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「【テレビでは教えてくれない『スター・ウォーズ』の話 3 】 本当は10倍ヤバいハン・ソロ」
実はジョージ・ルーカスより1歳年上なんですけども、小・中・高校といじめられっ子でした。
なんやねん それは!
どんないじめだ!?(笑)
アニメや映画の中で、アメリカの学校の いじめ の シーンってよく見るじゃないですか。
『シンプソンズ』でも、ミルハウスという男の子がズボンを脱がされたりとか、学校でソーダを掛けられるとかは見るんですけど。
丘の上から転がされるって!
それも、小・中・高校ですよ?
「高校生にもなって、丘の上から転がされるって、どんな人生だったんだった!?」って思うんですけども。
てっきり彼は「演劇の研究か。それならあんまり他人と話さなくていいや」と思って演劇カウンセリングに行ったんですけど、そこで役をやらされて、人前で舞台に立たされたんです。
ところが この舞台での経験が彼の中ですごくヒットしたみたいで、「ああ、人前で演じるっていうのは、鬱の自分というのを見せなくていいんだ」ということで、すごく気が楽になったそうなんですね。
それでチョイ役として出るんですけども、必ず撮影現場で、監督とかプロデューサー相手に喧嘩をしてしまう。
この人、いらんことを言うんですよ(笑)。
カッコいい感じで、相手に嫌われるようなことをパーンと言って、その結果 「明日から来なくていい」 と言われてしまう。
「まあ、大工でも始めてみるか」といってやってみたら、すごく腕が良かった。
だから、「俺、大工としても食えるんじゃないか?」 と思って、おまけに役者とかをやってたもんだから、ハリウッドの俳優さんの家の建て増しとか、建築する時に きちんと秘密を守れる大工として重宝されたんですね。
この映画自体は大ヒットしたんですよ。
本当に、映画の歴史に残るくらい、『アメリカン・グラフィティ』は大ヒットしたんです。
けども、なぜかハリソン・フォードだけにはスポットライトが当たらなかったんですね。
なので、「やっぱり俺はダメなんだ。子供も2人目が生まれたし、もう、役者の道は諦めて、大工として本格的に生計を立てよう」と思うようになったそうです。
ある日、彼がジョージ・ルーカスとフランシスコ・コッポラが二人で作ったアメリカン・ゾエトローププロダクションという映画会社の中で大工をしていた時に、かつて『アメリカン・グラフィティ』で自分を役者として使ってくれたジョージ・ルーカスが来たそうなんです。
けども大工をしている自分が恥ずかしくて、コソコソ隠れながらドアの上の部分を作ってたそうなんですよ。
それどころか “黒歴史” にしてるというふうにも言われてます。
「脚本を書いているわけではないだけど、ジョージの右腕だ」 って。
登場人物のセリフに関しても、ハン・ソロのセリフだけにとどまらず、かなりアイデアを出していたし、ハリソン・フォードの助言によって書き換えられたセリフもいっぱいあった。
しかし、ジョージ・ルーカスは、「いや、ハン・ソロは死なないよ」 と。
それだけじゃなく、これはたぶん冗談なんですけども、「なんでこれからも何百万ドルも生むスターを殺す必要があるだ?」 って言ったそうなんですよ。
この時に、ハリソン・フォードはめちゃくちゃガッカリしたそうです。
「本当 言えば、ハン・ソロはあの映画で死ぬべきだった。 前作の 『帝国の逆襲』 の時に、あんだけカッコよかったのは、次の作品で死ぬからなんだ。 自分が演じているとはいえ、本来、『スターウォーズ』 という作品の中で、ハン・ソロはあんなに目立つべきじゃない。 あれはルーク・スカイウォーカーの冒険であって、そして、ルークの兄貴である存在のハン・ソロが死に、ルークが1人生き残って、ジェダイというのを後の世に伝えるからこそ、この作品はカッコいいんじゃないか」と、ハリソン・フォードなりに考えたスターウォーズ論というのがちゃんとあったんですね。
おまけに、「ギャラは35億円です」 と言われて、「……えっ? だったら話が違うよ!」 と、ハリソン・フォードは喜んで出演して、それから急に、「いやあ、『スターウォーズ』 って、やっぱりいいよね」 って、いろんなところで言うようになったんですけども(笑)。
ハリソン・フォードというのは、これくらい映画の内容に関与していたんです。
だけど、ことハリソン・フォードとアレック・ギネスの意見については聞き入れることが多かったんです。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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