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「タックスヘイブンを解決する唯一の方法とは?」
つまり、本来だったら日本国に納めるべき税金。
だって、お金ないからさ。
日本政府は「お金がないから消費税を上げます」とか、保育園に子供を預けたいお母さんたちに「保育園はありません」とか、「保育園で働く人がいません」とか、あと「福祉とかの予算がありません」とか。
でもそれは、お金がないって言うのは、実は本来、日本国に払うべき税金を、お金を山ほど持ってる奴がタックスヘイブンにお金を置いておくことで、節税してやがったと。
で、このタックスへイブンの節税を、国民みんながやったらどうなるのか?
昔、ガイナックスがパソコンゲームで儲けた時代に僕の所にも来たわけだよ。
だいたい年間の売り上げが4億円ぐらい越えたら来るんだよ。
「両方で会社を作りませんか?」と言われて、その時に税金が予定納税っていうの、つまり前年度の、たとえば『オネアミスの翼』をやってるから、バンダイから3億円もらってさ、それでアニメを作るわけじゃん。
これは、よくある話だよね。
急に売り上げが上がったりしたら、どの会社も翌年の納税を凄い苦しむんだよ。
悪人がいたら警察が取り締まってくれるし、電車は定時に来るし。
公園があって、道路が整備されている。
社会的インフラというやつはあるし、子供は公立の学校に行ってるわけじゃん。
それらはすべて、税金でまかなわれてるんだ。
「じゃあ、自分が金持ちになったからといって、税金を払わなくてもいいのか?」って考え方だよね。
で、少なくともドワンゴは「いい!」って考えたんだよね。
別にパナマ文書だけじゃなくて、本来はケイマン文書もあるんだろうし、バージン諸島文書もあるんだろうけども。
いろんな会社というモノがあるけど、「その会社は “自分たちの国” というのをどう考えてるのか?」 ってことだと思うんだよ。
で、「儲けてるんだけども、税金は払いません」つまり「私たちは国家に対して忠誠心を持ってません」っていう宣言だと思うんだよね。
そうすると、僕らはもっと困ってしまう。
まだ今だったらドワンゴは、パナマに隠し資金みたいなのを移してるだけなんだけども、でもドワンゴが本格的に、香港なりシンガポールなりに本社を移してしまったら、そしたら僕らが日本で払って一生懸命入れているお金っていうのが、全部シンガポールの政府に流れちゃうわけだ。
なので、「法人に対して正確に税金をかけろっていうのは、あんまりやっちゃいけない」って言う人がいる。
つまり、現金とか口座移動でなくて、通貨をビットコインにしてしまって、ネット上のお金にしてしまって、「誰から払われたか」って履歴がすべて見えるような通貨にする。
そうすれば、たとえば僕のサイフに今1万円入ってるとしたら、その1万円のうち5千円はドワンゴから払われて、5千円は朝日新聞から払われて、みたいな来歴が見える。
で、その「ドワンゴから僕に払われた5千円っていうのは、ドワンゴがどこから受け取ったものか?」 っていうのを、少なくとも過去30段階ぐらいまでザーッと見えるようなもの。
そういうのは、技術的にはもう可能なんだよね。
いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
番組内で取り扱う質問はコチラまで!
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/04/13
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今日は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐり 2016/04/10放送の『ニコ生ゼミ』
のハイライトをお届けします。
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「タックスヘイブンを解決する唯一の方法とは?」
海外流出して報じられるパナマ文書ですけれども。
(中略)
これ、まずポイントは倫理的な道徳的な問題だってことなんだよね。
っていうのは、タックスヘイブンにお金を流して税金を払わないということは、実は非合法ではない。
っていうのは、タックスヘイブンにお金を流して税金を払わないということは、実は非合法ではない。
「完全に」って言い切れないから、まぁグレーかもわかんないんだけども、少なくとも昔、僕のおかあちゃんに「斗司夫、高島屋に行ってレシートひろといで」って言われて、僕がレシートを拾ってきて、岡田刺繍の脱税に協力した、あの完全な黒に近いグレーに比べれば、よっぽどホワイティな節税方式なんだよね。
なので、もう本当に道義的なものになってくるんだよ。
なので、もう本当に道義的なものになってくるんだよ。
つまり、本来だったら日本国に納めるべき税金。
だって、お金ないからさ。
日本政府は「お金がないから消費税を上げます」とか、保育園に子供を預けたいお母さんたちに「保育園はありません」とか、「保育園で働く人がいません」とか、あと「福祉とかの予算がありません」とか。
「予算がない」「予算がない」って、財務省はずっと言ってるわけじゃん。
でもそれは、お金がないって言うのは、実は本来、日本国に払うべき税金を、お金を山ほど持ってる奴がタックスヘイブンにお金を置いておくことで、節税してやがったと。
で、このタックスへイブンの節税を、国民みんながやったらどうなるのか?
