• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

  • 小飼弾の論弾 #126 「7pay事件の原因、本当にダメだったのは日本政府だ」

    2019-08-17 07:00
    540pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年6月25日(火)配信その1をお届けします。

     次回は、2019年8月20日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/07/09配信のハイライト(その1)

    • VRカメラと「動けない人のためのVR」の可能性
    • 7pay事件で一番ダメなのは誰だったのか
    • オムニ7への対処法と「他人ごと」だった記者会見
    • 生き残るのはLINE Pay?
    • パスワード問題と「本人認証は政府がやるべきだった」
    • 印紙の二重課税と選挙と「お金の配り方」
    • 「臓器移植の未来」と「人間の神経速度が速くなる?」
    • ユニバーサルメモリがプログラミング言語に与える影響は
    • 「漫画村」などの「雑な事件」と「共通テスト改革ではだれが得する?」

    VRカメラと「動けない人のためのVR」の可能性

    【00:00:00】

    山路:今日はタイトルにもあったように、7payの話とかがメインになってくるんじゃないかと、アハハ、グッタリしてる、かなり脱力してますよね。

    小飼:かなりグッタリしてるというのはですね、やっぱりなんだかんだいって、セブン-イレブンはヘビーユーザーなんですよ。もう散歩の時に飲み食い、そこでビバークするというのか。

    山路:ビバーク(笑)。ポケモンGOで相当歩いてますもんね。なんか最近。

    小飼:そうなんですよ。最近と言わずにここ数年そんな感じですけれども。

    山路:アハハ、じゃあまあグッタリする話とかも続いてくると思うんで、最初にちょっと。

    小飼:1番近いセブン-イレブンが、駅の出口すぐで、でも駅の出口すぐというのは、ちょうど佃大橋をまたいだところにももう1つあるし、さらに交差点3つくらいあるんですよね。いずれも繁盛しているという。

    山路:なんか凄いドミナント戦略っていうんですか、面で押さえて行くみたいな感じの。

    小飼:それだけやってもまあけっこう大きな住宅街なので、需要も旺盛なので。

    山路:じゃあけっこうわりと。

    小飼:今のところあんまり客の奪い合いにはなっていないというのか、微妙に店舗によって置いてある商品が違ってたりするんですけどね。

    山路:それだけでもでかいところだから、今回のショックなんですけど、まあその話に行く前に、軽いネタからちょっといきますか。最近というか先週、夏休みをとりまして、宮古島に行ってきたんですよね。そのためにちょっと買って持って行ったのがこういうカメラなんですけども、映りますかね? これKANDAOというメーカーの QooCam(クーカム)といういわゆるVRカメラになるんですかね。

    小飼:RICOHのTHETAよりも長いですね。

    山路:これがけっこう面白いギミックがあって、これは普通の360度の魚眼レンズ使った全周のやつを撮れるんですけど、これをこういふうにやると180度の3Dの画像が撮れるんですよ。

    小飼:ああなるほど。

    山路:これは切り替えでいいんですよ。非常にこの、しかもこれが切り替えボタンとかじゃなくて形で3D撮ってるっていうのがわかるという。

    小飼:面白いですね。

    山路:これけっこう専用のアダプタなんかもよく出来てて、これが断面図が楕円形になっているんですよね。わかります? この断面が。こうやって曲げた時にピッタリ綺麗に。
     なかなか握りやすくてデザインもいいんですけど、これもなかなかよく出来ているもので、これでもう用意が出来たんですけども、面白いことに5GHzのWi-Fiで、普通にこのiPhoneの方と連携するようにもなります。
     これでちょっとこういうふうにiPhoneの方から、もうここで動画の、これiPhoneの画面映りますかね? ここのスタジオでこのVRカメラを使ったところで大して綺麗なものが映るわけでもぜんぜんないんですけど。

    小飼:おお来た。来た来た。

    山路:こういうふうにリアルタイムでプレビューできたりするんですよね。こんな感じでサクッとけっこう使えて、ここに来る前に先程、渋谷で、渋谷のあれ? ちょっと待ってくださいね。渋谷のこのスクランブル交差点で撮った映像がこちらになります。こんな感じで、こういうふうに。

    小飼:おお綺麗綺麗。

    山路:こんな感じで、しかもそれをiPhoneアプリ上でタイムラプスとかの効果をかけて、そのまま動画に吐き出してFacebookに投稿とかができちゃたりするんですよね。けっこうなかなか面白い。さらにこう3Dで撮ったやつなんかだと、これ3Dじゃないかな、これか? これかな、これちょっとわかりにくいかもしれせんけど。

    小飼:ああ、ぐらついてる。

    山路:ちょっとこれ、揺れて見づらいけどすみませんね、素人なんで。

    小飼:これはどこの植物園かな?

    山路:これは宮古島のユートピアファームという農場がありまして、そこについてる。これが普通にというか、3Dになっているんですよねもう。

    小飼:ああ確かに右側とか。

    山路:そうそう。これなんかは先程Facebookの方に投稿してみたんですよ。これがここのところをリンクをこうやって貼ると、植物園。今、出てるかな? これをPCではダメかもしれないですけど、iPhoneのFacebookアプリで見るとこのちゃんとVRで楽しめたりするという。

    小飼:ああなるほどね。

    山路:それこそ100円ショップなんかで売ってるスマホ用のVR体験の安いグラスとかあるじゃないですか、ああいうやつで見ると立体にみえたりとか、更にFacebookの画面上でいろいろ視点を動かしたりとか出来る。Oculus Goでもこれを見られるという。最近弾さんOculus Goとか使ってたりします?

