▼第45号【Vol.0045】
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さて45号です。
今日はデジタルというよりは、僕と虹に関する懐かしいコラムを書いてみました。
HIIさんのコラムは、富士登山で感じたデジタル話です。

ではどうぞ!

※WEBサイトやツイッターでは書くことのできない「質問」にも基本的に
は全てお答えしたいと思いますので、ご意見ご感想も絶賛受付中です!

・Twitter: http://twitter.com/dfnt
・Mail: mag@dfnt.net
(メールが確実です!)
                              2012/08/20
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                   僕秩ヨシナガの「ネットの今。」
   ~ゆるいけどディープな「ツイッターやブログに書かない話」~

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今週の目次

1.僕秩プレミアム!
2.僕秩プレミアム!(ゲストライター)
3.ヨシナガのゆるい日常日記
4.なんでも答える質問・宣伝コーナー
5.あとがき

※このメルマガは横幅35字(下線の幅)で読むことを前提に製作しています!
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1.僕秩プレミアム!

デジタルどっぷりな世界から見た、日常の中にある小さな発見や雑感のコラム
を不定期にお届けします。ゲストライターのHII(@HII_Z)さんをお迎えする
こともあります。

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■ 虹と君  (Writer:ヨシナガ)

僕は虹が大好きだ。
講談社から発売になっている「僕秩プレミアム!」の最後のコラムも虹話でまとめていて、それはこんなコラムだった。


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■ 虹と僕 (初出:2007年5月30日)

高2の頃の僕は空ばかり見ていた。

大学入試なんて本当にどうでもいい些細なことだし、彼女がいたわけでもない。要するに大してやることが無かったのである。そして何より静岡に住んでいたので空がとてもきれいだったのだ。

通学路からは富士山が大きく見え、朝も夕方も夏も冬も空と共に様々な表情を見せてくれた。きれいな夕焼けの日などは、日が沈むまで20分以上も自転車を田んぼの畦道に止めて眺めていた覚えがある。

そんな中で特に好きだったのは虹の日だ。

都会に住む皆さんはあまり意識したことが無いかもしれないが、ある時僕は雨がやむたび、ほぼ必ず虹が出ていることに気づいた。

虹と言うとめったに見られない印象があるが、普段はあわただしい日常の中で見落としているだけだったのだ。



それに気づいてからは、授業中だろうと食事中だろうと雨がやむたびに空を眺めて虹を探した。

案の定、頻繁に虹は見つかり、暇な僕はひたすら虹を眺め続けた。

そんなある日のこと。たしか掃除の時間だったと思う。掃除をサボり、今日も小さな虹を見つけ10分ほど眺め続けた時、驚くべき事実に気づいたのだ。

虹が動いている…!




10分前は向こうの山の端とほぼ重なる位置にあった虹が、いつの間にか移動しているのだ。それもかなりの距離。

改めて虹の端を凝視してみると、確かにジワジワと動いている。

よく考えてみると、虹は太陽と反対の方向に出るので、太陽が動けば虹も動くというのは当然のことだ。

けれど虹が動くという現象を今まで聞いたことが無かった僕にとっては、すごく貴重な発見をしたような気がしてすごくうれしかった。しゃべったら減るような気がして、そのことは誰も言わずに大切にしながら今日まで過ごして来たのだ。




あれから10年以上が過ぎた。

思えば長いこと虹を見ていない。

大人になった今でも僕は虹の移動を発見できるほど、長時間虹を見つめる余裕はあるのか…?発見したとして、あの時ほど感動できるのか…?

どちらも答えはNoだろう。

確実に失い行くあの頃の気持ち。

今でもきっと雨が上がるたびに、どこかに出る虹に試されているんだろうと思う。僕の人生そのものが。


(ヨシナガ)

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非常に青臭いコラム。
今読むと恥ずかしくて赤面してしまうが、あれから5年が過ぎた。