今週のオタク話。
まずは『なつぞら』ですね。
第9週は最初の方で東映動画の大杉社長が出てきました。
まぁ東映動画じゃないんですけどね(笑)。
それで主人公・なつ のお兄さんが新劇のマネージャーをやっているという事で。
そんな新劇の共産主義運動をやっているような人は、つまり「社会運動をやっているようなヤツは会社には入れん!」というふうに言って、なつ が入社試験に落ちてしまうという話がありました。
まぁ、実際の東映動画の大川社長も共産主義アレルギーで、オマケにえらいケチで有名な人だったんですけども。
ここら辺は、後々に なつ と社長との対立というか、皆で作った組合とのやり合いになるのではないかと思います。
というのも、最終的に作る事になるであろう『太陽の王子ホルスの大冒険』っていうのは、実は東映動画の製作というよりは、東映動画内の運動部というか、会社の側で労働組合が主導で作った初の映画という事になるんじゃないのかな。
そういうふうな作品なのでですね。
そこら辺もあって、えらいやり合いになるんですけども。
そこら辺も繋がってくると、面白いと思います。
ちょうど東洋動画の大杉社長っていうのが、十勝にいる なつ の泰樹じいちゃんの “わからずや時代” というのと上手くシンクロしているような形になるんじゃないかなと思います。
・・・
では、第10週からの『なつぞら』。
これは予告編から取ったフリップなんですけども、三村茜っていう同期のアニメーターが出てきます。
これは後に宮崎駿の嫁になる人。
宮崎駿の嫁って、すごいよね(笑)。
あと、下の段が隣の席に座っている森田桃代。
“ももっち” って呼ばれる人ですけども。
この “ももっち” は、実際は “やっちん” と呼ばれていた保田道世さんですね。
ジブリの色彩設定の、怖い怖い怖い怖いオバちゃんです(笑)。
えー、まず表の文章には悪口が出てこないんだけども、押井守さんは「ジブリでアニメが作れないのは、あのおっかないババアがいるからだ!」というふうに言っててですね。
それでジブリを辞めた人も、何人かは「あの人は本当に怖い」と言っていたという。
それで、あんなにCGとかデジタル化を毛嫌いしていた宮崎駿が、結局なんで『千と千尋の神隠し』以来ジブリの全作画をデジタル化する事になったのかというと、もう鶴の一声で保田道世さんが「これからの色指定はデジタルでやるから!」と言ったので、逆らえなかったというですね。
唯一、宮崎駿よりも強いオバサンが、この人なんですけど(笑)。
この人が、まだ怖くない時代が出てくるわけですね。
それであとは悪役っぽい感じで、予告編でも「目障りだから、私の周りをウロチョロしないでちょうだい」って言い放つ女が今度から出てくるんですけども。
それは、いよいよ後に虫プロに移籍する事になって、大揉めに揉める中村和子さん。
ワコさんですね。
それも遂に登場しますという事で、『なつぞら』は楽しみですね。
遂に、苦しい苦しい辛い辛い東京編の、イケメンばっかりが出てきてツマンナイ話が延々と続くのが終わって、もう僕は大ご機嫌であります(笑)。