───────────────────────────────────
───────────────────────────────────
カタログ通販を利用し、どんどん物を増やし続けており、身の周りには物があふれかえっています。
壁は絵画や写真で埋め尽くされ、1畳を越す大きさの額が廊下に立てかけてある。折り畳み傘十本近くが埃をかぶり、等身大マネキンまで居ます。
父と二人暮らしの広めのマンション内は、大家族の生活の場のようです。
折に触れ、分類整理を申し出ても、勝手に処分されることを心配し、拒絶されます。
合理的に判断し、足腰の弱くなった状態にふさわしい安全で整然とした環境で生活してほしいと願っています。
あなたは母親のことがわかっていない。
いや、僕が感情的になっても仕方ないですね。
説明します。
「もっと生きたいから」
それ以外にありません。
バランスボールや竹馬を買うとき母の心に浮かんでいるのは、それをちゃんと使いこなしている「健康でエネルギーあふれる自分」です。
オーディオや絵画を買うのは、心の豊かさを取り戻そうとしてるから。
78歳の母親は、未来や夢を買ってるのです。
あなたが言うとおり愚かなことでしょう。
でも母にとって、いまや通販番組やカタログを見て「欲しい」と思う時が「生きている」と感じられる時なんです。
それを「使わないなら処分しろ」というのは、「夢を捨てろ」「これ以上、生きるな」と言っているようなものなんですよ。
ムダと混乱は当たり前なんです。
母の幸せは増えませんよね。
父と二人暮らしのマンションは大家族のような備品でいっぱい?
お母さんの望んでいることはあきらかじゃないですか!
でも母親の道具や買い物を規制したり整理したりするのだけが解決の本質でないのは、わかりますね?
沢山の食器からお気に入りを探して。
食後はあなたがバランスボールや竹馬に乗ってみては?
邪魔であろうと、あなた達家族がちゃんと受けとめてあげてください。