国地方に引っ越したのか。やってることがあれなんだよね、なんかみみっちいんだよね、ケツの穴が小さいことばっかしなんだよね。

     
  • 小飼弾の論弾 #209「大規模サイバー攻撃を受ける日本企業、混迷のアフガニスタン、もしかすると希望?熱平衡化現象の一般化問題」

    2021-08-31 07:00
    550pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2021年08月24日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2021年09月07日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
    『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

    2021/08/24配信のハイライト

    • コロナ対策「いかに早く手を打つか」ファクターと「ふざけた」入管黒塗り文書
    • アフガニスタン米軍撤退の背景と「重要性の低下」
    • 横浜市長選の感想とヒューマノイドの実現可能性
    • 「疲れる」VRゴーグル、みずほトラブルと「アメリカが圧倒的に強い」システム作り
    • ニップンへのサイバー攻撃と「多重防御」
    • 熱平衡化についての知見と「未来は予測不可能」

    コロナ対策「いかに早く手を打つか」ファクターと「ふざけた」入管黒塗り文書

    山路:さて、また今日もさっそくなんですけど、コロナがひどいことになってるらしいじゃないですかって言うか。

    小飼:それはもう、もうどれくらいなんだ、1年半、2020年の頭から、中国で見つかったのはCOVID-19っていう名前からもわかるとおり、2019年の10月ですけれども、まあまだ2年経ってないんだよね。

    山路:記憶がどんどん曖昧になってくけどね。この1、2年ぐらいの。で、東京の感染者、今日で4000何人でしたっけ、ちょっと先週の同じ曜日よりも減ったんですよね。

    小飼:まぁでも、検査が少なすぎて、東京の場合も検査能力が5000から6000ぐらいで頭打ちだっていうのは見えちゃってますよね。

    山路:ずっとそこに張り付いてんのが気持ち悪いし。神奈川に抜かれてましたもんね。

    小飼:抜かれてる。明らかに抜かれてる。なんだけども、それでも少し下がったかもしれないっていうのは、いちおうオリンピックも終わって、オリンピックが終わったのとほぼ同時にお盆休みがあったじゃないですか。だから、それでまあ人が減ったっていうのはけっこう効果あるんじゃないかなと。

    山路:そのぶん帰省したりする人もいるんじゃねえかっていう(笑)。

    小飼:そう、その間に東京のデルタ株を全国に出荷してたわけですね。だから日本全体としては、ぜんぜんいいニュースじゃなくて、しかもちゃんとそうやって知らぬ間に、ウイルスと帰郷をしてた人たちは東京に戻ってっていう。

    山路:なんか培養を繰り返してるみたいな感じになってますけどね。

    小飼:しかも小中学校が夏休み終わりますね。少なくとも東京はあれか、8月いっぱいは夏休みなのかな。

    山路:だけど、パラ観戦させようとしてましたよね(笑)、小中学生に。

    小飼:ねえ。

    山路:いったい何をやりたいのか、もう完全に理解不能なんですけども。

    小飼:こう言っちゃなんだけども、まだオリンピックのほうを観戦させ、無観客にしよう、少なくとも首都圏は無観客にしようって言ってた時には、今ほど感染者いなかったですからね。それでも既に波に乗ってたっていうのは明らかでしたね。

    山路:これ、パラをやることでそのもちろん感染に仮に直接影響ないとしても、リソース食われるのがかなわんじゃないかって気がするんですけどもね。

    小飼:まあ後あれね、注意力がバラけるという。二正面作戦になっちゃうんですよね、東京都の立場から見ると。

    山路:なんつーか、終わりの見えん感じですけれども。

    小飼:まあでもオリンピックの種目にサーフィンってあったから、それで必要だったのかもしれないな。

    山路:お台場の話?

    小飼:オリンピックの種目でサーフィンあったじゃないですか。いや、お台場じゃなくてどこだったっけ? それは本物の波ですけど、だからなにが乗ってたんだろうね、感染者の波に。感染者の波サーフィンっていうのが種目にあったんじゃないの。

    山路:あ、なるほどね(笑)、失礼しました。マジレスをしてしまった。なんかいろいろワクチンの話、コメントでも出てたりしますけど、なんか予約取れた人もいて良かったですね。でも予約、まだ予約なんかいという気もしますけどね。本当に50パー2回打ったっていう話ですけど、ほんとなんですかね。

    小飼:いやまぁちょっと、にわかには信じがたいんだけれども。でもあれなんだよね、これが70ぐらいになるとかなりインパクトが出てくるんだよね。

    山路:70歳ぐらいの人?

    小飼:違う違う、70パーぐらいになると。

    山路:ああ、集団免疫の可能性が。

    小飼:そうそう。インドは今、デルタ株止まってるじゃないですか。で、なんで止まったかというのは恐ろしいことに、みんな感染したから(笑)。

    山路:これ、リンク出しますかね。

    小飼:何て言えばいいのかな、一番どぎついやり方で集団免疫を達成してしまったという。

    山路:公式の発表では40万人ぐらいでしたっけ、インドでコロナで亡くなった方は。

    小飼:オフィシャルに亡くなっているというのは。

    山路:だけど実際は10倍ぐらいいるんじゃないかと言われてて。もしもそれが本当だとしたら、400万から500万、日本だったら40万人ぐらい死ぬような感じだから、到底ちょっと、その賭けに出る気にはなれん倍率ですけどね。

    小飼:インドの場合、そうなるしかなかったというのか。あれだけ膨大な人口なので。だから打った数から行けば、インドのほうが多いんじゃないかな。

    山路:ワクチン接種率、10パーとかそんなもんじゃなかったですかね。

    小飼:そうです。そんなもんです。そんなものなんだけれども、もう人口が10倍ですから、日本の。

    山路:確かに絶対数としてはあれだけどな。

    「カーストの下位の人ってどうなったんだろう」(コメント)

    山路:この辺のなんかこう差別と格差とかもありそうな気がして怖いっすよね。

    小飼:まぁでもインドはなんだかんだ、よくやってるけれども、ベストですら十分でなかったという。そういう感じですかね。少なくともアメリカよりはずっと良くやってる(笑)。アメリカ、もう。

    山路:アメリカまた死者も増え始めたっていう話ですよね。そんなことあんのかいっていう、これ相当が、

    小飼:デルタが、うん。

    山路:もう、これから毎年、じゃもうワクチンを打ち続けるコースになるんすかね、私らは。

    小飼:どうなんでしょうね。

    山路:中国とかは比較的、まだそれでも抑えてる。

    小飼:うん。で、中国のやり方というのは、本当にできるならこれをやりたいという、まさに本当にお手本みたいなやり方で。一人そこで見つかったら、都市を丸ごと封鎖して、その都市の人全員ですよ、全員検査して、全員あぶり出した上で隔離してっていうやり方で。これはどんなワクチンよりも強いです、このやり方は。

