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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『紅の豚』を楽しみつくして、しゃぶりつくす方法」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『紅の豚』を楽しみつくして、しゃぶりつくす方法」

2018-11-12 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/11/12
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    今回は、ニコ生ゼミ11月04日(#255)から、ハイライトをお届けいたします。

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     『紅の豚』を楽しみつくして、しゃぶりつくす方法


      11月4日のニコ生ゼミは『紅の豚』の解説です。

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     1992年の作品ですね。

     もう今から26年も前のアニメです。

     だから今26歳ぐらいの人は、もちろん劇場で見たことが無いでしょうけども。

     公民館とかでも時々やっているので、そんな場所で見たかも分からないですね。


     元々はここに書いてある通り、JAL日本航空の国際線の機内で上映するフィルムの予定でした。

     15分ぐらいの予定だったと言われているんですけども、後に本格的にJALにプレゼンした時には「30分にしてくれ」とか「45分ぐらい」とか色々な話があるんですけども。

     宮崎駿が一番最初に考えていた時は15分だったそうです。


     キャッチフレーズは「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」ですね。


     当時の92年の国際線ですから、脳細胞が豆腐になってしまった中年のオジサンたちがですね、まだタバコが吸えたんですね。

     なので、タバコをスパスパスパスパ吸ってですね、国際線の機内でロンドン出張とか、ニューヨーク出張とかで、もう本当に疲れていたオッサンの為のフィルムです。

     で、宣伝の為に糸井重里が書いたキャッチコピーが「カッコイイとは、こういうことさ。」ですね。


     11月2日の金曜日に日本テレビの金曜ロードショーでオンエアされたので、見た人も多いと思います。

     というよりも、見てなかったらもう置いてけぼりになるからですね(笑)。

     まぁまぁ、頑張ってついてきてください。


     それで『紅の豚』に関しては、11月4日と11月11日の2回に分けてやります。

     それで11月4日のニコ生ゼミは前編で “楽しみつくす” です。


     「『紅の豚』を楽しみつくす」という事で、冒頭の10分を徹底解説します。


     『紅の豚』って、冒頭の10分が高揚感がとんでもないんですね。

     なので11月4日のニコ生ゼミでは、これを100分以上かけて語ります。 


     それで楽しみつくすときのポイントですね。

     実はこのアニメって、こういう言い方をすると誤解を受けちゃうかも分からないんですけども、カタカナで書くところの “スケベ” なんですね。

     漢字の “助平” じゃなくて “スケベ” なんですよね。


     東スポの、いわゆるダメな夕刊紙の風俗欄みたな、中年のオジサンが電車で読んでいるエロ記事があるじゃないですか。

     ああいうノリが詰まっていると。

     どっちかっていうと「中年オヤジとは、こういうことさ。」というアニメなんですね。


     実はこの『紅の豚』の面白さの本質っていうのは、この中年オヤジのちょっとスケベな感じが入っているっていうのが、あまり女子供にバレてない。

     金曜ロードショーのツイートを見ていても、なんか全然バレてないみたいなんですよ(笑)。


     それのネタばらしという事も無いんでしょうけども、「こっちの見方をしたほうが、絶対に “楽しみつくす” になる」っていうのを話します。

     それで11月11日のニコ生ゼミは “しゃぶりつくす” ですね。

     お話の裏にある、かなり深い話を掘って、隅から隅までしゃぶりつくします。

     
     「何で中年のオジサンが豚になったのか?」、「そりゃボウズ、あと20年したら教えてやるぜ」っていうのが実際のこの映画のスタンスなんですけども。

     映画公開からもう28年経ってますので、ボウズはもう中年以上になったと思いますんでですね(笑)。

     中年になってしまった僕たちの為の 『紅の豚』 講座っていうのが、11月11日のニコ生ゼミです。


     11月4日が “楽しみつくす”で、11月11日が “隅々まで 、しゃぶりつくす” ですので、楽しんでください。

     
     大人向けの楽しいアニメを作るために宮崎駿が今回やったのは、「すべてのキャラに影を作って、その影を徹底的に隠す」という方向でやっています。 

     だから一見すると、みんな気持ち良くて、単純なキャラがいっぱい出てるように見えるんですけどもですね、それが実は影がある。

     でも、それを見せないようにして、表面のストーリーだけで楽しめるように作っています。


     だから『ハウルの動く城』と同じなんですよね。

     これもチョコレートパフェみたいになってるんですよ。


     チョコレートパフェみたいに、一番上の生クリームだけ食べても、充分 美味しいんですけども、それが美味し過ぎるからパフェのクリームのところで解釈されてる映画でもあるんですね。

     ところがその下のババロアとかコーヒーゼリーとかムースとか、フルーツがあるかもしれないし、ちょっとビターなチョコレートの所に行くと、もっと美味しいよっていう。


     さっきも話したとおり、元々はJALの国際線の短編映画だったので、「疲れて脳みそが豆腐になったオジサンを楽しませる、ちょっとエッチなコントを見るんだ」という目線で冒頭の10分を見ると、宮崎駿が狙った “オジサンギャグ” っていうのがかなり入っているのが分かるんです。

     でも、その目線がないと、よく分からないんですよね。

     
     それが11月4日のニコ生ゼミを見てもらうと、楽しんで見れるようになると思います。

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