今回はラノベの執筆まで手がけるオタク芸人・天津の向 清太朗(むかい せいたろう)さんとの対談内容を一部抜粋してお届けいたします
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「『視聴者が選ぶアニメキャラトップ20』の番組、放送ではアレだったけど作ってる方はマジだったんだよ」
ランキングを見て、感想はどうでした?
うーん、まあ「あの時間なら」という感じで。
うーん。
そうなんですよ。
「あの時間なら」なんですよ。
俺、感心したのが、『ドラえもん』の映像使用の権利が取れなかったのに、ちゃんとドラえもんをランキングに入れているところが好感が持てる。
あれ、テレビ的にはすごいですよね。
フジテレビがテレビ朝日のドラえもんの権利を取れるわけがないんですから。
だから、普通はランキングから外すのが常套なのに、あえて正直に仮面ライダーも、ドラえもんも入れてるところに、スタッフの本気を感じたんですよ。
でも、もうホンマに「第4位はドラえもん! ……はい! 続いて第3位!」みたいな感じで。
そうなんだ。
「ランキングにドラえもんが入ったとしても、もう、映像が流せないのはわかってる!」ということで、収録現場で紹介VTRとしてアニメの映像の代わりに何が用意されていたかっていうと、たとえば、ヒロインのランキングでしずかちゃんの紹介が回ってきた時に“何もないお風呂場の映像”が用意されてたんですよ。
ADの部屋で撮った感じの。
それに対して、ケンコバさんが「しずかちゃん、おれへんやないですか!」ってツッコむと、加藤浩次さんが「え? 俺にはしずかちゃんが見えたで」って言う。
そんなやり取りが、スタジオでは5分くらいあったんですよ。
で、ドラえもんの時は、どら焼きの映像を見せて、また「ドラえもんが見えた」「見えへん」で、ケンコバさんと加藤さんが5分くらいやると。
でも、放送ではそこら辺が丸々 全部カットされてて(笑)。
ドラえもんなんて、僕がラノベを書いているガガガ文庫も小学館なんですけど、その小説にも「匂わすことすら描いちゃダメ」って言われましたから(笑)。
“猫型のロボット”的なことすら書いたらもう、全然ダメです。
すげえバツが帰ってきました。
超アンタッチャブルでした。
僕ら出てる側としては、スタッフがすごい頑張って、本気でやってるのは伝わるし。
このアンケートも、ガチで集計したデータをもとに作ってるから、結果的に単調なものになっちゃってるんですよ。
収録時間 自体も、けっこう長かったんだろうなとも思いますし。
共同テレビはね、基本、収録が長いですからね。
ところが、いざオンエアが始まってみると、収録の時には流れなかった映像とかがガンガン入って、結果的にスタジオでの尺がすごい短くなってたんですよね。
なんかケンコバさんとかラサール石井さんみたいな、キメの一言が上手く短く言える人はオンエアでも使われるんですけど、平成世代の人の発言は、やっぱりほとんど放送には残らないんですね。
「そこのターンで、平成組がよく喋れたんだ!」というね。
立派だなと思いましたよ。
「これ、ホンマに、ガチやな」と。
「60代70代までアンケート取りました!」って言ってたんだけど、そこの部分を聞き流していたんですよ。
でも、月光仮面が資料映像と共に出てきた時には、「この番組、何するつもりや!?」と(笑)。
29位くらいでしたよね。
あれはよかった(笑)。
アラモード、見てはります?
岡田さんはあくまで“解説”の席にいるんですから、そこでそれを言ったらね!
だから、早いこと誰かが「これ、頭おかしい」って言ってくれるのを待ってたのに、みんな予定調和に「確かにこれはかわいい!」って言うんですよね。
「落ち着け!」と。
「スイーツとケモノを掛け合わせて、かわいくなるはずがないやろっ!」と(笑)。
「かわいいー!」って言って終わりですからね。
で、加藤さんが「みんなオリジンを見てるか? オリジンはすごいぞ!」って、すごい言ってたんですけど。
俺、オリジン嫌いなんですよ。
だけど、そんなこと言ってもしょうがないから「何も言わなくていいか」って思ってたんだけど。
……めったに俺なんかに話を振らないくせに、そこだけ振りやがって!(笑)
だから、俺も「あれは今、ガンダムを一から作り直しているもので~」って。
人が多いと、どうしてもね、変な質問がフワッと入って来ることがありますよね(笑)。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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