    山路:報道で、そのシノバック、中国製のワクチンってその有効性がモデルナなんかに比べるとだいぶ低いという。

    小飼:そうなんですよ。ワクチンに頼らざるを得ないのであれば、これは残念だったねだったんだけど、確かに中国製のワクチン頼りだった諸外国はけっこう大変なことになってるんだけど、中国自体ワクチンに頼らなくてもいいじゃんと言う。

    山路:だけど、これ、仮にあまり効き目がなかったとして、それで封鎖してロックダウンをしてうまくいってるとするじゃないですか。他の国と行き来をもっと盛んにしようって、再開させようってなった時に、それってすごい困らないですかという。

    小飼:ワクチンパスポートみたいなことをやりたいって言った時、じゃあシノバックは打ったことになりますかって言った時に、なんか一波乱ありそうだよね。今回ワクチンパスポートみたいなものをやろうって言った時に、一つ問題になるのは、こんな何種類もいっぺんにワクチンが出てくるって言う事はあんまなくって(笑)。そもそも、もともと地味なものである上に、あんま儲けが出ない部分でもあるので。大抵、ある種のワクチンっていうのは一社独占的になるんだよね。しかたがなくっていう。ところが今回、何種類出てるんだ、mRNAだけでも、

    山路:2社あって。

    小飼:2社あって、アストラゼネカがあって、スプートニクがあって、知らなかったんだけど、スプートニクって、ロシア製のやつなんだけど、二度打つんだけど、一度目と二度目と成分が違うのね。

    山路:へええ。

    小飼:で、なんでそんなことを知ったかって言うと、スプートニクライトというのが出たらしくて、それは何かって言うと、なんか一度目のやつを増量したやつみたいで、一回でもジョンソンアンドジョンソンみたいにある程度効くと、だから一回打ちのやつもあるんですよね。

    山路:なんかネーミングがでもいろいろすごいよな(笑)、スプートニクライト。へええ。面白いっすね。あとワクチン絡みでもう一つ、このニュースなんですけど、アメリカのほうでワクチンを盗んでそれを販売してた薬剤師の男が懲役120年食らうかもよみたいな。

    小飼:何州だっけ?

    山路:何州だっけ。ちょっと州の名前、ぱっとわかんないんですけど。

    小飼:アメリカのニュースの場合は、ちょっと州を抑えておいてもらわないと。

    山路:ちょっとパッとここには出てないですね。これ、しかし、

    スタッフ:記事を確認したところ、アメリカ、シカゴの薬剤師が逮捕されましたと書いてあります。

    山路:シカゴ、イリノイ州か。

    小飼:イリノイか。

    山路:なるほどね。

    小飼:都会州だな。

    山路:それぐらい、なんかこう重い刑罰になる可能性があると。

    小飼:まぁでも、アメリカの司法がそうなってるからというので、単純に累積犯の場合は、懲役も累積されるケースなのかもしれないけども。

    山路:この人は本物のワクチン接種証明書盗んだらしいですけど、偽造のやつがすごい流通してるらしいですね。

    小飼:ああ、いっぱい出ましたねっていうのか、Craigslistに、

    山路:なんていうか、掲示板ですね。

    小飼:そうそうそう。

    山路:もうそこで買えるんだ(笑)。

    小飼:そうそうそう。

    山路:まぁそれが大多数ってわけでもないから、全体のとこにはそんなに影響はないのかもしれないですけども、でもアメリカの感染者増えてるとこ見るとシャレにならん感じがありますけども。

    小飼:再び全世界のトップですね、new casesで見ると。

    山路:ああ。

    小飼:でも凄いですよ、今日本4位。

    山路:感染者で見ると。

    小飼:昨日の段階で。

    山路:もうちょっと多いかもしれないですよね。他の国の検査の基準で言ったら。

    小飼:そうなんだよね。なんか検査数が2桁少ないんだよね。人口あたりにすると。

    山路:つくづく、本当によくわかんないですけど、1年半以上経って、何でこんなに検査のリソースがないんだろうっていうのは、本当に何かいろいろ説明されても納得がいかないんですけどね。

    小飼:お互いに足の引っ張り、足の引っ張り合いって言うのおかしいけれども、検査抑制したっていうのあれは本当に一体何なんだ! もうあれはもう、完全に悪手だよね。

    山路:データがそんなんではきちんと取れないみたいな話。

    小飼:だけれども、まだデータが揃ってないうちから、自主的ロックダウンをしたっていうのは本当によくって、たとえば、ここで手を打つと感染が止まるっていうのをどこで手を打つかって言ったら、一人のところで手を打つのと、1万人のところで手を打つっていうのは、だいたい同じくらいの手間暇なんですよ。なんだけども、それでだから変わる数っていうのは、ぜんぜん違うわけですよね。1のところで止めたとしたら、たとえば1万のところに止める前に、1のところで止めたら、1万人助かるわけでしょ。だから、早めに手を打つっていう、手を打つのがいかに早いのかっていうのが一番大きなファクターなんですよね。伝染病の場合。

    山路:コロナの場合、デルタ株以前と以後のあたりで、フェーズがめちゃめちゃ変わっちゃったような感じもあって、ちょっと対策しづらかったんかなとも。

    小飼:ただ、こう言うのもなんだけれども、全世界的に終わってないのだから、ちゃんと次に備えなければいけないっていうのは、どの国もそうなわけです。どの国も、今まで一年半の時間があったわけですね。その間、何をしてたかっていうことですよね。

    山路:ドイツなんか、ドイツでしたっけ、イギリスでしたっけ、イギリスだったか、ボランティアの打ち手を養成したみたいなのあったりますよね。

    小飼:そうそうそう。

    山路:そういう形でいろいろできることはあったはずなんだけれど。

    小飼:でも日本もvaccinationのスピードだけはまあ、でもなかなかのものと言っても、やっと4割か。

    山路:まぁあと、コロナに直接関係ないんですけど、このコロナ関連で良かったニュースとしては、モデルナがHIVワクチンの臨床試験を始めたそうですね。

    小飼:だから、ありとあらゆるワクチンを、けっこうお手軽、お手軽って言うのもなんですけれども、早く作れちゃうっていうのは画期的なとこですよね。

    山路:もうなんか臨床試験初めて、インフルエンザももう始めてたんだったかな、インフルエンザのmRNAワクチンですね。

    小飼:もうじつは本来のアプリケーションで。

    山路:これはすごいことになりそうなんで、言われてましたけど、本当に動き出すとなかなか感慨深い、1年半の時間をどう使ったかって言うのが、なんか、日本政府のやったことと(笑)。

