「なぜ日本は核兵器を持たないのか?」
オフ会で、そんな話がありました。
僕は、DMMでラウンジをやっています。
そこでは月会費を払った人たちが、僕と月に一回オフ会をして、こういう話をしているんです。
その中で、いろいろな「日本が核兵器を持たない理由」が出ました。
国民感情とか、核兵器を持つことの難しさ。
あとは、国際世論に対して合意を持たなきゃいけないとか。
北朝鮮は貿易立国じゃないけど、日本は貿易立国なんです。
なので、北朝鮮のように経済封鎖や経済制裁をやられると、日本は本当に困るんですよね。
「だから日本は核兵器を持てないんじゃないんでしょうか。」
そんな意見が、いっぱい聞けたんです。
僕は政治に疎いので、そういう「普通の意見」が、それまで分からなかったんですよ。
面白かったのが、1964年に中国が核実験をしたときに、日本とドイツが「ウチも核が欲しい!」って言ったそうなんですね。
これまで日本は反核で、核兵器を持たない・持ち込ませないという非核三原則があった。
だけど今の日本は、「核兵器を、持つ・持たない」という議論があがってきている。
1964年に中国の核実験が成功したとき、日本と西ドイツは、それぞれ「えらい事になってきた」と思ったんだ。
アメリカとソ連だけならともかく、ほかの国も核兵器を持ちだしたから。
「中国なんて国まで核を持ったのだから、日本も核兵器を持ちたいです!」と、アメリカにおうかがいをかけた。
だけどアメリカに「ダメだ」と言われた。
それで日本は、仕方がないから原発だけ作った。
核兵器はダメだと言われたけど、いつでも原爆が作れるように、原子力発電所だけいっぱい作ったんだ。
原子力発電所の素晴らしいところは、核兵器用のプルトニウムと電力を同時に作れるところ。
すごく良くできた“しかけ”なの。
日本が本物の核兵器を持つのは、アメリカに「ダメだ」と言われてる。
だから堂々と核兵器を持つ事は出来ないんだけど、準備だけは進めておいた。
そういう事で、日本は国中に原子力発電所をいっぱい作ったんです。
作ってみて分かったんだけど、原子力発電所って、その地域に補助金がいっぱい出せる。
電力も安定的に生んでくれる。
最初に考えていたより、かなり効率が良かった。
さらにその後で、公害や地球温暖化の問題も出てきたので、原子力発電所の存在意義は、どんどん高まっていったんです。
実は初期の段階で原子力発電所は「なんでこんな効率の悪いウランを燃やして電気を取るんだ?」と言われてたんです。
だけど後でドンドン効率が良くなってきた。
現在、日本では処理済みの核燃料が余っています。
環境にうるさい人は「処理済み核燃料の処分をどうするんだ!?」って言っています。
だけど、こうなるのは当たり前なんですよね。
本当は、中国の核実験の後で「日本も核兵器を持ちました」ってなるのが、一部の政治家や官僚の思惑だったんです。
あとで核兵器をいつでも作れるように、核廃棄物を取っていた。
ところが「日本は核兵器を持ちません」となってしまった。
一部の政治家や官僚は、国民の核アレルギーが、こんなに長く続くとは思ってなかったんですよ。
「どこかの段階で、核燃料を処分する事が出来るだろう。」
「最悪、プルトニウムはよその国に売る事もできるし。」
みたいな事を考えていたんです。
だけど、そんな事はいっさい出来なかったんですね。