世界で一番人口密度の高い島…?
アフリカのビクトリア湖にあるミギンゴ島は面積約1800平方メートルの小さな島です。この広さはサッカーフィールド(7140㎡)の約4分の1の大きさに値します。
この島に最初に人が住んだのは恐らく1991年であろうとされていて、現在は国勢調査によると131人の人が住んでいるそうですが、実際は1000人を超える人が住んでいるとの説もあります。
はじめにこの島に来たのは2人の漁師
最初にこの島に来たとされているのはDalmas TemboさんとGeorge Kibebeさん。2人は漁師でした。
2人はミギンゴ島に上陸しようと決意した時に、悪魔払いの儀式を行いました。ビクトリア湖周辺に住んでいるアフリカ人にとって、ビクトリア湖の島々には魔女が住んでいるという噂があったのです。
後に2人は300キロもの魚をこの魔女に捧げたと話しています。
その後、魔女を立ち退かせた勇敢な漁師に続いて60人もの人がこの島に上陸しました。この島は漁をするのに最適な場所で、加えてナイルパーチという2m超の食用魚も取れることが判明したところだったのです。
そのためここに住んでいる男性は全員漁師です。女性は美容院や薬局、売春宿などをして生計を立てています。
今ではなんと周辺諸国の2−3ヶ月の平均収入を1週間で稼いでしまうのだといいます。
この島は今現在「独立」状態にあります。島自体はケニアの国境内なのですが島に上陸した人々がウガンダ人だったために、ケニアとウガンダでの抗争があります。
過去20年間で9回に渡り、両国はこの島に対して武力行使を行い6人もの死者を出したこともありました。
抗争の末、この島に住んでいる人は、この島の維持費含む税金で結局収入の60%を取られることになりました。
しかしそれでも残った40%は周辺諸国の平均を上回ります。
この島には議会が存在します。この島に初めて上陸したDalmas TemboさんとGeorge Kibebeさんと、残り多数決によって決められれた30歳以上の男性5人で構成されています。
この島で悪さをすれば、ムチ打ちなどの刑があります。最高刑は島を追放することです。
今まで罰された人は6人いて、全員窃盗罪でした。
この島の200m離れた場所に、ミギンゴ島の数倍大きな島があります。しかし現地の人々は島には魔女が宿っていると信じているので、悪魔祓いが住むまでは上陸することができません。
ミギンゴ島の悪霊を払ったDalmas TemboさんとGeorge Kibebeさんも、2つ以上の島の悪霊を退散できず、また悪魔祓いが出来る人を見つけることができないでいます。
2000年前後から自分たちで島を開拓し、自治を行い、商売を行っているなんて不思議な話ですよね。
彼らの住む島の水位はここ10年ほどで徐々に下がってきているらしく、島の面積も広がってきているそうです。もし隣の島の悪魔祓いを終えることができれば、この人たちの力はどこまで大きくなるのでしょうか。
【参照元:Big Picture】