生物は、「生き残ろうとする生存本能」を持つ遺伝子(利己的な遺伝子)に操られている。
人間を始め生き物は、遺伝子にとって単なる乗り物に過ぎない。
人間も遺伝子の乗り物なのだ!
リチャード・ドーキンスという学者は、こう語りました。
でも僕に言わせれば、それだけでは足りないんです。
人間は遺伝子の乗り物に過ぎないし、その上、僕らはオーバーロード達の遺伝子でもある。
面白いことに、上下ともに上手い相似関係になっているんです。
で、DNAに「アデニン(A)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」「チミン(T)」という4つの塩基があるのと同じ様に、僕達にも4つの性格基があるんですよ。
それが「注目型」「司令型」「法則型」「理想型」です。
なぜ、この4つの性格基があるのか。
その理由は、オーバーロードを生き残らせるための遺伝子の役割なんですよ。
「注目型」は、自分の方を見(注目し)てくれるようにする。
「司令型」は、周りの人間(他人)に司令を出してを使おうとする。
「法則型」は、オーバーロードの教えを平均化しようとする。
「理想型」は、オーバーロードの教えを純化しようとする。
この4つがないとオーバーロードが正しく維持できないし伝わらないんです。
だから僕らはこんな面倒くさい4つのタイプっていうのを持っているのです。
これが性格基(笑)。
あの塩基配列と同じように性格基配列の考え方です。
もうドンドン怪しげな疑似科学になってますけども、まあ気にしないで下さい。
この辺は俺が言ってるだけですから。
「ものすごくシンプルに説明できる説明を見つけたよ!」っていう(笑)。
この考えでいくと、僕らはシャーデンフロイデから抜け出すことが出来るからなんですね。
この4つの性格基というのは、オーバーロードである文化を維持したり、精錬したりするために存在します。
精錬も大事なんですよ。
オーバーロード達の中には、ネット民とか2ちゃんねらーとか、日本人とか、非モテとか、いろんな神々がいるわけですよね(笑)。
そいつらは それぞれ勝手に僕ら人間をサンクション(制裁)へと誘惑するんです。
「ほら、バレンタインで浮かれてる奴等、放っといていいの? 俺達 非モテにも人権あるよね?」とか。
「理想の夫婦を演じているクセに不倫だとお!? スポンサーに不買運動を起こしてやれ!」とか。
さっきも言ったように、それぞれの個体には、こういうサンクションをしても何の役にも立たないんですよ。
時間を使うだけで、無駄なんです。
でもこオーバーロードの生殖本能とか、生存本能にはすごく役に立つんです。
そのため、サンクション(制裁)を行った個体にはオーバーロードから大量のオキシトシンがご褒美として与えられる。
その代わり、そのオーバーロードの持っている文化圏、勢力圏から、徐々に徐々に弾かれてしまう。
あくまで叩きたいと思っているのは、文化集団という上位概念、僕らのオーバーロードです。
叩くのはオーバーロードの敵で、個体の敵ではない。
だから、たたいでも、個体自体には何の得もない。
それでも、ついオーバーロードの指示に負けた「弱い個体」が、兵隊アリとなってオーバーロードの敵を裁いてしまう。
というのが、サンクション(制裁)の構図だと思います。