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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/02/13
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回はスタジオ・ハードデラックス株式会社の高橋信之さんをお迎えして、オタクの“他人承認欲求”について語りました。


この記事は2016年12月18日のニコ生より抜粋しました。

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「自分を見て欲しいリア充、良い作品を勧めるオタク」

 高橋:
 私は『この世界の片隅に』という作品が非常に気に入ってるんです。
 それで主人公の北条すずさんと、一年間一緒に暮らしたいなと思いまして、


 岡田:
 だからカレンダーを作ちゃったんですね(笑)。


 高橋:
 ちょっと手違いがあって、先にAmazonで売ってしまったんですけどね。
 でも、劇場でも出るはずです。


 岡田:
 すずさんと十二ヶ月間、一緒のカレンダー。


 高橋:
 テーマは「一緒に暮らす」です。


 岡田:
 これの版元はどこですか?


 高橋:
 制作委員会と、それを仕切ってるジェンコさんです。


 岡田:
 ジェンコの真木太郎さんが先週うちに来て、死ぬほど酒を飲んで帰りましたよ。

 吉祥寺の塚田農場でぐいぐい飲みながら、「岡田くん、なんであんなこと俺に言わせるの!」って、バンダイの渡辺さんと、まったく同じ飲み方してた。

 二杯くらい同時に注文して、一杯空けては次のを飲むという。
 
 「死ぬぞ、この人。」と(笑)。


 高橋:
 あの人は、日本では稀有なプロデューサーで、ヒットメーカーですから。

 僕、「たんぽぽ革命」というのを思いついんたんですよ。

 自分たちが、「良い!」と思った作品だからこそ、同人誌を作ったりしている。
 『ガンダム』や『ヤマト』だって、自分たちがいいと思ったから、色々とやってた。

 今、それが『この世界の片隅に』で起きてる。

 黄色い“たんぽぽ”を摘まずに、どんどん増やしていく。
 白い“たんぽぽ”の中で増えていく。

 これを「たんぽぽ革命」と呼ぼうと。


 岡田:
 つまり、俺たちオタクの生き様は、人に「この作品、いいよ!」と勧めるだけの人になると。


 高橋:
 “自己承認欲求”ってあるじゃないですか。
 それに対して、我々オタクって“他人承認欲求”なんですよ。

 岡田:
 そうか。
 パリピの人とかリア充の人って、「俺を見て」「私を見て」ですね。

 僕らは「これを見て」「あれを見て」の方が幸せ。
 わかるわ、それ。


 高橋:
 人間は“自己承認欲求”もあるけど、対極に“他人承認欲求”もある。
 
 「この人、素晴らしいよ!」
 「この作品、気に入った!」
 「この監督をリスペクトする!」

 僕たちは、そんなリスペクターじゃないですか。


 岡田:
 間接的な自己承認欲求なんだけど、間接的な分、社会に貢献できるんですよね。

 考えようによっては、ナチス党が党員を増やすのと変わらないかもわからないけど。
 それは暗黒面ですね(笑)


 高橋:
 そこには落ちないでください!(笑)

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