昔、ガイナックスがパソコンゲームで儲けた時代に僕の所にも来たわけだよ。
だいたい年間の売り上げが4億円ぐらい越えたら来るんだよ。
「タックスヘイブンで会社を作りませんか?」って聞かれて。その時はパナマだったと思うんだけど。
パナマとケイマン諸島な。
パナマとケイマン諸島な。
「両方で会社を作りませんか?」と言われて、その時に税金が予定納税っていうの、つまり前年度の、たとえば『オネアミスの翼』をやってるから、バンダイから3億円もらってさ、それでアニメを作るわけじゃん。
そうすると、翌年まったく売り上げがゼロであっても、何千万円かの税金は用意しとかなきゃいけないわけよ。
「こんなことをやってたら、会社が潰れる」と思って。
「こんなことをやってたら、会社が潰れる」と思って。
これは、よくある話だよね。
急に売り上げが上がったりしたら、どの会社も翌年の納税を凄い苦しむんだよ。
(中略)
で、「道義的に問題っていうのは何か?」 っていうと、これはいろんな所で言われているとおり。
日本っていう国に生きている限り、日本という国の恩恵というか、助けを受けてるわけだ。
日本っていう国に生きている限り、日本という国の恩恵というか、助けを受けてるわけだ。
悪人がいたら警察が取り締まってくれるし、電車は定時に来るし。
公園があって、道路が整備されている。
社会的インフラというやつはあるし、子供は公立の学校に行ってるわけじゃん。
それらはすべて、税金でまかなわれてるんだ。
「じゃあ、自分が金持ちになったからといって、税金を払わなくてもいいのか?」って考え方だよね。
で、少なくともドワンゴは「いい!」って考えたんだよね。
僕は結局、今回のパナマ文書ってものの使い方は、それだと思うよ。
別にパナマ文書だけじゃなくて、本来はケイマン文書もあるんだろうし、バージン諸島文書もあるんだろうけども。
いろんな会社というモノがあるけど、「その会社は “自分たちの国” というのをどう考えてるのか?」 ってことだと思うんだよ。
で、「儲けてるんだけども、税金は払いません」つまり「私たちは国家に対して忠誠心を持ってません」っていう宣言だと思うんだよね。
これもしんどい事になってきちゃうんだけど、これはあんまりテレビでは言わない話かもわかんないけども、「じゃあ、それぞれの企業に厳しく正確に税金をかけたらどうなるのか?」 っていうと、もっと簡単な話で、企業は国籍を変えちゃうわけだよね。
ケイマン諸島とかそういうことを言わずに、「じゃあ、もっと法人税の安い国に本社を移しちゃおう」ってなっちゃう。
そうすると、僕らはもっと困ってしまう。
まだ今だったらドワンゴは、パナマに隠し資金みたいなのを移してるだけなんだけども、でもドワンゴが本格的に、香港なりシンガポールなりに本社を移してしまったら、そしたら僕らが日本で払って一生懸命入れているお金っていうのが、全部シンガポールの政府に流れちゃうわけだ。
シンガポールは国民サービスが充実してきて、日本は国民サービスがドンドン低くなっちゃうわけだ。
なので、「法人に対して正確に税金をかけろっていうのは、あんまりやっちゃいけない」って言う人がいる。
だから、本当に道徳的アピールぐらいしかないんだよなぁ。
唯一解決する方法は、追跡性のある通貨だと思うんだ。
つまり、現金とか口座移動でなくて、通貨をビットコインにしてしまって、ネット上のお金にしてしまって、「誰から払われたか」って履歴がすべて見えるような通貨にする。
そうすれば、たとえば僕のサイフに今1万円入ってるとしたら、その1万円のうち5千円はドワンゴから払われて、5千円は朝日新聞から払われて、みたいな来歴が見える。
で、その「ドワンゴから僕に払われた5千円っていうのは、ドワンゴがどこから受け取ったものか?」 っていうのを、少なくとも過去30段階ぐらいまでザーッと見えるようなもの。
そういうのは、技術的にはもう可能なんだよね。
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この記事は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐって、ハイライトをお届けしました。
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