    小飼:オリンピックやることにね。

    山路:何かリソース食われちゃった感じがあるよなぁ。

    小飼:食われちゃったんじゃなくて、食わしたんですよ、それは。

    山路:そうですね(笑)。

    小飼:それはもう人間が決めたことなので。

    山路:ただまぁほんと、HIVワクチンの話みたいに希望はありますよという。

    「公文書ないので将来検証できません」(コメント)

    山路:あ、公文書の話題出てきたところで、ついでにこれ行ってきましょうか。1万5000枚の話。これか。リンクがこれは。

    小飼:(コメントを見ながら)あります、今日、明るい話題あります。

    山路:ちょっと特殊かもしれないですけどね(笑)、明るいと言うには。
     で、入管の事件、これ、ひどくないですかと。

    小飼:黒塗りにするのであれば、こういうのがあるのであれば、全域公開っていうオプションはあるんだっけ? だから、そもそも黒塗りが許されるっていうところが、これ、黒くない部分ってあんの?

    山路:タイトルは黒くなかったそうですね。

    小飼:これを本当に、ちょっとふざけて、あまりにちょっとふざけてるので、こういう時に公務員を訴える法律があったと思うんだけど。

    山路:特別公務員陵虐なんたらみたいな。

    小飼:そうそうそう。それで訴えたいぐらいなんだけれども。

    山路:これ、どうなんですか、文書がないって嘘つかれるよりはマシって感じなんですかね。

    小飼:いや、マシではないです。ちゃんとこれ、確か手数料15万円だか取ってんだから。

    山路:マジでか(笑)。

    小飼:でもこれ、明らかにある意味きちっと塗りつぶしてないよね。だからこの部分はどうしても見せられないので仕方なく伏せますよっていうのが黒塗りの意味だから、いちいち内容を吟味しなければいけないけど、これどう見ても吟味できてないよね。

    山路:さらにそこで突っ込む、訴える余地があるかもしれない。

    小飼:そう、だから訴えられるんですよね、実は。だからこれは確か異議申し立てはできるはずです。

    山路:これ、本当ちょっと、真剣に展開を見守りたいと言うか。それによって何かできることがあったら、協力したいところですよね。

    小飼:世界的に、恥ですな、これは。

    山路:本当にアムネスティとから何か言われるのん違いますか。

    小飼:アムネスティというよりも、北朝鮮にすらツッコまれそうだよね。

    アフガニスタン米軍撤退の背景と「重要性の低下」

    山路:北朝鮮にか(笑)。本当に恥ずかしいなんか奴らだな、もうほんと上から下まで。
     じゃあ最近の話題で特にでかい、国際ニュースのほう、行っときましょうか。アフガニスタンすね。これは何か、

    小飼:大きいの来たというのか、なんと言えばいいのかな、でもやっぱりこうなったのではあるんだけど、それがよりによって8月15日というのが。

    山路:あーなるほどね。

    小飼:もちろんまだ、米軍も避難民の護衛のために、未だカブールに展開してはいるんですけど、大統領が逃げちゃった以上は。

    山路:これ、いろいろ言われてますけど、バイデンが撤退を判断したこと自体は何か、私が自分がバイデンだったらアフガニスタンから撤退しただろうなぁと思ったんですよ。

    小飼:もっと早く撤退するべきだったろうけれども。そもそも、こんなダラダラ続いた理由って言うのはなんだったんけと。本当に、アフガニスタンの場合は、本当に成り行きで行っただけなのか、でもあれかな、いちおう民主化をサポートするためという大義名分はあったのかな。

    山路:そもそもはまあビンラディンをかくまったっていうことからだったわけですよね。

    小飼:でもさらに遡れば、

    山路:アフガン戦争?

    小飼:そうそう。アフガン戦争があって、さらに遡れば、イギリスと帝政ロシアの地政学的な争い、いわゆるグレートゲームの舞台だったわけですよね。

    「代理戦争の場だった」(コメント)

    小飼:これは僕も、アフガニスタンのことというのは本当に自分でも驚くぐらい、申し訳ないぐらい知らないんですけれども。そもそも何で、ユーゴスラビアみたいにバラバラにならなかったんだろうっていうのは一つありますよね。

    山路:アフガニスタンとしてまとまってる。

    小飼:そう。だから、アフガニスタンっていう国も、イギリスのおかげで便宜上できたみたいな国なわけですよね。イギリスは、インドということで、今で言う、インドだけではなくて、パキスタンにバングラデシュをくわえたところというのが、まるっと植民地にしてたんですけども。そのすぐ北がアフガニスタンで、でも属国に従ってたんですね。属国にしたくて、だからそこにいる王族を、

    山路:傀儡政権にしようと思ってた。

    小飼:そうそうそう。でも、一方で、そこにイギリスに居座られると、ロシアとしては面白くないわけですね、位置から言っても。そこで、インド側から、今だとパキスタン側からですけども、と、北から、ロシア側からの圧力のかけあいっていうのがずっとあったんですけど、まだこの頃はアメリカはいなかったんです、蚊帳の外だったんです。
     アメリカが関わりだしたというのは、やっぱりソ連がアフガニスタンに軍隊を送って、オリンピック、アメリカがモスクワオリンピックをボイコットしてとかあの辺の時ですけれども、その時には、いっぱい武器を送り込んだわけですね、パキスタン経由で。その時は冷戦の一環だったんですよね。まあでもそれで、ソ連崩壊しました、ソ連軍も撤退しましたっていうふうに言ったら、まあ内戦状態になって。で、その時の内戦状態の時というのは、アメリカはほっぱらかして、ほぼ放置プレイだったんですよね。まあ徐々に、タリバンがアフガニスタンを、全部を支配するようになってきたんですけど、でも何でこの段階でユーゴスラビアみたいにならなかった? というのが、まず一つ疑問としてあるんですね。

    山路:そもそも国っていう意識がみんな希薄だったから、逆に。

    小飼:でも逆に、逆にその程度には国という意識はあったのかな。今の、タリバンの声明とかっていうのも、まずアフガニスタンという国に尽くすことだみたいな声明があって、あの辺一帯はアフガニスタンだという、一つの国だという認識はしてるんですよね。民族的にはけっこうユーゴスラビア並みに分かれてるんですね。一番多いのは、パシュトゥン人ってされる、パキスタン寄り、側に多くが住んでる人たちですけど、それでも4割ぐらいなんですよね。セルビアとクロアチアぐらいの別れ方をしてもおかしくないのに、丸々一国とか。

    山路:宗教が同じだったからですかね。

    小飼:イスラム教だから?

