━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/12/14
───────────────────────────────────
おはよう! 岡田斗司夫です。

今回はDMMオンラインサロンの12月の東京オフ会より、参加者の方から出された『スター・ウォーズ』についての質問を紹介します。

DMM オンラインサロン『岡田斗司夫ゼミ室~オタク話から評価経済まで〜』の入会はこちら→https://goo.gl/PNPSC2

───────────────────────────────────

 「『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のルークが伸び悩んでたのは、ヨーダの指導力の限界ですか?」

質問者:
 ニコ生ゼミの『スター・ウォーズ』の解説実況が、すごくおもしろかったです。

 『帝国の逆襲』のルーク・スカイウォーカーの成長についてですが、伸び悩みがあるように感じました。

 これはヨーダの指導力の限界なんでしょうか?
 
─────────────────────────────

 これは僕の考えなんですけど、人間の“考える力”とか“工夫する力”って、悪意に使った方が破壊力があるんですよ。

 善意のもとに“民主主義”という考え方を発明したり、蒸気機関というのを考えたりできるんですけど、それによる幸せの増大って微々たるものだと思うんです。


 「ペニシリンが発明されて、伝染病が減った」という劇的なものも、時々あります。

 でもダイナマイトが発明されるとか、原爆とか、そういう同じ“発明”でも、人を不幸にする方が、すごく簡単。

 人を幸福にするのは、とても難しい。


 フォースって、それに似てると思うんです。
 フォースって、悪用する方が簡単なんです。

 悪用してダークサイドで力を出すのは100倍も簡単で、1万倍も効果があるんです。


 フォースを悪用すれば、ヨーダだって銀河帝国の征服くらいできたんです。

 でも、そうじゃないことをしようとすると、まず人間の野心とか欲望とか、愛情レベルから摘み取らなければいけない。

 フォースを悪い方へ使ったら、すごく効果がある。
 だけど、いい方に使っても、そんなに影響力がない。

 せいぜいジャンプ力が強くなったり、遠くの物が取れたり。
 あとは、言葉に出さなくても頭で思って伝えたり。

 そういう事しか、できないんです。


 だから『ジェダイの帰還』でルークがジャバザハットのところへ行って、相手をフォースでひっかけようとしたら、「わしにはフォースがきかんぞ」と言われてしまう。

 フォースは、心が弱いものだけに効くのであって、その程度なんです。


 でも悪用すると、すごい力になる。
 なので、「誰に使わせるか?」という選別の段階で、すごく門を狭くしていた。


 フォースに入れる人間は1歳児とか2歳児とかしか採用しない。
 それで、入れたヤツは精神面・心理面の訓練を徹底的にしてた。

 そういうのが、フォースの本質だと思うんです。


 それは科学技術とか金融工学と同じで、人を不幸にするほうが簡単だから。

 なのでルークの成長というのは、15歳を超えてフォースを学んだものにしては、歴史上ありえないくらいの伸び率なんです。

 けど、たった一人で良い事しようとしても、お父さん相手に腕を切られて泣くくらいしかできない。

 そのあたり、僕らがもってる運動能力とか思考能力のメタファーに、うまくなってるなと思ってます。

*************************************

いかがだったでしょうか?

DMMオンラインサロン『岡田斗司夫ゼミ室~オタク話から評価経済まで〜』の入会はこちら→https://goo.gl/PNPSC2

☆岡田斗司夫に相談できるDMMオンラインサロンに、ご入会ください!

───────────────────────────────────

いかがでしたか?

「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。

番組内で取り扱う質問はコチラまで!

よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
だから僕は、質疑応答が大好きです。

みなさんからの様々な質問をお待ちしています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
企画編集:のぞき見のミホコ(FREEex)
     ヤムアキ
     起こしのヤスタカ(FREEex)
     歴史のカオリ(FREEex)

───────────────────────────────────


岡田斗司夫
and
Special Thanks To読者のあなた
───────────────────────────────────
Copyright(C) OkadaToshio. All Rights Reserved.
───────────────────────────────────
■お問い合わせ
有料メルマガの購読、課金、メール未達に関するお問い合わせは、
『ニコニコヘルプ』のページよりお願いします>http://qa.nicovideo.jp/category/show/501