    小飼:ええとですね、じゃなくて、お前もまだQuestやってないのかっていうふうに言われるんですけども、今月中には始めようかなと、まあちょっと手隙ではないんですけど、でも疲れるのなんとかしたいですね。

    山路:やっぱ蒸れますしね。いくら最近よく出来てるといっても。え? 始めるっていうのは開発とかを、ちょっとやってみるということですか?

    小飼:でなくて、とりあえずQuest買って、集まっているところがあるじゃないですか、そこに来いみたいなお誘いが複数から来てるんですけども。

    山路:なるほどね、VR会議用にっていうことなんですね。

    小飼:まあそういうことですね。

    山路:実用的に今十分使えそうな感じなんですかね?

    小飼:少なくともVR動画を見るのには十分ですし、Questの方はもっと微妙なコントロールが出来るじゃないですか。

    山路:じゃあなんかリモートワーク的な弾さん、ますます会社とかには実際にはリアルに出かけていかなくなるかもしれない。

    小飼:でもね、そういうんじゃなくて、これもそうなんだけども、もっと存在を感じさせない、less intrusiveなデバイスってないのかな? 要は自分がもうそのまま見ているものが、そのまま録画されて配信される。

    山路:まあGoogle Glassがそれをやろうとしたんでしょうけどね。あとAppleもやろうとしてるのかもしれないけど。

    小飼:まあ要するにドライブレコーダーならぬ、ライブレコーダーとでもいいのか。

    山路:ちょっと自分でしばらく使ってみて思ったんですけど、こういうのって意外にその意識して撮るっていうんじゃなくて、なんというんですかね、ずっと撮影して後から切り出すという感じの写真撮影のスタイルになってくるというのが。

    小飼:それでもスイッチをオンして、狙わなきゃいけないじゃないですか。

    山路:まだそうですけどね。そこまで来るのってタイムスパン的にはどれくらいなんでしょうね。技術的にそのバッテリーの持ちとか、あとそういう小さなレンズで撮影して、なおかつ長時間やるとなるとどれくらいなんでしょうね、技術的な。

    小飼:いや解像度とかが低くていいのであれば、かつ固定焦点でいいのであれば、もう実用化してるともいえるじゃないですか。バッテリーくらいですね。

    山路:なんかクリップみたいなやつで自動で撮影するのってGoogleも出してましたよね、確か。

    小飼:いや、だけどすっげえブレるんだよね。

    山路:ああそうなんですか。使ってみました?

    小飼:というのか使ってみた人が、録画したやつを見てみたという、まあそういうレベルですけれどもね。

    「固定焦点は厳しいな」(コメント)

    山路:これちなみにQooCamって、後からフォーカス変えたりとかできますけど。

    小飼:うん、厳しいけれども、今見ているのをそのままやるというのであれば、撮影者の目がどこにフォーカスしているのかというのを読み取らなくちゃいけなくて、それこそキャノンの瞳で操作をするという、だから瞳を読むというような技術がいるんですけども。

    山路:なるほどね、あとそのちょっとQooCamの話に戻ると、宮古島で普通に、これは別に仕事でも何でもなくて、ただ趣味で試しに使ってみようと思っただけなんですけれども。宮古島に滞在していたらTwitterのタイムラインに、「今宮古島にいて360度動画持ってる人いますか?」みたいなTweetが流れてきて(笑)、俺なんか持ってるなと思いましたけど。

    小飼:凄い、凄いあれですね。

    山路:そのTweetの主というのが、ハコスコの藤井さんってご存知ですかね? ダンボールで作った簡易VRを発売しているハコスコっていう会社のCEOの人なんですけど。

    小飼:面識はないけど、ハコスコは知ってる。

    山路:その方が、ちょっとハコスコのユーザーから問い合わせがあって、どうもこのなかなか大病にかかっちゃって余命僅かになったお子さんのために、宮古島旅行をバーチャルでもいいから体験させてやれないか、みたいな相談が寄せられたっていう。

    小飼:そうだから、VRが動けない人のための福音になっているというのは、複数ニュースがありましたよね。だから病床にいる人ですとか、囚人ですとか。だから囚人のご褒美がVRになるというね。それはけっこうなるほどだなと。

    山路:なるほどな、外に出すのはまずいけど、ちょっとテレビ見る感じでご褒美として、VRで外を体験する。はあ。「素晴らしい」(コメント)って、そうですね、なんかほんとに遊びで持って行ったVRがそうやって人の役に立つという、わりとミッションを与えられた感じで旅行としても充実したんでよかったですけどね。じゃあ早速、7payの話、行っちゃいますか。

    7pay事件で一番ダメなのは誰だったのか

    【00:13:46】

    山路:長くなりそうでは……なるかもしれないですけどね。もうたぶん皆さんご存知だとは思うのですが、この7payがQRコード決済の、7payというかセブン-イレブンがQRコード決済の7payというサービスを始めて。