    山路:イスラム教のスンニ派でみたいな。

    小飼:いや、でも、だとしたら何でパキスタンと一緒にならないのっていう。

    山路:そうですね。

    小飼:そうですよ、民族的にもパシュトゥン人ってアフガニスタンだけではなくて、パキスタンのほうにもいて、でも結局ビンラディンも米軍に補足されて殺されたのはパキスタンですからね。アフガニスタンではないんです。本当に、全く意味がなかったんです。ここまで無意味に軍隊を貼っつけておいた例っていうのはないんじゃないか。

    山路:ベトナム以上の失敗みたいな。

    小飼:手を引きたがってたっていうのはもう確かなんですよね。でも、オバマの時には却って、

    山路:増派しましたよね。

    小飼:増派したんですね、民主化を手助けするって言う口実で。まあでもオバマの頃は、イラクから米軍のプレゼンスを減らしたくて、それで手いっぱいだったのかもしれないですけども。

    山路:もしもなんかアメリカうまくいってない例、やたら目に付くような、ベトナムそうですし。

    小飼:本当に、もうここまで飼い犬に手を噛まれまくっている、

    山路:イランもそうだし。

    小飼:大国ってないです。そう、そうです、お隣のイランとかっていうのはもうあれじゃないですか、アフガニスタンの前の最大の失敗例と言えば、もうイランだったわけですよね。

    山路:というか、成功したのは日本と。日本は一応成功。

    小飼:日本ぐらいじゃないかな。まあ限定的な成功って言うと、チリも入るのかな。左派政権が誕生したのをCIAがクーデターでひっくり返して。

    山路:何でこんなにアメリカって失敗するんすか。

    小飼:まあたいていの場合、大国が傀儡国家を作ると失敗はするんですけども、でも確かにアメリカの失敗しまくりというのは、イギリスのそれと比べても目立ちますよね。

    山路:イギリスはしっかり植民地を作ったじゃないすか。

    小飼:しっかりでなくて、しっかり植民地を植民地のままに留めておいたっていうのが正しい言い方だな。

    山路:インドだったりとかオーストラリアだったりとか。

    小飼:そうそう。あくまで植民地なわけですよね。

    山路:アメリカの関与の仕方はそうではなくって、

    小飼:もう少し、なんと言えばいいのかな、正義を押し付けようとしてますよ。

    山路:彼らが信じる正義を。

    小飼:そういうことです。だから、イギリス人よりはよっぽど説教臭い人たちではあります。

    山路:その地域の実情とかを無視して、自分たちのやり方を押し付けようとして。

    小飼:でも基本的に、やり方というのは同じで、その地域の偉いやつを見つけて、そいつに鼻薬を嗅がせて、傀儡にするっていう手口は同じなんです。手口はイギリスもアメリカもというよりも、世界の歴史を見ていると、大抵の大国が大抵の小国を傀儡国家にする過程っていうのはみんなそうなんですよね。だから、そこの支配階級を、あるいは半支配階級を、有力な半支配階級を、リソースを与えて、武器とか軍資金とかを与えて、革命を起こさせて。で、新しく支配者になったら、そのまま傀儡として置いとくと。いうのは同じなんですけど、それにしても、もうアメリカ、ここまで。

    山路:下手くそすぎますよね、何か。あと手を出すメリットの見極めが甘いというか、アフガニスタンってそんなに手を出して……。

    小飼:アフガニスタンは本当によくわからない。本当にアルカイダが居候してたからという、口実としては。

    山路:それこそ前のニコ生でも言ったけど、資源とかもぜんぜん美味しくないからっていう話は散々してたじゃないですか。

    小飼:アメリカの場合は、すでにお手付きのところばっかしだという。要するに、他の国が傀儡国家を運営してたところというのを引き取る形になったと言う。ベトナムとかもともとフランスでしょ。アフガニスタンも、もうこう言うのもなんですが、イギリスから引き取ったようなものですから、間接的な形で。

    山路:イランはちょっと違うかもしれないですけどね。

    小飼:いや、でもイランもそうなんですよ。

    山路:あ、そうなんですか。

    小飼:理由として、まあでもイランの場合は、要らんどころか石油がどっさり出るところなので。

    山路:本当に単純な利権でもあったし。

    小飼:イランの場合というのも、単なるもう傀儡国家ではなくて、かなり入れ込んでたんですよね。友好国として入れ込んだんですよね。どれだけ入れ込んでたかって言ったら、米軍以外にF-14を買ったのはイランだけです。まぁ日本はF-14のかわりにF-15を買いましたけども。でも、単なる傀儡国家ではそんな手に入らないものですね。
     だからどれくらい凄いことかって言ったら、台湾とか売ってもらえませんからね。

    山路:そうか、その辺りのがあるから、『エリア88』にもトムキャットが出てくるのか。

    小飼:そうなんですよ。それだけ入れ込んでた所に、革命を起こされたわけですよね。

    山路:しかし、逆にじゃあなんで日本だけうまくいったんすかねっていう。あまりにもそんな、特殊事例として取り上げても意味がないのかもしれないけど。

    小飼:僕の答えというのは、もうすでに日本は列強だった、列強でかつ国民国家だったんですよ。国民国家だった。

    山路:その時点でか、支配の以前に。

    小飼:アメリカの支配のやり方と言うのは、アメリカだけではないんですけど、特に目立つやり方というのは支配層にリソースをぼんと渡して、これで統治しなさいと。なんでひっくり返されるかって言うと、使い込んじゃうんですわな(笑)。うん。なので、別の言い方をすると、アメリカの失敗例っていうのは全部トリクルダウンに頼ろうとして、トリクルダウンしなかったからなんですよね。

    山路:今回はアフガン撤退失敗のやつなんかでも、アフガン軍が自分達では戦おうとしなかったみたいな事をウジウジ、バイデンが言い訳してましたけど。それなんかってのは結局、国民国家になる前に手出されちゃったってところもあんのかな。

    小飼:そうそうそう。

    山路:日本とかはそれ以前に国民国家になって、国としての意識もはっきりあったりしたから。

    小飼:そうなんですよ。アメリカがいようがいまいが、いい悪いは置いといても、また列強に戻ってたでしょう。
     だから日本はアメリカ抜きでもけっこう、列強に戻るだけのポテンシャルがあったんですね。なんでアメリカの支配が成功したかではなくって。
     アメリカの数少ない成功例ではないの、アメリカ抜きでけっこううまくやってたんですよ。ただ、日本がそうなった遠因はあれですからね、開国してくださいの、マシュー・ペリー提督のところまでありますからね。だからあれで開国してなかったら、他の国と、たとえばPhilippinesとかと同じような経緯になったかもしれないですけど。でも、それ以前から、けっこうな、江戸時代から割と列強ではあったんですよね。

