トールさん のコメント
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/05/25
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今回は、ニコ生ゼミ5月13日(#230)から、ハイライトをお届けいたします。
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───────────────────────────── 「 【日本人はロボット大好き】 実は 『風の谷のナウシカ』にまで巨大ロボットが出ていた!? 」
よく言われるように、日本人はロボットが好きなんですよ。
コメントでも分かるとおり、マニア合戦になるんですよね。
https://bit.ly/2jUgnPb
そんな感じで、5月6日のニコ生ゼミでゲストに来てくれた大童さんが好きな話になっていくんですね(笑)。
日本人のロボット好きっていうのは、人の形を作ったり、人みたいに動くものを作るって事に、宗教的なタブーが無いからって西洋人からよく言われています。
それで一時期、「日本のロボットアニメは、ほとんどがロボットものだ」とか言われた時期もあったんですけども、もちろんそれは大げさなんですよ。
でも、アニメの事を知らないと、とにかく目に付くアニメがほとんどロボットものばっかりだったので。
特に1970年代の後半から80年代の前半は、そういう印象を持ってしまう事も多かったと思います。
宮崎駿さんも、やっぱり『風の谷のナウシカ』を作るときに「ロボットは出ないのか?」と言われたって話を聞きますし。
大体のアニメ作家も、ロボットものに手を出したか、「ロボットものをやらないか?」と言われた。
ま、高畑勲さん以外は、ほぼロボットものをやっているような印象が僕にはあるんですけれどもですね(笑)。
だから「ロボットものが、どれぐらいリアルなのか?」って事に関しては、高畑勲が手を出さないぐらいだから。
「リアリティっていうのをあんまり追求すると、キツイ事になるなぁ」っていうふうに考えているっていうのは、5月6日のニコ生ゼミで大童さんとも話しました。
それで、あの宮崎駿ですらも、巨大ロボットものをやっているんですよ。
ま、有名なロボットものといえば『天空の城ラピュタ』に出てくるロボット兵であるとか。
あと『ルパン三世』シリーズのパート2の最終回『さらば愛しきルパンよ』に出てくるロボットのラムダっていうのがあるんですけどもですね。
今回ご紹介するのは僕も見逃していたんですけども、みなさんから寄せていただく掲示板の所に書いてあったんですよ。
「『風の谷のナウシカ』に巨大ロボットが出てくる」と言われて、「本当かなぁ?」と思ったんですけども、本当だったんですよ(笑)。
https://bit.ly/2L08ILw
それが何かっていうとですね、ナウシカの1巻の15ページのシーンですね。
もう本当に冒頭の方なんですけども。
https://bit.ly/2KhMP9a
ナウシカが腐海の上を飛んでいて、「外から音がする」という事で、あわてて何かのドアを蹴破って、レバーとか操縦装置があるところを上がっていくと、巨神兵の化石の目玉の所から顔を出すんですね。
つまり これはですね、大昔の巨神兵の死体の頭蓋骨が化石化したヤツなんですけども。
他の巨神兵の頭蓋骨を見て分かるとおり、一番 後ろのドアというのは、首の後ろの頚椎のあたりの所に乗り込み用のドアがあるんですね。
https://bit.ly/2rEXP9Q
https://bit.ly/2IemzA7
で、ナウシカが蹴飛ばして開けて中を通ると、ちゃんと操縦用のレバーとかスイッチ類が配置されていてですね。
人が乗り込んで操作をするようになってるんですね。
なので、このナウシカの第一話を描いた頃の宮崎さんの案では、巨神兵っていうのは、人が乗り込んで操作するロボットだったんではないかと。
つまり、「王蟲とかの森の中にいる自然の生命と、人間が造ったテクノロジーとの対立が最終戦争だった」というような初期設定で始めてたんですけども。
ところが連載を進めるうちに「生命を操作するタブー」というのがテーマになってきちゃったので、これは あっというまに幻の設定になってしまったと。
ペジテの巨神兵を復活させるあたりで、もう頭蓋骨が付いているのでですね。
一巻の終わりぐらいを描いてるときには、もう宮崎さんの中では、この「巨神兵は、実は人間が中に入って操縦するロボットだった」という設定は無くなっちゃったんじゃないかなぁと思います。
というふうにですね、宮崎駿ですら “人が乗って操作する巨大ロボット” を描いていると(笑)。
みんな、そんなロボットと無縁ではいられなかったという話ですね。
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