おはよう! 岡田斗司夫です。
「『この世界の片隅に』裏話 その1 お金が集まらなかったんです」
そうですね。
分けるとなると僕はラインプロデューサーなんです。
丸山さんが現場プロデューサーで、真木さんはビジネスプロデューサー?
まあお金を集めたり、宣伝とか戦略の責任をしてるのかな。
岡田:
ヒットしてるんですよね?
おかげさまで、ヒットしてます。
今のところ興行収入4億円。
今年のアニメはヒット作が続いてるから、みんな、4億円でもまだビックリしないじゃないですか。
そうですね。
一般的に、10億を超えると映画としては合格点。
それからすると、まあ行ける範囲内かなって思ってます。
ほかの大ヒットしたアニメのスクリーン数って、200とか300とか公開して成績を上げてるわけじゃないですか。
63館からですね。
最終的には150くらいになる。
一応、47都道府県では見れます。
片淵監督が愚痴ってるんですよ。
正確に言うと、切ったのは監督です。
私は予算とスケジュールを縮めたんですね。
結果、ちゃんとスケジュールを合わせるためには、すでにあったコンテの中から30分近くカットせざるをえなかった。
そういう場合、「30分、切ってくれ」っていうのに対して、丸山さんは何も言わなかったんですか?
たとえば『オネアミスの翼』の時だったら、真木さんの立場がバンダイにいる渡辺さんって人。
僕それで、渡辺さんと、そののち10年も会えないほどの大喧嘩をしたんですよ。
それは経緯が違っててね。
すごい大事なことを、すごいサラッと言いますね(笑)。
お金が集まらない期間が長かったんですね。
丸山さんも僕も、この4億円を集めに行ったの。
2億5000万円も思い切った予算ですよね。
「2億5000万円も集めてこれるのか」って話になって。
予算を縮めればスケジュールと作業費を、切らざるを得ないですよね。
そうですね。
じゃあ、ここから先は、丸山さんなり、片渕監督なりのさじ加減。
あったかもしれないけど、実際、現実的にはカットして作り上げたってことですね。
(その2 につづく)
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