    山路:これよくその発展途上国なんかの話で、中進国の罠みたいな話ってあるじゃないですか。

    小飼:そうだ、キューバも飼い犬に手を噛まれた例じゃないか、いくつあるんだよ。本当に石投げれば当たるって言う感じだよな。

    山路:これ、結局、早めに国民国家になれたかどうかみたいな違いだったりするんすかね、そうなると。

    小飼:けっこう大きいんじゃないかな。

    山路:その領域を一つの国として、そこの人がまとまった意識持ったところが、バスに乗れた国ってことになるのかなみたいな。

    小飼:でもそれ言うと、イランというのがけっこう興味深い国で。今でこそイランって呼んでますけれども、ペルシャですよ。だから、そうです、昔の大国があったところです。アレクサンドロスに蹂躙されるまでは、あの辺一の大国だったわけですよね。今でも大国ですよ。

    山路:そのなんか大国としての意識をまだ持ち続けてるところなのかな。

    小飼:というのとはやっぱちょっと違うんですよね。
     逆にあれかな、産油国になっちゃったから、そっちに行ってないのかな。でも、こう言うのもなんですけれども、産油国でかつ工業国っていうのは、少ないんですね。皮肉にもアメリカとロシアがそうです。産油国にして工業国。

    山路:ほんとだ(笑)。ほんとだ、改めて言われるとそうですね。

    小飼:で、イランとイラクはそのポテンシャルがあったのに、そうなり損ねちゃったんですよ、なり損ねて「いる」かな。

    山路:まだポテンシャル的にはあると。

    小飼:うん。だけれども、やっぱりアメリカが手なづけようとして、手を振り払われたわけですよね、イランも。

    山路:これ、今後アフガニスタンどうなっていくと思います?

    小飼:どうなっていくというよりも、逆に、何と言えばいいのかな、Great Gamesで、ロシアとイギリスで取り合いしてた頃っていうのは、アフガニスタンの地位って高かったんですよ。でも今は、主要産業何ですかつったら、ケシです。はい、ポピーです。

    山路:ケシって作るの簡単そうですよね。

    小飼:アヘンですっていう。っていうふうになっちゃったと思います。なんでだと思います? 明らかに重要性下がってるんです。

    山路:それはもう軍事的なことの、そこを侵攻する必要がなくなったから?

    小飼:地政学的な価値が相対的に下がってるんですよ。もしもっと高いのだとしたら、こういうのもなんですけれども、アメリカもソ連も、まだあった頃には、もっと真面目に統治しますよ。単に占領するんじゃなくて、統治しますよ。なんでだと思う?

     
  • 小飼弾の論弾 #208「東京五輪の後始末と瀬戸際のコロナ対策、書評:『東京ホロウアウト』、議論を呼ぶAppleの児童ポルノ対策」

    2021-08-17 07:00
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     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2021年08月10日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2021年08月24日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
    『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

    2021/08/10配信のハイライト

    • コロナの状況とオリンピックを巡るあれこれ
    • 藤本タツキ『ルックバック』と「無差別殺人は一般化できるのか?」
    • 『東京ホロウアウト』書評の「いい取材なさるなあ」
    • 質問「EV車に変えるべき?」と温暖化対策の「余地」
    • デジタル庁の人選問題がどれくらい「ヤバい」か
    • Appleの児童虐待対策について、その問題点

    コロナの状況とオリンピックを巡るあれこれ

    山路:さっそくこれですよ。映るかな。

    小飼:ワクワクチンチンがいつでした?

    山路:7月30日ですね。2回目打ったのは。

    小飼:それはいつやったんですか?

    山路:この抗体検査は、今日の朝ですね。確かに血を取るのがちょっとめんどくさい。

    小飼:10日っていうことは、どっちでしたっけ、ファイザーでしたっけ、モデルでしたっけ。

    山路:ファイザーですね。

    小飼:ファイザーだと一応、厚労省は一週間って言ってますね。CDCはどのワクチンでも、最後のやつ打ち終わってから2週間って言ってますね、フリチンになるまで。

    山路:なんかでもあれ、打つの失敗することだってありえるんちゃうのって思いましたけど(笑)、抗体検査しなくても言い切っちゃっていいのかな。

    小飼:そうそうそう。副反応どうでした?

    山路:副反応、出ましたよ。

    小飼:あ、やっぱり。

    山路:2回目はロキソニン飲んだけど、38.3まで上がりましたけどね。

    小飼:おー。じゃあ39度ぐらいまで出てたのかな。あれ、1度ぐらい下げる力ありますからね、ロキソニン、けっこう解熱作用強いんだよ。

    山路:本当に辛いってわけじゃないんだけど、風邪とかの本当の辛さじゃないんだけど、

    小飼:けっこう僕は気持ちよかった(笑)

    山路:いやなにもする気にならんし、なんか難しい話のドラマ見る気にもならんし、で、妻は2回目でも全く出なかったですね。

    小飼:ああ。で、意外なことに、長女がほとんど出なかったんだよな、家だと。そう、妻も僕もけっこうはっきり熱が出たので。次女も、アメリカで打った次女も、しっかり熱出てたので、これから出るに違いないと思ってたら、ケロッとして(笑)。

    山路:なんか条件がよくわかんないすよね。体重に、体格によってワクチンが多い少ないあるんじゃないかみたいな説もあったけど、でも別に小さな人でも出てない人がいるし、なんか年齢もあんまり関係なさそうな気もするし、

    小飼:まあ不安であれば、もう自分でもう抗体検査しちゃうのかな。ただ、ほんとはね、これもね、

    山路:ヤギの血を使った、ヤギの血でしたっけ、あれ?

    小飼:コントロールのほうがですね。要は、だからちゃんと血を測ってますっていうのを確認するのが、そのCって書いてあるラインで、コントロールラインって呼ばれてますね。そうでなくて、たとえば生理的食塩水とか垂らしても、Cはポジティブにならないわけです。とにかく血液が来たというのを検知するのがCのところで、実際に新型コロナウイルスの中和抗体ができてるかどうかというのをチェックするところがTって書いてある、テストラインのところですね。

    山路:それにしても、デルタ株、流行ってると言うか、感染爆発してるという話がありますが。

    小飼:ねえ。これに本当にラムダまで上陸しちゃったら、今のところ水際で止めたっていうことにはなってるのか。でもそれ、オリンピックの間、伏せてたんだよね。

    山路:これ、どれくらい今の感染の状況、特に東京の感染の状況って、弾さん的に深刻に見てます?

