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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/08/16
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おはようございます。

今回の記事はニコ生ゼミ7/9(#186)より一部抜粋しました。

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「移動のときは壁を壊す! 映画『キャプテン・アメリカ』」

 堺 三保(さかい みつやす)さんの話で『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』についてが面白かったんだ。

 堺さんは「あの映画は、本当にシナリオの勝利だ」と言ってた。


 キャプテン・アメリカの性格というのは、「どんな時でも妥協しない、一直線な人」という設定をされてたんですよ。

 でも、それまでの『キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ』の映画では、それがアクションで示されてなかったんですよね。


 でもウィンター・ソルジャーでは、それをハッキリとアクション(行動)で示すために、移動する時にドアを通らなかったんです。

 あのビブラニウムの盾を持って、いつも壁を壊して移動するんですね。

 キャプテン・アメリカは目的地への最短距離しか通らないんですよ(笑)。


 これは、あとで確認してみてください。
 

 ドアを通らずに、いつも壁をブチ抜いていくので、見ている人間は「それがキャプテン・アメリカだ」だと思う。

 つまり、どんな時でもまっすぐで、最短距離で行く人だというのが分かる。


 これが、キャラクターがアクション化されている状態だと。

 これが、その人間の内面がちゃんと行動に移されている、ものすごく良く出来たシナリオだと言っていたんです。


 キャプテン・アメリカの、いつも壁をブチ抜くシーンというのは、コントでも何でもなかったんです。

 あるキャラクターがいて、そのキャラクターの内面を映像化するというのは、これぐらい単純なことだった。


 これを複雑に考えてしまうと、その人間の持っている悩みとか葛藤を描こうとしちゃう。

 でもハリウッド映画の場合、悩みや葛藤があったら、それを言う別のキャラクターを出して直に言わせる。

 そして、そいつと口ゲンカをするとか殴るとかすると、本当にその葛藤が目に見えるようになる。


 アメリカ映画って、レベルの高い映画から低い映画まで全部がコレをやっているものだから、何かと怒鳴り合って殴り合っちゃう事になるんですけどね(笑)。



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