    小飼:nanacoがあるのに。

    山路:nanacoの還元率を落としてまで7payに誘導しようとして、3日目でしたっけ4日目でしたっけ。

    小飼:いやもう、ああ止まったのがね。要はだからセブン-イレブンというのか、セブン&アイ・ホールディングス側で、確かに認識して止めたというのにそれくらい時間があるけど、でももう被害者は初日から出てましたよ。

    山路:そうなんですか(笑)

    小飼:もう本当にサービスインを手ぐすね引いて待ってたというのかね。

    山路:あとそのちょっとびっくりしたのが、このそういう7payの事件で、この詐欺の実行犯が観光目的でサービスインの、1週間前から入国してたそうなんですよね。今リンクを出したんですけど。

    小飼:主犯じゃなくて、所謂出し子という人でしょう。

    山路:うん。それにしてもそのなんというか、こういうふうな脆弱性、もう脆弱性というも愚かなりみたいな感じなんですけど、そういう穴があるって知ってて、そういうふうに人材とかを集めてたりしたんですかね? っていう。

    小飼:どうなんですかね? 記者会見によると、今までの被害総額って5千万ってなってて、いやそんな少ないはずないだろうっていうふうにも思うんですけれども。

    山路:そうですか? 4日間で5500万円とかだったら多くないですか?

    小飼:だいたい1000人弱で、5千万ですから、1人平均で5万? ただいっぱい被害受けた人はいっぱい被害を受けてる。まあでも最高のやつでも100万は届いてないみたいですけどね。

    山路:うーん。

    小飼:だから結局のところ、引き出すところでリアル店舗に出し子を寄こさなければいけなくって、そのリアルに接点があることが、1件あたりの被害額というのを小さくしてたという見方もできますね。十分大きいですよ。

    山路:いや大きいですよ。

    小飼:何十万単位で出たわけですから。だけどももしクレジットカードそのものがハックされてた場合というのは、桁がもう1個変わっちゃうわけですよね。

    山路:ああそういうことか。それで少ないということだったんですね。

    「タバコとかもので引き出す必要あったのかな?」(コメント)

    小飼:まあ1番多いのは、Apple Storeですとか。

    山路:コンビニに1万円とかのカードありますよね。

    小飼:そうAppleのギフトカードと、Googleプレイはマックス5万までチャージできるのかな。あれ確か1000円とか500円の刻みで任意の額をチャージできるんですよ。

    山路:はあ、それをQRでチャージもできたりする?

    小飼:そういうことでしょうね。そう、カードがアクティベイトされるのは、買ってからなので。買ってピッとやってお金貰ってからなので、その売ったギフトカードが有効になるのは。だから任意の額ができるんですよ。

    山路:それにしても、最近そのQRコード決済、PayPayとか還元とかやってますけど、「5500万円プレゼント」って言われてる(笑)

    小飼:あのですね、じゃあ1番ダメなのは誰かっていったら、もうはっきり言いましょう。日本政府です。

    山路:え? そうなんですか? この場合? セブン-イレブンじゃなくて。

     
  • 小飼弾の論弾 #125 「対談:フリーランスプログラマー瀧内健大さん、これからのプログラマーはどう生きる?」(その2)

    2019-08-10 07:00
    540pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年6月25日(火)配信その1をお届けします。

     次回は、2019年8月20日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/06/25配信のハイライト(その2)

    • 大阪と仕事と「人の集まり」
    • プログラマーと英語力
    • 変わっていないプログラミングの「基礎の基礎」
    • プログラマー志望者へ、瀧内さんからのアドバイス

    大阪と仕事と「人の集まり」

    【00:58:07】

    山路:さっそくプログラミングの話、いこうかなと思うんですが、瀧内さんはどんな分野のプログラマーといえばいいんですかね?

    瀧内:そうですね今はオープン系と言われるんですけど、Webシステムが1番メインというか、企業さんがよくやっているのは、組み込み系と呼ばれるようなやつで、C言語とかで、昔だったらあの炊飯器とかにこう。

    山路:マイコンとか。

    瀧内:そうですね、まだRaspberryPiの前の時代なので。

    山路:TRON………

    小飼:いやでも最新のRaspberryPiってさ、メモリが4G積めるんだぜ。1番チープな35ドルのやつでも、1Gついてて。

    瀧内:夢のような。

    小飼:ディスプレイとか4Kのやつが2つ繋げられる。

    山路:へえ、もうディープラーニングの炊飯器作れますね。

    小飼:そうUSB-Cで給電。

    瀧内:やたらデータを貯めて。

    小飼:ほんと、昔は組み込みって凄いいろいろなものを小さく削れるものは削りって言ってたけども、これだけもう組み込みCPUがパワフルになってくると、今までのMethodology(方法論)でいいのかなといいうのは、傍から見てて凄い感じる。

    山路:これってしかしなんかセキュリティホールとか、それぞれのところにあったりとか、そういう脆弱性とかが塞がれずに、そういう高機能な組み込み製品があちこちにあったりしたら怖い。

    小飼:そう、だからメモリが大きくなるということは、マルウェアを突っ込む隙間というのもデカくなるんですよね。本当に炊飯器のバグどうやって直したらいいのかって、ほんと冗談でもなんでもない。だから組み込みっていわれるもので、ファームウェアをネットワークを通して、アップデートしなければいけないっていうふうになってきたので。だからある意味何もかもが、Webになっていくという。