    小飼:もう、カウントできなくなってるって言うのは確かでしょうね。

    山路:陽性率が20パーセントを超えて。

    小飼:もはや意味がない。はい。最低でも、それだけの数がいるっていう程度の意味しかないですね。

    山路:じゃあ、それが実際には10倍いるかもしれないし、あるいは2、3倍かもしれない?

    小飼:だから、1番、低くみて3倍とかでしょうね。これくらいの陽性率になると。で、10倍つうのもおかしくない。

    山路:じわじわと重症者も増えてるようなイメージもあるんだけど、ただ海外ほど重症者がギュンともまだ増えてないじゃないですか。

    小飼:まあこれ、あのね、自宅で、重症と見做されるためには医師が重症だと診断しなければいけないんですよ。ところが医師にたどり着くまでが日本の場合、大変なわけですね。

    山路:自宅療養に。

    小飼:そもそも、公的検査受けさせてくれない。

    山路:この、結局まだ言い切れない、そういうわからんっていう怖さがあるっていうことですよね。

    小飼:だから、まず検査が少なすぎるんですよね。けっこう人知れず死んでる方、いらっしゃると思います、この段階になると。

    山路:excessive deathみたいな形で後の統計に表れてくるっていう形になるかもしれない。

    小飼:そうそうそう、今年の孤独死統計はちょっと見るのが怖いですね。去年少なかったっていうは確かだと思うんですよ。だけど、去年は今年ほどはぜんぜん流行ってないわけですよね、今年に比べればかわいいもんなわけです。去年オリンピックを中断した時って、たぶん、確かに日本全体でね、の累計、しかも累計で1000行くか行かないかっていうのでワンヤワンヤ言ってた頃じゃないですか。そんなのは東京でなくても行くわいって言う。

    山路:それで高校野球とかもね、中止になってましたもんね。代わりに、オフィシャルじゃない大会までやって。

    小飼:数字にして、だいたい2桁悪化してるんですよね。去年の今頃と比べて。で、なんで去年中止したものを今年はやるんだって言うのは、もうそこがもう解せないといえば解せない。

    山路:それ甲子園の話題が出たところで、ついでにいっとくと、甲子園って無観客開催じゃないですか、今年。

    小飼:そう、やるんだ?

    山路:やってますね(笑)。やってるはずですよね。今日から。

    小飼:あ、そうなんだ。

    山路:無観客開催なんだけど。

    小飼:本当に、野球って、なんと言えばいいのかな、馬耳東風というのか、耳だったら右から入って左だけど、目だったらほんとに後ろに抜けてるっていう感じで。

    山路:怖いな(笑)

    小飼:すいません。

    山路:それが無観客開催なんだけど、一校あたり2000人の関係者は入っていいという

    小飼:に、せ、ん、に、ん、

    山路:だから4000人ですよ、一試合。

    小飼:で、相変わらず甲子園球場でやるんですか。

    山路:そうですね。

    小飼:じゃあ、甲子園球場って、何人入るんだ、5万人ぐらい入るんだっけ。

    山路:えー、何人だっけ、万人単位ではあったけど、

    小飼:じゃあ、2000人を、本来であれば5万人入るところでソーシャルディスタンシングするの? だから椅子を三つ置きにするとか。

    山路:そこのところは、テレビ中継をまだ私もあんまり甲子園を見てない人間なので(笑)、具体的にどう配置してるか見てないですけど。

    小飼:ああそうだ、Pepperは人数に入りますか?

    山路:Pepper、あの踊りをやるというやつですよね、あれはソフトバンク球場でないとやらないじゃないのかな。

    小飼:いっしょにロボコンも同時開催して、ロボットに応援させるコンテストするっていうのはどうだろう、もう遅いけど。

    「密になってたな」(コメント)

    山路:これ甲子園、高校野球見た方の感想ですかね。

    小飼:地方大会とかでは特にそういうrestrictionなく、やったんでしょうね、確か。

    山路:しかもこれ、一試合ごとにその4000人、関係者を入れ替えて、それを人が、みんなこれから地方に帰っていくっていうのはなかなか怖い話だと思うんですけどね。

    小飼:これまで、デルタがやってくるまでは、まぁ通勤通学ではあんま感染しないのねって思われてましたよね。要は一箇所に長いこと止どまると、要は三密のうち、三密を満たすとヤバい、二つぐらいでもまあちょっとヤバいかもしれないけど、一密ぐらいでも、もうダメだって感じになってきてますよねっというのも、今どんなところでの感染が広がってるかって言うと、対面窓口なんですよ。

    山路:デパートの従業員、めちゃめちゃ多いですよね。

    小飼:デパートの従業員とか、コンビニの従業員ですとか、あと警察ですとか。
     要は、人と人が、そう、こうやって向かい合う機会がある所というのは、まあよくアクリル板とか、あと上からビニールのやつが垂れ下がってますけど、その程度でももらっちゃうっていう。こうなるといよいよ満員電車とかっていうのもヤバくねっていう。

    山路:去年よりも、でもみんな、なんかぜんぜん怖がってないような気もするんですけど、通勤してる、そんなことないのかな。

    小飼:まぁ、麻痺しちゃってるんでしょうね。麻痺するのも、これやむを得ないわ。

    山路:政府からのメッセージが支離滅裂だから、ちょっと従おうって気にはならんですよね、正直。

    小飼:バッハッハな人が銀座をブラブラしてるというのは、そこは案の定、だとしましょう、なんと言えばいいのかな、もう日本人の神経を逆撫でするために生まれてきたような。

    山路:天才ですよね、ある意味(笑)

    小飼:うん、天才。

    山路:ヨーロッパの生んだ。

    小飼:でも、その天才を日本の五輪担当大臣がどう扱ったかって言うのは、もっとすごいですね。不要不急というのはもう各自の判断であるべきだと。すげー! すげー、全面解禁しちゃったよ!

    山路:帰省するわ、そらみんなっていう。

    小飼:もう、何言っても届かないわ、これは。何を言っても届かないわ。

    山路:丸川さんは親戚縁者全員を人質に取られてるんですかね、バッハに。

    小飼:いや、というのか、こう言っちゃなんですけども、バッハハの人がマシに見えますね。
     そうだよ、不要不急大臣、まさしくそうだよね。だって、何したの、具体的に。

    山路:わからない(笑)

    小飼:五輪担当大臣って何したの? 何を、たとえば無観客にするのはとかっていうのを決める時に、決定的な役割を果たしたの、丸川大臣?

