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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/08/31
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おはよう! 岡田斗司夫です。
7月24日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライト動画です。
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3分動画「宇宙の歴史が分かるおもちゃレビュー 」
 動画はこちらから→https://www.youtube.com/embed/eqDey3YkDEw
 (※3分動画は、3分では無い場合があります)

 文章はこちらに掲載しています↓
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 今日は7月24日です。

 世間的に言えば、ポケモンGOの日ですかね。
 インドアな人たちの中の、一部はナディアの日なんでしょう。

 だけどナディアでもなく、ポケモンGOでもない方たちは、大量に千葉県の幕張まで行っていました。
 『ワンダーフェスティバル』というガレージキットの祭典に行っていたんですね。


 実は7月24日って、アポロ11号が月から地球に帰ってきた日なんですよ。
 それと、ワンダーフェスティバルがあったという事なので、せっかくだからフィギュアを絡めた話をしようかと。

 僕が海洋堂と企画した『王立科学博物館』の話を混ぜながら、アポロ計画の話をしようと思います。


 今から13年前の2003年に、『王立科学博物館』という作品を作りました。
 その当時は、食玩ブームだったんですよ。

 当時、海洋堂のセンムに言われたのが、「食玩やフィギュアは、いくら頑張っても、“商品”であって“作品”ではない」という事でした。

 『北斗の拳』のフィギュアを作っても、それは武論尊と原哲夫の作品。
 もしくは集英社のジャンプの作品。

 いくら海洋堂が『北斗の拳』をフィギュアで表現しても、「それは商品化でしょ」という事になっちゃう。
 自分たちの権利が、いっさい認められない。

 不思議なもので、漫画からアニメにしたら“アニメ化の権利”が認められるんです。

 たとえば原作の小説があって、それを漫画化した時には原作者と漫画家になる。
 それがアニメ化されたときには、原作者、漫画家、アニメの作家というかたちで権利が別れていく。

 なのに、何故かフィギュアのに関しては、いきなり“商品”という扱いになってしまう。
 いろんな独自の解釈をしても、“商品“になってしまう。

 その事で、海洋堂のセンムは、すごく悔しそうだった。

 ウルトラマンとか、色々と作っても認められない。
 版権元にも“商品”としてしか認められない。


 たとえば、ディズニーの『海底二万マイル』のノーチラス号を作って出しても、ディズニーの人からは『違う』と言われる。

 ウォルト・ディズニーが『ダメ』って言うなら、分かる。
 監督のリチャード・フライシャーが『ダメ』って言うなら、分かる。

 でもお前は、日本の大学を出て、ただ単に成績が良かったというだけでディズニー社に入ったヤツやんけ!
 それが、なんで俺らに『ダメ』と言える権利があるねん!
 『違う』と言うお前は、誰やねん!

 そう海洋堂のセンムは悔しそうに言っていましたよ。
 まぁ、聞きようによっては、まったくもってその通りですね。

 権利を守る側から言ったら、「そうは言えども」という事なんですけどね。

 「本社が、『この写真を元に作ってくれ』と言ってるんだから、この通りにフィギュアを作ってくれ」と。

 ところがセンムは「その図面どおりに作ったら、カッコが悪いやんけ!」
 「だから、カッコ良くやってるんや!」という。

 海洋堂の解釈とか、作品性っていうのは、認められていない。
 これは、どうしようもない問題なんですよね。

 「じゃあ、“作品”と言えるフィギュアを作ろう!」と企画したのが、2001年ぐらいに僕が海洋堂のセンムに持ち込んだ“読むフィギュア”です。
 「読めるフィギュアというのを、作りませんか?」と、提案しました。

 単なる薀蓄(うんちく)ではなく、ドラマやストーリーを入れ込んだフィギュアを作ろうかなと思ったんですよね。


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