    瀧内:そうですね。

    山路:なんかファームウェアをアップデートできないものを売らないとか、そのうち決まりとか出来るかもしれないですよね、もしかしたら。脆弱性とかを直せないと困るからみたいな。でもそこまではまだ規則にはなってないですよね。

    小飼:最近ちょくちょく問題になっているのは、ネットワークでファームウェアを直す仕組みそのものにバグがあってみたいな。

    瀧内:ああぜんぜんありえますね。

    山路:最近でもIoTのスタートアップのIoTの機器がなんかアップデートできなくなって、回収騒ぎになったというのがありましたね。

    小飼:証明書が期限切れになっちゃったので、そもそもアップデートサーバに繋げなくなっちゃった。

    山路:スマートロックかなんかでしたっけ?

    小飼:そうそう。

    山路:怖いな(笑)。

    小飼:そうなったら物理でやるしかないわけで、ネット越しにできない以上は。

    瀧内:この通信は安全ではありませんという。

    小飼:安全ではありませんという以前に、そもそもTLS、一昔前の言い方でいけば、SSLが成立しないわけですから。

    瀧内:期限が切れちゃいましたって。

    山路:瀧内さんは基本的に情報系といえばいいのか、Web系のプログラミングを主に担当開発をしているという。

    瀧内:ああそうですね。

    山路:WordPressのインストラクター、個人に対して家庭教師的に、WordPressの使い方というか、組み方というのを教えているというのを、延べ3千人以上に教えたということを聞いたんですが、凄い数じゃないですか。

    瀧内:まあまあ気づいたらそうなってましたね。普通の開発業務がメインでやっていたんですけど、僕もプログラマーでずーっと引き籠もってやっていると、ちゃんと人と話さないといけないかなと思って、マンツーマンで人に教えだしたんですよ。そうしたら思いの外、皆来てくれるようになって、なんか来てくれてありがとうございますって、いやいやこちらこそありがとうと思って嬉しいなって沢山入れてたら、気づけば3年位で、3千人、ラッキーって。

    山路:そっちが本業みたいに思われてる(笑)。

    瀧内:そうそう、よく言われるんですけど(笑)。違うんです。プログラマーなんです。っていうことを言いたい。まあまあ本業が何かっていうのは難しい問題ですけどね。

    山路:じゃあメインで使われている言語っていうのは、言語だったりとかそういう。

    小飼:WordPressはPHPですよね。

    山路:PHPが嫌いなため息ですか、それは。

    小飼:中の人以外に、好きだっていう人が……

    瀧内:僕も聞いたことはないですね、プログラマーで「俺はもうPHPが1番好きだ」っていうプログラマーに。「しかできない」というプログラマーには会ったことはありますけど。

    山路:メインで1番じゃあ好きなプログラミング言語というのは、あるいはよく使う。

    瀧内:今はもう全部JavaScriptとというか、NodeJS、ECMAScriptですかね、厳密に言うとJavaScriptで統一しようかなとは考えています。
     これからはJavaScriptだけを勉強していこうかなと。

    小飼:まあ言いたいことはいっぱいあるんだけど、JavaScriptはJavaScriptで、うん。まあでも、もっとも実行環境があることを期待できる言語といったらもう、圧倒的にJSなんですよね。そうだから他はまずインストールという。

    瀧内:本当そうですよね。

    小飼:作業が発生するんだけども。ブラウザがあるところであれば、JavaScriptはなんらかの形で動くわけですよ。なんだけど、Node.jsはNode.jsでさらに言いたいことがあるような、うん。本当インポートどうするの? っていうのは。

    山路:モジュールのっていうことですか。

    小飼:そうモジュールの扱いで、Node.jsの最大の功績というのは、ブラウザでなくって、サーバの側でも、サーバの側の作業もJavaScriptでできるようになったんだね。けっこう何が大きかったかといったら、いろんなモジュールのテストというのは、わざわざブラウザを開いてみたいなことというのは、凄いしにくいわけじゃないですか。そう僕もjsのモジュールはいくつか書いているけども。

    山路:これってJavaScriptで、そういうPerlとかRuby的な、いわゆるshell scripting的な作業とかも出来るんですか?

    瀧内:はい。

    小飼:向かないは向かないね。向かないは向かないけど、出来るったら出来る。

    小飼:だから、"#!/usr/local/bin/node"って書いておけば、JavaScriptで書かれたShellScriptはちゃんと動きますし。

    山路:そうなんですか。

    小飼:それでガッチリ書けば、Webサーバも動くんですよね。

    山路:でも、RubyとかPythonで書いたほうが、書きやすいと。

    小飼:まあ種類にもよりますね、種類にもよりますね。Nodeの場合はもうインストールしないと使えないという点では、他とは違うんですけれども。

    山路:主にそういうふうなWeb系で、企業から依頼を受けてそういうシステムを作るっていうことが、いちおうプログラマーとしての仕事?

