「【捨てT】オタコンとライオンキングとジャングル大帝」
前回のあらすじ
サンフランシスコで会社を立ち上げた彼は、気づくと大金持ちに。
そんな彼の豪邸に1週間ずーっとホームステイした時、いきなり一本の電話がかかってきた。
「手塚治虫の研究」では第1人者とアメリカでは言われている。
「トーレン、サンフランシスコ、ケーブルテレビ局つけてみろよ!すげえぞ!」って言ってるんだよ。
「何?何のこと?えっ?ほんと??」ってトーレンも大騒ぎしだした。
その頃は、ウォルト・ディズ二―・アニメ『ライオンキング』の公開がまさに始まったばかりだった。
その『ライオンキング』が、実はオサム・テヅカが作った『Kimba the White Lion(ジャングル大帝)』のパクリではないかという検証番組がテレビで放送中だという。
急いでテレビをつけたら、その番組でフレッド・パッテンが「ひでえよ、あれ絶対パクリだよ!」ってガンガン言ってる映像が流れてたんだよ。
もうトーレンも大喜びで、「これは録画だ!」って。ビデオに録画しながら、ミスターおかだぁ、あなたにもこれのダビングをあげるから!って興奮してる。
録画を開始したら、今度は友達にガンガン電話し始めた。
このパクリ問題って、マニアの間ではみんな言ってたことなんだ。
でもまさかメジャーなニュースで取り上げられるとは誰も予想してなかったんだよ。
何しろディズニーだし。
フレッド・パッテンもインタビューを受けた時に、これはどうせディズニーから横やりが入ってオンエアされないだろうと思っていたらしい。
さあどこが似ているでしょうか?
白いライオンが主役で、そのお父さんライオンは殺された。
同じですね!
お父さんライオンを殺したのは、おじさんライオン。
片目が潰れていて、顔に傷がある。
同じですね!
その片目ライオンの部下は、2匹のハイエナ、同じです!
少年時代のライオンを導いてくれるのはこんな感じのオウム、同じです!
誰にでもパクリとわかるように作ってある。
でもせっかくアメリカに行くんだからオタコンだけでなくて、サンフランシスコにも行こうと思ってトーレンの所に泊まっていたわけ。
ディーラーズルームと言うのは、アメリカのコミケ会場みたいなところね。
THE LYING KING(ウソつきキング)って。
「mirror mirror me wall, created me after all ? (鏡よ鏡よ鏡さん、僕を作ったのは、本当は誰なの?)」って鏡に聞いているという、めちゃめちゃ意地悪なTシャツ(笑)。
うわーって言ってたら、そこの売店の兄ちゃんが、サムアップして、「いいだろう!」ってニヤって笑った。
僕、嬉しくなっちゃって、これ買ってその場で着たんだよ。
日本から来た人間にだよ。
で、お互いに会場ですれ違う度に、サムアップ!サムアップ!(決めポーズ!)
襟のところもぐだぐだになっているんだ。
実はBSマンガ夜話にもこれ着て出演したことがあるんだよ。
夏目房之介さんが大笑いして、大喜びしてくれた。
今だったらコンプライアンス問題とかで絶対にダメだったんだろうけど。
という話でした。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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