    山路:その辺も議論が出ないからわかんないですよね、議論の経過が。

    小飼:わかんないですよね、議論が出てこないから

    山路:自民党の中での出世のプロセスがよくわからない。

    小飼:わかんないね。

    山路:わかんない。その辺のところも含めて、もうなんかいろいろ嫌になってきてますけども

    小飼:嫌になってきてっていうよりも、本当になんか痛覚が麻痺してるんでしょうね。いい傾向ではないね、これは。

    山路:ちなみにパラリンピックってどうなるんですかね。

    小飼:いちおう、別途検討するって言うことにはなってますよね。

    山路:でも遅いっすよね、まぁ最低限、無観客っていうことはたぶんまあ無観客で行くんだろうけど、中止にするかどうかは今悩んでるって所なんですかね、これは。今後またちょっとどうなるやらって話なんですけど。で、五輪がらみでまた気になる話がありまして。以前弾さんがずっと五輪、アテネやるのはダメなんかいみたいなことに対して、怒ってたじゃないですか、そんなん無理に決まっとるやんけ、

    小飼:無理ではなくって、人類はギリシャ人になんか恨みあるの?現代ギリシャ人に恨みがあるの?

    山路:コスト的に。

    小飼:古代ギリシャ人であれば、それはもう奴隷囲ってたしね、フルボッコするだけの材料もあるかもしれないけど、現代ギリシャ人ってあれもう、もうただの可哀想な人たちじゃない、ヨーロッパの田舎のね

    山路:昔は王国が、帝国があった所っていう。

    小飼:そうそうそう。いたいけな人々で、何の恨みがあるんだ。

    山路:そんな小国にそんな負担を押し付けるって言うのはまあ無理やんっていう話だったじゃないですか。で、その話を今度はウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿した人が主張してるという。

    小飼:でもウォール・ストリート・ジャーナルでしょ、こう言っちゃなんだけど、ギリシャに鼻薬をかがせた人たちじゃないの。

    山路:あ、ギリシャにかがせた人たちのほうね。

    小飼:そうそうそう。ウォール・ストリート・ジャーナルということは、もうはっきり言って、特にオリンピックのこととかっていうのを鵜呑みにできないの。少なくとも、教唆犯だもんね。ギリシャ経済を破綻させた教唆犯だもん。はっきり言って。

    山路:(コメントを見ながら)エルサレムでやる、うーん、なんかそれができたらすごいことになりそうですよね。

    小飼:どうせならベイルートとかも、俺もひどいこと言ってな(笑)

    山路:なんで混乱の種を世界に播こうとするんですか(笑)

    小飼:いやもう爆発してるし。

    山路:もう兵器みたいな扱いになってますよね、オリンピックが。このいろいろオリンピック、まだゴタゴタがあって、JOCの弁護費用の話がありますね。

    小飼:(ため息)

    山路:JOCがこの弁護士費用2億円を負担するという話まで。

    小飼:べつに弁護しなくたっていいじゃん、こういうのもなんだけども、欠席裁判受けてもらって有罪になったところでさ、フランスに入国できなくなるだけの話でしょ。犯罪者引き渡し条約とかっていうのも、フランスとは結んでないはずだし。だから、日本にいらっしゃるフジモリ大統領みたいなね。

    山路:しかもこれって、確かもともとは招致委員会として、招致委員会のメンバーとしてのそういう疑いなわけですよね。

    小飼:そうそう、それよりも実際に賄賂を手配した電通の人たちとかってどうなってるの

    山路:そのところもなんかぜんぜん、なんか続報がまだ聞こえてきてないけども

    小飼:だから何て言えばいいのかな、ジャパンで、賄賂渡しまくったわけだよね、IOCの人に。だから、フランスの警察が立件しようとしてるのは、そのうちの氷山の一角だけなわけだけれども。

    山路:いやーこれ、面白いことになる、これなんか立件とかまで行くんですかね、でも本当に。この、こういうオリンピックの賄賂問題に関して。フランスは……

    小飼:どこまでマジにやるんでしょうね。でも、もし仮に、犯罪者引き渡し条約みたいなことがあったら、ひろゆきやばくないか。

    山路:あっはっはっは。ですねって。なるほど。ここで彼も、つながってくるとはさすがに思わないだろうという(笑)。

    「確かに」(コメント)

    小飼:いいじゃん、フランスでは有罪になっても、日本にいれば安泰なわけですから。

    山路:確かに、フランスに、日本に戻って来ればフランスのことで、フランス語の使い方で揉めたりすることもなくなるかもしれない

    小飼:だって、一国の大統領すら受け入れてくれる国ですよ。

    山路:ああ、フジモリの

    小飼:オリンピック選手は受け入れないけども、大統領なら受け入れるわけです。

    山路:あれ、ベラルーシの、じゃあ話もしといたほうがいいですかね、この場合も、この文脈で言うと。

    小飼:すげえ国だなと。
     ウガンダとはえらい差がついたよなぁというのか、ウガンダの逃げた選手は素朴過ぎたなぁ。そのまま名古屋に、名古屋だっけ、なんだよね、に行っちゃうとかさ、こっちのベラルーシの選手のほうは、ゲームのルールを、ウガンダの青年よりは知ってたっていうことだよね。要するにどこに書き込むかっていうのを知ってたし、でもあれだよね、スマホに翻訳させるというのはすごい機転だよね。

    山路:それでこう警察官でしたっけ、何か伝えたんですよね。近くにいた日本人に、ベラルーシの選手が。

    小飼:でもさ、ウガンダのやつはそのまま当局に持っていくって、すごいよな。

    山路:あー。これ、ひどい言い方だけど、ウガンダのやっぱその教育というのがないのは本当に

    小飼:教育というよりも、なんだろうな、やっぱ思い込みが強かったんだろうな、日本に行けば仕事にありつけ、名古屋に行けば仕事にありつけるって思い込みが強かったんだろうね。

    山路:世界の仕組みをあまりにも知らなさすぎやしませんかと、ちょっと思ったんですよね。

    小飼:でも我々だって、ウガンダの仕組みは知らないでしょ。そもそも、ウガンダがその点でヤバい国だったって言うことさえ、僕も知りませんでした。

    山路:つまり不法滞在に、罪に問われることがあり得るって言う事を知らなかったっていうのは、ちょっとナイーブ過ぎたんじゃないかと。

    「カワイソス」(コメント)

    小飼:本当に。でもベラルーシのほうは、幸か不幸か、オリンピックのずっと前に、政権的にヤバい国だっていうのは知られてたんだよね。でもそのわりに、EUの追求とかっていうのは甘いと思わない?