    瀧内:そうですね、単価だけで考えるとそこが1番やりやすいはやりやすいですけど、なかなかいろんな人がいるので回って来なかったりはしますけどね。特に大阪とかだったら、なんというんですかね、基本、法人じゃないと相手しませんという企業さんがメインというか大多数なので。

    山路:まあ大阪に限らないとは思いますけどね。

    瀧内:僕はなんかたまたまそういうのが運がよくて、個人でもやりとりはさせてもらっているんですけど、やっぱり本当に地方のプログラマーの典型的なパターンだったら、なんかそのCtoCといいますか。

    山路:Consumer to Consumer。

    瀧内:そうですね。20万円くらいの案件を月に3件こなして、生計成り立たせてますみたいなのが、ほとんどなのかなという感覚はありますね。

    山路:なるほど。でも生活コストが安いところであれば、まあそれでも。

    瀧内:そうですね。

    小飼:松江とか(編注:Ruby開発者のMatzさんは松江在住)。

    山路:アハハ。

    小飼:でも生活コスト、本当に安いのだろうか?

    瀧内:そんなに変わんないっちゃあ変わんないですけどね。

    山路:都会が高いのは、家賃だけといえば家賃だけ。

    小飼:家賃はべらぼうに違うでしょうね。

    山路:だからといって、別に余程の僻地でもない限り、野菜で自給自足できるかっていったら、まわりの人がみんな野菜持ってきてくれるかって言ったら、そんなことないわけですもんね。

    瀧内:大前提として地方は、プログラマーの単価が安いので、オフショアじゃなくてニアショアでやりましょうみたいな話とかは、よく聞きますね。

    小飼:東京に出てきたって仰ってたじゃないですか。なんで?

    瀧内:僕の信頼する人、一緒にビジネスやっていきましょうと言っている人が、ちょっと東京で2年位ビジネスをやるっていうので。

    小飼:お前も来いと。

    瀧内:まさにそうです。

    小飼:なるほど。

    瀧内:じゃあ僕も行きますみたいなテンションで。

    小飼:自発的にもっといい仕事を取りに、とかっていうのではなくて、引っ張られて来たと。

    瀧内:すごい受け身で来ました。

    小飼:そうなんだ。

    瀧内:のほほんと大阪で生活してても、弾さんの嫌いな大阪で生活してても良かったんですけど。

    小飼:別に嫌いじゃないんだけど、嫌いじゃないというよりも、もの凄い期待してた。期待してたというよりも、もう東京は、もう放っておいてもいいというのか、大丈夫じゃないですか。少なくともあと、30年位はいけますよ。放っておいても。だから選択次第で良くも悪くもなるといったら、大阪のほうで、大阪もうダメばっかり選んでるじゃん。

    山路:アハハ、積極的にダメを選んでる。

    小飼:積極的にダメを選んでる。もうだから本当にダメだこりゃというのか、人口で横浜市に抜かれ、GDP per capitaで名古屋に抜かれ。
     もう縮小しまくってますよね。本当にUFJくらいしか、いい、まあ万博は、そもそも万博を呼ぶっていう発想自体。

    山路:オッサンの発想。

    小飼:うん、健全でないんだけどもね。

    瀧内:外国観光客をけっこう引き寄せているっていうのは、あまり評価はしていらっしゃらない?

    山路:キッチュなインバウンド消費が盛んなイメージがあります。。

    瀧内:というか、まあ1番関西の拠点としては大阪にいったん、観光客の人たちが来てもらって、京都にも行けますしみたいなので、インバウンドビジネスが盛り上がっているとは。

    小飼:まぁでも実際問題人減ってるじゃん、大阪。

    瀧内:ああ、そこは間違いないですね。

    小飼:新大阪駅とかトボトボ歩いてても、昔よりもテナントの質がしょぼくなってる。もう明らかに。

    瀧内:ほう、感じますか?

    山路:さっき、ダメを積極的に選んだというけれど、ダメな選択肢の例ってどの辺を?

    小飼:もう維新よ。

    瀧内:即答(笑)。

    山路:昔辿れば横山ノックとか、いろいろあったりもしましたけどね。

    小飼:でもあの頃はまだ政治に縋ってなかったんだよね。政治に縋ってなかったから、ああいうアホな方を選んでも、まだアホな方には行ってなかったんだけれども。

    山路:コメントでも「横山ノックから」って書いてあるな。なるほどね。じゃあ大阪でも単価は、さっき仰ったような地方のプログラマーの単価、大阪であっても大阪の都市部であっても地方のプログラマーの単価というのはあまり変わらない?

    瀧内:うーんそうですね、東京と比べたらやっぱり8割減くらいの単価じゃないかなと思いますけどね。同じ実力の人がいたとしても。

    山路:8割減? 2割減ということですか。

    瀧内:そうですね、ごめんなさい、2割減ですね。

    山路:8掛けということですね。

    瀧内:8掛けということですね。でもこれは統計も何もとってないので、感覚でしかないですけど。

    山路:肌感覚での知り合いの話でしょうけど。東京に出てきてまだ日が浅いとは思うんですけども、クライアントの違いとかっていうのもあったりするんですかね?

