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今日は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐり 2015/11/15放送の『ニコ生ゼミ』
のハイライトをお届けします。
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「人間は、する事がないのが当たり前」
質問者: 「未来はロボット化が進むので、人間はすることがなくなる。
人は、仕事の時間が減っていき、余暇の時間が増えてくる。
人は何をしたらよいのかわからなくなるので、何をするのか教える。
その見本になれる人が必要になって、遊びの業界が台頭していく。」
そうホリエモンが言っていました。 しかし仕事にあぶれた人が すべて遊びの業界へ移行することは、到底 無理だと思います。 結局、仕事にあぶれ、食いっぱぐれるということでしょうか。
余暇が増えた人は、どのように生活費や遊びの費用を捻出するのでしょうか。
一部の成功した人のみが遊びを楽しむのでしょうか。
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これも、さっきから言ってるとおり、最後の質問は “質問” という形式をとっているんですけども、罵倒でありますね。
「こんな世の中が来るもんか。もしそんなことが来るんだとしたら、それは豊かな奴だけだ。あーあ、そんな豊かな奴だけが豊かなことを言ってるんだよな」と。
これは結局、僕らの働いている絶対時間というのは、どんどん減りつつあるっていう話なんですね。
働いている時間が絶対的に減りつつあって、そうではなくて僕らは働いているんじゃないんだけども、やらなきゃいけないことに追い回されていると。
たとえば今だったら、LINEの返事を書くとかSNSを見るという、それは明らかに仕事じゃないんだけども、仕事以外のやらなければいけないことで僕らの人生の時間というのが構成されている。
昔の農業社会においては絶対的に働く時間というのがあって、それ以外の時間は余暇としてヒマというのがあったんだ。
けども、今はみんなヒマっていうのがなくなっちゃった。
ヒマを罪みたいに感じている人もいれば、それで淋しくなる人もいる。
さっき僕は、「深夜は淋しくなるので、構ってほしくなってメディアをいろいろ見る」って言いました。
けども、人間は淋しいのが当たり前だし、夜はやる事が無いのが当たり前で、退屈するのが当たり前なんです。
けども、まるで「退屈したら損だ」とか、人と会う事ができなくて孤独だったら自分はリア充な生活、友達がいっぱいいる生活をしてないから劣っている、負けていると考えちゃうわけですね。
そういうふうに考えさせられているというか、みんなステマとかを気にする割に、この根本的なステマに気が付いていない。
でも、人間はやる事が無いのが当たり前で、それが豊かさなんですよ。
働いて、一生懸命食うものを得て、ようやっと食って、あとはボーッとしているのが当たり前の生活。
なのに僕らは、その合間合間に人との繋がりがないと生きていけないような気がしたり、ハロウィンは仮装しないといけないような気がしたり。
LINEで友達に返事しなきゃいけないような気がしたり。
そのような事に追い回されて、僕たちの人生のリソースを、「この世の中全体が繋がらなければダメだ」って言っているようなステマに踊らされて生きてるわけですね。
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