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あなたをいまだに苦しめる正体は、「またいつか、同じことが起きるかも」という無意識のアラーム音です。
無意識はまだ「非常事態宣言」を解いていないからです。
「思い出せ!油断するな!油断したらまた太っていじめられるぞ!」と毎晩アラーム音を鳴り響かせているんです。
おまけに、今は大学生。「クラスの友達」だけが自分の世界という中学生ではありません。
これから社会に出れば「仲良くしなければいけないクラスの友達」すらいません。
つらい記憶の苦しさから逃れようとするあがき、それをクリエイターたちは「創作意欲」と呼びます。
あなたには「創作意欲」となる心の傷だけがあり、その解消方法としての「表現」が存在していません。
吐き出し場所さえ見つかれば、どんどん楽になるはずです。
どんな気分ですか?
ちょっとだけ「苦しい」がマシになってるでしょ?
あなたの「苦しみ」は、表現されて発表された瞬間、実は「快感」に変わっちゃうんです。
人に経験を話すのは、この応用です。
自分の苦しさを「表現への動機」として利用する。人に心を打ち明けるツールとして使ってみる。
そんなあなたを人はこう呼びます。
「あの人は、人の痛みがわかる人だ」と。
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いかがでしたか?
「番組内で取り扱う質問はコチラまで!」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/04/23
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今日は4月21日に朝日新聞に掲載連された『悩みのるつぼ』をお届けします。
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相談 「いじめられた記憶との つきあい方」
20代の大学生女子です。
いじめられていた記憶を時々 思い出して辛くなります。
いじめられていた記憶を時々 思い出して辛くなります。
いじめを受けていたのは中学1年のときのことです。
隣席の男子から机を離され、休み時間になると、男子が誰かを突き飛ばし、座っている私にぶつかると一様に「汚ねえ!」とはやし立て、英語の暗唱で皆の前に立てば大爆笑されました。
隣席の男子から机を離され、休み時間になると、男子が誰かを突き飛ばし、座っている私にぶつかると一様に「汚ねえ!」とはやし立て、英語の暗唱で皆の前に立てば大爆笑されました。
担任は道徳の授業でいじめを取り上げたり、主犯たちからは離れた席になるよう配慮してくれたりしましたが、ダメでした。
私は当時 太っており、人見知りでほとんどしゃべらず友達はクラスに一人もいませんでした。
また勉学で見返そうという熱意もなく成績が良いわけでもありませんでした。
正直、もし自分がいじめの加害者なら、こういう子を狙ったであろうとすら思う人間でした。
また勉学で見返そうという熱意もなく成績が良いわけでもありませんでした。
正直、もし自分がいじめの加害者なら、こういう子を狙ったであろうとすら思う人間でした。
いじめのことは誰にも打ち明けたことはありません。
世の中の壮絶ないじめに比べたら、自分の受けていることはいじめに入らないと考えていたからです。
また、部活には友人がおり、学校生活全てが辛いものではなかったからです。
世の中の壮絶ないじめに比べたら、自分の受けていることはいじめに入らないと考えていたからです。
また、部活には友人がおり、学校生活全てが辛いものではなかったからです。
現在は良い友人に恵まれ、幸せです。
しかし、時々あの頃のことを思い出すと、されたことへの悲しさと、本気で助けを求めなかった自分への情けなさで苦しくなります。
この苦しさとこの先どのように付き合うのがいいのでしょうか。
しかし、時々あの頃のことを思い出すと、されたことへの悲しさと、本気で助けを求めなかった自分への情けなさで苦しくなります。
この苦しさとこの先どのように付き合うのがいいのでしょうか。
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二段階に分けて答えます。
まず一段目。
「アラームを解除しましょう」
「アラームを解除しましょう」
あなたをいまだに苦しめる正体は、「またいつか、同じことが起きるかも」という無意識のアラーム音です。
無意識はまだ「非常事態宣言」を解いていないからです。
「思い出せ!油断するな!油断したらまた太っていじめられるぞ!」と毎晩アラーム音を鳴り響かせているんです。
でも、今のあなたは中学1年の頃より強い。
あの頃、なぜ誰かに助けを求められなかったのか、あんなに弱かったのか、自分でもわからなくなっているほどです。
あの頃、なぜ誰かに助けを求められなかったのか、あんなに弱かったのか、自分でもわからなくなっているほどです。
おまけに、今は大学生。「クラスの友達」だけが自分の世界という中学生ではありません。
これから社会に出れば「仲良くしなければいけないクラスの友達」すらいません。
つまり以前よりずっと強くなったあなたは、もう同じ目にあうことはないんです。
どうか安心して、さっさとアラームを切っちゃってください。
「辛かったけど、もう同じ事は起きない」と自分に言い聞かせましょう。
どうか安心して、さっさとアラームを切っちゃってください。
「辛かったけど、もう同じ事は起きない」と自分に言い聞かせましょう。
続いて二段目。
心が落ちついてきたら、人に話すか、ネタにしましょう。
中学の時にいじめられていた、と知り合いに言うだけでも、太っている昔の写真を見せて笑ってもらうだけでもかまいません。
つらい記憶の苦しさから逃れようとするあがき、それをクリエイターたちは「創作意欲」と呼びます。
あなたには「創作意欲」となる心の傷だけがあり、その解消方法としての「表現」が存在していません。
吐き出し場所さえ見つかれば、どんどん楽になるはずです。
これを簡単に証明してみましょう。
いま、あなたの悩みは活字になり、今朝の朝日新聞に掲載されました。
この瞬間、全国で何百万という人が読んでいるでしょう。
いま、あなたの悩みは活字になり、今朝の朝日新聞に掲載されました。
この瞬間、全国で何百万という人が読んでいるでしょう。
どんな気分ですか?
ちょっとだけ「苦しい」がマシになってるでしょ?
あなたの「苦しみ」は、表現されて発表された瞬間、実は「快感」に変わっちゃうんです。
人に経験を話すのは、この応用です。
自分の苦しさを「表現への動機」として利用する。人に心を打ち明けるツールとして使ってみる。
あなたのつらさは、残念ながら一生 消えることはないでしょう。
でも人に伝えていれば、同じ痛みをもつ人の話を聞いてあげれば、少しずつ薄れていくでしょう。
でも人に伝えていれば、同じ痛みをもつ人の話を聞いてあげれば、少しずつ薄れていくでしょう。
そんなあなたを人はこう呼びます。
「あの人は、人の痛みがわかる人だ」と。
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いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
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