    瀧内:クライアントの違いは、まだわからないは、わからないですけど、そもそもなんか僕けっこう殿様営業というか、変なクライアントだったらもういいですって言っちゃうんで、その比率が……

    小飼:仕事選べてる。

    瀧内:そうですね、選べてるんで、東京に来たらその比率が下がれば、東京のほうはちょっとちゃんと技術にお金を払う人が多いのかな、みたいなイメージはつきますけど、今のところちょっとわかんないです。

    山路:なるほど。

    小飼:でも皮肉だよね、ネットがあるんであれば、本当にどこにいても仕事が出来るはずなんだけれども、おお金をちゃんと貰おうとしたら。

    山路:顔を突き合わせないと。

    瀧内:そう実際会わないと。

    小飼:少なくとも、東京に住んでなくてもいいけど、東京に来ざるをえないというのもね。

    山路:なんかそれは世界のどこを見ても結局何か、ITとかの集積地というか、何か新しいものが生まれるところって、結局そこにリアルな人の集まりがあるっていうのは、やっぱり今でも聞きますもんね。

    小飼:でもなあ、シリコンバレーというのかサンフランシスコベイエリアとか、本当にスッカスカよ。人口密度的には。

    山路:ふーん、でも集まってるところには集まってるんじゃないですか? カフェとかにはいっぱい人がいたり、そんな感じではない?

    小飼:あのね、人口密度でいくと日本でいうとどれくらいになるのかな? それこそあれだよな、北海道の石狩平野とかあの。

     
  • 小飼弾の論弾 #124 「対談:フリーランスプログラマー瀧内健大さん、これからのプログラマーはどう生きる?」(その1)

    2019-08-03 07:00
    540pt

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年6月25日(火)配信その1をお届けします。

     次回は、2019年8月6日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/06/25配信のハイライト(その1)

    • 対談:フリーランスプログラマー瀧内健大さんを迎えて
    • 老後資金2000万円足りない問題
    • iDeCoと「何もしたくない」自民党
    • 日米安保と「なんで日本は中国の属国にならないの?」
    • 経団連のいうことを聞いてきた結果としての日本
    • LIXILの記者会見と、MMT
    • Libraとビットコインの「誠実な需要者」
    • 米国人のデバイス使用時間とテレビ
    • プログラマー瀧内さんとPerl

    対談:フリーランスプログラマー瀧内健大さんを迎えて

    山路:今日はまたゲストをお招きしておりまして、フリーランスプログラマーの瀧内健大さん。大阪から最近東京に移住されてきたということなんですけども。ちょっと簡単に自己紹介していただけますか。

    瀧内:どうも皆さんはじめまして。瀧内健大と申します。フリーランスでプログラマーをやっていて、最近まで大阪にいたんですけれども、ちょっとあの仕事の都合で東京にも来るようになって、そのタイミングでこの番組に出演してもいいよって言われたんで。

    山路:いいよっていうか、是非ご出演くださいとオファーしたんですけど(笑)。

    瀧内:え? いいんですか? みたいな。弾さんとそんなこの距離感で話せるんですか? っていう。

    山路:この番組を毎回見ていただいていると。

    瀧内:そうです。めちゃくちゃ、アピールしておきました。

    小飼:ありがとうございます。

    山路:希少生物がここに(笑)。

    瀧内:なので、ただのファンで、プログラマーなので、皆さんと同じ目線で今日は。

    小飼:ちょっと後でいろいろ質問させて下さい。

    瀧内:して下さい。

    山路:そうですね、地方についても。大阪のことを地方と言うのも変ですけど。

    小飼:まあだんだんでも大阪、地方になっていくというのか、うーん、なんだか、今世紀に入ってから大阪の自滅っぷりって凄いよね。

    瀧内:そうですか?

    小飼:ユニバーサル・スタジオくらいじゃないの? 良くなったのは。

    山路:そういうところも含めて、地方の状況とか大阪の状況について。

    老後資金2000万円足りない問題

    山路:まず瀧内さんにガッツリお話を伺う前に、例によって時事ニュースのほうからちょっといきますかね。少し古いニュースなんですけれども、今1番熱いといえば、やっぱり2000万円の話かなと。老後資金は2000万円足らないという話ですよ。これが2週間くらい前に出たけども、ぜんぜんこの話題として減らないと。収まる気配がない。

    小飼:なんで本当のことを言うと怒られるのかっ? ていう。

    瀧内:アハハ。

    山路:しかも報告書も受け取らないってなんか、ひどくないですかっていう、政府のほうが報告書を受け取らなかったですよね、麻生さん。

    小飼:だけれども、これだけじゃないじゃん。書類にもうデタラメさっていうのはさ。だからもう本当に何を今さらっていう感じしかしなかったんだけれども。

    山路:老後資金2千万円で、けっこうそれに関して怒っている人もいれば、まあまあそれはそういうもんだってわかってたよみたいな反応、いろいろ分かれると思うんですけど。

    小飼:いやでもかつて麻生さんも総理大臣だった時があって、それでなんでコケたのでしょう? 思い出しました?
     消えた年金問題ですよ。

    山路:消えた、そうかそうか。麻生さんの時か、それまさに。ああ。

    小飼:そうよ、麻生さんがコケただけじゃなくて、要は自民党が下野したんですよ。その時に。

    山路:また似たような感じのことをやっている。

    小飼:だからセンシティブになるっていうことも、ある程度はあるのかな?
     でもそもそも年金というの名前が、どうなんだろう? まあ日本語としてはいいのか。でも日本の年金は英語で言うところの、pension、ではないよねという。

    山路:それは賦課方式だからっていうこと?