    山路:ベラルーシに甘くしてEUのメリットってなんかあるんですか。

    小飼:もちろん! はい、ロシアのガス、どこ通ってます? ベラルーシの機嫌を損ねると、止められちゃう可能性があるんですね。だから、少なくとも今は無理だ。だから、今はもうロシアのガスがないと回らないので。ヨーロッパの経済、特にドイツの経済が回らないので。

    山路:ポーランドはある意味、そういうところでちょっと有利だったってことなんですかね。

    小飼:いやだから、ポーランドも微妙なんだよね。その意味では。もちろん、ポーランドにもガスパイプライン、ポーランドも需要家なので。しかもポーランドもどっちかつうと、EUの中ではヤバい政権じゃん。

    山路:自由とか言論の自由みたいな所っての、今どっちかっていうと抑圧してるほうですよね。

    小飼:中絶をほぼ全面的に禁止しようとかね。ベラルーシよりはマシかもしんないけれども。

    山路:これ、亡命選手受け入れて、ベラルーシからの、EUからのポイントを稼ごうとしてんじゃねーかっていう記事が出てましたけど

    小飼:どうなんでしょうね。
     結局、ものを人質に取られるって言うと、強い事も言いにくくなりますので、でもこれって全世界もそういう形で、お互いに弱みを握りあってる状態ではあるんですよね。

    山路:ただ、そこんところで必ずしもバランスしてないから、いろいろ揉め事が起こるわけで

    小飼:そう、日本にしてからが最大の貿易相手国ってアメリカではなくて中国ですよ。だからに日本ももちろん中国がなければ全く回らないの。物流の話、あとで出てきますから、ちょっと伏線に

    「日本に生まれてよかったわ」(コメント)

    山路:それは本当に思う、日本に生まれただけで、けっこういいガチャ引いたなっていうところは

    小飼:それはあるね。それはあるね。確かにここ30年っていうのは、ちょっとあまりにも冴えないんだけれども、その一方で、アメリカ人ほど恨まれてるわけでもないし。なのでパスポート相変わらず強い、いくらパスポート強くてもさ、パンデミックの最中では宝の持ち腐れもいいところではあるんだけれども、それでも

    「生まれた国ガチがよくても、今の日本はどうだろう」(コメント)

    山路:っていう疑問がありますけど、ただ他の国の人が、じゃあ日本より、その中間層ですよ、特に、中間層の他の国の人が日本人よりも幸せかって言ったら、それけっこう微妙なところかなとも思うんですけど、どうですか。

    小飼:だから、やっぱり日本よりも幸せにやってそうだって言うと、やっぱり小さい国になるんですよね、

    山路:北欧

    小飼:デンマークとか、あとは場所をぱっと変えるとニュージーランドとか

    山路:オーストラリアとかも比較的うまくいってる国のイメージが、

    小飼:まぁでも大きめとは言っても、オランダとどっこいくらいだからな。でも2000万超えたかな、もうちっちゃい、

    山路:マルチカルチャーで、

    小飼:今台湾とオーストラリアってどっちが人口が多いんだろう、まぁでもそれくらいなんだよな。大陸一個なのにさ。カナダより少ないんだよね。

    山路:少なくとも、20年ぐらい前のオーストラリアなんかっていうのはマルチカルチャーで、非常におおらかな国でしたけどね。

    「狭いけど治安がよい日本好き」(コメント)

    山路:まぁそこは本当にすごい、すごい恵まれてる

    小飼:そうだよね、はい

    山路:革命も起こらない

    小飼:バッハ会長も安心して銀ブラできるという。その割に何か、もう立派なボディーガードが、もしかしてそのままオリンピックに出ればメダル取れるんじゃねーみたいな人たちがまわりにいたけどさ(笑)。

    山路:「お前勇気あんなー」って思いましたけどね(笑)。

    小飼:あとやっぱ生まれた時期によって、変わっちゃうっていうのはね。やっぱり就職氷河期にもろぶち当たった層とかっていうのは、それがまあずっと今も尾を引いてるわけじゃん。まあでも、それは置いといても

    山路:今回のコロナ禍って、以前の2000年代前半の就職氷河期よりもひどいことなんじゃないかなって気もするんだけど。

    小飼:そうなんだよね。

    山路:これは、この10年後、20年後にてきめんに効いてくる気はしますけどもね。

    小飼:なんで30兆ガメてんだよ。

    山路:ああ、あの予算が使われずに30兆

    小飼:なんのために予算取ったの?

    山路:もう意味が不明ですよね。

    小飼:シンゾー君の死を無駄にし、あ、死んでないか。死んでないか、引退した、あれか、大臣から降りただけか。相変わらず衆院議員でもあるし。

    山路:結局これって予算のしくみが基本、単年度になってたりとか、省庁が縦割りになってるとかそういうことなんですか?

    小飼:というのかさ、国会開けよっていうのか、なんで閉会があるの?

    山路:本当にいつも、子供の時から思ってましたよ。何で国会って閉じるの? みたいな。納得いく説明を誰もしてくれてない気がするんですけど。

    小飼:一応、憲法に会期のこと書いてあったかな、いちおう開会閉会があるので、具体的な期日は書いてないけど、あとあれだよね、議員の1/4が開けって言ったら、開かなくちゃいけなくて、だからこれはもう本当に立派な違憲状態。だから、でも日本の為政者というのは、今の自公連立政権に限らず、憲法というのはいくらでも破っていいものだと思ってないか。

    山路:なんか、破るっていうか気にもしてない感じがありますよね。

    小飼:都合のいい時だけ持ってくるんだよね。たとえば、何で内閣が衆議院を解散できるかっていう風に言ったら、憲法の第一章のところに天皇がそれをやりますと。天皇は内閣の言うこと必ず聞かなければいけませんと。すげえ三段論法だな(笑)。

    藤本タツキ『ルックバック』と「無差別殺人は一般化できるのか?」

    山路:なんかずるいよなぁ、あの論法って思いますけど。直接書かないで。
     じゃあ、ちょっとオリンピックの話題から外れて、『ルックバック』の話、いきますか。これもじつはでかい話かなと思ってて。

    小飼:小さくて、小さからぬ話なのかな。

    山路:『ルックバック』、チェンソーマンを書いた藤本タツキさんが描いた、読み切りの短編、と言っても140ページ以上あるんですけどね。それがかなり、まあいい話

    小飼:本当に天才だなーっていうので、隙のない話だと思ったんだけれども、まあ物言いがついて、その物言いがついた部分って言うのを直して、直しに関しては物言いをつけた人たちから、主に精神科医の人たちからもこれでいいんじゃないかっていう評価をもらったんだけれども、あれだけ緻密に組み立てられた話でも、いじれるんだっていう驚きが一つありますし。でも、僕が一番驚いてるのは、こう言うのもなんですけど、あそこに出てきた通り魔というのは統合失調症とか書いてないんです。

    山路:ないですよね、そういう声が聞こえたみたいな説明が新聞記事が出ただけで。

    小飼:そもそも、狂った人というのに入るんだろうか。