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「日本は本当に“アニメ後進国”?」
その人が、自分の新作アニメの発表会の中で、「日本のアニメはいつの間にか後進国になっていた」と発表しました。
――と、こんな出来事があったそうです。
まあまあ、「河森くんだったら、そういうふうに言うのもわかるかな」とは思うんですけど。
僕 個人の意見から言うと、河森くんの苛立ちもわかるんだけど、ガンダム放映前の日本のアニメ界というのも同じようなもんだったって思うんですよね。
しかも、その全てがテンプレートで「1話 毎に変な敵が出てきて、新兵器でやっつける」っていう、同じような内容の繰り返しだったんですよ。
なので、公開されるアニメ作品の傾向については、さほどヤバいとは思わないんです。
今の大多数のファンにとってのアニメというのは、完全に“見て楽しむもの”になっている。
ところが、今のアニメというのはデジタル表現が入ってきているので、「どうやって作っているのか?」という部分については、あまり考える隙がない。
「自分でドラマ作りたい!」とか、「映画を作りたい!」と言う人が、どんどん減っている。
たぶん、完成度が高いものを、あんまり多く供給していると、それに対して裏方になりたい人っていうのが減っちゃうという面白い法則があるんですよね。
アニメーションでも、漫画でもそうなんですけど、そういった作品の中で描かれるドラマの奥行きみたいなものを、ちゃんと読める人が少なくなってきているという方が問題です。
ニコ生で、僕がこれまで話してきた『機動戦士ガンダム』とか、『この世界の片隅に』とか、『風の谷のナウシカ』といった名作を、どうやって読めばいいのかを解説した『大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ』 https://goo.gl/GaVT74 という本が出版されます。
タイトルだけ聞くと、「日本のアニメはすごいぞ!」とか、「こんなふうに売れてるぞ!」みたいに聞こえるんですけどね。
これはKADOKAWAから出てるからビジネス書っぽいタイトルが付いているだけで、実際は、「どう読めば面白いのか?」をひたすら語ったという内容なんです。
12月28日発売で、Amazonでは、もう予約を開始していますので、自分へのクリスマスプレゼントとして、ぜひ1冊お願いします。
その後、「じゃあ、これはどこに引用元があるのか?」というところまで、ちゃんと調べて文章にしているので、ニコ生で聞くだけよりは理解しやすい感じになっていると思います。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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