    小飼:まあそういうことですね。
     年金というのは要は、黙っててもお金をくれるタイプの給付金というのは、これもう年金と呼んでいいので、だからベーシックインカムも年金といっちゃあ年金ですよ。だから今の年金というのは、強いていうのであれば、高齢者年金だけれども、全員年金にした方がよくねえ? っというのが、僕の意見で。
     まあそれはおいといても、まあ年金だけでは足りませんよというのは。

    山路:これってしかしどういうふうに発表するべきだったんですかね? それは今回の金融庁の発表の仕方がまずかったのか、それとも朝日新聞とかそのメディアが騒ぎ立てたからなのか。

    小飼:じつは金融庁、そもそも金融庁がお前それ言うかっていうのはあったんですよね。大元の文脈としては、もっと皆さんリスクをとってでも運用して下さいよと、要は預金ではなくって。

    山路:iDeCo買えとか、NISA買えとか。

    小飼:そうそう、でもデッタラメなんだよね、あのへんって。NISAって何で、あんなバカったい仕組みになったかっていうと、要は金融機関を1つしか選べなくて、金融機関を変える時にはわざわざ届け出を出してとかいうのは。

    山路:投資させたくないみたいですよね。

    小飼:本来であれば、マイナンバーとかを使って、名寄せできるようにしておけば、わざわざあんなことをする必要がなかったんだけれども、でもそういう法律が出揃う前に、やろうとしかたから。

    山路:なるほどね、だからあんなにい使いづらいというか、ちょっと使う気にならない感じの仕組みになってる。

    小飼:クソだよ。はっきりいって。

    山路:まあiDeCoのほうは悪くないと思いますけど。

    小飼:それ僕あんまり知らないんだよね。もうNISAがあまりバカバカしくて、少しでも政府の息のかかっているものというのは、避けたいという気持ちが大きくなって。

    山路:それでも、普通の人にとっては国民年金ってお得にはなってますけど。

    小飼:まあ税金だと思って払ってますけど、でも、今月はフリーランスの人にはけっこう痛い月なんですよ。
     地方税、東京であれば都民税も来ますし、国保も、国保って2月抜けてて、10分割するんですよね。残りの10ヶ月を。

    瀧内:はいはい。

    小飼:それが来るのも今月ですし。今月はあちこちに、お金をどびゃーっと払ったんですけれども。

    山路:老後資金のやつ、結局政府はどうすりゃよかったのか、メディアの報道はどうすりゃよかったのかみたいなことで、意見はあります?

    小飼:そもそも、年金払っている人たちは、かなりの人たちが、あれは一種の貯金をしているのだと。

    山路:誤解してる。

    小飼:うん、違うんですよね。あれ、右から左なんですよ。払っている人から受け取っている人へ、なんですよ。話がややこしいのは、確かに積み立ててる分とかっていうのもあるんですよね。なんですけども、基本的には右から左。今払われたものというのは、貯金されることなく、今払い出されているんですよ。

    山路:今コメントで、「じゃあ運用しているお金は何なんだろう?」って、この年金機構が運用しているお金っていうのは。

    小飼:だから、そのうちの一部ですね。

    山路:本当にごく僅かな、なんというか賦課方式じゃない部分に関して、ちょっと運用しているっていう。

    小飼:まあそういうことですよね。

    山路:それ以外のところで、各人がリスクを取って個人型確定拠出年金でやってくれというか、まあそういうような話なわけですよね。

    小飼:だからその運用部分というのをバラすべきだと思うんだよね。

    山路:バラす?

    小飼:バラすというのは、確かに積立ててる部分というのはあるわけですよ。だからもうそれは現金化して戻しちゃう。もう完全に賦課方式、積立方式にすると。でも積立方式にするのは、僕は逆に無理だと思う。
     結局積み立てられない人が出ちゃうから。
     だからもう年金とかいうのは、幻想ではなくって、本当にもう100%税金にしてしまう。税金にした上で、再配分しちゃう。今は高収入の人が年金も多く貰える。そうでない人は、そんなことたくさん貰えない。でも1文も払ってない人でも生活保護は貰えるという、かなりいびつな形になっているわけですよね。だからもう給付を一律にしちゃう。
     だからもう本当に純粋な再配分にしちゃう。税金として取る。税金として取るので、今の健保とか国保とかっていうのは、逆累進なんですよ、天井があるから。

    山路:なんか金持ちにとっては払う金っていうのは、キャップがかかってるけれどもっていう。

    小飼:はい、だから一口に2千万足りないっていいましたけども、それは健保に入っている人たちのそのまた平均であって、1番足りない人っていうのは、たぶん8千万くらい足りないんですよね。
     しょぼい金しか出ないけども、確実に出るっていうふうに。だからもう金額も一律にしちゃう。

    山路:ベーシックインカムはともかく、年金はそういうふうに運用いている国ってあるんですか?

    小飼:それに近い国っていうのはある。北欧とかはそれに近い。

    山路:なるほどね。そうした方が財政とかもいろいろ膨れ上がるみたいなこともなかったりとか。

    小飼:あと消えた年金問題とかっていうのもないよね。だからなんで消えるかっていったら、あるものだと、積立てるものだと皆さん思いこんでたから、ないの。だから消えるとか以前にないの。
     それが事実なの。国がずーっと皆さんにウソついてきたの。

    山路:瀧内さんはずーっとフリーランス、会社勤めされたこともあるんですよね?

    瀧内:僕は、はい、10年位会社員やってました。

    山路:厚生年金はその期間は収めてた。

    瀧内:はい、払ってます。

    山路:天引きされて。

    瀧内:そうですね。

    山路:今はもう国民年金。

    瀧内:そうですね、国民年金だけにしてて、2年前に銀行に口座作りに行った時に、フリーランスなんですって言ったら、もうこれからはiDeCoですよ、ってメッチャ薦められましたけどね。

    iDeCoと「何もしたくない」自民党

    山路:iDeCoはけっこうお得な制度だなと、別に政府の回し者ではないんですけど、あれはそんなに悪くないのかなと思いますけどね。

    瀧内:あれは何なんですか? 年金をiDeCoにしたら、国民年金は払わなくてもいい?

    山路:いや国民年金という1階部分の上に、会社員だったら厚生年金とかが2階建てになってるんですけど、自営業者の場合なんかだと国民年金の上に、このiDeCoと小規模企業共済という2階建て部分があるんですよ。iDeCoとか小規模企業共済は賦課方式じゃないんで、それこそ本当に積立型のそういう年金になってますよね。
     iDeCoっていうのは、掛け金払うとその分を自分の収入から控除できるから、税金が安くなったりとか、あとそういiDeCoで得られた利益に関して、その税金がかからないとか、まあいろいろ普通の投資信託よりちょっといい。

    小飼:ただ実際に引き出せるようになるのに、時間がかかる。

    山路:60歳以上でしたっけ?

    小飼:そうそう。

    山路:だからその60歳以降の老後資金のために、貯めとく、お得に貯めるみたいな。お得にならない可能性もちょっとありますけど。

    小飼:あくまでも確定拠出なので、運用で滑ったら、貰える金額は少なくなってしまう。

    瀧内:死んだらどうなるんですか? 59歳位で死んじゃったら?

    山路:iDeCoの場合は、遺族に渡せるんだったかなあ、ちょっとそこのところが、私も記憶が定かではないですね、その辺りは。それはなんか財産の相続みたいな形で。

    小飼:ええと財産になるはず。だからそこが国がやっている年金と1番違う部分で。
     私的年金というよりもあくまでも税控除が効く貯蓄だから、iDeCoは。こっちは本当に貯蓄なんですよ。貯蓄というのか投資なんですよ。積立型の投資なんですよね。

    瀧内:ほうほう。

    小飼:主な目的は老後の資金にするということで、だから引き出しに制限がかかっている。無理をすると、先に引き出せるんだけども、普通の積立とみなして、あれなのよ。

    山路:税金取られちゃう。

    小飼:そうそう、税金払わなければいけない。要は、今は死語になりつつあるけど、定期預金ってあるじゃないですか。たとえば1年間塩漬けにしておくと、より高い利子を払いますよと。だから中途解約は出来るんだけども、その場合利子は捨てなければいけないというのに違いがある、確か。

    山路:まあフリーランスとか自営業者は、iDeCoとか小規模企業共済を使うとそういう課税される、課税所得を減らすことが出来るんで。しかも掛け金も変えられるんで、まあ儲かった時なんかっていうのは、多めにそういう掛け金を積んじゃうとか。

    瀧内:なるほどなるほど。ははあ。

    山路:そういう変更をしてお得にやるというテクニックというのがあるという。

    瀧内:ほう、節税ですね。

    山路:私、なんか政府の(笑)回し者みたい。

    小飼:じつはそっちのほうの売り込みだったんですよね。2千万円足りなくなりますというのは。

    瀧内:iDeCoのほうってことですか?

    小飼:iDeCoのほうの。だから普通に支給される年金だけでは足りないので、そういうので運用してくださいよという。

    瀧内:へえ。

    山路:それがなんか裏目に出て、iDeCoのイメージもなんとなく悪くなっちゃったんじゃないかという心配が。

    小飼:いや金融庁のイメージが。

    山路:金の話っていうのはみんなでも真剣になりますからね。ここのところでマスコミが変な煽り方をしちゃったというのもでかいような気がするんですけどね。

    小飼:マスコミのほうの変な煽り方というよりも、そもそも年金の話を出しちゃったというのが問題なの。問題というのは、これはもう自民党からしての問題であって、あくまでも定期報告。定期報告なので普通に出しただけなのに、だけれども今いかに自民党が何も言いたがらないっていうのは、予算委員会開かないことからもわかるでしょう。

    山路:選挙前にはやらないって。

    小飼:要するには何もしたくないの、今の自民党は。だから定期報告でも、定期報告すらダメだというのはね。

    山路:怖いですよね。その選挙が終わった時に何が出てくるのかっていう、何を言い出すのかっていう。

    小飼:まあでもいつものパターンな感じでもあるよね。でも確かに日本に、日本は特にそうだな。今の年金の仕組みというのは、本当に「ひどい」の一言なので。

    山路:とりあえず、選挙が終わった後に出てくるのは、支給年齢70歳引き上げとかそういう感じですかね。

    小飼:支給年齢云々とかっていうよりも、積み立ててませんという、ほとんど積み立ててませんと。だからほんの一部だけを積み立ててるけども、だからそうなんだよね。積み立ててる部分もあるので、だから積み立ててますというのも、ウソではないんだよね。ウソではないけども、ほとんど詐欺師の手口だよね。